格闘大会、来る!   作:昆布さん

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さあ、ラストスパートと行きましょう!
あと、あのキャラが好きなんで報酬ありで登場していただきました。
では
リョウ、ロバート、ラルフ「正義対悪!そして終幕へ」
山崎「始まるぜエエエエエッ!」


正義対悪!そして終幕へ

極限流チームの面々がクローン部隊と戦っていた。

リョウの暫烈拳がクローン京の身体を吹き飛ばし、ロバートが覇王翔吼拳でクローンギースを吹き飛ばす。ユリも二人に負けず劣らずの活躍を見せている。

心なしか他より派手に戦っているわけだが当然のことだ。彼等にひっそり戦うなどという芸当が出来るはずがない。

「「極限流奥義!」」

残り少ないクローンに向けてリョウとロバートが期せずして声を揃え、突っ込んでいく。二人の突進が別々のクローンを同時にとらえた。

肩口から思い切りぶつかられてひるんだクローンに向けて二人の拳が次々に襲い掛かる。

「オラオラオラオラオラァ!」

「そりゃっ!そりゃっ!そりゃっ!」

リョウがクローン京をたこ殴りにし、ロバートもクローンギースを滅茶苦茶にシバキ倒す。

「はっ!」

「どないや!」

仕上げとばかりにリョウがクローン京の顎をアッパーカットでカチ上げ、ロバートもギースの顎を蹴り上げる。そこから更に派生し、

「どりゃァ!」

リョウのボディーブローがクローン京を吹き飛ばした。

「幻影脚!」

ロバートが連続蹴りでギースを浮かせ、止めに蹴り上げる。そして最後に二人同時に吹っ飛んだクローンに向けて構え、

「覇王!翔!吼!拳!」

追い打ちに覇王翔吼拳を撃ち込んだ。極限流奥義龍虎乱舞。二人の最大級の奥義だ。

「ちょうッ!」

ユリも負けずに向けって来るギースの腹にショートアッパーをぶちかまし、続けて

「アッパーッ!」

アッパーカットを叩き込んでギースの頭骨を叩き割って見せた。芯!ちょうアッパー。何とも恐ろしい技だ。

そこへユラリと滲み出るように現れる影が一つ。

「ほう、まさか貴様が直々に出向いてくるとはな。ジヴァートマ。」

「生憎、幹部が私と雇われの一人しか残っていなくてね。」

「雇われェ?そりゃ初耳やな。そんな即席の幹部なんざ。」

「全く、そっちの傭兵が暴れてくれたお陰だな。困ったものだ…奴も扱い切れんしな。」

リョウとロバートが怪訝そうな顔で奴?と返すとジヴァートマはまるで物凄い無礼者を見たような顔で応じた。

「ああ、あの男、アデス様の面前でポケットに手を突っ込んだままでいるのだ、仮にも雇い主に対して不遜すぎるだろう?おまけに口調も狂っている。強くなければ誰があんな奴を仲間に引き入れるか…」

「ポケットに、手?」

「狂った口調…やて?リョウ、そいつってもしかして…」

「あのヤクザか…」

 

・・・・・

 

リョウとロバートが同じ男を思い描いた頃、ラルフは転送システムで移動してきたアデスの本拠地で単独行動を取っていた。部隊の方針でいったん散開、各自攪乱しながら最終的な敵本拠地の破壊を目指していた。

「ゴ…ア…」

アデス幹部の一人がラルフの目の前で脳髄を飛散させて倒れた。

「あ…やっちまった…こいつは非戦闘員か~。参ったな…連行する相手をぶっ殺しちまったよ…」

ギャラクティカファントム一発で倒れた幹部を見下ろして気が滅入ったように頭をかくラルフ。その時耳につけていた無線機にクラークの連絡が届いた。

「オウ、どうした?クラーク。こっちは幹部三人撃破したぜ。必殺技一発でおっ死んじまうよ…」

『そんな場合じゃないですよ!今さっきレオナと行動しているウィップから連絡が入りました!』

「何だ?そんな慌てて…」

『レオナが山崎竜二と遭遇、交戦中だそうです!』

「何ィッ!?山崎だとォ!?」

『交戦場所、転送します!俺も向かってますんで!』

「分かった!届き次第最短ルートをつくっていく!」

『了解!』

山崎竜二…それこそリョウとロバートが思い描いた男…恐らくこの世で最も恐ろしい男の名だ。

 

・・・・・

 

「まさかあいつを手元に置くとは…」

「正気の沙汰とは思えんなあ」

ともかく…とジヴァートマが殺気をむき出しにした。

「さあ、二人同時にかかって来たまえ。」

「不本意ではあるが…」

「それしか無さそうやな…」

さて、とジヴァートマが芝居がかった仕草で再度口を開く。

「賭ける物はお互いの命。」

それに乗るようにリョウ達も不敵な笑みで返す。

「その存在を賭けて…」

「戦争を始めようやないか!」

ジヴァートマの両手が伸び、それぞれの腕にリョウの虎煌拳とロバートの龍撃拳がぶつかり、周囲に盛大な音を響かせた。

 

