機装少女戦・フェアリーメイデン!~模型の国のプラスチック・プリンセス~   作:もにもに+マウンテンヘッド

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分話版 第五話 5-2

 

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「え、」「 」「…?!」

 

 

 

「……ちょっとねぇ、アンタ、なにやったんだ???」

 

「 あれえ、アレックスの破損の時にできる、簡易的な応急処置の方法だよぉ?

 見た所だと、体内のホビーリアクターも損傷してて、主・電装系への給電のいっさいが切れてから、けっこー時間たってるみたいじゃん。

 そうなると、アレックスロイドの構造として、外部から電力が入ればメモリと演算系統の復活の補助になるわけで、

 その子……このグレッグ型は、身体の構造としてはHi-ABSの古典的男玩アクションフィギュアのドンガラだけど、内部系統の電装系なら、その部品は日本式アレックスロイドやフェアリーメイデンの規格と変わらない。

 そしてその内部中枢部品類は、オリゼリマ製のポリ集積マイクロマシンデバイスってことだからー、

 そこに、直接、栄養オリゼリマを塗布接触させれば!

 内部へ、マイクロマシン単位での乳酸菌濃度差発電の効果があらわれーって、

 ならば? ってことよー!

 メモリチェック、データチェックしないと、だれになにをやられたのか、被害届とか、弁護士とか、法務とか、そういうのに、検証材料としてだせないじゃん?

 それ、ちゃんとやってるかなー?って、

 ああ、ご安心を!

 いやいや、汚損させるとかじゃなくぅ!

 いやがらせの油とか液体とか溶剤とか塗料とかじゃなくて、ほら。

 

 

……食用・総オリゼリマ製の代替甘酒ヂェリーチューブ(ノンアルコール)……

 もともとアレックスロイド用の上にノンアルコールだから、部材のどこにも、成分はアタックしないよ!ぜったいに!」

 

 

 放出された、その疑似甘酒の臭いが、この場のすべての者たちの鼻孔に、やけに嫌な物なのだ、というようにして……掠めるように香った。

 

 

「ふ、ふえええええええええええええええ」

 

 

 唐突な惨劇に、

 ユウキは、泣き出してしまった。

 

 

「え、なんで?」「なんでって、……アンタなぁっ」

 

 

 戸惑っているのだ、とする酔った女性に、

 コウスケは、即場的な怒りと、怪訝の思いと、それから……脳内検索の思い当たりの結果を重ね合わせた、

 結果は……グレー。

 こいつは友軍なのか、どうなのか?

 という嫌疑を、顔の表情とその眼光にして、目の前のその人物へと向けるしかない。 

 

 …そして、

 

  

「……

 

  グレッグの肉体に、あなたのような存在が、

 わたしが、かれにっ、どれだけの感謝と思いを、持ち続けてきて、いるかっ!

 

 ……!っ~~~~~!!

 

 わたしだって、く、……接吻、したこともなかったのに!

 なのに、なのに、なんで……!?」

 

「 れ、れべっち??? ぐす、ぐしゅ、えふっ」

 

 

「……

 わたしのからだが、今日、破滅し、滅んでしまったとても、それは、わたしの信条と……わたしの純潔を彼へと捧げるための、対価です。機械の神と電脳の海の悪魔相手だろうと、喜んで、支払います……

 

 

 たたかわせてください。

 

 

 決闘してください、!」

 

 

 レベッカは、涙を流していた

 己の思いを穢されたという怒りの決意により、この、目の前の不俱戴天を、撃破せん、と……

 

 

*****

 

 

「 そーなんだ、ごめんね、…ひっく、っ。

 んーーー…

 この損傷の度合いなら、って、思ったんだけどなー…

 ぼちぼち、なんか、もうそろそろ…応急処置をやってからの時間経過的に…

 んでもなーぁ、」

 

 

「あのー、気持ちよく酔っぱらってる、そこのおねえさん?」

 

 「ほえっ?」

 

 

 妙齢の女性(仮)は、コウスケの全身とその細部を、頭の顔から足の先までをじろじろと視姦した後…

 

 

「ふーん、…君、かわいい!

