今回はタイトル通り、プリキュアたちがあのライダーと邂逅します。
それでは、どうぞご覧ください。
「……邪魔するよ」
「あれ?ハルマ君じゃん、何か用?」
うたたちに自身の正体を話したハルマは、その後で酸賀の元を訪れていた……うたたちもハルマのことが心配なのかついて行こうとしていたが、酸賀を3人に会わせるのに抵抗があったハルマは、自身以外は一先ずグリッターで待ってもらうことにし、後で情報共有をするということにしたのだ。ハルマは近くのソファーに座ると……
「訊きたいことがある……こいつのこと、何か知らない?」
ガヴフォンに映したビターガヴとダークショウマの写真を酸賀に見せた。それを見た酸賀は……
「ん……?これ、ショウマ君じゃなくって?」
「偽物だよ……何でこんなのが突然出てきたかは分からないけど」
ハルマはそう言いつつ、酸賀の反応を見ていたが……
「うーん……残念だけど、俺は何も知らないかな。むしろ興味深いね……是非俺も会ってみたいよ」
「……」
酸賀はそう言い、ビターガヴのことは初めて知ったように言った……。
「そう……ついでに訊くけど……ニエルブと繋がってるでしょ?」
ハルマは確信を持ったようにそう訊いた。
「何で、そう思ったの?」
「これを作れるのは、僕が知る限りじゃニエルブだけ……それにこれは、絶対に人間界じゃ手に入らない」
ハルマは傍にあった何かの臓器が入っているビンを持ちながら、そう問いかける。
「良く見てるね……さすがは処刑人―――今は仮面ライダーヴラムだったね」
「……それも聞いてたのか……」
自身が処刑人であることも酸賀に知られていたハルマは、思わずそう呟く……。
「それで……結局、どっち側なの?」
「俺はどちら側でもないよ。ただ、俺は俺の興味のあるものをひたすら研究してるだけだよ」
「……」
酸賀はハルマに対し、いつもの調子で答えた……すると……
「おっ?」
「?どうかした?」
「ハルマ君、もしかしてこれじゃない?」
酸賀はパソコンの画面を見ながら、ハルマにそう言ったのだ。ハルマは酸賀に近づき、パソコンの画面を覗き込む。そこには……
「!またか……!」
公園のような場所で暴れているダークショウマの投稿が映し出されており、ハルマはすぐさま酸賀の研究室を飛び出していくのだった……。
「さて……今回はどうなるかな?」
◇
「ぐあっ!?」
ハルマが酸賀の研究室から出ていった頃、街中で暴れていたビターガヴは、駆け付けたガヴとヴァレンによって追い詰められていた。
「っ……いいなぁ~、色んな力持ってて……けど、俺だって!!」
「BEAT YOU!BEAT YOU!」
そう言って、ビターガヴはハンドルを回し、身体にエネルギーを溜めていく。
「!やべぇぞこれ……!」
「なら、こっちも全力だ!」
「チョコドン、パキパキ」
「バクキャン!」
「ガトリング!」
そう言うと、ガヴはケーキングフォームからグルキャンフォームへと姿を変え、続けてバクキャンゴチゾウを自身のガヴへとセットすることで、両肩に2門のロックパックキャノンを出現させた。それと同時にヴァレンも、ドーマルフォームからチョコドンフォームへと姿を戻す。
「CHARGE ME!CHARGE ME!」
ガヴはブルキャンガトリングのシリンダーを回して弾をチャージし、同時に自身のガヴのハンドルを回していく。ヴァレンもバスターのレバーを開き、ビターガヴに狙いを定めた。そして……
「スパーキングミ!エンド!」
「ハアアアアアアッ!!」
ビターガヴは自身のガヴのボタンを押し、必殺の一撃を2人に向けて放つ。
「チョーコードーンー!」
「バクキャン!ブラスト!」
「「ハァッ!!」」
それに対して2人も、ビターガヴにガトリングや銃撃を放ったことで、互いの技がぶつかり合い拮抗した……が、最後には……
「なっ!?」
2人の技の方が押し切り、ビターガヴを撃破することに成功した。
「うわあああああ!?」
だが、ビターガヴを撃破した時の爆発で、ショウマは水の溜まった場所まで吹き飛ばされ、そのまま落ちそうになってしまう。
「っ!ショウマ!」
その一歩手前で、絆斗がショウマの手を掴んだことで、事なきを得た…………その時、
「っ!?」
『母さん!母さん!』
