歌姫たちと復讐の騎士   作:アキ1113

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 今回からは、ハルマにとって重要な話が続いていきます。

 それでは、どうぞご覧ください。



第38話 初めての経験

 

 ハルマがはぴぱれに住み始めて少し経った後……

 

 「これって……ケーキじゃないの?」

 

 「まぁ、とりあえず食べてみ」

 

 買い出しから帰ってきた3人は、 

 

 「冷たっ!アイスだ……!」

 

 「アイスケーキだよ」

 

 「アイスケーキ……すごい!アイスとケーキ一緒に食べてるみたい!」

 

 ショウマはアイスケーキに感動しており、ハルマもそれを見てアイスケーキを口へと運んでいく。

 

 「っ!」

 

 ハルマは声に出したり表情にはあまり出ていないものの、初めて食べる味に驚いた様子でいた。すると……

 

 「あっ!」

 

 「また出た……!」

 

 ショウマのガヴから、ブリザードソルベゴチゾウが生み出されたのだ。

 

 「ハルマ君はアイスケーキどう?」

 

 「ん?初めて食べたけど、美味しいよ」

  

 「!口にあったみたいで良かったぁ……!」

 

 アイスケーキを食べた感想を訊かれたハルマは、幸果にそう答えた。

 

 「あっ、そういえば……グラニュートってさ、普段何食べるの?」

 

 幸果がふとハルマにそう訊くと……

 

 「……石」

 

 「石!?石って、あの石!?」

 

 「処刑人やってた時は、基本石とかを食べてた」

 

 「……」

 

 そんな答えが返ってきた。それを聞いた幸果は、思わず固まってしまっていた……。

 

 「え!?それ、大丈夫だったの……?」

 

 ショウマが恐る恐る訊くと……

 

 「大丈夫。身体は強い方だし、数年間食べ続けても問題なかったから………でも、味とか食感は最悪だったけど」 

 

 「あぁ……」

 

 ハルマはそんな風に答えた。ハルマの姿は生まれた時から人間ではあるが、グラニュートの血をショウマよりも濃く引き継いでいるようで、石などを多く食べても問題はないようだ……味覚などは人間と同じみたいで、人間界の食べ物を人間と同じように味わうことが可能だ。

 

 「えっと、この世界でいう石とか鉄みたいなものだよ。俺や母さんはその辺の石や草みたいなの食べてたから……」

 

 「!だからお菓子とかコンビニ弁当とか珍しがってたんだ……!」

 

 ショウマの言葉に、幸果は納得した様子で頷いていた。そうしてアイスケーキを食べ終わった頃……

 

 「急なんだけどさ……ハルマ君、ウチでバイトとかしてみない?」

 

 「バイト?」

 

 幸果からそう言われ、ハルマは思わず困惑してしまう。

 

 「今、ウマショー体調悪いからそのヘルプ―――まぁ、まずはお試しって感じで重く考える必要はないよ。あ、もちろんバイト代はちゃんと出すし、それで何か欲しいものも買えるよ?」

 

 「欲しいもの……?」

 

 「俺だったらお菓子とかだよ!」

 

 「ウマショーお菓子大好きだもんね」

 

 さらに……

 

 「あとさ、ハルマはこの世界にずっといるつもりでしょ?」

 

 「よっぽどのことがない限りは……それに、あっちに戻る理由もない」

 

 「それならさ、色々経験しといた方がいいと思うんだ」

 

 「……」

 

 そんな幸果やショウマの話を聞き…… 

 

 「……分かった。そういうことならいいよ」

 

 ハルマは少し考えた後、はぴぱれのバイトをすることを決めたのだ。

 

 「ありがとうまじで助かる!じゃあ……早速外で仕事があるから、ウチと一緒に来て。あ、ウマショーは子供会の依頼お願いね」

 

 「うん、任せといて!」

 

 まだ体調が優れないショウマに、幸果は中でも出来る仕事を任せると……

 

 「じゃ、行ってくるね!」

 

 「2人とも行ってらっしゃい!」

 

 ハルマを連れて、外での依頼に向かうのだった……。

 

