トリニティの守護天使   作:N0re秋

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初めまして、不定期に投稿しますのでどうぞよろしく。
ちなみにノリアキって読みます。


1話

 

『エデン条約』

トリニティゲヘナ間で結ばれる平和条約、要約すると過去のことは水に流して仲良くしましょうと言った内容だ。

そんな条約だが当然反対意見も出る、特にゲヘナ差別が根強いトリニティでは多いことだろう。

もちろん反対意見は出た、一般生徒だけではなく生徒会でもあるティーパーティー内部でもだ。

それでもエデン条約は締結へと進んで行く、少女達のあらゆる思いを背負いながら。

 

「セラ様、どうやら明日『先生』が来るそうですよ」

従者と思しき生徒に話しかけられた一人の少女、彼女にはある特徴があった。

背中に生える3対の紅色の翼、上の1対は口元を包み下の1対は足を包んでいる。

「そう...遂に『先生』が来られるのね」

そう言い翼の中で微笑む彼女。

彼女はまだ知らない、これからその『先生』を中心として起きる騒動を、古くからの付き合いの友人がトリニティ史上最大のクーデターを計画していた事を...

 

翌日、彼女が1人で校内を歩いていると後ろから話しかけられた。

『ちょっと良いかな、ティーパーティーの所に行きたいんだけど行き方がわからなくって』

少し申し訳なさそうに話しかけてきた大人の男性、彼女は察した(彼が『先生』か)と。

「ティーパーティーの皆さんのところですね、お連れしましょう」

そう言い歩き出した彼女の後ろをついて行く『先生』。

そうしてティーパーティーの2人が待つ建物に到着した2人、おそらく『先生』を待っていたであろうティーパーティー所属の生徒がこちらに気付くと顔色を変えてこちらに走ってきた。

「セッセラ様!態々お越しにならなくても連絡さえ入れていただければお迎えに上がりましたのに」

「あら、私がお連れしたら不都合だったかしら」

セラが翼の中でフフフと笑うと後ろで聞いていた『先生』が口を開いた

『私がお願いしたんだ、ここに来たいって』

少し恥ずかしそうに笑いながらそう語る。

そうして3人で居ると中から声がした。

「先生が来られたのですか」

そう言われると待っていた少女が答えた

「はい、セラ様が先生をお連れしました」

それを聞いたであろう扉の向こうの少女は少し驚いた声で言った。

「まぁ!それは意外ですね、ではせっかくですし彼女にも同席してもらいましょう」

「と言われておりますが、セラ様いかがでしょう」

少しおどおどした様子で聞いてきた彼女にセラは少し微笑みながら答えた。

「えぇ、よろしくてよ」

 

そうして中に入った2人を迎えたのは2人の翼の生えた少女だった。

「ごきげんよう、桐藤様聖園様」

そう言い足を包んでいた翼を広げスカートをつまみ挨拶をするセラ、『先生』はその無駄のない一連の動きに見惚れていた。

「セラさん、私たちの仲ですからそんなに畏まらなくても」

「無所属の私とフィリウス分派、パテル分派のリーダーでは学園内では身分が違いますので」

困り顔で話す彼女とどこか妖艶な笑みを浮かべながら話すセラ、そんな2人を見ているともう1人の少女が口を開けた。

「2人とも、先生が困ってるじゃん」

そう言われセラと話していた少女はコホンと咳をして座っていた席に戻った。

「失礼しました、どうぞおかけください」

そう言われようやく席に着いた2人、それを見届けて少女は口を開けた。

「そういえば自己紹介がまだでしたね、私は桐藤ナギサ、フィリウス分派のリーダーであり生徒会長の1人です」

「私は聖園ミカ!パテル分派のリーダーで同じく生徒会長の1人だよ!」

そう言う2人、隣に座っていた彼女に目を移すと彼女も自己紹介を始めた。

「改めまして、私は天熾(あまさか)セラ、派閥に所属するのを禁止されておりますのでそこのリーダー達とは違いただの一般生徒ですわ」

入室した時と同じ所作をしたセラ、『先生』はある違和感に気付いた。

『所属を禁止って?』

「それについては私が説明しましょう」

そう言いナギサは紅茶を一口飲んで語り出した。

 

「あれは私達が入学した時です」

当時、トリニティ内ではとある事を巡って水面下で争いが起きていました。

その争いの原因が彼女「天熾セラ」です。

トリニティ史上初の3対の翼を持つ彼女、私たちのような翼を持つ者達を天使と評することがあります。

彼女はその天使でも最高位の天使と同じ3対の翼を持っていたんです。

彼女を引き抜こうと一番必死になっていたのは当時のシスターフッドでした、そうして当時のティーパーティーとシスターフッドとの間に大きな亀裂が生まれました。

その状況を嘆いた当時のティーパーティーのホストは入学したセラさんを呼び出し1つの命令を出しました。

 

『それがあらゆる派閥に所属する事の禁止...』

「はい、そうして彼女は現在トリニティで唯一どの部活にも分派にも所属していないのです」

そう語り終えたナギサ、ふとセラの方を見ると彼女は翼で顔の下半分を包んだまま器用に紅茶を飲んでいた。

ミカはと言うと少し眠そうにしながらクッキーを食べていた。

 

「さて『先生』、本題に入りましょう」

そうナギサが言うと空気が少し変わった。

「あら、私が聞いて良いのかしら」

「構いません、あなたにも関係のある事ですので」

そう言うとナギサは『先生』の目を見て告げた。

「実は、とある部活動の顧問になってもらいたいのです」




ちなみにミカは途中から上の空でした。ロールケーキで脅されなくてよかったね

主人公ちゃんのプロフ
名前 天熾セラ
学園 トリニティ総合学園
部活 無所属
学年 3年生
年齢 17歳
誕生日 1月6日
身長 175cm
趣味 音楽鑑賞、読書
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