トリニティの守護天使   作:N0re秋

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と言うことで3話目です


3話

 

『特別学力試験』補習授業部に所属した生徒に与えられる計三度の試験、三度の内一度でも全員が合格をすると補習授業部は解散となる。

逆に三度全ての試験で不合格になれば落第し留年、最悪の場合退学となる。

試験範囲や試験内容、試験会場などはティーパーティーに決定権があり過去には定期試験よりも難しい内容となったことがある。

 

補習授業部が始動して数日、第一次特別学力試験は当日となっていた。

「では皆様、御検討をお祈りしておりますわ」

セラがそう言い4人を見送る、各々が返事をし試験会場へ向かって行く。

『先生』は試験監督として4人と共に試験会場へと向かった、セラはそんな5人が入室したのを見送るととある場所へ向かった。

 

「ごきげんよう、サクラコさん」

セラに後ろから声をかけられ、少し驚いた声を出して振り返り笑顔でごきげんようと返すサクラコ。

「今日は急に呼び出してごめんなさいね」

「大丈夫ですよセラさん、私たちの『仲』じゃ無いですか」

意味ありげな笑顔で微笑むサクラコ、それに対して微笑み返すセラ。

それを見た周りの生徒達は確信した、(何か恐ろしいことを話しているんだな)と。

「頼まれていた件ですけど、『2人で』話せますか?」

「そうね、『誰かに』聞かれたら良くないものね」

2人がそう話すと周りで聞いていた生徒達は足早にその場を去った。

 

「それで、彼女達の目的は?」

「現状ではまだ何も、としか言えませんね」

セラがサクラコに頼んでいた件、それは今回の補習授業部設立の『裏』についてだ。

エデン条約締結目前の忙しい時期にわざわざ『シャーレの先生』を呼んででも始動させた補習授業部、本来ならありえない特別講師、ティーパーティーに何か考えがあるとセラは考え政治的活動の放棄を掲げているシスターフッドに頼んでいた。

(ミネさんやセイアさんがいなくなった事も何か関係しているのだろうけど...)

「あの、セラさん」

翼の中で考え事をしていたらサクラコに話しかけられた。

「もう直接聞いた方が早いのではないでしょうか」

「...それもそうね」

そうして2人は特別学力試験が終わる時間までお茶をした。

 

翌日、合否発表を聞く前にセラはティーパーティーの下へ向かった。

「ごきげんよう桐藤様、本日は突然の訪問にも関わらずお時間をいただけて感謝いたしますわ」

「...ごきげんようセラさん、先日も言いましたが私達の仲なのでそう固くならなくても」

そう言うナギサに対しセラは少しだけ冷えた目を向けた。

「本日は一つだけ質問をしに参りました」

「質問ですか、いいですよ」

そう言うとセラは全ての翼を広げて彼女の前に立った。

「嘘偽りなくお答えください、補習授業部はエデン条約に関係あるのかしら?」

そう問われるとナギサは表情を変えずに紅茶を一口飲み答えた。

()()()()()()()()()()()()

(そう、あなたは私に()を吐くのね)

ナギサの言葉に内心で失望しつつ翼で口元を覆ったセラ、彼女の瞳は完全に冷え切っていた。

「そう、あの子達に何もないならそれで良いわ」

そう言いセラはナギサに背を向け扉に向かった。

「桐藤様、『楽園』は辿り着かない理想郷だから『楽園』ですのよ」

そうしてセラは返事を聞かず部屋を出た。

 

その後、補習授業部の部室に向かったセラはまさかの3人が不合格だと言う事実を少しだけ受け入れられずその日の夜少しだけうなされた。

 

 

「セラ、君がこれを見つけたのは何か意味があるんだと思う」

幼い日の夢を見た、屋敷の屋根裏で相棒を見つけた日の夢を。

あの日()()を見つけた事を父に話すと父は嬉しそうにしていた。

「君がその翼を持って生まれた事とこれが君に見つけられた事、私は偶然だとは思わない」

どこか嬉しそうに話す父を当時の私はニコニコと見ていただろう。

「セラ、君ならきっと『救世主』になれるよ」

父はどこか納得したように私にそう言った。

翌日、父は死亡した。

 




楽園の証明についてセラは「空想の証明なんて無粋」って答えます。
見つけた物についてはしばらくしたら出しますので待っててね。
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