GQuuuuuuX オレはザクで戦う    作:フォード2

3 / 15
2  サイド6でオレはジャンク屋になる

 オレは「セキヤメカ」に雇われることになった。

 雇い主のセキヤはメカニックらしい。

 彼は、コロニーの外壁工事をするザクの整備をしていた。

 

「リックはザクの操縦はできたな」

「操縦服は持ってきた。ここで働く準備はできてる」

「まずはシミュレータで腕を見せてもらおう。できるな?」

 

 

 奥の部屋にはネズミ色のロッカーが並んでいる。

 ロッカーで緑色のパイロットスーツに着替えるオレ。

 それから、セキヤと軽く雑談をした。

 

「最近、サイド6で赤いガンダムが出るが。何か知っているか? リック」

「知らないね。赤い角と目が2つあれば誰でも()()()()って言うだろう」

「ハハッ、ちげえねぇな。だが、コロニーで見たやつは大勢いる。あいつは速くて追いつけん」

 

 

 オレは吸っていたタバコを思わず落とした。

 驚きを隠せなかった。

 

「追いかけた? 赤いガンダムを」

「ああ、ザクじゃ身が持たねぇよ。軍警の高機動ザクでも追いつけまい」

「ジオンの赤いガンダムがサイド6にいるわけない」

「最初は俺もそう思ったが…… 軽キャノンのガンダムヘッドではあそこまでの速度は出ねぇな」

 

 

 中年の男セキヤに(うなが)されて、ザクのシミュレーターに座る。

 結果は悪くなかった。オレはまだザクを操縦できるようだ。

「ではザクの試運転と行こうか? 地下に行くぞ」

 

 

 地下にはグレー色のザクが置いてあった。

 頭には水色のモノアイが光っている。

「30分前に起動したばかりだ。上肢と下肢も暖まってきた頃合いだろう」

「パルス式だからか」

「ああ。立ち上げに時間がかかるのは少し面倒だが」

 

 

 右側のコックピットハッチを開けて乗り込む。

 オレはゆっくりとザクを起こした。

 実機を起こすのは久しぶりだが、迷いはない。

 

 ハッチを開けると、そこは地下隔壁通路につながっていた。

 地下隔壁通路を通って、コロニーの外に出る算段だ。

 エアロックのそばには"非常出口"があるから安心できる。

『今から外に出て試運転と行こうじゃないか? リック』

『了解。指示に従う』

 

 

 エアロックを外して外に出る。

 久しぶりの宇宙に自由を感じた。

 人工的な重力に(しば)られたコロニーと違う。

 オレが渇望(かつぼう)してやまない自由がそこにあった。

 『こちらリック、宇宙に出た。ザクの気密性に問題はない』

 『よし。急加速と急減速のテストをやってくれ』 

 

 

 セキヤの指示通りにテストをこなしてゆく。

 ザクの挙動には問題はないし、順調だ。

 経年劣化はしているが機体に影響はないようだ。

 

 

 ザクのセンサーに反応がある。

 画面を拡大すると、宇宙船が入港する所だった。

 2機のザクが港の周囲を警備している。

『こちらリック。問題が発生した。センサーにザク2機の反応がある。指示を仰ぎたい』

『セキヤからの指示を伝える。テストを続行しろ。武器を持っていない限り、止められることはない』

 

 

 サイド6はジオンとの地位協定により軍隊を持てない。

 だが、名目上の警察ならモビルスーツの所有が許される。

 サイド6が軍事力を持ちたい上のお題目、つまり苦肉の策だろうが。

 

 

 オレは順調にテストをこなして終わらせた。

 5秒間だけ開くエアロックに機体をすべりこませ、地下隔壁通路に入った。

『こちらリック、無事にコロニーに入った』

『よし。ハッチを開けて戻ってこい』

 

 

 オレが工場の地下にザクを戻すと、セキヤが感想を聞いてきた。

「ザクの乗り心地はどうだ?」

「ずいぶんマイルドな操作特性だよ」

「そりゃ、操縦しやすいように調整してるからな。まぁ、ご苦労さま」

 

 

 オレは初仕事を終えた。

 

 

 





次話はバトルの予定

今後の展開を考えてます

  • クラバ編を続行
  • 更新を休止
  • 設定資料集が出るまで待機
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。