ニチアサでよく見る敵組織の長に転生したんだが…科学とファンタジー両方かよ!?   作:平和推し

45 / 45
 ジルムートはクリスタレンジャーとの決戦を開始した。

 もしクリスタレンジャーが勝てば世界は平和に…

 
 なろうはずが無い。ジルムートな


42話 決戦の裏側

 【アメリカ合衆国カルフォニア州ゴールデンゲートブリッジ】

 

 此処では、アメリカの誇る最高の戦車であるエイブラムスがゴールデンゲートブリッジ近くに集結、さらにアメリカの空を駆ける鋼の鷲、F-15戦闘機がいつでも発進できるような状態で1番近い空軍基地へと集結した。

 

 「なぁマーカス?敵は本当にここへ来るのか?」

 「俺に聞くなよケビン。それよりも…腹減ったな、ピザ…いや、久しぶりにお袋のアップルパイが食いてえ…」

 

 マーカス上等兵、ケビン二等兵。

 階級は違えど、共に苦楽を乗り越え、固い絆で結ばれた戦友同士はタバコを吸いながら、束の間の世間話をしていた。

 

 「良いよな。マーカスのお袋って料理上手いんだろ?俺のお袋はもっぱらレンジで冷食の解凍調理だぜ?…しわくちゃなクーポン使って割引になったヤツだ。」

 「そうか。そりゃ…キツいな。」

 

 マーカスはそう言ってククッと笑った

 

 「やっぱアップルパイにはアレか?バニラアイスとか乗っけるのか?」

 「いや、俺は特にそう言うヤツはしないタイプだ。だがあのスプレーホイップは別だな。ガキの頃はお袋に“クリームを食べてるのかパイを食べてるのかどっちなの!?”って言われるぐらいにかけてた。」

 「へぇ、俺はバニラアイスだな、匙で掬って解凍したてのアップルパイに乗っけてそのまま食うとコレが美味いのなんのって!」

 

 二人はその後もくだらない話で盛り上がる。

 

 「そういや、ある噂を知ってるか?」

 「噂?…アレか?白い化け物の話か?」

 

 ケビンの問いにマーカスは今まさに向かって来ているという、ダークネスの生物兵器の事かと聞く。

 

 「違う違う!アレだよ…“浄化世界教”」

 「ああ…大統領閣下が御執心の?」

 

 『浄化世界教』…様々な宗教が乱立するアメリカ国内に留まらず、世界的に勢力を拡大している謎の宗教組織。

 

 “奇跡”や“魔法”などという眉唾物を本当に扱って、指定難病の患者、末期癌の患者、手足が動かない身体的障害者などを次々と治療しており、こういった手合いにありがちな、高額の支払いなど全てを自主的に断るほどに、聖人君子な組織である。

 

 「あそこがどうかしたのか?」

 「それが…『秘密結社ダークネスの隠れ蓑なんじゃ?』って言われてるらしい。」

 

 その言葉にマーカスは驚いた。世界の人々を脅かす組織と、世界の人々を苦悩から助ける組織の繋がりがあると言うのだ。

 

 「マジ?流石にそれは無いだろ?やってる事が正反対過ぎるだろ。」

 「でも、ダークネスの鎮圧に向かった世界中の艦隊が、人間一人に壊滅させられたって聞いたぜ?そんなヤベェ力を持っていそうなのは、その宗教組織の人間だろ?」

 「…確かにな。待てよ?よくよく考えたら前回も、今回もおかしいと思う場所がある。」

 

 続きを促すケビンにマーカスはポツリポツリと自分の考えを話す。

 

 「まず最初に、少数部隊の様子見とかも何も無しに、相手の宣戦布告だけで、あまりにも多くの戦力が動いた。それこそ国防にすら影響を与えるレベルでな。」

 「そうだな、それは俺も思った」

 

 マーカスは続きを話す

 

 「次に揃った艦隊全てが敵に攻撃していたって点だ。慎重な姿勢の国すら、明確な敵としてダークネスを認識していた。()()()()()()()()()にな。」

 「誰かが上層部に、ダークネスのことを最初から敵として扱えって言ったって事か!?」

 「声がデカい!静かにしろ!」

 

 ケビンは慌てて口を押さえた

 

 「最後に…俺たちがここに集められたって事だ。」

 「ど、どういう事だよ!?」

 

 マーカスは舌で緊張により乾いた唇を湿らせる。

 

 「ダークネスが地球の海の戦力を大きく失わせる事に成功した所で、残りの陸空がある。正面からわざわざ世界中をランダムに飛び回って、戦力を潰すなんて事は非効率だ。だが…ダークネスに対抗する名目で、戦力が一箇所に集まる場所が分かっているのなら…」