『ここから一緒に逃げよう?』
『離して!絆斗!絆斗!!』
『すまない、ショウマ』
『例え小さい抵抗だとしても、俺は―――』
「っ……」
ショウマの脳裏に、とある記憶が浮かび上がってきたのだ。その記憶には幼いショウマと話す1人の人間の女性と、ショウマに優しく接する男のグラニュートがいた………それに動揺している間に、ショウマは絆斗に引き上げられていた。
「な、何とかなったな……ってショウマ、大丈夫か?」
「……」
「!あぁそうか、ケーキ使った後は疲れてるんだよな?何か食う物を―――」
絆斗はカバンからショウマが食べられそうなものを取り出そうとしたが……
「……絆斗」
「ん?」
「俺、思い出したんだ……
オース叔父さんのこと」
「本当か!?」
「それに……絆斗、俺……
絆斗のお母さんに会ったことある」
「……え?」
ショウマの言葉に、思わずそう口にするのだった……。
◇
「ハルマ先輩、大丈夫でしょうか……」
うたたちは、酸賀に会いに行ったハルマを待つために、グリッターへと向かっていた。
「私も心配だけど……今はハルマ君を信じて待とう?」
「!……はい、そうですね」
「大丈夫プリ!ハルマはとっても強いプリ!」
「そうだね!よし、じゃあ早く家に―――ん……?」
元気よくそう言ったうただったが……
「ねぇ、あの人って……」
以前、ハルマと共に戦っていたショウマのことを見つけたのか、思わずその足を止めた。
「あっ……!」
「確か、ハルマ先輩と一緒に戦っていた……?」
だが、そのショウマは……
「……おい」
「いらっしゃいませ!ご注文は「寄越せ」うわっ!?」
近くにあったキッチンカーを襲い、そこにあった食べ物を奪い、食べ始めたのだ。ショウマだと思っていた人物は、ショウマと絆斗が戦っていたはずのダークショウマで、ゴチゾウを生み出すための食べ物を探している最中だった。
「なっ……!?」
「あの人、ハルマ君の仲間じゃないの!?」
「とにかく止めないと!」
「プリルンは隠れてて」
「わ、分かったプリ……!」
うたのその言葉に続き、ななやこころもダークショウマのところに向かっていく。
「ちっ、やっぱりこいつじゃないとダメだな」
ダークショウマはそう言い、コーラグミを口にした……その時、
「ん……?」
近くに飴の入っている袋を見つけ、その中にある黒い飴を1つ口にした。すると……
「っ!きたか……!」
ダークショウマのガヴから、ブルキャンスパイシーゴチゾウが生み出されたのだ。ダークショウマは、続けて黒い飴を食べ続けていたが……
「やめて!」
「……?」
うたの声に反応し、ダークショウマはその方向を向いた。
「何でこんなことをするの!?」
「あなた、ハルマ君と一緒に戦ってたんじゃないの?」
なながダークショウマにそう訊いたが……
「ハルマ……
誰だそれは?」
「えっ……?」
「どういうこと……?」
ハルマのことを知らないというダークショウマに、3人は思わず首を傾げる。
「あと、何でこんなことをするのかって訊いたな?それは……俺が強くなるためだ」
「強く……?」
「俺はビターガヴ……この世で最強になる存在だ」
そう言いながら、ダークショウマは自身のガヴを出し……
「折角だ……お前たちで試してみるか」
「グミ!」
「BITEグミ!BITEグミ!」
「……変身」
「スパーキングミ!ヤミー!」
「「「!?」」」
スパーキングミゴチゾウをセットし、ビターガヴへと変身したのだ。3人はその姿や雰囲気が、前に見たガヴとあまりにも違いすぎることに驚いていたが……
「これ以上、みんなを襲わせるわけにはいかない!」
「そうだね!」
「はい!行きましょう!」
そう言って、アイドルハートブローチを構える。そして……
「「「プリキュア、ライトアップ!」」」
3人はブローチにプリキュアリボンをセットして、その部分を3回タップする。
「「「キラキラ、ドレスチェンジ!YEAH♪」」」
それからブローチの両側を押すと、髪型と髪色が変わり……
「「「キミと~!YEAH♪」」」
もう1度押すと着ていた服がコスチュームへと変化する。
「「「一緒に~!YEAH♪」」」
さらにもう1度押すと、フィンガーレスグローブやブーツ、アクセサリーが装着されていく。そして……
