ニチアサでよく見る敵組織の長に転生したんだが…科学とファンタジー両方かよ!? 作:平和推し
新たな作戦準備やらをしなきゃいけないし、新年を迎えるのに国営組織であるこの組織も大忙しには変わらなかった。
ジルムートは世界征服を企む秘密結社ダークネスの長である。
しかし一国の権威者でもあり、転生者でもある。
そんな彼は現在…
「財務!報告書のこの項!数合わないんだけど!?」
「え!?…マジだ!?ヤベェって!?」
「ジルムート様!ハルコネ殿が
「ダークナイトがヤミーズの人工発生のエネルギーが溜まりすぎって言ってますけど、適当に結晶化して浄化措置で大丈夫ですよね!?」
「ライティ様から年末に教団が行う行事についてアイデアをいただきたいとの事です!」
年末特有の仕事がやたらと混雑する現象に巻き込まれていた。
「ハルコネのそれってコ◯マ粒子とかじゃ無いよね!?一旦待ってて貰って!エネルギーの結晶化はオッケー!行事は…特に決めなくていいから家族とか友人と楽しく過ごすって告知でもしてあげなさい!」
ジルムートは普段は悪の秘密結社の長に相応しい黒檀のような木材で作られた豪奢な椅子と机で、各部門の代表達がその前にデスクを置いて仕事をしている光景を申し訳ないなと思いつつ、偶に判を押したりしていたが、この時期はその椅子は机から離され、卓上には様々な書類や印鑑などが置かれていて、空白が見当たらないほどだった。
「「「勅命承りました!!」」」
「(そんなマジな感じじゃなくていいんだけどなぁ)よろしい!…さてと後は何があったかなぁ。」
ジルムートはその他の書類を確認して、急ぎの案件がない事を確認すると、ハルコネの待っている試験会場に転移した。
ジルムートは試験会場に着くと、バンカーに格納されている試験機として設計された【白い閃光】と呼ばれる大型歩行兵器の動力源に、パイプや回路などで直結されている青緑色の光を放っているいかにもエネルギー増幅装置といった見た目の機械のチェックを行っているハルコネに話しかける。
「ハルコネ、それが新兵器か?」
「はい!コレは特殊なエネルギー粒子を発生させる装置で、このエネルギー粒子を使ってエネルギー弾、エネルギーブレードやエネルギーシールドなど様々な兵器運用が可能に!更にはこの粒子でブーストをかけることにより航続距離の向上と素早い機動も可能!」
「(コ◯マだな?コ◯マなんだな!?)そ、そういえばその粒子の副作用みたいな物は無いのか?環境の汚染や脳の神経シナプスに悪影響を及ぼしたりとかは…」
「それはあり得ませんよ!コレらはダークリスエネルギーとも違いますし、生体に対する影響は全くと言って存在しません!という訳で…動かしていいですか!?」
ジルムートは期待に満ちたキラキラした目で見上げてくるハルコネに“コイツだんだんデカいワンコ…ゴールデンレトリバーみたいなヤツって思うようになったわ…まぁ謎に部屋に侵入してくるにゃんことかライティとかと比べたら安心できるタイプだけど…”と思っていたが、そんな事口に出すわけにはいかないので笑顔で許可を出した。
「ジ、ジルムートトト…様!!凄いですよよよよ!!」
「うぉぉぁ!?コッチくんなぁぁ!?」
悪の組織の長ジルムート、彼は今世始まって以来の危機に直面していた。
機動した【白い閃光】に追いかけ回されていたが、魔法を駆使して逃げ回ることに成功していた。
(ハルコネが四徹したのは報告で聞いてたし、その後に部下が絞め落として眠らせたのも知ってたけど…!よりにもよって仮想ターゲットの設定が俺のままかよ!?)
「ハルコネ!ハルコネ!?ハルコネさ〜ん!?止めてください!」
「ジルムート様!凄いですよコレ!5倍以上のエネルギーゲインがあります!」
「言ってる場合か!このままだと俺は【白い悪魔】ならぬ【白い閃光】に【赤い流星】どころか【紅い挽肉】にされちまうよ!?」
「ジルムート様!」
「なんだ!?」
「挽肉は赤です!」
「…fu◯k!」
「なんでんな事言うんですか!!」
(ハルコネのバカ!もう知らない!!超優秀な技術屋なのにそれ優先なのはあの2人よりもずっとヤバいやんけ!)
その後ジルムートは飛んでくる兵器をどうにかかわしたり、跳ね飛ばされかけたりしてなんとか5体満足で性能実験を終えて、ハルコネの部下に新たに“徹夜し始めたハルコネを殴ってでも寝かせる”係を追加してからなんとかその日の職務を終えたのだった。
「はぁ…今日は疲れたから早く寝よ。」
ジルムートが自室の扉を開けてベッドルームに直行すると…
「「お待ちしていました(にゃん)」」
「なんで?」
そこには白い浴衣を着たライティとにゃんこクロちゃん
最も2人ともスタイル抜群なので色気はムンムンだったが…
「ジルムート様」
「なんだライティ?」
「新年行事には様々あります。」
「そうだな?」
「そして今は新年です。」
「うんうん、あと数週間はあるからね?」
「ですので姫始めです。」
「疲れてるんだな?そうだな?ならこんな事してないで休みなさい」
しかしライティはそれには答えず指を鳴らして結界を部屋に張った。
「ふ…コレで逃げられませんよジルムート様!」
「甘いな!こんな時の為に警報装置を…」
ジルムートが警報装置を見たら、猫の肉球のマークがついたクナイで破壊されていた。
「これは…クロ!?何故ライティに乗った!?」
「ムラムラしてヤリたいからですにゃん」
「最低だぞ!?」
「どっちも満足させますにゃん」
「畜生!!」
この後滅茶苦茶運動(貞操の危機回避)した。
次回もお楽しみに!