ニチアサでよく見る敵組織の長に転生したんだが…科学とファンタジー両方かよ!?   作:平和推し

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 デス・茶漬けは主人公が適当に食べようと作ったお茶漬けから生まれた特に深い意味の無い怪人です。


7話 謎宗教って9割ウソ

 「…よ、弱い!ウソだろ!?」

 「リーダー…良かっただろ?巨大化も特殊能力もなかったんだし。」

 「そうよ、被害が少なかった事が重要じゃ無いかしら?」

 

 変身を解いた赤石は、あまりにも呆気なく倒せた怪人に思わず落ち込んでいた。

 それを慰める桃井と蒼井だったが、赤石はショックから中々抜け出せなかった。

 

 「だってよ…秘密結社ダークネスの怪人の事は親父から聞いてたんだよ。凄い強いって…なのにカマキリ怪人とこのお茶漬け怪人しかいないじゃ無いか!」

 「まぁお茶漬け怪人はともかく、カマキリ怪人も変なヤツだったよな?」

 「えぇ、よく分からない行動方針で動いていたし…」

 

 赤石は立ち上がると足取り重く学校に戻ろうとしたら、お茶漬け怪人の吹き掛けていたお茶漬けで滑って転んだ。

 

 「いってぇ!?ふざけんな!誰がこんな事!」

 「リーダー!もうその犯人ぶっ飛ばしただろ!」

 「何やってんのよ、肝心なところはドジね。」

 

 赤石がお茶漬けがついた服に辟易していると、誰かが3人に声を掛けてきた。

 

 「あのぉ、大丈夫でしょうか?」

 「ん?大丈夫…!?」

 「心配無く…え!?」 

 「蒼井?赤石何黙って…うぇえ!?」

 

 そこに立っていたのは3人が見た事も無い、それこそテレビで見るアイドルよりもずっと綺麗な変わった格好の女性だった。

 まるで西洋人形のような金髪碧眼に、陶磁器のような白い肌、そして薔薇のように赤い唇に思わず唾を飲み込んでしまうが、それ以上に…

 

 (((デ、デカい!?)))

 

 その女性はデカかった。身長が自動販売機よりも高く2メートルはあろう長身で、足も腰の位置から察するに長いことが窺え、ファンタジーに出てきそうな白い神官服に包まれたスリーサイズも、その辺のグラビアアイドルが霞んでしまうほどに均整がとれた物だった。

 

 「あ、自己紹介がまだでしたね?わたくし『浄化世界教』の教祖を任されております。ホワイト・ライティと申します。」

 

 彼女はそう名乗ると慈悲を湛えた笑みを3人に向けた。

 

 

 「お、俺は赤石正義です!お、お姉さんは何をしに?」

 「赤石?なーに赤くなってんの?あ、私は桃井花です」

 「全くだ、少しは冷静になれよ…自分は蒼井治郎です。」

 

 いきなり現れた美女に赤くなっている赤石とそれを咎める桃井、口では批判しているがよく見たら耳が真っ赤になっている蒼井を特に気にすること無くその女性…ライティは話を続ける。

 

 「それよりも赤石さん?そのお召し物の汚れは…」

 「え?ああ、さっき暴れた怪人の残留物ですよ。まぁお茶漬けなんで大した事では…」

 「いえ、汚れはキレイにしたほうがよいのです。では失礼して…」

 

 ライティが手を赤石の額にかざすとふわりとした光が赤石の服にまとわりつくと汚れが綺麗サッパリ消えた。

 

 「え!?汚れが!?」

 「なんだそれ!?超能力か!?」

 「ウソでしょ…魔法!?」

 「ふふ、主の奇跡ですよ?興味がおありならこちらの住所に…」

 

 意味深な物を含んだ笑みを浮かべた彼女は一枚の紙を赤石に渡して何処かに行ってしまった。

 

 

 「ふふ、接触は成功…まぁ好奇心の多い彼らなら遅かれ早かれ来るでしょう…」

 

 1人カツカツと音を立てて歩いていくライティは主の命令を遂行できたことに喜びを感じていた。

 その時通信機器から信号が来たので応答すると…

 

 『聞こえているか?よくやったなライティ…迎えの部下を車と共に寄越すから待機しておいてくれ…』

 「かしこまりました…我が主ジルムート様」

 

 『浄化世界教』教祖ホワイト・ライティ…又の名を『聖律卿ライティ』秘密結社ダークネス最高幹部が1人、白魔法系統の担当である。

 

 

 数日後…赤石達クリスタレンジャーは私服姿で、書かれた住所に向かっていた。

 

 「赤石氏?本当にそんな摩訶不思議な事のできる御仁がいたでごわすか?」

 「岩井、それがマジなんだって!こう手を翳すとふわーって!」

 

 赤石は岩井と呼ばれた文字通り岩の如し体格の先輩に手振り身振りを交えて話す。

 それを見て縦ロールのお嬢様…黄桜崎は桃井に話しかける。

 

 「本当にそんな奇跡を起こせる方がいるのなら、もっと有名になってもおかしく無いはず…怪しいですわね。」

 「その通りなんだけど…黄桜崎さん?縦ロールに本?挟まってるよ?」

 「あらやだ…宿題で使った英和辞典ですわ。」

 「いやおかしくね?その縦ロール何で出来てるんだよ?」

 「蒼井さん、わたくしも知りたいですわ…寝癖がつかないので便利なんですけど…物がよく挟まるのは困った物ですわ。」

 

 年頃の若者らしく駄弁りながらも目的地に近づく彼らだったが、目的地に着いた途端、驚愕した。

 そこにあったのは年季の入ったプレハブ工法の建物で、元は倉庫用らしい建物の大型のシャッターを塞いだ後から、両開きの扉を取り付けたその上に、木製の看板で『宗教法人、浄化世界教』と書かれていた。

 

 全員が内心(あ、怪しすぎる…)と心の中で思った時、扉を開けて白い服に身を包んだ男性の信者らしき人が、箒と塵取りを持って出てきたので声をかけることにした。




 次の話では宗教関連の展開が多少出てきます。
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