デュエル・マスターズ Aoharu Revolution 作:カレーパンパフェ
前回のぉ・・・・・・あらすじっ!
兄勝舞に呼ばれ、キヴォトスで先生をすることになった勝太!
そんな彼の前に、とある不良生徒が立ちはだかった。
そしていま、勝太のキヴォトス初デュエマが始まろうとしていたぁ!
***
「私、デュエマのことはあまり詳しくなくて」
「私もです。キヴォトスに普及してきているのは知ってるんですが、トリニティではやってる人はあまり見かけませんし」
キヴォトスにデュエマが伝来した理由。
それは切札勝舞による大々的な宣伝活動であった。
『キヴォトスには新たな娯楽が必要だ。学園の垣根を超え、みんなで楽しく遊べる新しい風が必要なんだ!』
そうして彼は大々的な宣伝活動を行った。
DMPの間ではもはやおなじみである、トンチキCMを添えて。
そのトンチキCMのせいでリンたちは頭を抱えることになったのだが、それはまた別のお話。
とにもかくにも、宣伝活動の効果は絶大。
キヴォトスで、特にミレニアムサイエンススクールやゲヘナ学園で大流行したのだ!
三大校のうち二校での流行ということもあり、他の学園にも興味を持つ生徒は多数現れた。
しかしながら、トリニティではあまり普及はしていないようであった。
そのためハスミやスズミはデュエマのことをよく知らなかったのだ。
「よーし!二人のために、私がデュエマについて解説してあげる! 読者の皆さんも、復習だと思って聞いてね!」
意気揚々と解説を引き受けたるるちゃんに、二人は少し困惑しながらも礼を述べた。
***
「デュエル・マスターズ! クリーチャーや呪文など、様々なタイプのカードを駆使して戦う、最高に激しく熱かりしカードバトルよ!」
「まずはカードを40枚選んでデッキを組む。 デッキを組んだら、シャッフルよ」
るるちゃんの解説の間にも、勝太と不良ちゃんのデュエマの準備は着々と進んでいる。
「シャッフルが終わったら、デッキを置く。これを山札というわ。そして、五枚のシールドを展開っ!」
シャッフルを終えた勝太と不良ちゃんが、シールドを展開する。
「あの五枚のシールドは、プレイヤーを守る盾。クリーチャーで攻撃して五枚のシールドを削り、最後にプレイヤーにダイレクトアタックを決めれば、勝利よ!」
「勝利条件は単純ですね」
「単純に見えて、なかなか難しいのよね・・・・・・」
スズミの言葉にユウカが反応する。
「割ったシールドは相手の手札に行っちゃうのよ。そうすると相手が使えるカードが増えるかもしれない。シールドをブレイクしないというのも戦術の一つになるの」
「ユウカちゃん、よく分かってるじゃない! デュエマ歴、長かったりする?」
「まぁ、はい、それなりには・・・・・・」
ユウカのデッキは序盤は盾を割らずに、準備が整ったら一気に攻め込むタイプなのだ。
それでシールドを不用意に割らない、という考えが身についていたわけだが、るるちゃんに褒められて少しばかり嬉しいユウカである。
「シールドを展開したら、山札から五枚を手札として引く。これで準備は完了よ!」
勝太と不良ちゃんが手札を準備。
二人とも表情はよい。
互いにいいカードを引いたようだ。
「準備が終わったら、じゃんけんよ!」
「「最初はぐー! じゃん、けん、ぽんっ!!!」」
「いよっっしゃあぁぁ!!」
「くそ、負けたぁ・・・」
じゃんけんの勝者は不良生徒ちゃん! 先攻を勝ち取った!
「・・・・・・じゃんけんに勝ったくらいで、あそこまで喜びます?」
「あら、可愛げがあっていいじゃない」
チナツが少し引き気味な感想を漏らすが、るるちゃんはニコニコした表情をしていた。
「先攻、後攻が決まったわね! さあ、いよいよ始まるわよ!」
不良生徒 攻めの王道、超速攻!
切札勝太 かき鳴らせレイジング・ビート!
「「デュエマ、スタート!」」
いよいよ始まった、勝太のキヴォトス初デュエル!
普段使いのデッキを忘れてきてしまった勝太だったが、果たしてどんなデッキで戦うのか!
そして、不良生徒ちゃんの実力はいかにっ!
