それでは、どうぞご覧ください。
「やった!」
「プリ!」
「あ、アイドルプリキュアが……増えた!?」
キュアウインクになったななを見て、アイドルとプリルンの2人は喜びの声を上げ、ザックリーはアイドルプリキュアが増えたことに驚きを隠せずにいた。
「私も……プリキュアに……?」
「マックランダー、そいつも捕まえろ!」
ザックリーはマックランダーにそう指示し、マックランダーもそれに応じて音符を飛ばして攻撃するも……
「ふっ!」
ウインクはその身のこなしで攻撃を避け、マックランダーへと接近していく。ウインクに接近されたマックランダーは、すかさずパンチを繰り出すが……
「っ!」
ウインクはその拳を踏み台にして、マックランダーの上へと跳び上がる。
「私はもう逃げない……キュアアイドルが私に勇気をくれた。はもりちゃんが私の演奏を楽しみにしてくれているんだから!」
地面に着地した後、再び迫ってくるウインクに対し、マックランダーは蹴りを繰り出した。だが……
「ふっ!」
「!」
ウインクはそれを避けながら跳び上がり……
「一歩踏み出す、Win-Winウインク!」
「!?」
空中で回し蹴りをし、それをマックランダーに食らわせたのだ。蹴りを食らったマックランダーは、そのまま体制を崩して地面に倒れていく。
「やる~!」
「キュアウインク、カッコイイプリ~!」
その活躍に、プリルンはライトを青色に光らせて応援していた。
「はぁ!」
「!」
ウインクはマックランダーが倒れた隙に、アイドルと捕らえていた檻を壊したのだ。
「サンキュー、ウインク!」
「うん!」
助けられたアイドルは、ウインクと共にマックランダーを見据えた。
「負けるな!マックランダー!」
「マックランダー!」
マックランダーは2人に向かい、パンチを繰り出したが……
「ウインクバリア!」
「!?」
ウインクは胸元のブローチをタッチして四芒星の形をした大きなバリアを展開し、その攻撃を防いだのだ。
「今だ!」
「!?」
「アイドルグータッチ!」
その隙にアイドルが飛び出し、マックランダーに技を食らわせて吹き飛ばしていく。
「何だと!?」
それを受けたマックランダーは、そのまま吹き飛ばされていく。
「ウインク、今だよ!」
「うん!」
アイドルにそう言われたウインクは……
「クライマックスは私、聴いてください!」
辺りを満員のライブ会場の空間へと変えていて、マックランダーは強制的にその中の席のうちの1つに強制的に着席させられた。ウインク自身は、ステージの上にあるガラスでできたピアノの前に座っており、頭にアイドルハートインカムが装着されるのと同時に、曲を弾き始めていた。そして、曲の始めを引き終わると立ち上がり……
「きらめきへ踏み出そう~♪受け取った勇気繋いで♪まばたきの数だけ~♪五線譜に焼きつけていく♪出会えたキミへと奏でたい♪いつまでも鳴り止まないメロディ~♪」
そうして、自身の歌を歌い終わると……
「プリキュア!ウインククレッシェンド!」
様々な大きさの四芒星を出現させ、それから光をマックランダーに向けて放ち、浄化することに成功したのだ。
「くそぉ!チョッキリーヌ様に報告だ!」
マックランダーが浄化された光景を見たザックリーは、そう言い残して姿を消していった。
「はもりちゃんは?」
「……んんっ……」
「!うん、大丈夫だよ」
「よかった……!」
はもりが無事なことを確認した2人は、一先ず安堵の声を上げた……が、
「っ!そうだ!ハルマ君は?」
アイドルはそう言い、ヴラムが戦っているであろう方向を見るのだった……。
◇
ウインクがマックランダーを浄化した一方で……
「フッ!」
『『ぐあっ!?』』
ヴラムの方も、エージェントたちに対して有利に戦いを進めていた。
「っ!」
『ぐっ!?』
ヴラムは近くの壁を背にしたエージェントの右肩の部分を足で抑え、至近距離で矢を放とうとするが……
『っ!』
エージェントは右腕を無理矢理動かして銃をヴラムに向け、反撃しようとしていた。
『っ!?』
だがヴラムはそれを見て、すぐさまブレイカーの方向を変えて矢を放ち、銃だけをエージェントの手元から落としたのだ……そんなヴラムの背後から、もう1人のエージェントが連続で銃を撃ってくる。
「!」
それに気づいたヴラムは、目の前のエージェントを踏み台にして跳び上がったのだ。
