RE:召喚勇者の現代帰還〜それでも勇者は勇者としてあり続ける〜 作:MrR
コラボ合宿です。
守衛学園とのコラボ合宿その1
守衛学園。
早い話が軍隊学校である。
防衛省、自衛隊が少子高齢化による人手不足を予見し、優秀な人材確保を積極的に行うと言う名目で作り上げた学校である。
設備も最新鋭の物が導入されていて、守衛学園の卒業生が自衛隊に入隊した時にそのギャップで自衛隊の辞職を考える程に充実。
また工科学校とは違い教育、訓練カリキュラムの大幅見直しを行い、部活動による学園及び自衛隊の宣伝も兼ねていた。
最近は自衛隊の不祥事が相次いでいて、学校の存続にも関わっていた。
だが救いの手は起きる。
世界的有名人、リアルライドセイバーこと藤崎 シノブ、谷村 亮太郎などの動画配信。
小野寺総理大臣の自分の身を覚悟にした正義の告発。
それにより、自衛隊に一定の処罰は必要であるが、悪いのはこの事態を招いた日本政府、その暗部と言う声が高まり、国際世論も回復の兆しを見せていた。
そして世間的注目度が最高潮に高まった中でリアルライドセイバー二人、藤崎 シノブと谷村 亮太郎が通う一年A組、琴乃学園の合同合宿が開始された。
☆
Side 黒川 さとみ
手入れが行き届いたサラサラとした長い黒髪。
お出かけが多いがあまり焼けずに健康的な肌色の色合いを保った肌。
クールそうに大人びた整った綺麗な顔立ち。
170cm代の女子にしては長身のモデル体型。
大きな爆乳。
半年前まで中学生だったとは思えない体つき。
そのせいで中学時代は色々と苦労した。
ませたクソガキと化しているエロ男子どもの相手は疲れた。
そんな黒川 さとみは現在琴乃学園指定の体操服を着て、長い黒髪をポニーテールにして琴乃学園のアスレチックコースに挑んでいた。
正直言うとまた十kmランニングするのかと覚悟していた。
今回は一般人相手で新人よりも優しめの特別訓練カリキュラムが組まれ、生徒達とペアを組んで訓練カリキュラムを潜る抜ける事になった。
特別な事があるとすれば女性は女性、男性は男性同士でペアを組む事だ。
相手は守衛学園の生徒達。
同い年の一般人と組むのも訓練の一環なのだろう。
=朝・守衛学園敷地内、屋内のアスレチックコース=
守衛学園の敷地内には様々な訓練施設がある。
ここは屋内にあるアスレチックコース。
これだけで金が取れそうだ。
空調も効いていて熱中症の心配は無いだろうが、それでも空調が効いていてもねっ嘲笑になる時はなる。
運営側も大量に冷えたスポーツドリンクを準備している。
今回は十月にしては涼しめであるが、普段は様々な温度でより高難易度のアスレチックに挑むらしい。
この辺り軍隊学校らしいと言える。
(意外と女性の人もいるのね)
さとみが思っているよりも女性の数もそれなりの人数がいた。
ちょっと調べた感じだが自衛隊も少子高齢化による人手不足であり、どうしても女性も歓迎しなければならなくなっている。
最終的にはフランスみたいに外国人傭兵部隊とかの設立もあり得るのかもしれない。
シノブや亮太郎と付き合う上でさとみも色々と勉強しているのだ。
「さとみさん意外と運動神経あるんですね。」
「最近は色々あって鍛えてますから」
相方の女性自衛官に言われて悪い気はしないさとみ。
少し離れた場所では訓練補助の為に藤崎 シノブや谷村 亮太郎の二人が軍隊の訓練指導教官みたいに遠方から安全確認している。
「それよりも大丈夫です? 迷惑かけてません」
「はい。大丈夫です。これも訓練と言うか自衛隊として有事の際の備えの一環ですから」
「自衛隊は国民の皆様を守る仕事です。そのために訓練も大事ですが守るべき日本国民などの勉強も怠ってはいけないのです」
「へえ……立派なのね」
立派なもんだとさとみは思う。
とても同じ十代とは思えないし、しっかりしている。
つい半年前までは中学生だったとは思えない。
