RE:召喚勇者の現代帰還〜それでも勇者は勇者としてあり続ける〜 作:MrR
一応罰則合宿だったんですけど、どんどん時間経過と共に色々と膨れ上がってきてしまって……んでテロリスト編と言う寄り道をしている始末です。(白目
Side 藤崎 シノブ
=早朝・琴乃学園の武道場=
琴乃学園の武道場。
普通の人間はまだ寝ている時間帯。
武道場ではルある種の熱気が籠っている。
毎日を忙しく過ごしているラノベの中性的な感じの容姿が整っている感じの少年、藤崎 シノブが畳の武道場で今日も学園の猛者相手に稽古をつけていた。
その輪の中にはシノブのクラスメイトに学園の体育会系の教師、近隣の警察の人間までいるし、学園の部外者——闇乃 影司や宇宙刑事リリナとレッカ、並行世界の戦隊レッドの桜井 あきら、異世界の魔法少女のキャロル・アイビリーブ、巨大ヒロインアルティアスレオナと一身同体となった火野 エイコなどもいた。
現代日本で武術、武道が必要とされる場面はまず出くわさない。
それこそ一生に一度あるか無いかぐらいかが、以前の日本だった。
だが最近の大阪府は大事件に継ぐ大事件の連発。
琴乃学園も危うく五十m級の巨大ロボットが出現して大惨事になり掛けた事もある。
大阪日本橋では三度に渡り、ニチアサ特撮番組のような事件が起きている。
近隣の自衛隊の駐屯地だって焼け野原になったし、悪の組織の寄り合い所になっていた駐屯地もあった。
殺戮や破壊を目論む侵略者達の前では、戦えないから殺されないと言う理由にはならない。
その認識を身をもって分かっているのか、武道場の稽古参加者の熱の入りようが違う。
ただライドセイバー二人がいるから、有名人がいるからと言うのも大きいのだろうが、それでも稽古への取り組みの心構えが尋常ではなかった。
「兄貴、もう一本お願い」
「じゃんじゃん来なさい」
シノブの隣では小柄な黒髪のツインテールの女の子と黒いおかっぱ頭の男の子が稽古を付けていた。
同じく中学生ぐらいの女の子達が固唾を飲んで見守っている。
黒のおかっぱ頭の男の方が谷村 亮太郎、小柄な黒色のツインテールの少女が妹の谷村 雪穂。
短期間のトレーニングで、地球基準で言えば反則技(肉体に眠る潜在能力の解放とか)をしたせいか大幅に戦闘能力が上昇している。
シノブもクラスメイト相手に軽くやったが、その影響のせいなのかきつめのトレーニングに励むようになってしまい、早朝の朝練とかにも来るようになってしまった。
ナ〇ック星人、鳥〇 明先生恐るべし。
(最近は平和だけど……もうそろそろ何か起きるかな……)
異世界勇者の予感とかそう言うのは嫌な方でよく当たるらしい。
WEB小説の異世界帰りの勇者の誰かが言ってた。
ここ最近は平和だった。
だがこの一ヶ月の惨状を思い出すと、とんでもない事件が起きるのではないかと思ってしまう。
それがどれぐらいかの事件かは分からないが、出来れば大勢死人が出たりするような事件は御免被りたいところだった。
☆
=朝・豊穣学園にて=
豊穣学園。
首都圏に存在する政財界のVIP向けの学園である。
敷地面積も生徒人数に比例して多く、各スポーツの全国大会の会場はここでやればいいのではないかと言われる程だ。
敷地内の警備は厳重で監視カメラだけでなく、警備員や海外の軍用モデルの監視ドローンが巡回しており、近くに警察署まで配置されていて敷地外は警察が巡回している。
宇宙犯罪組織の侵略やら、政治家、官僚の暗殺が横行し、首都圏でテロが起きたりとここ最近は物騒なため、警備は厳重だ。
もしも何か不手際があれば物理的に首が飛びかねない。
生徒達も一通り登校を終え、ようやく一息をついた。
車通学は当たり前で中には防弾車の護衛まで付いている生徒や外国人の護衛が傍についている生徒、護衛として学園に入学させた生徒と一緒に登校している学生もいた。
警備員達の眼前ではプラカードを持った反政府デモをする人達が集結していた。
平日の朝っぱらから暇な人達もいたもんだ。
一体どれぐらいの金で雇われた人々なのだろうか。
それとも本当にそう言う思想に傾倒しているのだろうか。
「ん? アレは?」
「何だ? トラックか?」
ふと大型トラックが目に入った。
タンクを積んでいる。
