ニチアサでよく見る敵組織の長に転生したんだが…科学とファンタジー両方かよ!? 作:平和推し
その名はCRKー001
その存在はニチアサのお約束をぶっ壊すように作られたガチの兵器だった。
ニタリ…と擬音が付きそうな笑みを浮かべ、怪物は咆哮を受けて腰を抜かした周囲の人間を無いはずの目でじっくりと眺めていた。
「…あ、ああ!!け、警察!誰か警察を!」
「逃げろ!殺される!!」
「ヒーローをよべ!早くしろ!!」
そして再起動したのか慌てて逃げようとバタつく人間を怪物は
まだ早い…まだ駄目だ…まだ…絶望感と恐怖を与えるには足りない!!
怪物はそんな残虐な思いを抱いていた。
『ジルムート様、アレが我が組織の切り札でしょうか?』
「いやいや、流石にそれは無い…アレは雑兵だよ。うん、まあ人間が本気でやらなきゃあっという間に…何十人も殺されるとだけは言っておこう。」
ジルムートは作戦司令室でその怪物をモニター越しに眺めて、現地兵士と通信でやり取りをしていた。
「
『確か…No.860までは実戦登用可能段階で、そこからNo.970までは最終調整段階…後は生産工場からの出荷待ちと聞きました。」
「その通り!簡単に言えば八割も実戦で使えるという訳だが…こんなのはまだ序の口…っと警察の方々がやって来たぞ?機動隊?いやアレはSATか!だけど…」
ジルムートは画面を確認する。
そして目にしたのは映像に映るCRK-001が、自身に向けて次々と発砲し始めたSAT相手に高速で左右に飛びながら接近して、剛腕で彼らが構えている盾ごと薙ぎ倒し、更には1人ずつ掴んでは人形の用に投げ飛ばして遊んでいる光景だった。
「やれやれ…警察の方?それに単なる鉛玉は効かないぞ?何せ筋肉と皮膚がそれぞれタコ怪人の筋肉から生み出される柔軟かつ強力なパワーを持ち、クマの怪人の頑強な毛皮がそれを覆っている天然の防弾チョッキだからな」
『えげつないですね…あ!?うわーあの隊員さん足の骨が折れて剥き出しだ…』
モニターには声にならない叫びを上げて、股の間に水溜りを作って両足が歪な形で、赤い肉から白いものが露出している隊員が映し出されている。
「解放骨折というヤツだ。アレ足切断コースだぞ。」
『なんでです?骨折で切断って…』
「あのまま骨を戻すのはリスクがあるからな、多分現在進行形で骨についた雑菌が体内の…骨髄に侵入している。そのまま骨を切って皮膚を縫合したとしても、骨髄炎によって…アッサリ仏さんだ。」
『その点ウチなら足千切れても生やせますからね。魔法でも化学でも』
そんな光景を他人事のように見ていたジルムート達だったが、ヘリコプターから何人もロボスーツのような装甲服を着込んで近未来チックなライフルを持った人間が降下してきたのでそちらに目が向いた。
画面に映るCRKも、剛力で掴み上げていた機関銃を乱射してマガジンが空っぽになっても絶叫しながら、引き金を引き続けていた隊員を地面に落とすと装甲服を着た人間の方を向いた。
『あ、見てくださいジルムート様!我々の支配下に置かれた上層部に操られているとは、全く予想していないで今までクリスタレンジャーに取られていた功績を挽回せんと意気込んでいる対怪生命体科の連中ですよ!』
「おい事実陳列罪だぞ!?やれやれ…まぁ彼らの行動目的にそういった私情が挟まれているのは事実だが…我々*1と同じく自分達の郷土を護りたいという点には留意しなくてはならない…わかったか?」
『了解です!にしても連中の装備格好良いですね。近未来が舞台のゲームの量産型の敵って感じです!」
「(それ褒めてると見せかけて罵倒してるじゃん…)そ、そうだが…CRK相手にあの装備はダメだぞ?」
ジルムートはそう言うが、画面に映るCRKはエネルギー光弾を発射する武器に防戦状態で手も足も出ない状態で、その光景に対怪生命体科の隊長らしき人物が“圧倒的ではないか我が部隊は!”らしきことを言っていた。
『ジルムート様!?CRK穴だらけで身体裂けてますよ!?やられちゃいますって…あ!?倒れた…マジかよ』
「あ〜あ、今のうちに合掌しとこ…」
『ん?え?傷が治って…アレは翼?色が白くなって!?ジルムート様!?やりやがりましたね!?アレどう見てもダミープ◯グとかで動いて、視聴者に鳥葬のトラウマ植え付けた奴にクリソツなんですけど!?』
ジルムートは画面に映るみんなのトラウマと化したCRKが、目にも止まらぬ早業で対怪生命対科の隊員を薙ぎ倒す光景から、目を逸らして部下の疑問に答える。
「CRKは一回で完全に粉微塵に爆殺しなければ、第二形態へと移行するのだ。あの状態になると五分で最後には自壊を始めるが、その間はパワーもスピードも何倍にも強化され、下手な攻撃を無力化するバリアや飛行能力も獲得する。」
『アレがいっぱい攻めてきたら世界はヤバいって事ですね!』
「まぁな…あ、隊長しか残って無いな。」
『うわ…SATの二の舞じゃぁ無いですか。でもなんで最初からコレとは行かなくとも近い存在を投入しなかったんですか?』
ジルムートはその質問にこう答えた。
「良い年になって子供の相手に銃を持ち出す大人がいるか?コレは…コレからは我々と人類の戦争だよ。我が祖父の代から撒かれた火種が世界を巻き込む業火に変わる!」
『流石ですジルムート様!』
「クックク…さてCRK-001は自壊したから…ライティに連絡してあの負傷者共みんな無償で治してやれ、まだ彼女達は人間に信じられている必要がある」
ジルムートはそう言ってニヤリと笑った。
さてさて、今後人類はどうなる!?
明日の未来は!
乞うご期待!
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