不良生徒 ターン1
「私のターン! まずはマナチャージ! そして1マナタップ!」
「マナっていうのは、カードを使うためのエネルギーみたいなもの。指定されたコストの分だけマナをタップ――横向きにすると、カードを使えるようになるの」
不良ちゃんのマナチャージに反応して、すかさずるるちゃんが解説を入れる。
「凶戦士ブレイズ・クローを召喚!」
先手を取ったのは不良ちゃん!
速攻デッキには欠かせないブレイズ・クローの登場だ!
「先にクリーチャーを召喚されてしまいましたね・・・・・・」
「大丈夫よ! 基本、クリーチャーは召喚されてすぐには攻撃できないの!」
スズミが不安そうに言った言葉をるるちゃんが補足して解説する。
「基本、ということは、召喚されてすぐに攻撃できるクリーチャーもいるんですか」
「スピードアタッカー、って言うんだけどね。このデュエルだったら、近いうちに出てくるんじゃないかしら」
「私はこれでターンエンドだ」
勝太 ターン1
「オレのターン! ドローしてマナチャージ! ターンエンド!」
「先生はカードを使わないのですね」
「先生が置いたのは
ハスミの言葉に、チナツがさきほどのるるちゃんの説明の補足をした。
「二つの文明が使える・・・・・・。あの色が、文明を表している、ということでしょうか」
「そそっ!勘が鋭いわねハスミちゃん!」
デュエマには、基本の五つの文明が存在する!
守りが得意な、黄色の光文明!
多彩な戦術で相手を翻弄する、青色の水文明!
破壊と再生が得意な、黒色の闇文明!
攻撃的な戦術を得意とする、赤色の火文明!
たくさんのマナで大型カードを使いこなす、緑色の自然文明!
一つの文明でもいいし、二つ以上の文明を組み合わせてもOK!
デッキ構築の幅の広さが、デュエマの魅力の一つなのだっ!
「それ以前に、1マナで使えるカードデッキに入ってないんだけどな!」
「それ、言っちゃうんですか」
すがすがしく言ってのけた勝太に、ユウカが呆れの言葉を投げた。
不良生徒 ターン2
「私のターン! 一番隊チュチュリスを召喚っ! そして、ブレイズ・クローでシールドを攻撃!」
勝太の前にシールドが移動し、ブレイズ・クローの攻撃を受け止める。
勝太 シールド5 ⇒ 4
勝太 ターン2
「オレも負けてらんねぇな・・・・・・とはいえ、使えるカードがねぇな。大人しくターンエンドだ!」
「ほう・・・・・・本当にいいのか? 次のターンには私は勝ってしまうぞ?」
「はっ! 上等だ! 来るなら来やがれ!」
不良ちゃんが勝太を挑発するも、彼は堂々としていた。
不良生徒 ターン3
「そんじゃあお望み通りいってやるよ! まずはブンブン・チュリスを二体召喚っ!」
「そして行くぜ! 私の切り札! カモン、オーライ! スター、進化ぁ!!」
ブンブン・チュリスが、龍の形をした豪炎に包まれる。
炎が収まったとき、現れたのは!
「
我我我ガイアール・ブランド!
8コストの大型だが、他にクリーチャーを召喚していれば2コストで召喚可能!
ビートジョッキーたちの親玉にして、超攻撃的な性能を持つ切札だ!
今回はバトルゾーンにチュチュリスがいたので、さらに軽減して1マナでの登場だ!
『そうじゃないかとは思っていたが、俺の売り出したいきつよを使ってくれているのか。嬉しい限りだ!』
「ん?いきつよってなんだよ、兄貴」
『それはだな――』
いきつよ!
それは「いきなりつよいデッキ」の略称!
550円という低価格で超強力なデッキが手に入る!
今回不良ちゃんが使っている攻めの王道に加え、守りの王道、そして力の王道の三種類!
現実世界でも大人気のこの商品を、キヴォトスでは勝舞が売り出していたのだ!
・・・・・・え、「技」はどうしたのかって?
設定的に、キヴォトスでの一般販売は難しいからね! 仕方ない!
「行くぞ!ブレイズ・クローとチュチュリスで連続攻撃だ!」
勝太 シールド4 ⇒ 2
勝太のシールドは残り二枚! しかし勝太の顔には笑みが浮かぶ!
「先生のシールドがどんどん減っていく・・・・・・」
「このままでは負けてしまうのでは・・・・・・?」
ハスミとスズミが不安の声を漏らす。 だがしかし!
「大丈夫よ! デュエマには、こういった状況をひっくり返せる能力があるの! それが――」
「S・トリガー発動! 『切札勝太&カツキング~熱血の物語~』を召喚っ!!」
S・トリガー!
シールドから手札に加わった時そのカードをタダで使える!
