ニチアサでよく見る敵組織の長に転生したんだが…科学とファンタジー両方かよ!? 作:平和推し
その名はアルマリア!
その目的は一体!
「アルマリア?貴女はもしかして…黒幕!」
「わわわ…えっちなお姉さんです…」
「つまり…お前をぶっ飛ばせば解決ってことだ!」
そういうとルビーは先程、ヤミーズにぶつけ損ねた不完全燃焼な気持ちと、黒幕に対して全力を出すという気持ちを合わせて、拳を燃え上がらせ駆け出そうとしたらプリに拳を掴まれて止められた。
「熱っ!?待ってルビー!キミの良いところは思い切りが良いところだけど、今は待って!今あの女の人にちょっかいかけたら、リップとミュウはどうなるの!?」
「そんなの関係…」
「ダメだって!ルビーちゃん!下手に刺激したら…」
そう言い終わらないうちにアルマリアは指をパチリと鳴らすと、ふわりと浮かび上がり、彼女達から距離をとった。
「逃げるなぁ!」
「ごめんなさいね?今からこの子達を解放…する前に少し実験に付き合ってもらうわ。」
「実験?何をする気なの!リップを返せ!」
「も、もしかして…えっちな本みたいな…「なるほど?そういうステキな本の知識があるのね?」しまった!?なんて高度な罠なの!?」
「(自爆みたいだったけど…)そうだ!さっさと解放しやがれ!」
するとアルマリアは手のひらに闇の塊を出すと、倒れて動きが鈍くなっていたヤミーズにその闇を吸収させながら説明した。
「実験はね、私の息子から預かったダークリスエネルギーの塊を、人間の負の感情から生まれるヤミーズに吸収させることで、戦闘力がより強化されるのだけど…今の貴女達相手に適切かどうかを調べる実験よ。」
「はぁ?アタシ達がそんなモノに負けると?」
「え?人妻?というかあの外見で経産婦!?」
「先輩、そんなこと今気にしてる場合ですか!」
その瞬間、弱々しかったヤミーズはよりどす黒く、紫の血管のような組織が浮き上がり、身体からはトゲつきの鎧らしきモノが張り付き、雄叫びをあげて暴れ始めた。
さっきまでは精々ビルの壁を煤けさせる程度しか無い威力の、パソコンモニターらしき顔面から放っていた怪光線が、今ではモニター型に軽くコンクリートを融解させる威力に跳ね上がり、鈍重だった動きはまるで肉食獣の如き素早い移動を見せた。
「チッ!なんなんだコイツ!」
「早い!ハンマーじゃ捉えきれない!」
「なら先輩の火力をぶつけるためにルビーちゃんと私の2人で!」
3人は慌てて飛び上がり距離を取ると、アルマリアの宣言通りに捕まっていたリップとミュウも解放されたらしく、近くに浮遊してきた。
「「ふぃ〜やっと解放…」」
「2人とも!んな事言ってる場合!?」
「え〜だってアタチたちピンチだったし〜」
「良いでしょちょっとくらい…」
「よか無い!」
その様子にアルマリアとジルムート(リモート)そして一般人の避難誘導や、負傷者の安全確保などの雑務をこなしていた構成員達は『全部の害獣が害獣やってる訳じゃ無いのか…』と今までの認識をプリの存在で改める事にした。
「喰らえ!」
バギィ!
「ハァァ!」
ザンッ!
