歌姫たちと復讐の騎士   作:アキ1113

11 / 43
 今回はいよいよ、ハルマとうたたちアイドルプリキュアが本格的に関わっていきます。

 それでは、どうぞご覧ください。



第11話 親睦会

 

 うたやななと別れた後、ハルマは真っ直ぐ拠点へと戻ってきていた。すると……

 

 『ぷるぷる?』

 

 どっプリンゴチゾウがハルマに何かを訊いていたのだ。

 

 「……何でもないよ」

 

 どうやらハルマはうたたちが……プリキュアたちが自身の戦いに協力することに、まだ納得していないようだ……。

 

 『ぷるぷる……?』

 

 「……こうなった以上、やるしかないけど……」

 

 (何で、会って間もない僕のことをあんなに………とにかく、ストマック社を早く潰さないと……そして、父さんと母さんの仇を―――)

 

 そんなことを考えながら、ハルマはソファーの上で横になるのだった……。

 

 『ぷる……』

 

 

 

 

    ◇

 

 

 

 

 「いない………どこ行ったか知らない?」

 

 翌日目を覚ましたハルマは、ぷるゼリーゴチゾウがいないことに気付き、傍にいたどっプリンゴチゾウに訊いてみたが……

 

 『ぷるん?』

 

 「そっか……」

 

 どうやら何も知らないらしい………その時、

 

 「ハルマ君いる~?」

 

 外から何故か、うたの声が聞こえてきたのだ。さらに……

 

 「来たプリよ~!」

 

 「ここにハルマ君が……?」

 

 ななとプリルンも一緒にやって来たようだ。

 

 「あ、いたいた!」

 

 「……何でここに……?」

 

 何故かこの場にいる3人を疑問に思ったハルマだが……

 

 「この子に案内してもらったんだよ?」

 

 『ぷるぷる』

 

 うたの手のひらの上には、ぷるゼリーゴチゾウがいた……というのも―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 『親睦会しよう!』 

 

 『親睦会?』

 

 『プリ?』

 

 グリッターで、うたは急にそんなことを言い出したのだ。

 

 『うん!もちろん、ハルマ君も誘って!』

 

 『楽しそうプリ!』 

 

 『私もいいと思うよ。ハルマ君のこと私も知りたいし……それで……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ハルマ君の家ってどこにあるの?

 

 『『あ……』』

 

 うたとプリルンはそれを聞き……

 

 『そうだった!?私、ハルマ君の家知らない!?』

 

 『ど、どうするプリ!?』

 

 今更ながら、ハルマが何処に住んでいるのかを知らないことに気付いた。

 

 『うーん……』

 

 うたがどうしようか考えていると…… 

 

 『ぷる……』

 

 『『『?』』』

 

 そんな声と窓に何かがあたったような音が聞こえて、うたたちはそちらに振り返った。

 

 『何だろう……』

 

 うたが近づいて窓を開けると、そこには……

 

 『!どうしてここに……!?』 

 

 『ぷる』

 

 ぷるゼリーゴチゾウがいたのだ。

 

 『うたちゃん、それは?』

 

 『ハルマ君の仲間……なのかな?』

 

 『ぷる!』

 

 ぷるゼリーゴチゾウは、うたの言葉を肯定したのかそう返事をした。

 

 『あっ、そうだ!ねぇ、ハルマ君のところまで案内してくれない?』

 

 うたがそう言うと……

 

 『ぷる』

 

 ぷるゼリーゴチゾウはこっちだと言わんばかりにその体を揺らす。

 

 『ありがとう!行こうななちゃん!プリルン!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 「いないと思ったら………そういうことだったのか……」

 

 どうやらぷるゼリーゴチゾウが、うたたちをここまで案内していたようだ。

 

 「でも、何で……」

 

 ハルマがぷるゼリーゴチゾウにそう訊くと……

 

 『ぷるぷる』

 

 「……僕のため?」

 

 『ぷる!』

 

 「……」

 

 予想外の理由に、ハルマは思わず黙り込んでしまう……どうやらぷるゼリーゴチゾウは、いつも1人のハルマに友達や仲間をつくってほしいようだ。

 

 「ハルマ君……?」  

 

 「!……それで、何か用?」

 

 うたに声をかけられたハルマは、3人に自身を訪ねてきた理由を訊いた。 

 