・・・・・

 

「ケェヘヘヘヘヘッ!!オラオラどうしたァ!これで終わりじゃねエよなあ!傭兵のねーちゃん!」

「くっ…出鱈目だけど強い…」

レオナの真空波を生み出す手刀を紙一重で躱し、余裕綽綽で蹴りを放つ山崎に対し、レオナはそれをギリギリの所で防御している。

本法で無秩序な山崎の我流喧嘩殺法だが、それ故にきちんとした戦い方を学んだ物にとってこの上無い脅威になる。

「行くぜェ!ヒャァァァァッ!」

奇声と共に飛びかかると山崎はその手にドスを閃かせる。咄嗟にイヤリング爆弾を叩き付け、その手からドスを弾き飛ばしたが右手の勢いは止まらない。

ゴッ!

「ぐぁっ」

「良い声で鳴くじゃねエか!もっと鳴けよ!」

右のフックがレオナをとらえ、更に追い打ちといった風な調子で追いかける。

「鳴けっつってんだろうがオラァッ!」

「く…」

咄嗟に追いかけてくる山崎に吹っ飛びながら十字の真空波を飛ばす。今度は上手くとらえて退けることに成功した。

適度な間合いで体勢を立て直したレオナに山崎が声をかけた。

「やるじゃねエか…おもしれえ、おもしれえぞォッ!」

吼えると山崎がここまで一度も取らなかった最も危険な行動を取る。

激闘に怯み、割って入ることも出来ずにそれを俯瞰していたウィップははっきりと見た。

山崎がポケットに突っ込んだままでいた左手をポケットからぬき放ったのだ。まさにそのタイミングで駆けつけたクラークが警告の声を発したが山崎はそんなことを気にしない。

気に出来ない。気に出来るような理性がない。

解き放たれた左手を見つめる山崎の顔にどんどん狂気が満ちていく。

かつて山崎とその左手を褒めてくれた男、反町。その壮絶なる最期。その様子が彼の脳裏に広がり、理性の糸を焼き切っていく。

「ヒィャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!」

「ッ!来るかっ!」

凄まじい奇声を上げ、焦点の合わない瞳を向けると、無粋な闖入者―クラークに凄まじい速さで近づく。

「ガァァッ!」

「グハッ!」

超接近戦、それはレスリング由来の投げを得意とするクラークの距離。にも関わらず人の枠を超えたスピードで反応速度を超えた掴みを躱し、渾身の左拳を叩き込んだ。

「へへヘ…なぁ…こんなモンじゃねエぜ…もっと力を使わせろよ…足りねえんだよ…」

瞳の焦点が合わないままで狂ったように、うわごとのように話す山崎にクラークが戦慄を覚えた瞬間、山崎の姿がふっとかき消えた。

「オラオラオラオラオラァ!」

「ぐっ!がっ!げふっ!」

クラークを地面に引き倒し、更に何度も踏みつけ、投げ上げる。

「一ペン…」

「うおおっ!?」

更に渾身の左コークスクリュー。

「死んでこォいッ!」

「ガハアアアッ!!」

凄まじいコークスクリューは技名の通りまさにドリルだ。それがクラークの身体を大きく吹き飛ばした。

「ヒャハハハハハハハッッッ!!!!!どうしたんだよ!?これで終わりかテメエら!こんなんでよく死なずに戦争できたなあ!ええオイ!?ヒャハハハハハハハッッッ!!!!!」

クレイジーな笑い声を上げる山崎の後ろに黒い影が現れたのはその時だ。

「オイ…外道…」

「アアッ!?」

凄みながら呟くその影はラルフ。思い切り引き絞った右拳は戦車を破壊するほどの破壊力。

「これが男の一発だゴラァァァッ!!!!!」

「ゲハァァァッ!!!?」

仲間を思いきり痛めつけられた男気あふれる大佐の渾身のギャラクティカファントムが山崎の頬をとらえ、思い切り吹き飛ばす。

その身体が壁をぶち抜き、遙か彼方へと吹き飛ばされた。

額の癇癪筋が消えぬまま、荒い息をつくラルフが吹き飛んだ山崎に向けて吼える。

「傭兵舐めんじゃねえぞクソ蛇がッッッ!!!!!」

 

・・・・・

 