 

 

 もっとそんな、マニッシュ?ボーイッシュ?みたいなカッコするんじゃなくて、ゴスロリとか甘ロリとか。いろいろ!ねぇ!あはぁははは!」

 

 

 …浩介の顔から、余裕がきえた。

 

 

「 オレは、おとこですよ。白いションベン出せますよ」

 

 

「 ええーっ!?

なんで??? 変な虫よらせないため?だって、私の第六感めいた直感が…」

 

「 …」

 

 

「うん、…

 

 …

 女の子みたいだね?」

 

「…褒められたつもりにはなりません」

 

 

「 え?ぇっ…ううーむ、醉い過ぎてるのかなわたし…

 

 ま、まあ、けども。ま…いっかあ!」

 

 

 

「 おい、オバン。」

 

 

「 …はぁ!?

 

 コッコッコ…コケコッコ!

 これでも、ぴちぴちの26歳なんですけどーぉお!????」

 

 

「 俺より、十も年上じゃん。」

 

 

 コウスケもコウスケで、違和感の正体がわからないことと、レベッカの義憤に首肯した己の心とで、笑い顔の表情になんてのにはなってない、そのはず……

 が、そこはコウスケの相変わらずの人相の悪さ。

 その表情をこわばりに突っ張らせた状態の顔面は、一種、にやり、とも見えたようで、

 

 謎の酔っ払い女子(アラサー)は、がーん! となるとともに、激情を興したのである。

 

 

 

 ***

 

 

「だ、だだだあっだ……?!

 だーれが、年増ですってぇ!?  

 こっちはまだ26だ!!!!!???チクショー!!!!!

 えーい、前途と未来と希望のあるジャリ連中め、まとめてわからせてやるんだからっ!(´;ω;`)

 

 

 神姫バトル、よ! 受けて立ちなさい!!

 

 この、褒田 晴歌 ほめた はるか が、受けて立ってやる!」

 

 

 前後で理屈が破綻してるぞ、と悪態を付けかけて……

 そのハルカの手元に現れたアレックスロイドとそのハルカの様相を見て、

 つい先日の、あの時のそれを、脳裏にひらめく如く、コウスケは思い出した。

 

 

「…あっ、思い出した! 先日の聖川の河川敷での、あんときのマリーセレス使いの!」

 

 

「うぃ?ひぃーっく、…なになに、わたしにファンの追っかけなんていたわけ?!」

 

 

「 槍持ったデッドボーダー相手に上手いことやりあえてたヤツラだ!

 相当な手練だな…!?」 

 

 

「ほほーん、やる気になったようね。」

 

 

 すちゃり、。…と、ハルカは己の身体に、そのウェアラブルを装着した。

 

 

「携帯型・ライドオンデバイス!? 

 くそ、ダイレクト制御ってことか…

 まずくなってきたぞ、相手は熟練の古参の、だいぶ年季の入った武装淑女だ!?」

 

 

「また年増っていったあ?!

 も、もー、いいもんね。やってやる、やーっつちゃる!!!

 

 

 わたしの超絶操縦で、キミをコテンパンにしてやるんだから!!」

 

 

「なにをー!?」

 

 

 コウスケと女はこんな感じでバチバチやり合いつつ、

 

 

「 ユウキ、わたしの管制役の代理になってください。」

 

 

「 オレにれべっちの指示だしとか操縦とか、むりだって!?」

 

 

「あとの思考と処理は、ノード端末たるわたしが、ぜんぶやります。

 二対一でもいいのです、。あのやつを、いい目にあわせてやる!!!」

  

 

「お、おお…(れべっちがキレてる……)」

 

 

 

 斯くして、本日二度目のアレックスバトルは、開始されようとしていた……

 

 

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