 「うちで親睦会しよう?」

 

 「親睦会……?」

 

 「そう!私たち、お互いのことあまり知らないしね?」

 

 「いや、急にそう言われても―――」

 

 何かを言おうとしていたハルマだったが、その前にうたはハルマの手を掴み…… 

 

 「というわけでレッツゴー!」

 

 「ちょ、まだ何も言ってな―――」

 

 グリッターへと連れていくのだった……。 

 

 

 

 

    ◇

 

 

 

 

 「さぁ、入って入って!」

 

 「……お邪魔します」

 

 うたに連れられてグリッターへと来たハルマは、店の上にあるロフトのような場所へと案内される。

 

 「みんなちょっと待ってて」

 

 するとうたは、一度下へと降りて行き……

 

 「お待たせ!」

 

 「ありがとうプリ!」

 

 「うたちゃん、ありがとう」

 

 人数分の菓子と、グリッターの名物であるクリームソーダを持ってきたのだ。

 

 「……これは?」

 

 ハルマはクリームソーダはもちろん、初めて見る菓子の数々を不思議そうに見ていた。

 

 「これはグリッターの名物、キラッキランランなクリームソーダだよ!」

 

 「それで……こっちは何?」

 

 「えっ?」

 

 「グミにチョコレート……あとはプリンにゼリーとかだけど……?」

 

 「「……?」」

 

 そんなハルマに、うたは持ってきた菓子の名前を言い、ななやプリルンは首を傾げていた。

 

 「……初めて見た」

 

 「「えぇ!?」」

 

 「プリ!?」

 

 その一言に、3人は思わず声を上げて驚いた。そんな3人を余所に、ハルマはプリンに手を伸ばし……

 

 「!」

 

 スプーンで掬い、一口食べてみたのだ。さらにハルマは、そのままの流れでゼリーやグミ、チョコなどの菓子………最後にクリームソーダも飲んだのだ。

 

 「ど、どう……?」

 

 「「……」」

 

 うたは恐る恐るといった様子でハルマに味の感想を訊き、ななとプリルンも固唾を飲んで見守っていた。

 

 「……どれもおいしい。特に、これとこれと……あとこれも」

 

 どうやら、どれもハルマの口に合ったようで、プリンとゼリー……それにクリームソーダが特に気に入った様子だ。 

 

 「良かった……!」

 

 クリームソーダが気に入られたことに、うたは何処か嬉しそうに笑っていた。その後はハルマ以外の3人も、菓子を食べたりクリームソーダを飲み始めた。そんな中で、3人はハルマに質問をした……。

 

 「ハルマ君って、いくつなの?」

 

 「……今年で多分14」

 

 「やっぱり同い年だ!」

 

 「多分……?」

 

 うたはハルマが自分と同い年だと知って喜び、ななはハルマの言った『多分』という言葉に疑問を覚えていた。

 

 「いつから仮面ライダーに?」

 

 「最近……あいつらと戦っているのは、それよりもずっと前」

 

 「!ずっと前から、あの化け物たちと……」

 

 ななは自分と同い年の少年が、ずっと前から化け物たちと戦っていることに、少なからず衝撃を受けていた。一方でプリルンは……

 

 「プリ!」

 

 『『ぷる!』』 

 

 ゴチゾウたちと、いつの間にか仲良くなっていたのだ。

 

 「って、プリルンその子たちと話せるの?」

 

 「話せるプリよ?」

 

 すると……

 

 「!そうだプリ!ななもハルマも、女王様に会ってほしいプリ!」

 

 プリルンがそう言い始めたのだ。

 

 「「女王様……?」」

 

 「プリルンの故郷、キラキランドの女王様だよ」

 

 2人が首を傾げていると、プリルンは首元につけていたリボンをうたのアイドルハートブローチへとセットした。

 

 「「!」」

 

 すると、プリルンと似た姿をした妖精がホログラムのように映し出された。そして……

 

 『初めまして。私はキラキランドの女王……ピカリーネ!です』

 

 キラキランドの女王であるピカリーネが、光を発しながら自己紹介をしてきたのだ。 

 

 「は、初めまして。蒼風ななです」

 

 『あなたが2人目のプリキュアですね?これからもよろしくお願いします』

 

 「は、はい……!」

 

 ななもピカリーネに挨拶を返した。その後、ピカリーネはハルマの方を向き……

 

 『そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あなたが仮面ライダーヴラム、ですよね?