 

 

 

    ◇

 

 

 

 

 一方、酸賀の研究室では……

 

 「で、どうだった?俺からのプレゼントは」

 

 「その言い方やめろ」

 

 酸賀が絆斗にチョコルドゴチゾウを使った感想を訊いていた。

 

 「……凄かった。なんつーか……今までよりも強くなった気がする」

 

 「そっかそっか……力になれたようで嬉しいよ」 

 

 酸賀はそう言い、自身の机へと戻っていくが……

 

 「……ん?」

 

 絆斗は机の下に大量のピザの箱があるのを見つける。

 

 「何だその量……ピザパーティーでもしたのかよ?」

 

 「あぁこれね……友達が来ててね、若い子。それにしても若い子って良く食べるねー……絆斗君もあれくらい―――」

 

 「俺はそんなに食わねぇよ」

 

 そう言いながら、絆斗はSNSで情報がないか見ていると……

 

 「!ビターガヴ……また出やがったのか」

 

 ビターガヴが暴れているという投稿を見つけたのだ。絆斗はすぐさま幸果に連絡しようとしたが……

 

 「いや……今の俺なら―――」

 

 絆斗は幸果に電話するのをやめ、1人でビターガヴを倒しに向かうのだった……。

 

 「……強くなったようで何より」

 

 

 

 

    ◇

 

 

 はぴぱれを出発した2人は、最初の依頼者のところへと向かっていた。

 

 「で、その依頼っていうのは?」

 

 「依頼は部屋の模様替えだよ!」

 

 道中そんな会話をしながらも、何事もなく依頼者の家に到着し……

 

 「今日からお試しで入ることになった、湊ハルマ君です!」

 

 「よろしくね~?」

 

 「!……よろしくお願いします」

 

 依頼者は高齢の女性で、2人は早速作業に取り掛かろうとしていた。

 

 「あっ、ハルマ君それはウチと―――」

 

 ハルマは近くにあった大きめのタンスを持ち上げようとし、幸果はハルマが持ち上げられないと思ったのか、それを止めようとしたが……

 

 「あら!力持ちね~!」

 

 それをハルマは、軽々と持ち上げてみせたのだ。

 

 「……」

 

 (そういえば、ハルマ君もグラニュートとのハーフだったわ……というか今、なんかデジャヴった気がする……)

 

 その光景を見た幸果は、思わずそんなことを思っていた。 

 

 「……これ、どこに置くの?」 

 

 「!あぁ、それはこっちに―――」

 

 幸果はハルマに声を掛けられたことでその思考を一度切り、仕事へと戻ることにした。その後は順調に模様替えを進めていき…… 

 

 「助かったわ~!」 

 

 「いえいえ!また何かあったらいつでも呼んでください!」

 

 依頼を終えた2人は、次の場所へと向かうのだった……。

 

 

 

 

    ◇

 

 

 

 

 2人が外で依頼をしている頃…… 

 

 「アハハハ!」

 

 「うわっ!?」

 

 「イェーイ!俺の勝ち!」

 

 またもやビターガヴが現れ、今度は街にある道場で暴れていた。そこに……

 

 「やめろ!」

 

 絆斗が駆けつけ、バスターの銃口を向ける。

 

 「!お前も俺と遊んでくれるの?」

 

 「こっちは遊びじゃねぇんだよ……!」

 

 「チョコ!」

 

 「Setチョコ!Setチョコ!」

 

 絆斗はチョコルドゴチゾウをバスターにセットし……

 

 「変身!」

 

 「チョコルド、パキパキ」

 

 チョコルドフォームへと変身する。そして……

 

 「よーし!」

 

 「オラッ!」

 

 「ぐっ!?」

 

 向かってくるビターガヴに対し、ドロップキックをお見舞いした。さらに……

 

 「うおおおおお!」

 

 「っ!?」

 

 ヴァレンはそのまま突進すると、その勢いでビターガヴを持ち上げ……

 

 「おりゃー!」

 

 壁に向けて投げ飛ばしていく。

 

 「フッ!ハァッ!」

 