「極限流奥義!」

「行くでえ…」

リョウの突進が満身創痍のジヴァートマをとらえる。そこからの龍虎乱舞。

「オラオラオラオラオラァ!はっ!どりゃぁっ!」

そして二人の気合いと必殺技が重なる。

「「覇王翔吼拳ッ!」」

「ガハッ!」

宙を舞うジヴァートマの身体。すかさずロバートが飛び上がり、急降下してのスライディングを放つ。

「飛燕疾風龍神脚!」

「ぐががががっ!」

引きずりながらのスライディングがリョウの方にジヴァートマを運ぶ。

「どないや!」

そして蹴り上げたジヴァートマに向けてリョウが静かに構える。

「一撃ィ!」

ゆっくりと左手を前に出し、肘を直角に曲げ、掌を上に向けて右拳をしっかりと引き絞る。そしてその肉体を吹き飛ばすような大砲、真・天地覇煌拳が放たれる。

「ひっさぁつっ!」

それは寸分違わずジヴァートマの胴体を貫き、背中まで突き抜ける衝撃の余波がその身体を二人の中間地点まで吹き飛ばす。しかしそれで二人は終わらない。

「「圧殺覇王翔吼拳ッ!」」

息ぴったり、同時に放たれた覇王翔吼拳がジヴァートマを跡形もなく吹き飛ばした。

「フウ…」

「何とかなったな、リョウ。ユリちゃんは大丈夫か?」

「全部片付けたけど疲れたよぉ~。」

三人が一息ついたその瞬間、遠くで爆音が聞こえた。

「オイ…大丈夫なのか…?」

リョウの冷や汗を伴った問いに答える者はいない。

 

・・・・・

 

「大佐!これを。」

「どうしたレオナ!」

山崎を退けた四人がいたのはまさに生化学研究所とも言うべき場所。そこでレオナが示したのは一つだけ隔離されたような培養カプセルが開いている姿。

「オイ…こいつは…」

ラルフがカプセルに刻まれた文章を読む。

<ADETH'S NEW BODY>

と。

 

・・・・・

 

「燃えろォ!」

京の叫びが自身のクローンを焼いた。

肩を並べて戦っていたツナが異変に気付いたのはそんなときだ。

「ッ!クローンの壁の向こう!そこに何かいる!」

「つってもよっ!」

言いながらもう一体のクローンを焼いた。京だが

「全然減らない…ぜっ!」

と言うとおりクローンの数は全く減らない。

と、クローンの壁に風穴を開けるようにしてバジルのブーメランか飛来し、なぎ倒すようにして道を造る。

「バジル!」

「行って下さい沢田殿!草薙殿!」

それに追随するように紅丸が雷皇拳を放つ。

「ああ、行けよ!古里もだ!」

「紅丸さん!」

更に大門、獄寺と山本、了平。果ては白蘭や桔梗、ザクロまでが道を開くように技を放つ。

「分かった、行くぞエンマ!」

「ああ、行こう、ツナ君!京さん!」

しかし京はまだ動かない。と、おもむろに後ろを振り向き、

「いつまで見てる気だ?かかってこないなら手伝えよ!」

と叫ぶ。それに答えるようにして現れたのは八神庵だ。

「フン、俺は手伝いを買って出たつもりはない。だが、俺がアデスとやらを倒したあと、心ゆくまで貴様と戦うのも面白かろう。」

そういってさっさと庵は走り出す。

「あっ!オイ待て八神!ったく…しょーがねえな、それじゃあ行ってくるぜ!」

「ニンム、ヨウジンケイゴ。キケンブンシ、ハイジョ。」

「ぎゅいーん!」

四人を追いかけようとするクローン京に突然白い衝撃が襲い掛かる。

それは真吾の駆け鳳燐だ。

「こっからさきへはいかせないぜ!」

 

・・・・・

 

「無駄に開けてるな…」

「ああ…」

京とツナの呟きが森の中の開けた場所に響いた。と、それに答えるようにして一人の男が現れる。

アッシュそっくりの顔立ちだが所々に差異が見られる。クリーム色の髪には赤と黒、そして金のメッシュが入り、瞳孔も縦に割れている。

「へえ…あんたが親玉かい?まさに日頃の研究成果…って感じだな。」

「貴様らか…我に仇成す愚か者は…」

フン、と鼻を鳴らすのは庵だ。

「愚かだと?俺に戦いを挑む貴様の方がよほど愚かで惨めではないか?」

「身の程を知らぬ人間よ…我はアデス、この星を手始めに宇宙(そら)の全てを統べる我の新たなる器…」

そこまでいったアデスは京、ツナ、庵、炎真の順に見回すと厳かに告げた。

「その力、貴様らで試そうか…」

そこへ京が不敵な笑みで割って入る。

「ヘッ、面白い。どっちみち望む物は同じだ。」

それにツナも続く。

「この星の未来と…」

続けて炎真が

「何より僕らの命!」

アデスもあざ笑うかのように言う。

「どちらが手にするにふさわしいか…」

最後に口上を締めくくるように庵が告げた。

「さあ、狩りを始めようか!」

そして京が吼える。

「行くぜお前ら!」

「ああっ!」

「はいっ!」

「指図をするなッ!」

襲い掛かる四人に向けてアデスも拳を構え、赤と青と緑が混ざったような黒い炎を両手に宿す。

「来いッ!」

決戦の火蓋が切って落とされた。




英語のスペルは間違ってるかも知れませんなあ。苦手教科ですから。
ま、それはそれとして、ゴッセージ版でよかったかなあ?圧殺覇王翔吼拳。
それもそれとしていよいよ次回、戦闘パートの最終回!
超コンビ「決戦!超カルテットVSアデス 大会の終わり」
京&庵「死ぬ気にで見ろ!」
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