RE:召喚勇者の現代帰還〜それでも勇者は勇者としてあり続ける〜 作:MrR
元々今回のお話は幕間の一つとして出そうとした話を長編化したお話なので短めです。
てなわけで本編です。
あと今回は短いですが掲示板回も続けて投稿予定です。
Side テロリスト
=朝・豊穣学園、講堂内=
音信不通になっていき、混乱が広がる。
講堂内でも唐突にテロリストが、爆弾が消えていく。
リーダーであるジェノスの姿はない。
人質を連れて何処かへ消え去った。
「どうなってるんだ!?」
「知らねえよ!! 気が付いたらどんどん仲間が消えていって―—」
「爆弾も消えてやがる!! 何が起きてんだ!?」
混乱するテロリスト達。
あるテロリストがこう口走る。
「スター・アライアンスのメンバーに魔法使いがいるし、もしかするとその魔法使いの仕業じゃ……」
それを聞いてまさかと思いたかったが、今はアメコミのスーパーヒーローや宇宙人、特撮ヒーローやら並行世界に異世界、何でもありの世の中だ。
もしかしてと思ってしまう。
「仮にそうだとしてどうしろって言うんだ!?」
「そもそもリーダーは何処にいるんだ!? 通信が繋がらないぞ!?」
「いっそ見せしめに何人か殺して炙り出すか!?」
などと物騒な方向に話が転がっていく。
人質として座席に座っていた生徒や教職員達もざわつき始めた。
『はい、お休み』
その一言でテロリスト達はその場に崩れ落ち、ちょっとしてその姿も搔き消えた。
☆
Side 藤崎 シノブ
(あ~疲れた)
講堂内の爆弾は解体を諦めてアイテムボックスに投げ込み、敵は隠密スキルを使用して敵を眠らせた瞬間に手に持ったジオラマミニチュア内に放り込んでいった。
今頃はジオラマ内の牢獄の中だろう。
それにしても流石豊穣学園と言うか容姿偏差値が凄まじく高い。
男子は乙女ゲーに出演出来そうな男子ばかりだし、女の子は綺麗なだけでなく高貴なオーラを身に付けている。
(姿を現して登壇して……)
壇上に上がり、シノブは異世界での経験を活かして弁を振るう事にする。
ちなみに今の姿は一本角にオレンジ色の瞳の赤いフルフェイスヘルメット、深紅のアーマーに真っ赤な外陰にヒーローベルトを身に付けた創作ヒーロー、ブレイディア・ブレイズ。
ライドセイバーの姿は放映会社の権利云々のアレコレで使えないための措置である。あと、パワードスーツ設定だの改造人間設定だのは色々と便利であるのもあった。
『どうも皆様静粛にお願いします』
講堂内全体に暗示魔法を使って異変に気が付いた生徒や教職員に呼び掛けている。
パニックにならず、落ち着いた様子だった。
シノブはマスクを外してこう言った。
講堂内、壇上近辺のシノブの顔を確認できる人間はシノブの顔を見て衝撃を受けている様子だった。今やシノブも世界的有名人。
これまでの活動内容も世間的に知られている。
『俺は藤崎 シノブ、世間ではライドセイバーとか色々と呼ばれている人間ですが色々な事情で今はこの姿をしております』
と、前置きしてこう語った。
『既にこの学園には自分の仲間が大勢入り込んでいて、このテロも速やかに鎮圧される見込みです。もう暫くの間、講堂内で事件解決するまで落ち着いてくれないでしょうか?』
などと要件を簡潔に述べる。
これぐらいの大勢の人前での演説は異世界での勇者生活で慣れている。
谷村 亮太郎がいなければそう言う事はせず、昔のRPGの勇者のように少数精鋭での魔王討伐の旅をしていただろう。
その場合は序盤の黒龍公辺りで死んでただろうが。
世の中なにが幸いするか分からないものだ。
「すみません、ちょっといいですか!?」
物腰轢くそうな白髪の四角い眼鏡を掛けたおじさん。
念のため鑑定魔法で確認したが、豊穣学園の教師が呼び掛けて来た。
何か異常が起きたのだろうか。
『はい、何でしょうか?』
「ウチの生徒が何人か連れ去られたんだ!! それについて心当たりはあるか?」
Side 豊穣学園の女子生徒
=朝・豊穣学園の一階更衣室=
豊穣学園の一部の女子生徒は更衣室に放り込まれ、レイプされようとしていた。
これは捌きだ、正義の鉄槌だと言いながらやる事はこれだ。
反論したかったが相手は既に大勢の人間を殺して銃を持っている連中だ。