 

 「っ!?」

 

 そう言われたハルマは……

 

 「……何でそれを知っている」

 

 ピカリーネに対し、警戒心を強める。

 

 『あなたのことも、これを通して見ていましたので……もちろん、アイドルプリキュアと共に戦っているところも』

 

 「……」

 

 『特にうたの……キュアアイドルの危ないところを助けていただき、あなたには感謝していますよ?』 

 

 ピカリーネはハルマに、うたを助けてもらったことの礼を言った。

 

 「……僕はただ、目的のために戦っただけだよ」

 

 『そこは素直に受け取ってほしいのですが……』

 

 さらに……

 

 「ハルマ君」

 

 「?」

 

 「私からも友達を……うたちゃんを助けてくれてありがとう」

 

 ハルマはななにも、うたを助けた礼を言われる。

 

 「さっきも言ったけど、僕は―――」

 

 「「「『……』」」」

 

 ハルマはさっきと同じように言おうとしたが、4人が何やらじっと見つめているのと……

 

 『『……』』

 

 ゴチゾウたちまでもこっちを見つめているのを感じ……

 

 「………どう、いたしまして……?」

 

 疑問形ながらも、そう返したのだ。それを見た全員は、何処か満足そうにしていた。

 

 『さて、2人には説明しておきましょう……』

 

 「説明……?」

 

 『えぇ……私たちが、アイドルプリキュアを探し、マックランダーと戦っている理由をです』

 

 そう言ってから、ピカリーネは話し始める……。

 

 『キラキランドでは、皆が幸せに暮らしていました。しかしある日、ダークイーネと名乗る者が現れ、キラキランドでの輝きの源……ビッグキラキラリボンをチョッキン。その結果、キラキランドは真っ暗闇となり、私達は閉じ込められてしまったのです』

 

 「そんな……」

 

 「……」

 

 『ですが、私たちにはある言い伝えがあります』

 

 「言い伝え……?」

 

 『このキラキランドが真っ暗闇に包まれし時、アイドルハートブローチを手にした救世主……アイドルプリキュアが光で闇を照らす』

 

 「それが……私たち?」

 

 『はい、その通りです……ですからどうか、ダークイーネとその手下のチョッキリ団からそちらの世界を守り、キラルンリボンを全て集めてください』

 

 「リボンって……?」

 

 「これのことプリ!」

 

 プリルンはそう言い、キラルンリボンバッグをななに見せた。そうしている間に、ピカリーネは……

 

 『ハルマ……でしたよね?』

 

 「……そうだけど」

 

 『あなたが戦っている相手のことも、教えてはもらえないでしょうか?』

 

 「「!」」

 

 ハルマにそう頼んできたのだ。

 

 「そっちが事情を話したから、こっちも話せ……と?」

 

 『そういうことでは………ですが、これから共に戦う仲間として、話しておいた方がいいのでは?それに今日は親睦会、ですからね?』

 

 「別に仲間じゃないんだけど………」

 

 その言葉に、ハルマは少しの間考え……

 

 「……今から話すことは誰にも言わない……それならいい」

 

 『えぇ、もちろん』

 

 「ハルマ君、いいの?」

 

 今まで自分のことを話してこなかったハルマがそう言ったことに、うたはそう訊いた。

 

 「知っておいた方がいいこともある……でも―――」

 

 「……?」

 

 「聞いて後悔したくないなら……今のうちだよ」

 

 ハルマは今からする話の内容から、うたたちにそう訊いた。

 

 「私なら大丈夫だよ。うたちゃんは―――」

 

 ななは大丈夫だと言い、実際にグラニュートに襲われたうたを心配してそう言ったが……

 

 「私も大丈夫だから気にしないで」 

 

 うたはななにそう返した。そんな様子を見たハルマは……

 

 「……分かった。じゃあ―――」

 

 自身が戦っている敵について、4人に話し始めるのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 読んでくださりありがとうございます。

 今回は、ハルマが初めて人間界のお菓子を食べることになりました。特に自分のゴチゾウと同じプリンとゼリー……そして、クリームソーダもお気に入りになったようです。次回は、うたたちがハルマから、あのことを知ります……。

 それでは、次回の話もどうぞよろしくお願いいたします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。