RE:召喚勇者の現代帰還〜それでも勇者は勇者としてあり続ける〜   作:MrR

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 今日一日マンガ読んだりラノベ読んだりして終わった。
 次の回でまた期間空きます。


恐怖のデビルベアー団・VSジークンドー怪人

 ジークンドー。

ゲームや漫画だけでなくご長寿推理少年漫画の人気キャラが使う武術として、一部界隈では結構知られている。

 映画スターのブルース・リーが産み出した武術であり、当時の様々な武術を融合させて誕生させた格闘技である。

 

 今回、藤崎 シノブが戦う相手はそんなジークンドーの使い手であった。

 

 

 Side 藤崎 シノブ

 

 =昼・大阪府I市=

 

 I市。

 大阪日本橋とは別ベクトルで魔境のI市。

 ハンドレッド事件で殴り込みを主だった勢力が殴り込みを掛けて来て実験からそれなりの日数が経過した現在、ネット上では「確実に核よりヤベー兵器を所有している奴達」、「アンダッチャブルな町」、「触れぬが仏」、「実質日本の治外法権」だのと色々と言われている。

 

 海外の工作員らしき姿はたまに見かけるが、外国人の病院送りが多発しているらしい。気が付いたら病院のベッドで寝ていると言うホラーが起きているのだ。

 

 と言うかこのI市は谷村 亮太郎が住んでいる町であり、異世界の帰還からそれなりの日数が経った現在は町のそこかしこに魔術的な防備が張られている。

 ガーディアンズや財団の人間なども警備に回ってまさに鉄壁な警備——ではあるのだが……

 

 この街は現在進行形で悪の侵略者であるダーク・セイバーズの侵略を受けていて、谷村 亮太郎の妹さん率いるニチアサのマジカル戦士達が専門的に対応に当たっているのだとか。

 もうそろそろしたら事件規模が惑星規模に発展したりとか劇場版展開とか起きそうなので亮太郎も警戒しているのだとか。

 

 他にもこの国は宇宙犯罪組織やら異次元帝国やら異世界の帝国やらに目を付けられている地獄のような惨状だ。

 しかも恐怖の大王のオマケつき。来年には確実に復活するらしい。

 

 そんなI市でシノブはライドセイバーから新しいヒーロースーツの打ち合わせをしつつ(改造人間、パワードスーツ設定は色々と便利なのだ)、I市で散策していた。

 

 市役所前の公園で何やら爆乳戦隊、三人戦隊のスターレンジャーの面々とI市のローカルヒーローである宇宙戦士デュースが暗いラインが走った黄色いタイツの様な衣服(トラックスーツと言うらしい)を来た、黒髪の何だか凄く深い悲しみを背負ってそうな濃い面構えの男と戦っていた。

 

「おおっ、シノブ!! ここは今危ないのだ!!」

 

 幼稚園児か小学生低学年ぐらいの背丈の茶色い毛並みの子熊が喋り掛けてる。

 二本角の兜に鎧、マント姿。

 デビルベアー団の大幹部、「子ぐま大使」である。

 本名はユキヒト。

 ちなみにシノブはユキヒトと連絡先を交換するぐらいの仲である。

 何やら切羽詰まった様子でシノブに助けを求めた。

 

「アタタタタタタタタタタ!!」

 

 常人では出せない反応速度、拳の破壊力。

 下手な特撮ヒーローを凌駕するフィジカルと、芸術的なテクニックでスターレンジャーの三人と宇宙戦士デュースの攻撃を捌く。

 こうして四人とも強い。

 だが黄色いトラックスーツの男も異常な強さだ。

 マジカルコマンドーと言う2000年の歴史を持つ謎の武術が存在するが、その使い手かなととか一瞬思ったりもした。

 念のため鑑定魔法を使うと―—

 

(デビルベアー団制作の人造人間? エネルギー永久式? ジークンドーの使い手?)

 

 エネルギー永久式の人造人間とかドラゴ〇ボー〇かよ。

 なんつーもんを地球に持ち込んでんだこの組織は。

 鑑定によればかなり強い。

 単純な戦闘能力で言えばワンさんとかあの辺りレベルだろう。

 50m級の巨大怪人を生身で倒せるレベルの奴だ。

 

「次はどいつが相手だ―—」

 

 などと余裕そうな態度で周囲を見渡す。

 宇宙戦士デュースだけでなく、スターレンジャーの三人もその場に倒れ伏していた。

 

「仕方ねえ、俺が行くか」

 

「死にたくなければやめておけ」

 

 シノブは緊張感を感じる。

 敵に洗脳されたフリをしていた亮太郎と戦う時以来。

 目の前のジークンドー怪人は独特な構えをする。ステップを踏み、睨んでだけで人を殺そうなぐらいの殺気を放つ。

 アレがジークンドーの構えだろう。

 

 両者ともに拳や脚が届くか届かない範囲を探りながらも距離を詰めたり、離したりをしていた。

 既に戦いは始まっている。

 下手な牽制は逆に死を意味する。

 殺気をボクシングのジャブのように当て合いながらの差し合い。

 本当にアンドロイドかと疑わしいレベルの静かな攻防。

 

「オアチャー!!」

  

 気合一閃。

 ジークンドー怪人の鋭い閃光の様な速さの飛び蹴り。

 弾丸の速度など遥かに超えている。

 シノブも咄嗟に反応出来た。

 

「アタタタタタタタタタタ!! ホアチャァー!!」 

 