反論も出来ず、ただこのまま好き放題に陵辱されるのを待つことしか出来なかった。
「へへへ、これはいけないなぁ。中々育ってるじゃねえか」
「こっちもだ。恨むんなら悪党の家に生まれた家を後悔するんだな」
「これは正義の鉄槌だ。平和のための仕方の無いことだ。悪く思うなよ」
などと言いながら強引に服を脱がし、胸を揉みながらショーツまではぎ取ろうとする。
「やめて!! やめてぇ!! 誰か!! 誰か!!」
「いやぁああ!! 誰か助けて!!」
叫び声が上がり始める更衣室内。
これから起きようとする惨劇は嫌でも思い知らされる。
涙を堪えても自然と溢れ出てしまう。
何故、どうしてこんな目にと思ってしまった。
そして―—
「なっ!? なんだ!?」
現れたのは三本角の金色の戦士だった。
片方を銀色のアイパッチの様なパーツで覆っている。
メカメカしい子供が見る様なヒーロー番組に出て来そうな特撮ヒーロー。
腰にはベルトを捲いていた。
闇乃 影司。
藤崎 シノブと同じくライドセイバーの格好ではなく、新しく新調した姿。
ブレイディア・ドライ(ドイツ語で三の意味)である。
「なっ、なんだお前は!?」
テロリストを思いっきり殴り倒す影司。
一瞬で何発か殴っているのか、テロリストは血だるまになって吹き飛んでいった。
次々にテロリストへ襲い掛かるが、激しい打撃音と共に血飛沫を挙げて倒れ伏していく。
手や体をピクピクさせている。
まだ生きてはいるようだ。
「う、動くな!? こいつがどうなっても」
半裸に近い女子生徒の首を絞めながらコメカミに銃口を当てるテロリスト。
それよりも影司の方が速かった。
「えっ」
気が付いた時には殴り飛ばされていた。
更衣室の壁に叩きつけられていた。
『何が平和だ!!』
影司の叫び。
『何が正義だ!! 』
服の胸倉を掴んで地面に強く叩きつける。
凄いパワー。
そして気迫、物凄い重圧。
居合わせた女の子達が見ていて怖くなる程だった。
『女の子をこんな目にあわせるのが正義なわけないだろ!!』
「や、やめぇええええええええええええええええええ!?」
校舎全体を揺らすような轟音。
更衣室の床が崩壊してクレーターが出来る。
テロリストは無事だ。
白目剥いて、失禁、脱糞して泡を吹いている。
「なっ、何が起きた!?」
異変を察知したのかテロリスト達が更衣室に入り込んでくる。
その瞬間に殴り飛ばされた。
更衣室の向かい側にある激しい爆発の衝撃派に耐え抜いた窓ガラスにひびが出来てめり込む。
『テメェらはこの手で全員ぶっ潰す!!』
赤いオーラを漲らせ、駆けつけたテロリスト達に影司は殴りかかる。
☆
Side キャロル・アイビリーブ
=朝・豊穣学園屋上=
「誰か凄く暴れてるけど校舎大丈夫かなこれ?」
長い金髪ギャル、キャロル・アイビリーブ。
色白系の肌にスタイル抜群、それでいて爆乳、ボリュームあるヒップ。
そんな肢体で際どい銀のプロテクターで装飾されたホワイトのハイレグレオタードに長手袋、ニーハイブーツ姿。
さらにヒーロー活動しているので話題にならないワケがない。
ヒロイックなデザインの黄色いグラスを目元に付けているが、正体はバレバレである。
その正体は異世界リブラリア人の魔法少女である。
スターセイバーを名乗ってヒーロー活動している。
最近は違う世界の魔法使い系動画配信者とタッグを組んで、魔法のドローンで動画配信していた。
お茶らけた雰囲気は無く、真剣に戦いへと望んでいた。
「この感じ影司じゃね? あの子ブチ切れたらヤバイって聞くし」
少し離れた場所では同じく魔法使いが居た。
紫色のとんがり帽子に長い緑の髪の毛、紺色のローブを身に纏う褐色肌の美女。
胸は大きめでノースリーブの白い衣服を身に纏い、腰回りは黒のコルセットで大きな胸を支えるように着込んでいる。
下半身は赤いスカートを履いて、十代の女子の健康的な脚のラインは黒いニーソックス、足は茶色いブーツできめている。
手に握るのはファンタジーの世界で出て来そうな金色の杖。杖先に赤い水晶が埋め込まれている。
「屋上は制圧と。皆大丈夫かな~?」
学園内の彼方此方が騒がしく、戦闘が開始されている。
キャロルとリオの二人も場所を移動し、他の場所にいるテロリストと戦う。
てなわけでもう折り返し地点過ぎた感じです。
次は掲示板回です。