『ぐあっ!?』
『なっ!?』
それによって、ヴラムに命中するはずだった銃弾は、壁際にいたエージェントへと当たってしまう。その銃弾を回避したヴラムは、宙返りをしながらもう1人のエージェントの背後へと着地し……
「フッ!」
『ぐあっ!?』
そのまま至近距離で矢を放ち、ダメージを与えて吹き飛ばした。
『処刑人……お前がグラニュートハンターになっていたとはな……』
『それを何処で手に入れた?』
膝をついたエージェントたちに、ヴラムはそう訊かれるが……
「お前たちなんかに、話すことはない」
即座にそう返すと……
「セット!」
ゴチゾウをセットして、エージェントたちにとどめを刺そうと狙いを定めた。
『こうなれば……お前はランゴ様にこのことを報告しろ』
『!了解だ』
エージェントの1人が、この場から逃走を図ってヴラムがハルマだったことをランゴに伝えようとした……が、
「っ!」
「ヴラムシューティング!」
『なっ……!?』
ヴラムは、逃走しようとしたエージェントの方に矢を放った。矢が命中したエージェントは、そのまま撃破された。
「カップREADY!」
その後、ヴラムはすぐさまギアのレバーを上げてから倒すと、残ったエージェントの背後に急接近し……
『!しまっ―――』
「プディングクラッシュ!」
「ハァッ!」
『ぐあああああ!?』
回し蹴りを放ち、もう1人も撃破したのだ。辺りを見回し、誰にも見られていないことを確認したヴラムは、変身を解除し……
「……」
(あの様子から見るに、まだヴラムが僕だとはばれてなさそうだな……)
エージェントたちがハルマを『処刑人』と呼んでいたことから、まだハルマがヴラムということはばれていないと推測していた。
「!そうだ、あっちは……」
ハルマはそう呟き、うたたちがいる方向へと向かった。ハルマがその場所に辿り着くと……
「あっ!」
そこには無事な様子のアイドルとウインク、そしてはもりがいたのだ。
「!その子……」
「うん……でもね、ウインクと2人で助けたんだ」
はもりを見たハルマは少し驚いていたものの、アイドルの言葉を聞いてどこか安心した様子でいた。すると……
「えっと……ハルマ君、だよね?」
「!そうだけど……」
「初めまして、私は蒼風なな……この姿のときはキュアウインクかな」
ウインクがハルマのことを呼び、自己紹介をした。
「……2人目、ってこと?」
「その通りプリ!」
「これからよろしくね?」
そう言ってくるウインクに対し……
「……よろしく」
ハルマも少し間を空けながらもそう返したのだ。
「それにしてもびっくりだよ!ななちゃんがキュアウインクだったなんて!」
「これでアイドルプリキュアが2人プリ~!」
アイドルプリキュアが2人になったことに、プリルンは飛び回りながら喜んでいた。
「アイドルプリキュア、一緒に頑張ろうね!」
「プリ!」
アイドルがウインクしながらそう言うのに対し……
「うん!」
ウインクも同じようにウインクで返した。それを見て、ハルマはさっさとこの場を去ろうとしたが……
「ハルマ君も!」
「え……?」
アイドルがそう言ったのに対し、思わず反応してしまう。
「……何でそうなるの……?」
ハルマがその言葉を疑問に思って訊くと……
「私、これからはハルマ君の方にも協力するつもりだからね?」
「っ!?」
アイドルからそんな言葉が返ってきたのだ。
「それに私、まだハルマ君をキラッキランランにしてないしね?」
「いやだからって……前にも言ったと思うけど、僕は―――」
ハルマは、アイドルがストマック社との戦いに協力することをまた断ろうとしたが……
「そういうわけだから、これからもよろしくね!」
アイドルの中では既に決定事項なようで、ハルマに笑顔を向けながらそう言った。
「……」
(ちゃんと言えて良かったね、うたちゃん)
そして、うたの悩みを聞いていたななはその様子を見て、心の中でそう思うのだった……。
読んでくださりありがとうございます。
ななは勇気を出し、キュアウインクとなって戦い、うたも自分を貫いてハルマに協力していくことを伝えられたようです。ガヴの方の話があまり進んでいませんが、そちらもアイドルプリキュアの方の話とバランス良く進めていきたいと思います。
それでは、次回の話もどうぞよろしくお願いいたします。