 ビターガヴは立ち上がったが、その直後にヴァレンは連続して近接攻撃を仕掛けていく。

 

 「どうした!そんなもんか!」

 

 「ぐあっ!?」

 

 「フッ!」

 

 ヴァレンは連続攻撃をした後、ビターガヴから距離を取ってバスターでの銃撃を命中させた。

 

 「っ……お前つまんない!」

 

 ビターガヴはそう口にすると……

 

 「ハァッ!」

 

 「ぐっ!?」

 

 自身のガヴからビターガヴガブレイドを飛ばした。その攻撃はヴァレンに当たり……

 

 「っ!待ちやがれ!」

 

 そのまま逃走してしまったのだ。

 

 「あと少しだったのに……」

 

 変身を解除した絆斗は、その場から去ろうとするが……

 

 「!」

 

 「絆斗……」

 

 その場にショウマが現れ、絆斗は思わず足を止める。絆斗は気まずそうにしながらも、その場から去ろうとしたが……

 

 「っ!」

 

 突然、胸の辺りを抑えたのだ。

 

 「絆斗……?」

 

 その行動に疑問を持ったショウマだったが、絆斗はそのまま去ってしまうのだった……。

 

 

 

 

    ◇

 

 

 

 

 前の依頼を終えたハルマは現在、次の依頼でとあるスイーツ店の行列に並んでいた。すると……

 

 「幸果さん?」 

 

 『お疲れハルマ君!そっちはどう?』

 

 幸果から電話がかかってきており、どうやら今の状況を訊きたいようだ。

 

 「こっちは……あと10人くらい」

 

 『オッケー!じゃあよろしくね!』

 

 そんなやり取りをした後、ハルマは幸果からの電話を切る。 

 

 「良かったまだあって!」

 

 「これ絶対美味しいよ!」

 

 「……」

 

 (そんなに嬉しいものなのかな……?)

 

 ハルマはスイーツを買えて喜んでいる人たちを見ながら、不思議そうな表情をしていたが……

 

 「次の方どうぞ!」

 

 順番になったため、依頼通りにスイーツを受け取った。その後、幸果と合流したハルマは依頼人との待ち合わせ場所に向かい、購入したスイーツを渡していた。

 

 「ありがとうございます!どうしても仕事抜けられなくて……」

 

 「良かったぁ……!それにしてもめっちゃ人気ですよね?」

 

 「カブトダンシが配信で紹介してたので、それで食べたくなってきちゃって!」 

 

 「あ!カブトダンシ聞いたことあります!むっちゃ美味しいスイーツ紹介してんだよね!」 

 

 どうやらカブトダンシという配信者が紹介したスイーツのようで、その影響で行列ができていたみたいだ。

 

 「カブトダンシ……?」

 

 ハルマはもちろんカブトダンシのことを知らないため、そう呟いていたが……

 

 「あ、これ料金と……ケーキの代金です」

 

 「ありがとうございます!じゃあ、これ領収書です!」

 

 「本当にありがとうございました!」

 

 依頼者の女性は幸果から領収書を受け取り、仕事へと戻っていった。 

 

 「で、どうだった?」

 

 「どうって?」

 

 「いろんな人と接してみて」 

 

 幸果にそう訊かれたハルマは……

 

 「……まだよく分からない」

 

 「そっか……まだ始めたばかりだしそんなも―――」

 

 「けど……殺して感謝されるよりもずっといい。というか、あいつらから感謝なんてされたことあるわけないけど」

 

 そう答えたのだ。それを訊いた幸果はどこか満足そうにしながら……

 

 「よし!じゃあどんどん行こう!」

 

 「え、ちょ―――」

 

 ハルマの手を引き、次の依頼人との待ち合わせ場所に向かう。そうして待ち合わせ場所に到着したのだが……

 

 「ん……?」

 

 「どうかした?」

 

 「いや……」

 

 物陰に隠れ、ななのことを尾行しているうたとこころ、ぬいぐるみの振りをしているプリルンを見つけたのだ。

 

 「うたにこころ……何してるんだ、あれ……」

 

 「!あの子たちがもしかして……?」

 

