ニチアサでよく見る敵組織の長に転生したんだが…科学とファンタジー両方かよ!? 作:平和推し
タイトルからお察しの通り、新年早々ルビーの死体蹴りが行われています。
しかしやめるつもりはありません。(暗黒嘲笑)
コメントなど大変励みになっていますのでどうぞよろしくお願いします。
「いくニャンよ!おりゃぁ!」
「あら危ない」
ガッキィィ!!
いつの間にか猫の手のようなクロー付きガントレットを装着して、ひらりとした身のこなしでアルマリアに攻撃を放つダークプリスタガール*1こと黄桜崎翡翠。
アルマリアは例え本気を出せば勝てるとは言え、決して侮っては居なかったが、思っていた以上の手ごたえを感じて少し驚いていた。
「中々やるじゃない…可愛がってあげるわよ子猫ちゃん」
「そうかニャン?舐めてると痛い目にあうニャンよ!」
鋭い前蹴りが放たれ、アルマリアは剣の腹でそれを受け止める…アルマリアのアスファルトを砕くような踏み込みから放たれる一撃は、しなやかな猫そのものの動きでひらりひらりとかわされ、ダークプリスタガールには当たらない。
「すごい…あんなに動けるなんて…」
「わ、私たちよりも才能があったんですね。す、すごいよルビーちゃ…!?ルビーちゃん!?」
アメジストがルビーに話しかけて後ろを向いた時、その状態に困惑して思わず大きな声で驚いてしまった。
「ル、ルビー…。ダメだ…反応が無い…」
「終わった…アレは悪い夢…アレは悪い夢…あはは…」
そこに居たのは普段の快活でエネルギッシュな姿とは対照的に、肩を落として体育座りで壁に向かって力なく笑っているルビーの姿があった。
正直言って後輩が怖かったが、アメジストは勇気を出して話しかける。
「ル、ルビーちゃん?えっと…お母さん頑張ってるよ?その…私達より強いし…えっと…すごいよね!」
「アメジスト…オイラでも分かる下手な慰めはルビーのライフがマイナスになるだけだから…」
「うぐっ…」
そんな傷口に焼き塩と酢を塗りこんでワサビをトッピングするようなやりとりをしている最中も、2人の戦闘は終わらない。
「えい!や!はぁぁ!!」
「ふふ、貴女筋がいいわね…楽しいわ」
爪による小回りの利いた斬撃や、徒手格闘による蹴りや打撃を繰り出し、アルマリアに果敢に迫るダークプリスタガール、そしてそれに対して片手で身の丈ほどある大剣を振り回し、斬撃を受け止め蹴りや打撃を弾くアルマリア。
実際にはアルマリアが遊んでいるという隔絶した差があるのだが、それを知るのはこの場にいるダークナイトとアルマリア以外に居ないので、側から見たら同程度の実力者同士のバトルに見えていた。
「すごい!行ける!勝てるよコレ!」
「おっしゃー!お母さんガンバレー!!」
「ルビーちゃん復活した!?」
「(いや目が死んでる…恐らくは…ヤケクソ…)う、うんそ、そうだね!オイラも嬉しいよ!」
しかしその戦いは途中で終わる事になる。
「アルマリア様、そろそろ予定した時間が経過いたします。」
「あら?もうそんな時間?…残念ね!」
ダークナイトがアルマリアに報告し、アルマリアはそれを聞いて大剣を使ってダークプリスタガールを吹き飛ばした。
「うにゃぁぁ!?」
「お母さん!!」
ルビーが母親に駆け寄るのを尻目に、漆黒のゲートを開いたアルマリアは優雅に一礼して…
「それではプリスタガールちゃん達、勝負はまた今度に終わらせましょ?じゃあね。」
「それでは鍛錬を欠かぬようにな!また会おう!」
そう言い残してゲートの向こうに消えた。
彼らが居なくなった後、変身を解除したプリスタガール達は黄桜崎家で、今後の相談をしていた。
「お母さんも今後は戦おうと思うの!」
「やめてくださいしんでしまいます(精神的に)」
「翡翠さん、別にそうして貰わなくても…」
「そ、そうですよ…私達だけで…」
そう言い翡翠を説得しようと*2したが…
「何を言ってるの!もうあの人達には敵対してるのよ?それなのに子供にだけ危ない思いをさせるなんて…親としてそんな事出来ないわ!」
「そ、それはそうですけど…」
子を持つ親としての責任ある発言に中々反論の言葉が出なかった。
そこに扉をノックしてティーセットを載せたワゴンを押したメイドがやって来た。
「お話し中失礼します。お紅茶とお茶菓子をお持ちしました。」
「あらありがとう。給仕お願いね。」
そしてケーキを取り分け、紅茶を注いで給仕した後、メイドは“何か御用でしたらベルを鳴らして下さい”と言って退室した。
「本当にメイドさんっているんだ…」
「流石はお金持ち…」
「ふふふ、やっぱり珍しいわよね?一応あの子は新人の中でも1番優秀って言われてるのよ。あら…お茶の淹れ方も完璧ね。本当にいい子よ。」
そうして話をしている彼女達の話を聞いている者がいた。
「ふむ、なるほど…奥様は乗り気なのですね。」
その人物は件のメイドだった。
というのもこのメイドは、秘密結社ダークネスの一員で、浄化世界教の信者となった日本の権力者や官僚を丸め込んで、身分やら何やらを偽装されている諜報員だった。
なお、このような存在は世界中の浄化世界教の信者となった権力者などの手で、様々な権力者の側に存在し、ダークネスによる世界征服の一助となっていた。
「さてと…我々の計画も順調…なら、最後まで役割を果たしてご覧にいれますとも…ジルムート様」
そう言ってメイドは怪しく笑った。
次回も楽しみに!