機装少女戦・フェアリーメイデン!~模型の国のプラスチック・プリンセス~ 作:もにもに+マウンテンヘッド
第三話 分話版 3-2
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「うっ、」
すると途端に悠里は水をかけられた砂のように固まって硬直し、顔には脂汗を浮かべながらジロジロきょろきょろと目の眼球だけをあっちだったりこっちだったりに忙しなくさせて、
「どうなんだ?」
「だ、だって、………から、」
「何か?」
冷静に追いつめる浩介だった。
ついにその追撃に、悠里は溜まりかねた感情を爆発させて、
「だ、だってぇ! …人間の女よりもいい、っていうじゃない」
「 う~~~~ん…それがさ、なんで…お前に関係あんだ? 」
「…~~~~~ッ、、、!」
わかっていた。
こういわれるだろうことは、わかっていた。
だけど、この一言の言葉が、何より悠里にとっては“凶器”だった。それも、思わず心が怒りやら哀しみやら不満足の感情で瀕死になるくらい…
「な? 関係ないだろ? 分かってくれるか? ん?」
「いやだ、」
悠里は、嫌々をするように俯いた首を左右に振りながら…
「いやだ、いやだ、ぜったいにわからない。こうちゃんのこと、わかってあげない。絶対に……、………と、ところで、…今日の肉じゃがおいしいでしょ?」
「あっ?? あぁ、毎度済まないな。おかげで飢え死にすることなく今日まで生きていられる。それともあれか? なにか裏があるのか…」
「大丈夫よ。物理身体的な出世払いで決済してもらうつもりだけだから。」
「はぁ?」
瞬間、牝の顔になって浩介の身体を一瞥した悠里であったが、毎度のことながら意味が分からん。
「「はーああ」」「ますたー」
ため息をつくのも同時だ。但し、浩介はようやくこの軍事法廷が終わることへの安堵の、悠里はやはり浩介がすぐには己の物にはならないのだ、という今日も同じの確認に対しての嘆息の物の、
「ところでさぁ、」
ここで、浩介は手札を切った。
「なに?」
「こ↑・れ↓」
「あ゛っ」
バサリ、と浩介が食卓に投げ置いたのは、果たして今年度春夏モデルのフェアリーメイデンの、各メーカー・カタログのそれである。
「なんで、これが、かつてはこの家の応接間で今はおまえの隠れ家っつーか秘密基地っつーか前線橋頭堡っつー具合になってる我が家の部屋にあったんだろうなぁ…「覗いたんかいっ!?」おたがいさま、だろ、」
浩介は、コホン、と咳を切ってから、
「んなのはともかく、どうなんだ、」
…劇場版パトレイバー一作目の虚影の街のテーマが流れているんではなかろーか、というぐらいの長い沈黙が、落ちた。
「なぁ、」「ひゃ、ひゃい…」
カミソリ後藤が降臨したコウスケは、ゲロらせるための下剤の無慈悲な使用を決定し。
「まさか、そんな、二人でおそろいの妖精を買ってペアルックならぬペア妖精、だとかとか?」
「 ! うん!」
………
「………、」
んーとね、きみね、
それはね?
「キモい、んですケド」
「…ーは、」
確信した言葉のままに、言っただけである。
それに対し、悠里は、
「 」
がぁん、がぁあん、がーん、………という様子で、悠里は愕然と絶望と戦慄とそしてやはり絶望と…で、その顔が紙コップの中の水にスポイトの染料を垂らしたかのような、すなわち色付き水の作成過程かのように、一瞬で染めあがった。
…酸欠のチアノーゼの色…紫色かのような…
効果覿面? みたいな??(アンゴル・モア)
「………」
「…、え、」
…縁、切り? えんがちょ? びろーん、? あはは、いやまさか、そんな、…………、
…、こ、
こうちゃんに、こうすけちゃんに、こうすけちゃんから、まさか、こんなぁっ…うぇ、うぇえぇえええええええええ…、
「おぼえてろーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
ESCAPE に 成功 しました
「………」「………」
…二人残された浩介とフェリは、
「…………」「…………」
…………
「食べるか」「はぃっ」
肉じゃがを片づけることに着手したのである。
* * *