RE:召喚勇者の現代帰還〜それでも勇者は勇者としてあり続ける〜   作:MrR

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 Fallout76やって遅れました。
 ざっくんばらですが過去語りの物語です。


異世界帰りの勇者の旅路

 異世界に召喚された藤崎 シノブ、谷村 亮太郎。

 

 二人の旅路。

 

 異世界に召喚され、初っ端から多くの人々の死に触れて来た。

 自分の選択で村一つを焼け野原にし、裏切り者を裏切り者として殺した。

 

 黒竜公の襲来でもそうだ。

 大勢の人間が死んだ。

 

 それから先も異世界での旅路は続く。

 チートを使い、魔王サウラスの正体も何となくだが理解できた。

 だからと言って魔王サウラスは強大な敵である事には変わりない。 

 

 だがそれでも試練は続く。

 魔王と呼ばれる存在との戦い、出会い。

 師匠との出会い。

 女の子だけの少女騎士団との戦いとその末路。

 

 そして帝国軍の突然の宣戦布告。

 ジグムント帝王は言った。

 世に大義など存在しない。

 ただ自分の我欲のままに戦争を起こしたと。

 その末に世界が滅びようが、人間の歴史が滅びようが知った事ではないと。

 町や村を焼き払い、虐殺も行った。 

 

 その末に帝王は裏切られた。

 帝国も馬鹿ではなかった。

 帝王にその全ての罪を被せる形で帝国の皇子は帝王を処刑した。

 だがその結末に帝王は笑っていた。

 自分を超える帝王を産み出すのも帝王の務めだと言って。

 

 

 魔王サウラスとの出会い。

 王国のパーティーの最中にまさかの勇者二人を勧誘しに来た。

 シノブは当然拒絶した。

 亮太郎はサウラスの話に耳を傾けた上で拒否した。

 亮太郎は亮太郎なりに考えがある。そんな側面を現す一幕。

 

 そして魔王サウラスの襲来。

 その迎撃戦。

 世界の命運を懸けた頂上決戦。

 

 幾多の激戦で疲弊した人々。

 それでもと足掻き続ける。

 そうして魔王サウラスは打倒される。

 

 

 世界が完全に平和になったワケではないがそれでも二人は修行に明け暮れながら世界を見て回る。

 多くの危機があった。

 多くの出会いがあった。

 

 それは自分達が救おうとしている世界を確かめる必要な旅路でもあった。

 

 太陽王。

 女神の如き美姫な我儘姫。

 アマゾネスの一族。

 オークの女将軍。 

 愉快な海賊たち。

倭国の人達。

中華系の国々。

 

 本当に様々な出会いがあった。

色々なところを冒険した。

 

 そして試練も続いた。

 

 終末の大巨人との戦闘。

 地球で起きた戦いが児戯に見える程の激戦だった。

 

 大賢者ヘリオスの裏切り。

 激戦の末にサウラスの正体とその倒し方を知る。

 

 世界を滅ぼす程の厄災級モンスター達の目覚め。

 その裏で暗躍する外なる世界の天使達。

 

 古の魔導船の起動。

 外なる世界の天使達の正体。

 賢者ヘリオスと魔王サウラスの存在理由の一つ。

 人類の存亡を懸けた戦い。

 サウラスとも共闘して戦いを収めた。 

 

 勇者達を裏切り、挙兵した人類との戦い。

 人類の愚かさを象徴したような戦いだ。

 だがそれでも勇者達は難なく突破する。

 

 始まる最後の一時。 

 長い長い旅路だった。

 一年などでは収まりきらない数年がかりの旅路だった。

 

 魔王サウラス、賢者ヘリオスが仕組んだ勇者召喚は大昔から定められた運命だった。

 

 魔王サウラスを何故魔王になったのか。

 魔王サウラスは何故勇者の召喚を促したのか。

 魔王サウラスは何故こんな回りくどい真似をしたのか 

 魔王サウラスは何故一気に世界を滅ぼさなかったのか。

 

 単純な話だった。

 魔王サウラスは人類史を存続させるために人類を存続させてきた。

 あえて人類の敵となり、愚かな戦争を引き起こす力を削ぎ、自分が正しいと思う方向に人類社会を存続させていた。

 

 しかし人類は魔王サウラスの想定外を超えた存在だった。

 人類はもはや魔王と言う存在を脱却する時が来たのかもしれないと考えた。

 だがそれでも確かめねばなるまい。

 魔王として、人類の脅威として、本当に自分の役割は不要なのかと。

 

 それを確かめる一手がシノブと亮太郎の勇者召喚だった。 

 膨大な未来の中からサウラス自身が選んだ未来だった。

 

 サウラスや賢者ヘリオスによれば、地球人類も含めて知的生命体はある進化の可能性があるらしい。

 だが正しく進化するとは限らない。

 その中の一つ、自分達を新人類として傲慢極まりない生命体となったのが外なる天使達の正体。

 サウラスの存在理由は彼達の襲来に備える事でもあった。

 

 サウラスの正体は何でもない。

 大昔の人々が産み出した魔導生命体。

 彼が住まう魔王城その物が魔王サウラスを維持する巨大なシステムだったのだ。

 そのシステムのメインコンピュータと思われる端末は魔王城の玉座。

 魔王城の玉座を破壊しない限り永遠にサウラスは蘇り続ける。

 

