天熾セラの拘束、収監は秘密裏に行われ、それを知るのは一部の生徒と各派閥の代表だけとなった。
補習授業部はセラの不在によりテスト勉強が一時的に停止したが数日して再開、その後難なくことは進み第2次特別学力試験は目前へと迫っていた。
『...今はこんな感じかな』
「そう、わざわざご苦労様」
セラの収容されている独房に訪れた『先生』、彼の腕には木箱が抱えられていた。
『そういえばこれ、渡す許可が出たんだ』
「...そう」
そう言い両手で差し出してくる『先生』、セラは少し考えて両手で受け取って中身の確認をした。
『それ、大切な物なんでしょ?』
「そうね...」
木箱を開けて中身を手に取るセラ、それを見て『先生』はある疑問を言葉にした。
『それ、ガントレット?かっこいいね』
「ええ、幼い日から彼女達と育ってきたもの」
見惚れたように眺める先生、セラはそんな彼を見て笑みを浮かべた。
「こんな反逆者のところにいて良いのかしら」
『大丈夫、セラは裏切り者じゃ無いでしょ?』
迷いなくそう告げた『先生』、セラは少し面食らった表情をして微笑み言った。
「変な人...」
そうして時は流れ
『じゃあ、明日が試験だからもう行くね』
「あの子達によろしく伝えておいて」
『任されたよ』
そうして『先生』を見送ったセラ、その後5人が傷を負って帰ってくることを彼女は知らなかった。
「は?」
「ですから、第2次特別学力試験は答案用紙の紛失で全員不合格です」
淡々とそう告げるナギサ。
「
わざとらしい演技で伝えていくナギサにセラは怒りを感じつつ話を聞いていく。
「では、次落とせば全員退学と言う事ですね?」
「残念ながら、セラさん以外の4名はそうなるでしょう」
「そう」
「伝えることは伝えましたので、これで失礼します」
そう言い退出したナギサ。
「どうか...雛鳥達よ無事であって...」
独房の中1人膝をつき祈るセラ、彼女の頬には一筋の光があった
一方その頃補習授業部は桐藤ナギサ襲撃を開始しようとしていた。
セラとの面談を終えて1人部屋に戻った『先生』はセラについて調べていた。
全ての生徒情報を保有しているシッテムの箱、当然天熾セラの情報もそこにある。
しかし、彼女の情報を閲覧するとたった1文だけが映し出される。
[天熾 セラ 特記事項無し]
『アロナ、調べてもダメそう?』
彼がそうタブレットに語りかけると少女が答える。
「全然ダメです、もうびっくりするくらい何の情報も出てきません!」
『そっか...』
そう言い天井を見つめる『先生』
『セラ、君は一体何者なんだ』
次回!トリニティの長い夜!デュエルスタンバイ!
次回はこの物語最初の山場かも