この場にいる人間は知らないが、トラックは無人であり、トラックのタンク部分にはガソリンではなく戦闘機とかに使うジェット燃料が搭載しているだけでなく、念入りにC4爆弾がセットされている。
それが猛スピードで此方へ走行してくる。
「待て待て!? 人が大勢るんだぞ!?」
「こっちに突っ込んでくるつもりか!?」
パトカーを轢き飛ばし、横転しながら訳の分からない様子だった平和市民団体を轢き潰して肉塊にしつつ、閉じた正門前に激突。
ジェット燃料に引火して大爆発が起きる。
ちょっとしたキノコ雲が起こる程であり、豊穣学園の少し離れた校舎にもその様子は届いた。
「一体何が起きた!?」
「続いてくるぞ!!」
見るも無残に破壊された正門前。
煙が充満し、鉄やゴムが焼け焦げた臭いと肉が燃えたような嗅ぎたくない異臭が周囲に充満している。
当然ながら正門前の防衛設備はほぼ全滅状態だ。
そこへ更にワゴン車が突っ込んでくる。
警備員達が知らない事だが中には大量のC4爆弾が詰め込まれている自爆特攻仕様。それが二両。
運転は自動操縦だ。
綺麗に整備された豊穣学園内の敷地内を爆走し、生徒達が通う学園の校舎、昇降口に激突。
大爆発を引き起こした。
豊穣学園の窓ガラスはほぼほぼ防弾性であるため、窓ガラスが爆発の衝撃で細かい破片になって生徒達に襲い掛かる事は無かったがそれでも耳がどうにかなりそうな凄まじい衝撃だった。
それが二連続でだ。
☆
Side 豊穣学園の警備員
=朝・豊穣学園、セキリティタワー、コントロールルーム=
豊穣学園のセキリティ施設、セキリティタワーは万が一に備えて学園側と独立。
セキリティタワーと呼ばれちょっとした要塞となっている―—筈だがロクにセキリティが作動せずに内部への侵入を許していた。
豊穣学園の警備室はすぐさま非常事態のアラームを作動。
正門前から完全武装したテロリストが突入。
ガトリングガン、重機関銃、ロケット砲、軍用アサルトライフルは当たり前の重装備。
中には特撮物の怪人らしき姿もあった。
更にダメ押しで四輪駆動の見た事も無い装甲車や、ロボット兵器の姿もある。
豊穣学園は普通の学園と比べてセキリティは段違いに良いが、それでもここまで重装備をしたテロリストを相手など想定外にも程がある。
「うわぁあああああああああ!!」
「ぎゃああああああああ!!」
銃撃音と共に豊穣学園の警備室の心臓部、モニタールームにテロリスト達が侵入してくる。
早すぎる。
正門前の連中とは別動隊であり、この豊穣学園の校舎とは独立しているセキリティタワーを抑えるにはある程度ここの私設について熟知してなければならない。
目的は分からないが念入りに計画したのだろう。
「おっと、抵抗しない方がいい。君達の身の安全は保障しよう」
もったいぶった感じでテロリストの一人が警備員達に取引を持ち掛けた。
「アレだけ殺しておいて取引だと!?」
「一体何が目的だ!?」
威勢のいい警備員がその場で二名射殺された。
そして今度は警備員を射殺したテロリストが仲間に射殺される。
「失礼、ウチの部下は躾がなってなくてね……」
警備員もテロリスト達も動揺が走る。
仲間の死、敵ではあるが仲間殺しを見せられ、どうにかなりそうだった。
「今生徒達は講義堂に集めている最中だ。日本政府には我々パーフェクトピースの遂行なる目的、完全平和の実現のためにあるメッセージを届けようと考えている」
「メッセージだと?」
「なあに。ここの生徒や職員も全員爆弾で死んでもらう。その様子を世界中に配信するだけだ」
と、簡潔に述べた。
警備員達は一瞬何を言っているのか分からなかった。
ふとコントロールルームに何かが運び込まれてくる。
「これは爆弾だ。今学園中の彼方此方に設置されている。これを起爆するのが今から待ち遠しく思うよ」
てなわけでテロリスト編。
ハリウッド映画一本分ぐらいは作れるかなと言う兵力と武装で立て籠もっています。
ちょっとやり過ぎかなとか、ガーディアンズ仕事しろとか言われそうだけど、あんまガーディアンズ有能過ぎるとお話が出来ないんで……
名探〇コ〇ンで警察が有能過ぎたら名探偵の出番が無くなるのと一緒の理屈です。
などと言うけど批判されて袋叩き、低評価爆撃食らいそうで怖いなとか思う今日この頃です。