「ありがとうございます」
と、返事をしてこう返した。
「そう言う一年A組の皆さんも、こう落ち着いていると言うか統制が取れていると言うか……これもあのお二人の力なのでしょうか」
「あの二人に色々と影響されてますからね」
あの二人とは藤崎 シノブと谷村 亮太郎の二人しかいない。
一年A組はその二人が中心であり、その二人がアレコレと導いて来たのだ。
この一カ月間でクラスの雰囲気は別物のように変わった。
未だにあーだこーだ文句を言う奴はいるにはいる。
だが二人の実績やカリスマ性とでも言うのか? それで誰も表立って文句は言えないのだ。
今回の合宿だって二人が色々と……特に谷村 亮太郎がアレコレと駆け回った結果実現した催しなのだ。
一応はハンドレッド事件で引き起こした罰則の一環であるのだが、今回は学業の一環として成績、通知表などに反映される流れとなっている。
「と言うか、A組以外にも色々と参加者いるわね……」
宇宙刑事二人。
桜井 あきら。
キャロル・アイビリーブ。
爆乳変身ヒロイン四人がいる。
他にも少女A名義でアイドルグループのTwinkleの三人もいた。
彼女達はハーレムを組んでシノブや亮太郎を攻め落とそうと画策している。
さとみもその一人だ。
異世界ヒロインを迎え撃つため団結しなければならなかった。
(話題性を集めるためとかもあるんだけど、バックにいる組織とかのパイプ作りとかもあるのかしらね)
色恋沙汰は置いておいて、黒川 さとみは裏のあれこれについて考える。
言い方はアレだが、将を射るなら馬を射よとも言う。
あるいは外堀から埋めていくとも言えるのかもしれない。
世の中SNS全盛の時代だが、何でもかんでもSNS一辺倒でもない。
昔ながらの人脈とかその形成能力とかも重要なのだ。
谷村 亮太郎はその辺り凄い。
何時の間にか財団やガーディアンズと言う組織の後ろ盾を得る事に成功している。
シノブもそれに習ってか地域や学校の人達との関係を大切にしている。
学校での罰則をちゃんと受けるのもそう言う部分もあるのだろう。
亮太郎曰く、健全な組織運営には信賞必罰が重要であり、日本の学校社会はそれが上手く行ってないから問題が起きているのだとか。
「シノブも亮太郎も今に至るまで色々と大変だったみたいよ」
「そうですよね。生身で戦っているところは何度も見ました。体育祭の時はハンデがあったとは言え、よく一本とれましたね」
「あれは奇跡よ。次は無いと思うわ」
体育祭のチャンバラの時だろう。
1年A組ほぼ全員VS藤崎 シノブ一人。
投げつけられたスポンジ製のチャンバラ棒をシノブは弾き返して投げた相手の頭上の風船を割ると言う神技まで披露した。
そんな相手によく勝てたなと未だに思う。ハンデがキツかったのもあると思うが、花を持たせてくれたのだろうか。
「これが終わったら射撃練習ですよ」
「銃を持って実戦訓練でもするのかと思った」
「招待した人間に怪我でも負わせたら大問題ですから」
(動画配信してるし、万が一が起きたら目も当てられないわよね)
当然と言えば当然だとさとみは納得する。
自衛隊は世間の反応と言うか、日本の左寄りの組織が一定の権力を有しているため、気を遣うのだとさとみも聞いている。
☆
Side 綾瀬 リリ
元地雷系女子。
最近は自虐ネタはここまでにするかと卒業した。
小柄で可愛らしい小悪魔的なツインテールの少女。
綾瀬 リリ。
谷村 亮太郎派の女の子だ。
体操服姿で守衛学園の女生徒と一緒に体当たりでアスレチックに挑んでいた。
女生徒からは「意外と運動神経がいい」と驚かれた。
谷村 亮太郎が異世界やら並行世界の知識や能力の共有だかで会得したらしい、人間の潜在能力の解放、能力の上昇などを行った成果だろう。
北斗神〇ジョ〇ョの波〇の融合。
ドラ〇ンボー〇の最〇老様式とかもあるのだとか。
おかげで体の疲れが消え去り、お肌の調子とかも良くなった。