デュエマの逆転要素の一つであるっ!!
「ようやっとワイの出番かいな!・・・・・・ほれ!」
「か、カツドンちゃんがカードの中に!?」
ユウカだけでなく、他の面々も驚いていた。
カツドンがカードに入ったこともそうだが、何よりカードに描かれているドラゴンは、丸っこいカツドンとは似ても似つかないクリーチャーだったからである。
『カツキング、参上!!』
切札勝太&カツキング~熱血の物語~!
勝太とカツドンの絆が生んだ強力なカード!
自分のシールドが二枚以下であれば、S・トリガーを得るのだ!
「カツキングの登場時能力! 山札の上から五枚を見て、『
突撃してきたガイアール・ブランドに、カツキングが強烈なカウンターパンチをお見舞い!
ブランドは吹っ飛ばされていった――だが。
「馬鹿め! わざわざ自分からガガガの能力を誘発してくれるとはな!」
「な、なにぃ!?」
「ガガガの能力発動! 離れたときに味方全員をアンタップ! さらにスピードアタッカー付与だぁ!」
「なんじゃぁそりゃぁ!?」
ガイアール・ブランドのあまりにも強い能力に勝太は驚きを隠せない。
550円で手に入るとは言っても、やはりとてつもなく強力なカードなのだ!
「さあ、もう一度ブレイズ・クローとチュチュリスで攻撃だ!」
勝太 シールド2 ⇒ 0
「今度こそ、本当にピンチですね・・・・・・」
チナツの口からそんな言葉が漏れる。
不良ちゃんには攻撃できるクリーチャーがあと二体残っている。
勝太、絶体絶命!
しかし、るるちゃんはチナツの発言をきっぱりと否定した。
「大丈夫よ! かっちゃん、ここぞというときの引きが一番強いんだから!」
勝太が神妙な面持ちで、最後のシールドをめくり――
「っしゃあ! S・トリガー!
バトルゾーンに現れたミュートがギターを鳴らす。
すると、ブンブン・チュリスたちの動きが止まる!
「ザ・ミュートは、このターン自分のシールドが二枚以上ブレイクされていれば、相手のクリーチャーの動きを止められるんだ!」
「ちっ・・・決まったと思ったのに・・・ターンエンドだ!」
(ひゅー、あっぶねぇ・・・・・・。ガイアール・ブランドやべぇな。あれ550円で誰でも買えるってマジ?)
実際S・トリガーがこなければ勝太は負けていた。
それほどまでにガイアール・ブランドのフィニッシュ力は高いのである。
(革命0でカツキングが
勝太 ターン3
「ここであいつを引くしかねぇ! 行くぜぇ!」
このドローは激しく重いぜ!
だが、オレは引く!
たとえこの指がぁ・・・・・・べっきり!折れようともなぁ!
ドカンと、行くぜぇ!!
ドォロドロドロドロドロドロドロ、ドロドロドロドロドロォォー!!!!
来やがったぜ!
オレの!
切、札!
かっったぁ!!!
「いま、バトルゾーンにはクリーチャーが六体いるな?」
勝太のカツキングとミュート。
不良ちゃんのブレイズ・クロー、チュチュリス、ブンブン・チュリス二体。
確かに合計六体だ。
「よって、8からコストを6軽減!」
「
「な、なんだとぉぉぉ!!??」
飛翔龍5000VT!
ビクトリーなビートをかき鳴らすマジック・アウトレイジMAX!
バトルゾーンのクリーチャーの数だけ、自分のコストを軽減することができるのだ!
「5000VTの登場時能力発動! 相手のパワー5000以下のクリーチャーをすべて手札に戻すっ!!!」
5000VTがギターをかき鳴らして大きくシャウト!
それにより、不良ちゃんのクリーチャーはすべて吹き飛ばされてしまった!
「うそだろぉぉぉ!!??」
不良ちゃん、二度目の悶絶。
後方でデュエルを見守っている面々も開いた口がふさがらない。
そんななか、ただ一人胃を痛めているのが切札勝舞である。
『勝太のやつ、あんなパワーカード使いやがって・・・・・・! 刷ってくれって声が大きくなったらどうする気だ!』
キヴォトスのデュエマ環境に5000VTが訪れれば、間違いなくインフレが加速する。
あと二人の環境調整担当とともに、頭を悩ませることになるのだろうなと今から憂鬱になったのである。
そんなことは露知らず、勝太はVTを召喚した勢いのまま、攻撃を仕掛ける!