「キミと歌う、ハートのキラキラ!笑顔ニッコリ、キュアアイドル!」
「キミと瞬く、ハートの勇気!おめめパッチン、キュアウインク!」
「キミと踊る、ハートのリズム!心キュンキュン、キュアキュンキュン!」
それぞれがキュアアイドル、キュアウインク、キュアキュンキュンへと姿を変え……
『We are キミとアイドルプリキュア!』
そう名乗りを上げた。
「あ?何だそりゃ……?」
ビターガヴは、初めて見るプリキュアたちにそう呟いたが……
「まぁいい、行くぜ……!」
そのままプリキュアたちに向かって駆け出し、攻撃を仕掛けてきたのだ。
「「「っ!」」」
その攻撃を3人はぎりぎりのところで飛び上がることで回避する。そして……
「アイドルグータッチ!」
「キュンキュンレーザー!」
アイドルとキュンキュンの2人が、空中からそれぞれ攻撃を仕掛けていった……が、
「っ!」
「えっ!?」
「ハァッ!」
「うわっ!?」
ビターガヴはアイドルの攻撃を受け止めると、そのまま投げ飛ばし……
「フッ!」
「!?」
キュンキュンの遠距離攻撃も、難無く回避してしまったのだ。その後、ビターガヴは着地したキュンキュンに狙いを定め、接近してパンチを食らわせようとしていたが……
「ウインクバリア!」
「!」
ウインクがバリアでビターガヴの攻撃を防いだ。攻撃を防がれたビターガヴは、一度プリキュアたちから距離を取った。
「ウインク、ありがとうございます!」
「ううん、このくらい―――」
「ハァッ!」
「「!?」」
だが、ビターガヴはいつの間にか出したビターガヴガブレイドを持ち、再び襲い掛かってきたのだ。
「っ!」
ウインクは再びバリアを展開するが……
「「きゃあ!?」」
バリアはブレイドの一撃で割られ、2人はその衝撃で吹き飛ばされてしまう。
「ウインク!?キュンキュン!?」
アイドルはすぐさま2人に駆け寄ろうとするが……
「オラッ!」
「きゃあ!?」
近づいてきていたビターガヴの蹴りを受け、2人とは違う方向に吹き飛ばされたのだ。
「「アイドル!?」」
「っ……」
「どうした?こんなものか!」
「っ!」
ビターガヴはそう言い、アイドルへと再び迫っていく………その時、
「フッ!」
「ぐあっ!?」
「「「!?」」」
突然、高速で近づいた誰かに、ビターガヴが蹴り飛ばされたのだ。その誰かというのが……
「……大丈夫?」
「「ハルマ君!」」
「ハルマ先輩!」
酸賀のところから、そのまま駆け付けたハルマだったのだ。
「助かったよ、ありがとう!」
「間に合って良かった……まさか、こいつと戦っていたとはね」
「でも、何でこんなに早く……?」
あまりにも到着の早いハルマに、ウインクがそう尋ねる。
「これだよ」
それに対し、ハルマは酸賀のところで見た投稿をガヴフォンに映し出して3人に見せた。すると……
「へぇ……お前がハルマってやつか?」
吹き飛ばされていたビターガヴが立ち上がり、ハルマに対しそう尋ねる。
「……だったら何?」
「いや、お前は強そうだからな……お前を倒すことで、俺はもっと強くなる!!」
「……そう―――」
「ヴラスタムギア」
ハルマはそれだけ言うと、腰にヴラスタムギアをセットする。
「ハルマ君!あれはハルマ君が前に一緒に戦っていた人で―――」
「偽物だよ」
「「「!?」」」
「あれはショウマ兄じゃない。ただ、外見が同じってだけだよ」
「そ、そうなの!?」
「先輩、一度戦ったことが―――ん?というか、ショウマ兄って……?」
ハルマはショウマに対する誤解を解いた後、ビターガヴの前に立ち……
「……今度こそ倒させてもらう」
「カップオン!」
「……変身」
「プディングヴラムシステム!」
「っ!」
ヴラムへと変身し、すぐさま弓モードのヴラムブレイカーから矢をビターガヴへと放つ。
「ぐっ……お前は骨がありそうだな!」
その攻撃を受けたビターガヴは、ブレイドを構えながら怯むことなく、ヴラムへと向かっていくのだった……。
読んでくださり、ありがとうございます。
今回は、ビターガヴとプリキュアたちの戦いを中心に書いていきました……ビターガヴと戦うプリキュアたちでしたが、そこにハルマが駆け付け……。
それでは、次回の話もどうぞよろしくお願いいたします。