オレは赤い機体から奇襲を受け、応戦していた。
ミサイルから逃れるため、デブリに足を進める。
「あれは軽キャノンなのか」
残党として5年間戦い続けた末路だ。
肩のビームキャノンは取り外され、ビーム・サーベルも空っぽだった。
軽キャノンはビーム発振器やエネルギーCAPを補給できる環境にないまま、今日まで戦い続けたのだろう。
オレはスラスターを絞り、デブリの影を抜けた。
油断すれば、あっという間に位置が割れる。
軽キャノンのパイロットも、それを狙っているのだろう。
オレは腰のヒートホークを引き抜き、左手に持ち替えた。
右手にはザク・マシンガン。まだ弾は残っている。
次の瞬間、軽キャノンがデブリから飛び出した。
ランチャーからキャノン・ミサイルが放たれた。
ミサイルはミノフスキー粒子散布下では直線的な動きになる。
大型のミサイルが閃光を放つ。
狙いはデブリではなく、オレのいる遮蔽物ごと破壊するつもりだ。
「やらせるかよ」
ザクのスラスターを最大限に開き、軽キャノンの側面へ回り込む。
爆風と衝撃波が背中に襲いかかるが。
それに構わずヒートホークを振りかざす。
軽キャノンのパイロットも気付いたようだ。だが、もう遅い。
赤い頭がザクに向いたその瞬間、オレはザク・マシンガンを連射。
弾丸が軽キャノンの胴体を撃ち抜き、機体がよろめいた。
オレは操縦席で「落ちろォッ!」と吠えながら、ヒートホークを敵の胴体へ叩きつけた。
「これで2機目」
黒いザクが急速に接近している。
モノアイの光通信は「撃つな。敵じゃない」と言っていた。
接触回線で通信を試みよう。
『セキヤさん。やっと合流できました』
『海賊はサラミス2隻だけだ。最後の1隻が来るぞ』
宇宙空間に、巨大な影がぬっと現れた。
青く塗られた艦体、鋭い艦首、無数の単装砲。連邦製のサラミスだ。
「来やがったか…… 最後の1隻と軽キャノン」
「あれが海賊の隊長機。フル装備だ」
ザクのモノアイがピンク色に光り、艦の全景を眺めるように捉える。
ビーム砲の輝きがちらつき、機体の警報が甲高く鳴る。
軽キャノンがビームを放つ。
ピンク色の光線がデブリを溶かしながら駆け抜け、ザクをかすめた。
右肩のシールドに灼け跡が走った。
「クソッ、照準が甘くてもこの威力か……!」
セキヤが勇敢にも軽キャノンに立ち向かっていた。
というか、惹きつけてくれている。
オレはザク・マシンガンの弾丸をサラミスに浴びせた。
「クソッ。バズーカーがあればエンジンに一発たたき込んでやるのに」
サラミスのビーム砲がデブリを消し飛ばし、宙域が一瞬白く光る。
その爆風に乗って艦の右舷へ滑り込む。
艦首に備えられた二門の単装砲がザクを捉え、ビームが宇宙を裂いて迫る。
オレはザクのスラスターを吹かし、機体を横に弾き飛ばした。
熱線が
オレは素早くザク・マシンガンのドラムマガジンを交換し、再びサラミスに肉薄する。
「邪魔だ……!」
二連装の機銃に狙いを定め、腰のクラッカーを引き抜いて投げつけた。
機銃が爆炎に包まれ、火花を散らして沈黙する。
続けざまに、艦首の単装砲にもクラッカーを投げ込む。
オレは艦橋の周りを回り込みながら、マシンガンを連射した。
全周を駆け抜けると、スラスターを最大出力にして反転。
サラミスから離脱しつつ、モノアイを左右に走らせる。
「軽キャノンはどこだ」
オレは軽キャノンを見据えた。
軽キャノンの頭にはヒート・ホークが突き刺さっている。
「今だ。軍警の応援が来たから離脱する」
「了解。リックも続く」
これからも、彼らの戦いは続く。クラバで。
今後の展開を考えてます
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クラバ編を続行
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更新を休止
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設定資料集が出るまで待機