「カツキングとミュートで連続攻撃!」
不良ちゃん シールド5 ⇒ 1
「くそっ! だが、スピードアタッカーを出せば――!」
「ああ・・・・・・それならたぶん無理だと思うぜ?」
「・・・・・・は?」
VTの演奏は終わらない!
その音楽はクリーチャーのみならず、不良ちゃんの動きすら牽制するのだ!
「5000VTのもう一つの能力! お前はこのターン、パワー5000以下のクリーチャーを出せない!」
「そ、そ、そんなのインチキだぁぁ!!!」
二度あることは三度ある。
再び絶叫した不良ちゃんは、うなだれてターンエンドを宣言した。
「うっしゃあ! 5000VTで最後のシールドをブレイク!」
不良ちゃんを守る盾が、なくなる。
「カツキングでとどめだぁ!」
『うりゃああああああ!!!』
「わわわわわわ、うわあああああああ!!!!」
完全、決着!!
***
「ほら、これオレの連絡先。またデュエマしようぜ!」
「ちくしょう! 覚えておけ切札勝太! いつか必ずリベンジしてやるぅ!!!」
不良ちゃんは待っていた仲間たちとともに、すごすごと退散していった。
「あれがデュエマ・・・・・・単純ながら駆け引きもあり奥深い、面白そうですね」
「私もやってみたくなりました」
そんな会話をするハスミとチナツを、るるちゃんはニコニコしながら見つめている。
『デュエルは終わったようですね、先生』
「・・・・・・あ、リン。 わりぃな、そっちの頼まれごとほっぽって」
『・・・・・・・・・・・・別に、構いません。勝舞さんがてこでも動かないご様子でしたので」
(ぜってぇ怒ってるよ、これ)
無線越しに分かるいらいらを感じ取り、勝太はぶるりと体を震わせる。
『とにかく、我々も今からシャーレの地下へ向かいます。なるべく急いでくださいね』
「お、おぅ!」
カツドンやるるちゃん、ユウカたちに一声かけてから、勝太は大急ぎでシャーレの地下へと駆けて行った。
***
「・・・・・・で、なんかいるな」
「あら」
シャーレの地下に到着した勝太。
そこには今回の騒動の元凶であるワカモがいた――のだが。
「っ!?・・・・・・。・・・・・・・・・・・・」
「ん? どうしたんだ? 黙りこくっちまって」
「し、し、し、失礼いたしましたぁぁ!!!!」
ワカモは猛スピードで地下室を出て行った。
何が何だか分からない勝太である。
「・・・・・・なんだ、ありゃ」
そうこうしているうちに、リンと勝舞が地下室へと到着する。
「勝太、これを受け取ってくれ」
「これは・・・・・・タブレット?」
「連邦生徒会長が残した、『シッテムの箱』だ」
勝太は勝舞からシッテムの箱を受け取り、まじまじと眺める。
どこからどうみても、ただのタブレットだ。
見たことも聞いたこともない、そのはずなのだが。
(なんでオレ、こいつをすんなり起動できたんだ?)
シッテムの箱があっさりと起動し、勝太は――――見知らぬ教室に立っていた。
「どこだ、ここは・・・・・・。お、第一村人発見」
勝太は机で居眠りしているらしい少女を発見する。
揺すっても、つついても、起きない。
「こうなりゃ、仕方ねぇ・・・・・・」
寝言によれば本人はカステラとバナナミルクがお望みのようだが、そんなのは関係ない。
「おりゃさああああ!!!」
「うぐぅぅうぅぅ!!??」
寝ていた口にカレーパンが突っ込まれたことで、居眠りしていた少女――アロナが飛び起きる。
何が何だかわからない彼女だったが、やがて落ち着くと、口に咥えたカレーパンを咀嚼し始め――。
「す・・・・・・」
「す?」
「すっごくおいしいです!」
「だろっ!!」
目を輝かせるアロナに、勝太は満面の笑みを返した。
***
勝太とアロナの活躍により、サンクトゥムタワーの制御権は復旧。
それは、各学園にも伝わっていく――――。
***
ミレニアムサイエンススクール。
「そうか。あいつが先生か、面白れぇ。んじゃ、俺はこれで・・・・・・。ん? それとは別件? ・・・・・・はぁ!?」
驚いた声を上げ、その少し後に男は電話を切る。
「・・・・・・どうした?」
「またウタハたちが問題を起こしたらしい。後始末に行ってくる」
「わかった。気をつけろよ、バサラ」
ミレニアムサイエンススクール外部講師、兼エンジニア部顧問