 幸果は察したのか、ハルマにそう訊いてくる。

 

 「あぁ……あと、マスコットの近くにいる子もそう」

 

 「へぇ……」

 

 すると……

 

 「まだ時間あるし、話してきたら?」

 

 「え?」

 

 「ほらほら!」

 

 幸果に背中を押されたハルマは、3人の背後へと近づき……

 

 「……何してるの?」

 

 「「うわぁ!?」」

 

 「プリ!?」

 

 そう声を掛けたのだ。声を掛けられた3人は、急に背後から聞こえてきた声に驚いていた。

 

 「って、ハルマ先輩!?」

 

 「びっくりした……!」

 

 「け、気配を感じなかったプリ……!」

 

 「いや、そう言われても……というか、何でななをつけてるの?」

 

 「実は―――」

 

 ハルマは2人に、何故ななのことをつけているのかを訊いた。

 

 「七不思議……?」

 

 「そうなんですよ!」

 

 どうやらななの様子がいつもと違うらしく、おかしな行動を繰り返しているようだ。その秘密を探るために3人はグリッターからここまで尾行をしていた。すると……

 

 「感謝状!」

 

 『?』

 

 突然、ななが感謝状をカバンから取り出し……

 

 「はなみちタウンのイメージキャラクターはなみぃちゃんは、いつも明るく私たちを元気にしてくれます。その感謝の気持ちをここに評します。蒼風なな」

 

 それをはなみぃちゃんに渡したのだ。

 

 「こ、これが七不思議6つ目に間違いありません!題して『いきなり!?はなみぃちゃんへの感謝状!』」

 

 「うんうん!で、これはピアノとどんな関係が―――」

 

 「関係ないです」

 

 「あ、あれ~?」

 

 今のななの行動がピアノに何ら関係ないことを言われたうたは、思わずそんな反応をしてしまう。

 

 「あっ、そういえば……ハルマ先輩は何でここに?」

 

 「バイト。今はお試しだけど」

 

 「「バイト?」」

 

 「プリ?」 

 

 ハルマは3人に、はぴぱれのバイトをすることになった経緯を話した。

 

 「わぁ……!とってもキラッキランランだね!」

 

 「私もいいと思います!」

 

 「頑張れプリ!」

 

 うたとこころはそう言い、ハルマを応援することを言った。プリルンも小声で2人と同じようなことを言う。その直後……

 

 「あっ!ななちゃん行っちゃう!」

 

 「先輩、ではまた!」

 

 「あぁ、うん……」

 

 なながどこかへ行こうとしていたため、3人はななのことを追いかけていった。

 

 「あ、お帰りなさい!」

 

 その後、ハルマは幸果のいるところへと戻った。

 

 「初めて見たけど、仲よさそうで良かった!」

 

 「まぁ、ショウマ兄たちよりも先に知り合ったし」

 

 すると……

 

 「そうなんだ………で、あの中で気になる子はいないの?」

 

 幸果は唐突にそんなことを訊いてきたのだ。

 

 「気になるって?」

 

 「気になるって言えばそりゃあ……ね?」

 

 「……?」

 

 だがその意味が伝わらなかったのか、ハルマは首を傾げていた。その時……

 

 「!……来たみたいだよ」

 

 「えっ?」

 

 2人のところに、ハルマと同い年くらいの男子がやって来たのだ。

 

 「あんたが何でも屋?」

 

 「!源浩二君、だよね?ご依頼ありがとうございます!人に会いに行くからついてきて欲しいっていう話だったよね?」

 

 「そう。今から人気バーチャル配信者、カブトダンシに会いに行くんだ」

 

 その人物こそが今回の依頼人である源浩二で、先ほどの依頼でも話に出てきていたカブトダンシに会いに行くのだそうだ。

 

 「うっそ!またカブトダンシ……まじで人気なんだ……」

 

 「……ねぇ、さっきから言ってるその……カブトダンシ?って何?」

 

 「ほら、これこれ」

 

 幸果はハルマにスマホの画面を見せてきた。そこには……

 

 『みんな、こんにちは。カブトダンシのSweets channelへようこそ』

 