 

 ケビンもそこまで言われたら流石に気づいた。

 

 「ダークネスは効率的に世界の軍事力を削り取れる!?」

 「そうだ。つまり奴さんらの計略に俺たちはハメられたって事になる。いや、ハメて来たのは上の連中からか…」

 

 二人は渋面をつくり、顔を見合わせる。

 

 「逃げるか?」

 「どうやってだ?今逃げたら俺たちは逃亡兵だ。あっという間に捕まえられちまうよ。」

 

 ケビンは必死に考えるが、中々いいアイディアが思い浮かばない。

 

 そしてそんな努力を嘲笑うかのように、敵の襲撃を知らせるサイレンが鳴り響いた。

 

 

 「おいおい…マジかよ」

 「…俺たち、生きて帰れると良いな。」

 

 

 

 数刻後、アメリカ陸軍および空軍の戦力は、飛行戦艦より多数展開された、CRKとレーザー防空システムにより、全てサンフランシスコ湾周辺に無残な残骸として炎上しながら存在するだけであった。

 

 『こちらダークネス米国侵略部隊より、サンフランシスコに存在したアメリカ陸軍および空軍の主戦力部隊の壊滅を確認。』

 『了解。次なる作戦目標値点を提示する。南下してロサンゼルスを落とすべし。』

 『了解、作戦行動に移ります。』

 『最後に確認する。敵の生き残りは?』

 

 現地で活動しているダークネスの構成員らは周辺をチラリと見回し、一言。

 

 『ありません。戦車及び航空機の搭乗員含めた主観になりますが…生存者は居ません』

 

 彼らの足元で血のついたドックタグが鈍く光った




 次回も楽しみに!

 感想などよろしくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

乙女ゲーのモブ執事に転生してしまったので、今日も俺はわがまま悪役令嬢の無理難題を華麗に攻略してご機嫌取りをする(作者:EAT)(オリジナルファンタジー/冒険・バトル)

その日、セスナ・ハウンドロッドは前世の記憶を思い出した。▼自分が今生きているこの世界は、前世でプレイした乙女ゲーム『ヘルデイズ』に酷似していること、そして自分はその世界の悪役令嬢に仕える、ゲームには1度も登場しないモブ執事であるということを。▼「マジかよ……」▼そしてセスナは絶望した。▼何せ、彼の仕えている主はそのゲームのラスボスで、最後は主人公に殺され、破…


総合評価:3211/評価:7.86/連載:95話/更新日時:2025年12月27日(土) 07:07 小説情報

我、悪の科学者。ヒロイン魔法少女のコピーがやたら慕ってくるんだが(作者:ともとーも)(オリジナル現代/冒険・バトル)

悪の組織の悪の科学者の仕事と言ったら、主人公の魔法少女のコピーを作ることと決まってますからね。


総合評価:1613/評価:8.12/連載:4話/更新日時:2026年01月27日(火) 09:09 小説情報

怪異をぶちのめす(作者:富士伸太)(オリジナル現代/冒険・バトル)

ガッツで耐えつつ被ダメを攻撃力に変えて浪漫砲を撃つバーサーカー構成で、事故物件つかまされた被害者やよくわからんフラグを踏んだだけの被害者を殺しにくる日本の理不尽系怪異をぶちのめしていこうと思います。▼※カクヨムにも掲載しています 


総合評価:4180/評価:8.59/連載:41話/更新日時:2026年05月17日(日) 21:42 小説情報

謎の一般通過強者面したい転生者と特異点幼女の勘違い戦線(作者:蓋然性生存戦略)(オリジナル現代/戦記)

黒燈ヤヨイは、転生者である。▼よく分からないが前世は地球が滅んでしまったから死んだらしい。▼そのお詫びに、謎の一般通過強者面ができるようになる素質を貰って転生した。▼そう、謎の一般通過強者面である。▼そんな彼女は15歳を迎えた年のある日、麻薬カルテルの被害者である少女、クロマと出会う。▼それがきっかけとなり、彼女の自己満足ロールプレイとそれに振り回される陰謀…


総合評価:911/評価:8.72/完結:10話/更新日時:2026年04月08日(水) 11:04 小説情報

性癖に正直に生きてたらヤンデレに追いかけられたんだが(作者:鷲羽ユスラ)(オリジナルファンタジー/コメディ)

なお、ヤンデレは長身傲慢恵体竜王と高潔鉄壁聖人騎士王と生意気加虐総領娘の三人とする。


総合評価:36684/評価:9.21/完結:29話/更新日時:2021年11月25日(木) 16:39 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>