オレはサイド6でクランバトルに参加している。
セキヤが操る黒いザクは弾切れを起こしていた。
確か、腰のラッチに丸いマガジンがあるはずだ。
『リック! すまんが援護してくれ。任せたぞ』
『了解です』
オレはとっさにクラッカーを取り出した。
閃光弾入りだ。目眩ましにはなる。
オレはクラッカーを投げ、セキヤがマガジンを交換する時間を稼いだ。
閃光弾入りのクラッカーを投げた影響か?
相手のクランチームは少し混乱している。
ザクの動きが止まっている。
今が攻撃のチャンス。
オレはスパイク・シールドでザクの頭を殴りつけた。
「これでも喰らえや」
スパイク・シールドはL型シールドにスパイクを取り付けたもの。
打突兵器は接近戦で有効な手段となる。
ジオン独立戦争の生き残りをなめるなよ。
今はおっさんでも、オレには激戦を生き抜いてきた自負がある。
ザクが一瞬
右手に握ったヒートホークを、ザクの頭に振りかざす。
「しまった」
オレはヒートホークを作動させるのを忘れていた。
どおりで刃が通らないわけだ。
もう一度、ザクの頭に振りかざしてやる。
ヒートホークの刃がジワジワと赤くなりプラズマ化する。
ザクの頭にヒートホークが突き刺さると、モノアイが激しく点滅し、そして沈黙した。
『セキヤ、残り1体だ』
『でかした! リック』
残るはポメラニアンズのザクのみ。
残り時間は2分。
やるしかない。
オレはスラスターを全開にして、ザクを加速させた。
ようやく追いつくと、ポメ野郎はヒートホークを構えていた。
オレのヒートホークが純正品なら確実に勝てただろう。
だが、現実には民生品のトメノスケ製だ。
ポメ野郎が振りかざしたヒートホークをシールドで受け止めた。
シールドは耐えられそうもない。
「くそっ、トメノスケ製でもやるしかねえ!」
オレはシールドを捨てて、ヒートホークを両手で握り直した。
トメノスケの刃はまだ熱を帯びて、赤く輝いている。
まだ、使えるはずだ。
ポメ野郎が次の攻撃を繰り出す前に、オレは一気に間合いを詰めた。
機体のスラスターを全開にして、ポメ野郎の胴体にキックする。
ポメ野郎の動きが一瞬止まった。
「くらえっ!」
オレはヒートホークを振り下ろした。
ポメ野郎は腕を上げて防ぐが、右腕の装甲にトメノスケの刃が食い込む。
オレの機体もシールドを失い、装甲はボロボロだ。次の攻防が勝負を決めそうだった。
その時、試合終了のブザーが鳴った。
そういえば、セキヤが言っていた。
クランバトルが終わると軍警が来るらしい。
軍警はサイド6の治安維持組織で、民間に払い下げられたサラミスとマゼランを所有している。
モビルスーツは旧式のザクを多数保有。
つまり、ちょっとした軍隊並みの装備だ。
オレはコロニーの内部へと機体を向けた。
前部スラスターを急いで吹かして減速。
ザクの
わずかに揺れたが、何とかバランスを保った。
5秒間だけ遠隔で解除できるエアロック。わずかな開放時間をすり抜ける。
「帰ったら先勝会だな」
ジークアクス 3話見ました
戦闘中の会話シーンがないので物足りませんね
今後の展開を考えてます
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クラバ編を続行
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更新を休止
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設定資料集が出るまで待機