オレはサイド6のジャンク屋『セキヤメカ』で働いている。
職場はトタン張りの整備工場だ。
今日の仕事は、クランバトルに参加させたザクの整備となる。
ザクは先日のクランバトルで少し損傷させてしまった。
久しぶりの戦いは血を奮い立たせたが。
うまく戦えなかった気がする。
今日は助手のポール君は休みらしい。
2人でザクの整備をする。
無理をさせた左腕を新しいものに取り換える。
まずは左腕を取り外す作業から開始しよう。
幸いなことにザクの予備パーツは大量にある。
セキヤは頭部や両手足、腰の燃料タンクをストックしているようだ。
「左腕を取り外したぞ! クレーンで持ち上げろ」
「クレーン上げまーす」
ザクの左腕を持ち上げて、ひび割れたコンクリートの床に下ろす。
新しい左腕、それもグレーに塗装したものを取り付ける。
「ちょっとタバコ休憩に行ってくるわ」
セキヤは紫煙をくゆらせていた。
彼はタバコを吸いながら、時々遠くの空を見ている。
何か考え事をしているのだろう。
セキヤが休憩から戻ってきた。
「ジオンのゲルググに乗ってみてぇぜ。リックは乗ったことあんのか?」
「初めてゲルググを見たのは79年のソロモン戦です。自分はザク乗りですが、機種転換が間に合いませんでした」
オレがそう言うと、セキヤの口元が笑った気がした。
「ほぅ。一年戦争では最後までザクか?」
「ええ。戦争中は……」
「ゲルググの払い下げは、まだだろう?」
「配備から5年が経ちますし、配備が進んでいると思いますが」
ジオンではガンダムの
ザクを引退させながら、ゲルググを増やしているのだろう。
手持ち武器にビーム・スプレーガンやビーム・サーベルを採用したその機体は高性能らしい。
話が少しそれた。
オレはザクの操縦席に乗り込み、腕の動作確認をした。
マニュピレーターを握っては開く。
取り替えた左腕が動く。
ちゃんと動くじゃないか。
☆
整備を終えて、作戦会議に入る。
次に戦うクランはCRSというチーム名らしい。
確か、連邦軍の軽キャノンを使っていたはず。
「次のバトルに備えて特注のダミーバルーンを発注した。これを使ってキャノンを撹乱し、接近するぞ」
オレはCRSが戦う姿を配信で見たことがある。
「CRSが民間軍事警備会社の隠れ蓑というのは公然の秘密だ。絶対に人前で言うなよ」
「はい」
「確か、警備会社ドミトリーだったか」
セキヤが考えたのは彼が後方から狙撃する作戦だった。
セキヤが狙撃で軽キャノンの頭を狙い、武器を無効化する。
オレは接近戦を持ちかけ、直接ダメージを与える役らしい。
セキヤは軽キャノンをよく知っている。
「軽キャノンの装甲は頑丈だ。なんだって、ルナチタニウム装甲だからな」
「独立戦争で何度も戦いました。よくしってます」
「連邦にもキャノンで100機撃墜した魔女がいたよ。運動性の劣るキャノンで格闘戦を仕掛けるらしいが」
連邦の撃墜王はよく分からないが。あのシャア大佐でさえ、撃墜数が60機とされている。
100機撃墜したスーパーユニカムは相当な腕だろう。
今後の展開を考えてます
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クラバ編を続行
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更新を休止
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設定資料集が出るまで待機