 そこには、カブトムシの兜を被り貴族のような服装をした男のキャラクターがおり、スイーツの紹介をしていた。

 

 「バーチャル配信者は自分の顔を出さずに、2Dイラストや3Dの架空のキャラクターに声を当てる配信者のこと」

 

 「は、はいしんしゃ……?」

 

 「おすすめとか興味のあるものの動画を自分で作って流すのが配信者だよ。カブトダンシはおすすめスイーツの動画でバズったんだよね」

 

 「まさに神配信者だよ」

 

 「はぁ……」

 

 幸果から配信者について教えてもらったハルマだったが、イマイチぴんと来ずにそんな声を出していた。

 

 「ていうか浩二君、そんな人と会えるとか凄くない?」

 

 「直接メール送ったら、会ってくれるって」

 

 浩二はそう話したのだが……

 

 「……?なら何で1人で行かないの?」

 

 ハルマは疑問に思ったのかそう尋ねた。

 

 「知らない人とメッセージのやり取りだけで会うわけだもんね。悪いことに巻き込まれるかもしれないし」

 

 「……そういうものなの?」

 

 「まぁ、カブトダンシに限ってそんなことはないと思うんだけど」

 

 「じゃあ、普通に会いに行けば―――」

 

 「昔のカブトダンシならそれでいいけど、今のカブトダンシは違うんだ!」

 

 「……」

 

 (……何かを隠してる……?)

 

 そんな浩二の様子から、ハルマは何かを隠していることを感じたが……

 

 「!ちょっとごめん」

 

 幸果のスマホに電話がかかってきており、2人に謝りながらその電話に出る。

 

 「もしもし……え!?ドタキャン……あー、ちょっと待ってね……うん、何とかする……はーい……」

 

 「……何かあった?」

 

 「ごめんね浩二君。急な用事入っちゃって……ハルマ君、あとは1人でお願いしてもいい?あっ、万が一やばかったらちゃんと引き返してよ?」

 

 「いや、そうなっても僕が何とか―――」

 

 「一応ね一応!じゃあ、後はよろしくね!」

 

 幸果はそう言い、2人から離れていった。

 

 「えっと……」

 

 「湊ハルマ。ハルマでいいよ」

 

 「分かった……じゃあ、行くよ」

 

 その言葉を聞き、ハルマは浩二について行くのだった……。

 

 

 

 

    ◇

 

 

 

 

 ハルマが浩二について行っている頃……

 

 「……」

 

 ショウマは先ほどの絆斗の様子のことを考えていた。

 

 「絆斗、大丈夫かな……」

 

 すると……

 

 「ただいま!」

 

 急いでいる様子で、幸果がはぴぱれへと戻ってきたのだ。 

 

 「お帰りなさい!缶バッジできたよ」

 

 「うん、ありがと」

 

 「あれ?ハルマは?」

 

 「ウチの方で急な依頼入っちゃってさ、1人で別件行ってもらってる」

 

 「1人で?」

 

 「そう……この配信者に会いに行く付き添いの仕事」

 

 幸果はショウマに、カブトダンシの配信を見せた。 

 

 「!アイス紹介してる……!」

 

 ショウマは紹介されているアイスを見て、目を輝かせていたが……

 

 「……ん?何これ?」

 

 「どうかした?」

 

 幸果は気になるコメントを見つけたのだ。そのコメントは……

 

 「『あなたに会いに行った友達が帰って来ないんですけど、何か知らないですか?』……だって。ちょっとやばくない?」

 

 何やら不穏なものだった。その言葉を聞き……

 

 「帰って来ないって……!まさか―――」

 

 「ちょ、ウマショー!?」

 

 「そのカブトダンシって人、グラニュートかも!」

 

 ショウマはすぐさま飛び出して行くのだった……。 

 

 

 

 

 

 




 読んでくださり、ありがとうございます。

 ハルマは今回から人間界での勉強も兼ねて、はぴぱれでバイト(お試し)をすることになりました。果たしてこの先、上手くやることができるのか……。

 それでは、次回の話もどうぞよろしくお願いいたします。
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