赤城山バサラ
***
同じくミレニアムサイエンススクール、ゲーム開発部。
「なんでぎりぎりまで宿題ため込んだのお姉ちゃん!!」
「だって、新作ゲームやりこむのに忙しかったんだもん・・・」
提出期限ぎりぎりの宿題をやっつけるモモイと、それを手伝うミドリ。
そして、もう一人。
「だいじょぶだいじょぶ、こんなのすぐだよ! さっさと終わらせて、天国、行こうぜ!」
ミレニアムサイエンススクールキヴォトス外部生徒、兼ゲーム開発部
キャップ
***
トリニティ総合学園。
「そうか、サンクトゥムタワーの制御権は回復したか・・・・・・報告ご苦労。では」
報告を聞き終えた男が電話を切る。
それと同じタイミングで、部屋の扉が勢いよく開く。
「聞いてよカイザさん、ナギちゃんがさぁ・・・・・・」
「・・・・・・ミカ、何度言ったら分かるんだ。私はティーパーティの相談役であって、お前の愚痴聞き役ではない」
トリニティ総合学園キヴォトス外部生徒、兼ティーパーティ相談役
プリンス・カイザ
***
「・・・・・・そうか、勝太くんとるるが、キヴォトスに」
トリニティ総合学園の中庭。
優雅に紅茶を楽しみながら、男がつぶやく。
「再び会えるのが、実に楽しみだ」
トリニティ総合学園キヴォトス外部講師
ルシファー
***
ゲヘナ学園。
サンクトゥムタワーうんぬんは露知らず、気ままに暮らす少年一人と、クリーチャーが一体。
「余は腹が減った! フウカよ、さっさとタコさんウィンナーを作るのだ!」
「ちょっとくらい待っててよジャシンさん! 私だって忙しいんだから!」
「そうだぞジャシンくん。 我慢した後のタコさんウィンナーは最高にうまいぞっと!」
「貴様はデュエマで暇つぶしできるから、待つ時間も苦にならんわけか・・・・・・はぁ」
ゲヘナ学園キヴォトス外部生徒、兼ゲヘナデュエマさいこークラブ部長
斬札ウィン
ウィンの相棒にして、深淵を統べる者
アビスベル=ジャシン帝
***
そして、どことも知れぬ丘の上。
一人の少年が、絵を描いている。
「できた! こいつは傑作だぞ!」
キラキラした目で自分の描いた絵をしばらく眺めた後、少年はスケッチブックを閉じる。
「んー、次はどこに行こうかなぁ」
キヴォトスを旅する少年は次の行き先を考え・・・・・・そして思いついた!
「久しぶりに柴大将のラーメンが食べたいな! アビドスに行こう!」
クリーム色のマフラーをたなびかせ、少年が意気揚々と歩きだす。
さすらいの絵描き
切札ジョー
***
今ここに、激しく熱かりし、青春と
デュエル・マスターズ AoharuRevolution
「タイトルコールしてる場合じゃねぇぞ!」
・・・・・・え?
「オレのデッキ、宇宙船の中にもないんだけど!?」
「騒いどる場合かぁ!! もっと注意深くさがせぃ!!」
おいおいおいおい!!??
こんな調子で大丈夫なのかぁ!?
***
「・・・・・・やはり運命は私に味方している。いい素材を手に入れることができましたね」
怪しげに笑い、男が妙に芝居がかった動作でその場を立ち去る。
ところが男は、その様子を目撃されていたのに気付かなかった。
しかして無理もない。だって目撃していたのは――。
「おいおいおいおい! あれ団長じゃねぇか!?」
「ということは、あれは勝太殿のデッキでござるか!?」
「だとしたら放っておけん! あいつを追いかけるで!」
――三匹の、ハムスターだったのだから。
***
次回!
先生!アビドス高校から救援要請が届いています!
先生としての初仕事や!行くで、勝太!
シャーレの初仕事は、廃校寸前の高校の救援!
「ん、カレーパン狂い」
「ストレートに言いやがる・・・・・・」
個性豊かなアビドスの生徒たち!
「・・・・・・アル、壊して、いい?」
「いや、そんなやたらめったら壊したらだめだからねっ!?」
謎の組織便利屋68と、闇の王!?
「大将、ラーメン一丁!!」
「ん?お前、ジョーじゃねぇか!?」
息子との再会!
波乱の出来事が連続する中、勝太はアビドス高校を救うことはできるのかっ!!
次回、デュエル・マスターズ AoharuRevolution!
対策委員会編、開幕!
「ドッドドドッカーンと起こしてやるぜ! オレたちの、青春デュエマ革命っ!」