 谷村 亮太郎はチートを使って、並行世界の自分自身とを重ね合わせる事でその事実を知る事は出来た。

 だが下手なタイミングでそれを知れば全滅もありえた。

 だから語る事は出来ず、自らの記憶に封印する程用心深かった。

 

 自分の有利不利とか度外視で魔王サウラスはその全ての情報を勇者に開示した。

 その上でサウラスは二人の勇者に最後の試練を課した。

 

 そうして始まる最終決戦。

 シノブと亮太郎、その仲間達は死力を尽くして戦った。

 その末にサウラスは滅んだ。

 二度と復活できないようにした。

 

 そして旅は終わる。

 魔王サウラスや賢者ヘリオスの結界により、違う世界からの来訪者——例えば日本橋から闇乃 影司を連れて来るような事は出来なかったが、それも終わった。

 

 二人は異世界へ帰還するにあたり、高校生と言う物をやり直す事をした。

 ある種のタイムワープだ。

 天界の女神様はそれを許可した。

 そうして二人は元の世界へと戻る。

 

 彼達は琴乃学園に帰還し、再び学生としての道を歩み始めた。

 

 

 Side 愛坂 メグミ

 

 =ジオラマ内の天候夜・木々に囲まれた劇場ホール=

 

 時間の流れを弄ったジオラマ内。

 劇場内部。 

 そこで藤崎 シノブや谷村 亮太郎の担任、愛坂 メグミなどの主だった面々が泣いていた。

 夏目 リセは魔法の広域展開、長時間使用で疲れたのかその場で倒れ伏し、涙を流している。

 

 黒川 さとみ。

 綾瀬 リリ。

 天川 マリネ。

 ガーディアンズの北川 舞。

財団のヴァン・テスタロッサ。

谷村 雪穂たちエンジェリア皆さん。

 ジェイミー・ゴードン。

 宇宙刑事リリナ、レッカ。

 桜井 あきら。

 キャロル・アイビリーブ。

 火野 エイコ。

 琴乃学園の校長先生、保健医、体育教師など。

 闇乃 影司。

 ミサキ・ブレーデル。

などなど。

 

 彼達も静かだ。

 泣いている子達もいる。

 その様子を見て異世界勇者の二人はオロオロしていた。

 

「大丈夫よ二人とも。頑張って貴方達の旅路を見届けたんだから。後は時間が解決してくれるわ」

 

 と、涙を堪えながら優しく語り掛けるメグミだった。

 

 

 Side 黒川 さとみ

 

 =夜・劇場内ロビー=

 

 決して100点満点の旅路では無かった。

 辛い事も多かった旅路だった。

 それでも目が離せなかった。

 声も出ずに涙を流していた。

 そんな旅路だった。

 

(あいつら元の世界に戻ってからずっとずっと、戦い続けて来たんだよね)

 

 そんな旅路を終えても、現実世界でも戦いを続けている。

 世界の命運まで背負い込んだ。

 それがとても辛い。

 

 ロビーのソファーで力なくグッタリと倒れ込む。

 

「悩んでいるようね」

 

「先生」

 

 愛坂 メグミ先生が優しく語り掛けて来る。

 

「確かに見てて辛い事も多い旅路だったけど、楽しい事も多かったはずよ」

 

 と、前置きして彼女はこう続けた。

 

「だから変に気を遣ったり、特別扱いしちゃダメよ? それこそアイツらの思う壺だから」

 

「思う壺?」

 

「あの二人が何を考えているのか何となくだけど分かるのよ。これで離れるのなら、これで距離を置くのならそれでよし。そのまま自分にも皆にも嘘をついて立ち去っていく。そう言う魂胆よアレ」

 

「それは……」

 

 先日の女子会でもそう言う話をした後だ。

 担任の言う事には納得がいく。

 

「そう……よね……そうよね。私決めてるから。絶対シノブから離れないって。ヤンデレとかヘビーとかどうとか言われようが食らいついてやる。そう決めたんだから」

 

「ふふふ。その生きよ」

 

 と、微笑ましそうに笑みを作る女教師。

 

 

 後ろから押して貰ったとは言え、皆何だかんだで強かった。

 その様子にあの二人は困惑して面白かった。

 村の全滅、壊滅する町、大勢の死人など、辛い事も沢山だった。

 だが楽しい旅でもあった。

 恋をしている場面なんかは悔しくて、でも(あんな状況に放り込まれたら恋の一つや二つするわよね)と何処か納得できてしまった。

 

(しゃあないわよね。世界救ってるもん)

 

 見せられたら納得するしかない。

 でもそれでシノブを諦めきれるかどうかはまた別問題だ。 

 確かに異世界のヒロイン達は強大だ。

 それでも知った事かと食らいつく。

 そう決めたさとみであった。




 てなわけで明かされた過去。
 ざっくんばらに語っていますが、また時間が経過した時に完全版書けたらいいなぁとか思います。
 明日は欲しいプラモを買いに行くのでこの辺で。
 ではでは失礼します。

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