ニチアサでよく見る敵組織の長に転生したんだが…科学とファンタジー両方かよ!? 作:平和推し
もしクリスタレンジャーが勝てば世界は平和に…
なろうはずが無い。ジルムートな
【アメリカ合衆国カルフォニア州ゴールデンゲートブリッジ】
此処では、アメリカの誇る最高の戦車であるエイブラムスがゴールデンゲートブリッジ近くに集結、さらにアメリカの空を駆ける鋼の鷲、F-15戦闘機がいつでも発進できるような状態で1番近い空軍基地へと集結した。
「なぁマーカス?敵は本当にここへ来るのか?」
「俺に聞くなよケビン。それよりも…腹減ったな、ピザ…いや、久しぶりにお袋のアップルパイが食いてえ…」
マーカス上等兵、ケビン二等兵。
階級は違えど、共に苦楽を乗り越え、固い絆で結ばれた戦友同士はタバコを吸いながら、束の間の世間話をしていた。
「良いよな。マーカスのお袋って料理上手いんだろ?俺のお袋はもっぱらレンジで冷食の解凍調理だぜ?…しわくちゃなクーポン使って割引になったヤツだ。」
「そうか。そりゃ…キツいな。」
マーカスはそう言ってククッと笑った
「やっぱアップルパイにはアレか?バニラアイスとか乗っけるのか?」
「いや、俺は特にそう言うヤツはしないタイプだ。だがあのスプレーホイップは別だな。ガキの頃はお袋に“クリームを食べてるのかパイを食べてるのかどっちなの!?”って言われるぐらいにかけてた。」
「へぇ、俺はバニラアイスだな、匙で掬って解凍したてのアップルパイに乗っけてそのまま食うとコレが美味いのなんのって!」
二人はその後もくだらない話で盛り上がる。
「そういや、ある噂を知ってるか?」
「噂?…アレか?白い化け物の話か?」
ケビンの問いにマーカスは今まさに向かって来ているという、ダークネスの生物兵器の事かと聞く。
「違う違う!アレだよ…“浄化世界教”」
「ああ…大統領閣下が御執心の?」
『浄化世界教』…様々な宗教が乱立するアメリカ国内に留まらず、世界的に勢力を拡大している謎の宗教組織。
“奇跡”や“魔法”などという眉唾物を本当に扱って、指定難病の患者、末期癌の患者、手足が動かない身体的障害者などを次々と治療しており、こういった手合いにありがちな、高額の支払いなど全てを自主的に断るほどに、聖人君子な組織である。
「あそこがどうかしたのか?」
「それが…『秘密結社ダークネスの隠れ蓑なんじゃ?』って言われてるらしい。」
その言葉にマーカスは驚いた。世界の人々を脅かす組織と、世界の人々を苦悩から助ける組織の繋がりがあると言うのだ。
「マジ?流石にそれは無いだろ?やってる事が正反対過ぎるだろ。」
「でも、ダークネスの鎮圧に向かった世界中の艦隊が、人間一人に壊滅させられたって聞いたぜ?そんなヤベェ力を持っていそうなのは、その宗教組織の人間だろ?」
「…確かにな。待てよ?よくよく考えたら前回も、今回もおかしいと思う場所がある。」
続きを促すケビンにマーカスはポツリポツリと自分の考えを話す。
「まず最初に、少数部隊の様子見とかも何も無しに、相手の宣戦布告だけで、あまりにも多くの戦力が動いた。それこそ国防にすら影響を与えるレベルでな。」
「そうだな、それは俺も思った」
マーカスは続きを話す
「次に揃った艦隊全てが敵に攻撃していたって点だ。慎重な姿勢の国すら、明確な敵としてダークネスを認識していた。
「誰かが上層部に、ダークネスのことを最初から敵として扱えって言ったって事か!?」
「声がデカい!静かにしろ!」
ケビンは慌てて口を押さえた
「最後に…俺たちがここに集められたって事だ。」
「ど、どういう事だよ!?」
マーカスは舌で緊張により乾いた唇を湿らせる。
「ダークネスが地球の海の戦力を大きく失わせる事に成功した所で、残りの陸空がある。正面からわざわざ世界中をランダムに飛び回って、戦力を潰すなんて事は非効率だ。だが…ダークネスに対抗する名目で、戦力が一箇所に集まる場所が分かっているのなら…」
ケビンもそこまで言われたら流石に気づいた。
「ダークネスは効率的に世界の軍事力を削り取れる!?」
「そうだ。つまり奴さんらの計略に俺たちはハメられたって事になる。いや、ハメて来たのは上の連中からか…」
二人は渋面をつくり、顔を見合わせる。
「逃げるか?」
「どうやってだ?今逃げたら俺たちは逃亡兵だ。あっという間に捕まえられちまうよ。」
ケビンは必死に考えるが、中々いいアイディアが思い浮かばない。
そしてそんな努力を嘲笑うかのように、敵の襲撃を知らせるサイレンが鳴り響いた。
「おいおい…マジかよ」
「…俺たち、生きて帰れると良いな。」
数刻後、アメリカ陸軍および空軍の戦力は、飛行戦艦より多数展開された、CRKとレーザー防空システムにより、全てサンフランシスコ湾周辺に無残な残骸として炎上しながら存在するだけであった。
『こちらダークネス米国侵略部隊より、サンフランシスコに存在したアメリカ陸軍および空軍の主戦力部隊の壊滅を確認。』
『了解。次なる作戦目標値点を提示する。南下してロサンゼルスを落とすべし。』
『了解、作戦行動に移ります。』
『最後に確認する。敵の生き残りは?』
現地で活動しているダークネスの構成員らは周辺をチラリと見回し、一言。
『ありません。戦車及び航空機の搭乗員含めた主観になりますが…生存者は居ません』
彼らの足元で血のついたドックタグが鈍く光った
次回も楽しみに!
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