一方のプリスタガール達だったが、ヤミーズが吸収によってパワーアップしてしまった影響なのか、苦戦を強いられていた。接近してもトゲの鎧が攻撃箇所を狭め、距離を取れば高威力の怪光線に襲われる。
火力が高いロケットランチャーの攻撃は瓦礫を投げられてほとんど迎撃と、あまりにも戦力差があった。
「くそぉ!このままじゃジリ貧じゃん!」
「ですがやるしか!」
「ミュウちゃん!なんとかならない!?」
その声に応えたのは株を上げたプリだった。
「応援だよ!みんなの声援に存在する正の感情エネルギーがキミ達を強くできるんだ!」
「応援!?でもここにはアタシ達以外に人が…」
その時…
「頑張れ!」
「負けるな!」
「ルビー!アメジスト!アクアマリン!ファイアー!」
「ファイト!プリスタガール!」
「「「ウォォォ!!」」」
「まさか避難してた人たちが…え?」
「えっ?はぁぁ!?」
「どうした?アタシ達以外の人たちって…!?」
彼女達が声援に目を向けると驚愕した。
そこには『プリスタガール尊い』や『努力!友情!勝利!』とデカデカと書かれた横断幕を持ち、ペンライトや応援団扇や太鼓を叩いて応援する秘密結社ダークネス魔法少女担当の戦闘員や、フード付きローブを身に纏って姿を隠している幹部の姿があった。
「「「「なんでやねん!」」」」
3人と一匹(プリ)が思わずツッコミを入れると彼等は…
「「「大人として、若者を応援し、成長を促すのは当然!」」」
と親指をグッと上げて笑顔(フルフェイスヘルムとフードで見えない)で応えた。
内心(お前ら悪役かよ?)と思っていた3人だったが体にさっき以上のパワーが出てきたのでとりあえず、ヤミーズに集中する事にして、攻撃を再開した。
「すごい…体にパワーがみなぎる!」
「ヘッ!今なら負ける気しねぇ!」
「行くよルビーちゃん!先輩!」
先程よりも動きのキレが増し、技の一つ一つの威力が増したことでヤミーズにどんどんダメージを与えていくプリスタガール達だったが、ヤミーズも負けるわけにはいかないとばかりに全力で逃げた。
「待てェ!」
「逃げるなぁ!卑怯者!」
「ん!?アルマリアの方に行ったわ!」
そしてふわふわと浮遊中のアルマリア目掛けて、ヤミーズが怪光線を放った瞬間、怪光線がアルマリアの目の前で見えない壁に阻まれて弾けた。
「え?」
「は?」
「うそぉ…」
驚くプリスタガール達を尻目にアルマリアは…
「あらあら、少々
ゴ ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ ゴ …!!
静かにキレた。
「ヤベェ逃げろ!」
「ほら早く!」
「巻き込まれるぞ!」
その様子を見た構成員と幹部達は血相を変えて、ペンライトや横断幕を仕舞うと、プリスタガール達の手を引っ張って全力で走り逃げた。
「なんでアンタ達が敵を助けてんのよ!」
「アホゥ!あの戦闘力戦術核兵器並みのお方がキレたら息子のジルムート様以外に止められる人がいないんだ!まだ弱いアンタ達は死ぬぞ!?」
「なんで敵組織のボスが劇場版クラスの戦闘力なんです!?」
一方ヤミーズは仮初の意識の中で恐怖を感じていた。
目の前にいるのはヒトでは無い!化け物!それもとびきりの!
ヤミーズは初めて破壊衝動以外で腕を振るい…
「
それよりも早く指先を向けたアルマリアによって、肉体の運動時間を止められた。意識ある状態で動かぬ像と化したヤミーズはそのまま…
「
体内にあるコアとなったサラリーマンを、顕現した闇に染まった禍々しい手に引き抜かれ…
「それでは…俗物、精々私にこうされる幸せを噛み締め、灰燼と化すがいい…お別れです!」
頭部に手を当てられると、足元から湧き上がった渦巻く風と共に、身体をガラガラと崩されながら消滅した。
アルマリアさんは親バカな性格のふわふわした女性ですが、1万年以上続いている帝国の中でも指折りの女傑です。舐めたら死にますし、薬物や毒を使っても、逆探知の呪いで死にます。旦那と出会う前に媚薬盛ったバカがいましたが、メイアビのミーティーが可愛いレベルの酷い状態で地下牢にいます。
最後の技はみんなのトラウマ技、k◯fより『やみど◯こく』です。