クラスの男子生徒は体格に変化が起きているレベルだ。
太かった尾田 アツシは痩せて来ているし、守宮 イッペイも身長が伸びている。
佐々木 シンヤは元から体格も良かったがスポーツ漫画のキャラクターみたいになっていた。
女子達も色々と変化が訪れている。
女子プロレスラー兼業の担任も最近はとても調子が良さそうだ。
最近は綾瀬 リリも早朝に学園の道場に顔出しして谷村 亮太郎に色々と鍛えて貰っている。
谷村 亮太郎は異世界で色んな人に師事してもらっていたせいか教え方が上手だ。
安易にスパルタに走らない。
疲れたら回復してもらえるし。その日の授業は万全なコンディションで受ける事が出来る。
優しめの、都会に近くにある山に設置されていそうな守衛学園が準備したアスレチックコースぐらいは楽に突破できた。
「これでも色々と経験してるんだぞ。日本橋の騒動の時は死に掛けたし」
「それは——」
ふと、リリは日本橋の騒動——ハンドレッド事件の時を思い出す。
特撮番組、数番組ぐらいの戦闘員が街中に出現して死を覚悟した。
それ以前に少女A事件でもライドセイバーに変身して戦ったりしていた。
その場のテンションで戦いに参加してしまったが、亮太郎に注意されて何も言えなかった。
亮太郎の過去、異世界での旅路を知った今ではより申し訳なく思う。
「まぁ色々あったんだよ」
本当にこの一カ月は色々あった。
学校の近くに巨大ロボが出現した時は本気で死ぬかと思った。
アレは一体何であの場所に出現したのかは謎のままだが、学園近所にある大掛かりな施設が関係してるのだろうか。
「ところでさ。この後エアガンを使った訓練とか、模擬演習とかも参加するの?」
「はい。琴乃学園側から提案されたネクプラバトルも参加するつもりです」
「やる気あんだね」
「守衛学園は自衛隊の宣伝のために様々な方面に力を入れていますからね。その中にはゲーム大会とかも注目しているわけでして」
「VRMMOのFPSゲームとかにも参加してんの?」
「ええ。ただ我武者羅に訓練していればいいと言う時代ではありませんし」
「今は国際情勢も複雑だし、世の中も急速に変化していってるからね」
「本当に大変ですよ。ライドセイバーとか特撮物のチェックとかもしていますから」
「現れちゃったもんね。ライドセイバー」
ライドセイバーに変身した事もある綾瀬 リリは(特撮勉強会が真剣に行われてんだろうな)とか考えた。
「ええ。最近は怪人の対策とかも急務ですし。その万が一に備える仕事を目指していますから」
「理想としてはライドセイバー魂とかの支援組織みたいな感じなのかな? 後はアキナ(平成二作目のライドセイバー)のDシステムみたいなのとか実装したり」
デビルズカードと言う人を怪人に変えるアイテムまで誕生し、一時期は半グレ集団が使っていた。
基本は上級戦闘員、昭和の再生怪人軍団みたいな扱いであるが、アレはヒーロー達が強いし異世界帰りの勇者二人とかがメチャクチャ強いからであって、一般人からすれば脅威でしかない。
それ抜きにしても宇宙犯罪組織ジャマルや異次元帝国ディメル、異世界の帝国ゼツパライアとも戦わなければならないのだ。
「その辺は我々新米には分かりませんね」
「そうか」
力が無くても上を目指そうとする姿勢にリリは羨ましさを感じていた。
ちょっと前までは平凡で普通な高校生で、何事にも本気になれず、ダラダラと生きてこのまま何となく大学にいって就職デモするのかなと思っていたのだ。
だが二人が変貌して、色々と経験して人生見詰め直して今がある。
世の中分からんもんである。
てなわけで始まりましたコラボ合宿です。
色々あって引っ張ったけどようやくです。
最近は人気とか書籍化とか一先ず置いといて頑張って書いて行けたらと思うようになったり。
8月中はアニメとか映画とか色々と見てひとり頑張ってました。
ペース戻して執筆していけたらと思います。