ニチアサでよく見る敵組織の長に転生したんだが…科学とファンタジー両方かよ!?   作:平和推し

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 敵陣に白昼堂々と乗り込んだジルムート、クリスタレンジャーはどうする!


41話 正義の咆哮

 「さて?どうするんだ赤石正義。私を倒すか…それとも別の悪を裁くか…君の決断はどっちだ!」

 

 ジルムートは正義に向かって、指を突きつけた。

 

 正義は悩む、目の前にいるのは二つの悪…世界を侵す存在(ジルムート)法を悪用する悪(赤石良太郎)

 世界を守るヒーローとして敵を倒すべきか?それとも自分の手で尊敬していた父親を倒すのか…

 

 「俺は…、俺は…」

 

 「さぁ?どうする?」

 「せ、正義…」 

 

 「俺は…クリスタレンジャーだ!変・身!!」

 

 そしてクリスタレッドへと変わった正義はストレートパンチでジルムートを吹き飛ばした。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()壁に大きな丸い穴が開いた。

 

 「正義!」

 「親父…俺はアンタを許す気はない…だけど、俺は世界を守るヒーローなんだ。だから…今だけはアイツに集中させてもらう!」

 

 そう言った時、パチパチと拍手の音が聞こえた。

 

 

 「素晴らしい…流石ヒーローだ。ならばこちらもヴィランとして対峙しなくては無作法という物…」

 

 

 そう言ってジルムートは吹き飛ばされた穴から、部屋に戻って来た。

 

 「ハ?なんで立てるんだよ!?」

 「ふむ、よく見たまえ、壁の穴は完全に近い円形だろう?だが本来人間のような物が吹き飛んで壁に穴を開けた際、穴はひし形に近い形になる筈だ。考えてみればわかるだろう?」

 

 確かによく見たらとても綺麗な円形の穴が空いていた。

 

 「それがどうしたっていうんだ!」

 「簡単な話だよ。君が殴りかかる瞬間…()()()()()()()()()()()()()()()あらかじめ壁を円形に切って、君の拳に合わせて壁に向かって跳んだだけだ。殴った時随分と軽い手ごたえでは無かったかね?」

 

 あっさりとした口調でそう言ったジルムートだったが、2人の反応は劇的だった

 

 「じ、時間を…」

 「加速だと…あり得ない!」

 

 「信じて貰わなくて結構…だが純然たる真実だ。」

 

 ジルムートはそう言ってチョイチョイと手招く。

 

 「わかりやすくしてあげようか?かかってこいクリスタレッド。全部避けてやろう。自分の時間だけ加速できる私にとっては簡単な事だ。」

 「…なめんなァァ!!」

 

 そしてレッドは全力でジルムートにパンチとキックの応酬を浴びせる。

 

 しかし…

 

 右のストレートが当たった!と思った瞬間に、ジルムートはレッドの背後に移動していた。

 左のキックが胴体を捉えた!と思った瞬間に、つま先と僅か1センチ程度空けられて避けられていた。

 チョップが脳天を捉えた!と思った瞬間に、鼻先を掠める軌道で地面にしか当たらなかった。

 サマーソルトキックが顎に迫った!と思った瞬間に至っては、誰もいない所目掛けて繰り出していた。

 

 

 レッドの攻撃は宣言通り、全て避けられて無効とされてしまった。

 

 

 「ハァ…ハァ…、クソ!本当に加速してんのかよ!」

 「あり得ない…何か仕掛けがある筈…」

 

 「最初に真実を言った筈だ。そして…仲間が来るまで待機した方が良いと…」

 

 そしてジルムートはレッドの前に立つと、首を掴んで軽々と片手で持ち上げた。

 

 「ぐ…離せ!この!」

 「貴様!息子から離れ…」

 「そう言って放すとでも?もちろん放すぞ?」

 「は?」

 

 ジルムートはレッドを放すと同時に、掌打を胸部のプロテクターに放って、壁に吹き飛ばした。

 

 「追撃はするがな…何せヒーローと対峙するヴィランなのでね?」

 

 赤石博士はジルムートが壁に向かってクリスタレッドを、容易く吹き飛ばした光景に呆然としていたが、すぐに駆け寄る。

 

 「大丈夫か!?正義!!」

 「いってぇ…なんつー馬鹿力だよ。」

 

 「さて…今度はこちらから…ッ!?」

 

 ジルムートは何かに気づいて後ろに飛び去ると、立っていた場所に光弾が四つ着弾して、爆発した。

 

 「「「「待たせた!レッド!」」」」

 

 「みんな!来てくれたのか!」

 

 

 現れたのは既に変身を済ませたクリスタレンジャー達だった。

 

 「ほう…コレで全員集結という訳だな?」

 「形勢逆転だぜ?大人しくしないと痛い目に遭うぞ!」

 

 ジルムートはそう言って、指を突きつけてくるレッドを眺めて…ニヤリと笑った。

 

 「面白い…ではコチラも切り札の一つを使わせてもらう!」

 

 すると…

 

 

 ズン!

 

 という音と共に漆黒の二足歩行型の巨大ロボットが外に着地した。

 

 「な!?ロボット!?」

 「黒い三連星?」

 「むぅ…違う…それよりデカい…クリスタキングと同じくらいの大きさでごわす。」

 

 

 モノアイが赤く光り、分厚い艶消しの黒い装甲に覆われた無骨なデザインのロボットにジルムートは飛び乗ると、ニヤリと笑った。

 

 『流石に生身ではコチラが不利なのでね…コイツで行かせて貰うよ!』

 

 ジルムートは赤熱した鉈のような武器を取り出すと、一閃し構えた。

 

 「俺たちもやるぞ!」

 「来い!クリスタワイバーン!」

 「クリスタサブマリン!」

 「クリスタタイガー!」

 

 そして堂々とクリスタキングが現れて、漆黒の巨大ロボットと対峙すると、互いに武器を持って駆け出し…

 

 

 斬り合いが始まった。

 

 

 (さて…クリスタレンジャー達よ。君たちは気づいただろうか?私がここに来ているという事は…世界中は最早大ピンチで陥落秒読みだという事を…)

 

 ジルムートの思惑通りに…




 次回も楽しみに!
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