 空中を浮遊しながら次々と蹴りの連撃を繰り出す。

 変幻自在の、まるでヘビのような鋭く不規則な動きの蹴りの連打。

 流石のシノブも被弾が多くなるが―—

 

「何ッ!?」

 

「異世界に帰って来てからも修練は続けていた!!」

 

 シノブは相手の動きを読み、足を掴んでそのまま投げ飛ばす。

 しかし相手は両手の力だけで地面に叩きつけられるのを阻止。

 上下逆さになりながらも独楽のようにその場で回転してシノブをはじく。

 口から吐血。

 異世界に帰って来てからまさかのダメージである。

 

 クイックイッ

 

 ジークンドー怪人は鋭い眼光でシノブを睨みつけながら人差し指を動かし、挑発する。

 相手もダメージを負っているのか口から血を流している。本当に人間ソックリだ。

 怪人に吹き飛ばされた瞬間にカウンターで一撃入れる事が出来たがとんでもなく手強い。

 そう言えば谷村 亮太郎はI市でデビルベアー団とスターレンジャーのレッドがだるまさんが転んだで遊んでいたのを見て、「危うく死人が出る激闘だった」とか言っていたがまさかこう言う意味ではないのかとも考えてしまう。

 

「来ないならこっちから行くぞ!!」

 

「ッ!?」

 

 激しい攻撃の応酬。

 だがシノブも段々と相手のジークンドーの動きに慣れて来たのか相手に一撃を入れ始める。

 しかしそれは相手も同じらしく、シノブの動きに段々と対処を始めていた。

 一進一退の攻防。

 互いに気配を消して、残像が飛び交い、戦いのレベルが高度過ぎてもはや常人には何が起きているか分からない状態。

 シノブは内心、闇乃 影司との修練を思い出しながら対処する。

 

 闇乃 影司は超人的な身体能力、完全記憶能力、そして相手の技術をコピーする能力―—しまいには魔法をも身に付ける無法ぶりを見せつける。

 闇乃 影司に対抗するには、その場で成長しなければ、殻を破らなければならなかった。

 時に臆病になり、時に勇気を持って恐怖を克服する。

 その見極めをしなければいけない戦いだった。 

 

「トァ!!」

 

「!?」

 

 相手の足を掴んでドラゴンスクリューを決めて回転させながら地面に押し倒し、相手は咄嗟に片手で地面に手を付く。

 反撃に移ろうとまた独楽のように鋭く勢いのある回転をしようとするが―—そのまま足に関節技を決めながら回転。

 先程よりも勢いが弱まる。

 そのまま締め上げる力を強める。

 相手は両手、片脚で軽快に立ち上がり、足を極めたシノブを地面に叩きつけようとする。

 

「!?」

 

「さっきのお返しだ」

 

 両手を地面につけて激突を避ける。

 そのまま両足の力のみで再び地面に寝転がし、相手の足をとってシノブは再び締め上げる。レスリング、プロレス、柔術で使われるアンクルホールドの流れだ。

 ジークンドー怪人は両手の力で空中に舞い上がる。 

 激しく揉みあいながら地面に両者少し離れて着地。

 しかし怪人は足に深いダメージを負ったのか直立が難しそうだった。

 

「トァ!!」

 

「アタァ!!」

 

 シノブの飛び蹴りとジークンド怪人のハイキックが激突。

 打ち勝ったのはシノブ。

 そのままシノブは人体の急所のライン、正中線に並ぶ急所に重い一撃を入れて空中に打ち上げ、トドメに腹部の鳩尾へ一発。

 ここまでやる必要があるかと言われたらある。

 シノブにとってそれだけの相手だった。

 

「ようやく止まったか……」

 

 異世界から帰還してから色々な奴と相手してきたが、谷村 亮太郎や闇乃 影司を除けば宇宙犯罪組織ジャマルのデスター司令とかより強い。

光の闘気や明鏡止水(スーパーモードとも言う)を使わずに済んだのは運が良かっただけだ。

次はどうなるか分からない。

 恐るべしデビルベアー団。

 

「す、凄い戦いだったのだ!!」

 

「今度からちゃんと考えて怪人作ろうね?」

 

「いや~量産したくてもデビルベアー団の予算的にかなり難しくて……正直自分達でもどうやって作ったのかよく分からない代物なのだ」

 

「そ、そう」

 

 このジークンドー怪人は奇跡的な産物だったらしい。

 その事に正直ホッとした。

 もしもこれクラスの怪人を大量に産み出して世界征服でもされたらシノブに成す術は無かっただろう。

 

 

 あの後、デビルベアー団達は市役所や警察の人達にわりとガチ目に怒られていた。

 

 谷村 亮太郎も騒ぎを聞きつけて途中から観戦していたが「何か楽しそうだし、何気に名勝負だったから邪魔するのは無粋かと思った。申し訳ない」と頭を下げられる。

本人はそう言うが裏方に回って被害を最小限に抑えるように地面とか大気とか音とか色々防いでくれていたようなので、シノブとしては感謝したかった。

  

 実は自分は戦闘狂の気でもあるのかもしれないとちょっと悩んだりもしつつ、新ヒーロースーツの製造作業に戻った。

 

 後日、何気にネット配信されていたらしく、内容が大パズリしてまた新たな伝説を作るのであった。

 




 作者は何かの病気になったんじゃないかなと思われるようなお話でした。
 いや、まあ、過去にこれより酷いお話は色々と書いてますけども。海〇雄山とかサメとか色々と。
 前書きでも書きましたが次の掲示板回でまた期間空きます。
 
 ご意見、ご感想お待ちしております。 
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