ツナ「ENDING 戻った平和、そして…」
京「最後は重大発表だぜ」
吹田にある児童公園の前でユキが京に訊いた。
「ねえ、京、最近よそよそしくない?」
ユキのそんな問いに京は別に…と歯切れの悪い調子で返す。
一体どうしたんだろう…と、ユキが訝しむユキの目に京の左手薬指の指輪が入る。
「え…!?京、それって…」
「あっ…これは…その…ああ、もう!ホラッ!」
そういって京が突き出したのはリングケース。中には片方しかないペアリングが入っていた。
「京…?これ…」
「よそよそしいんじゃなくていつ渡そうか迷ってたんだよ!」
真っ赤になって返す京。そこに生体草薙京レーダー…もとい八神庵が現れた。
「京…この間の続きだ。」
「テメエ、デリカシーってもんが欠如してんじゃねエか?このロマンチックな場面で出てくるんじゃねエよ。」
「フン、俺に必要なのは貴様が泣き叫ぶその姿だけだ。」
「それにな、公園ってのは未来ある子供達がお友達と仲良く遊ぶ場所だぜ?テメエなんかと泥んこ遊びなんざ真っ平ご免だぜ。」
「ならばここで貴様の命を絶ってやるのも面白かろう。」
「下がってな、ユキ。」
そしてユキは戦いを始めた京を追いかけるように呟く。
「照れなくたって良いのに…ねえ?」
その頬を伝う喜びの涙。それは平和が戻った象徴とも言えるだろう。
そんな三人の頭上には角のない真円を描く月が昇っていた。
・・・・・
並盛高校の購買部に銀髪の少年の怒号が響き渡った。
獄寺が怒号を叩き付けた相手は栗色の髪の少女だ。
「それは俺が目えつけてたカレーパンだ!最後の一個なんだから横取りすんじゃねエ!」
「ベエーっだ!早い者勝ちでしょー!」
財布を片手に怒鳴る獄寺と台頭に口喧嘩をしている少女の両手首に金色の腕輪が光る。
少女の名は大亜氷華(だいあひょうか)。かつてクーラ・ダイアモンドと名乗っていた人間だ。
彼女とK'はそれぞれボンゴレの協力で名前を変えて一般社会に暮らしている。ちなみにK'と同居している、住所はツナの家の隣だ。
腕輪はボンゴレの天才メカニックスパナが制御用グローブの代わりにと制作したもので、これも目立たず溶け込むための一助になっている。
ギャアギャアと騒ぐ二人とその間であたふたするツナ。
それもまた一つの平和である。
・・・・・
その夜、ツナの家の隣に越してきたK'は隣で自分たちの歓迎会をしてくれているのだがそれには行かずに自宅のベランダで月を見ていた。
そしておもむろにポケットから赤い制御用グローブとサングラスを取り出す。K'をK'たらしめていたそれをしばらく感慨深げに見つめたあとでまた視線を空に戻す。
「あばよ。K'。」
そういって青年は二つを放り、赤い腕輪で完璧に制御された力を使って炎を蹴り飛ばし、グローブとサングラスを灰にした。
「翔ー!みんな待ってるよー!早くー!」
隣から恋人の呼ぶ声がしたのでかつてK'と名乗っていた青年―九条翔は今行く!といって隣にある沢田家へと走っていった。
・・・・・
KOFも全ての行程が終わり、それぞれが新たな未来へ向けて歩みを進めていく。
極限流道場はぐんぐん発展していったがあいかわらずタクマとユリのハチャメチャな練習に門下生は逃げ出しては戻って来てを繰り返しリョウの心労を増やしている。
テリーとロックはあいかわらず世界を放浪しており、アンディやジョーを辟易させている。
黒曜に戻った骸はかつて自らの分身であった女性、クローム髑髏と結ばれ、千種や犬、フランと共に暮らしている。
ラルフ達もハイデルンの元で日夜世界中を飛び回り、各地の戦場で活躍している。
真吾はかつて自分の追っかけだった京子と結ばれた。今でも二階堂グループ会長となった紅丸や柔道界からも引退した大門、師匠の京とのつきあいは途切れていない。
庵はあいかわらず草薙京探知機を内蔵しているかのごとくピンポイントで京を狙って現れた。ネームレス達Kシリーズの生き残りは世界中に散らばり、平穏だったり波瀾万丈だったりの人生を送っている。
バジルは引退した家光から門外顧問の地位を引き継ぎ、活動を続けている。その傍には香澄がぴったりと付き添っているらしい。
雲雀は並盛の秩序を守るべくあいかわらず町長を超えた権力で街に君臨している。
シモンファミリーはボンゴレの兄弟ファミリーとして歴史の一線で活躍し、ボンゴレと共に弱者にとっての希望の象徴となった。
アテナと拳崇は結ばれ、二人の子供に恵まれた。
アッシュはエリザベートと一人息子の三人で穏やかに暮らしている。また、シェンとの繋がりは消えておらず、今でもときどき中国に遊びに行っている。デュオロンは父、飛賊の裏切り者の龍と戦い、自らの命と引き替えに仲間の復讐を果たした。彼の遺体は仲間の麟と妹の笑龍、そしてアッシュ達によって手厚く葬られた。
アルバはサウスタウンに戻り、堅実な施政で街をもり立てていった。並盛にパオパオカフェ4号店を建てると言って日本に渡ったソワレも元気にやっている。
月日は矢のように流れ、そして二十年後―日本のとある場所で巨大な門に隙間が空き、そこから三人の人間が這い出した。
「刹那…すぐに門が閉じてしまうぞ…」
「気にするな…また開けばいい。行くぞ、ルガール、イェーガー。俺達によって地獄門は―」
刹那と呼ばれた男が残りの二人―ルガール・バーンシュタインとイェーガーに振り向いて高らかに叫ぶ。
「常世の扉は開かれる!」
それは新たなる戦いの序章となり、次なる世代を戦いの渦へと巻き込んでいく…
to be continued…→
さっそくですが続編の予告を。
京たちの息子世代にNBCや月華からキャラを持ってきて、再びKOFを開催します。
舞台は20年後!
ジョジョネタもあります。
沢田吉久「次回!」
草薙明人「the King Of Fighters NEW GENERATION」
楓「プロローグ 青龍、来る!」
覚醒楓「やるしかねエよな?」