デュエル・マスターズ Aoharu Revolution 作:カレーパンパフェ
ジョー周りの設定を大きく変更したので、改めて4話、5話を閲覧いただけると幸いです
アビドス高校を舞台に始まった、勝太とゼーロのデュエマ!
勝太は序盤、トップギアを召喚し盤面を整えていく。
一方ゼーロはそんなドゥグラスやグリールなどの魔導具たちを召喚。
一進一退の攻防が続いていた!
「ゼーロの、ターン。ヴォガイガ」
ケタケタと笑いながら、絵画の魔導具が姿を現す。
そして。
「……あれは?」
「ゼーロのカードが、重なっていく……」
シロコ、カヨコがそんな言葉を漏らした。
――――門が開く準備が、整う。
「開け、無月の門!」
ゼーロが両腕で円を作り、その後両手を広げ天を仰ぐ。
グリペイジ、ヴォガイガ、ドゥグラス、ドゥポイズ。
4体の魔導具が円を成してぐるぐると周り、中央に集まって、衝突。
後には、巨大な魔法陣が残った。
「来い!卍デ・スザーク卍!」
魔法陣の中の空間が、卍型に切れ、開いていく。
中から出でるは、無月の魔凰。
黒いマナと怪しく輝く羽が舞い散り、その中でデ・スザークが荘厳な雰囲気をまとって飛んでいる。
「……それがお前の切り札か」
あからさまに強そうなクリーチャーが現れたものの、勝太は笑みを崩さない。
「やれ」
ゼーロの指示に応えるかのようにデ・スザークが飛翔。
翼をたたみ、まるで槍のような体勢でトップギアへと突撃。そのまま轢き倒してしまった。
「タダで出てきてクリーチャーも破壊できるんだ……すごい」
そんな感想を漏らすカヨコ。
ふと横を見ると、アルが体をぷるぷると震わせているのに気付いた。
「……社長?」
「……か」
「か?」
「かっこいい!!!!」
目をキラキラさせてアルが言う。
体を震わせていたのは、興奮からくるものだった。
「あー……確かにアルちゃんが好きそうだねぇ」
「同感」
「……アル様がご所望なら、地の果てまでも行って探してきますっ!!」
最後に変な発言が聞こえた気がしたが、今はスルーだ。
便利屋の様子を微笑ましく思いつつも、勝太はデ・スザークに対してどんな手を打つか考える。
しかしゼーロはそんな暇を与えてはくれない。
「グリール、いけ!」
ケタケタと笑いながらグリールがドリルのようにシールドへ突撃する。
勝太 シールド5→4
「オレのターン! 勝太&カツキングを召喚!」
『しゃあ! ワイの出番や!』
カツキングはバトルゾーンに現れるなりデ・スザークへ攻撃を仕掛ける。
デ・スザークはこれをかわし、反撃と言わんばかりにビームを放った。
しかし、そこにカツキングの姿はない。カツキングは一瞬でデ・スザークの頭上まで飛び上がっていたのだ!
『どりゃああああ!』
真上からデ・スザークの頭へ、拳が振り下ろされる。
強烈な一撃に耐えかねたデ・スザークは、ゼーロの手札へと戻っていった。
「無月の門ってやつは、墓地に魔導具がいないと使えないみたいだしな。手札に戻すのが一番だろ」
「さっすが父ちゃん!」
「一目見ただけで相手の能力を看破するなんて……」
「先生って、結構頭まわるのね」
ジョーが勝太の判断を褒め、アヤネとセリカが言葉を発する。
「……デ・スザークのちから、のこる」
「ん?」
ゼーロが勝太のバトルゾーンを指差す。
『なんやこれは……黒いのが体にまとわりついとるで!!』
闇のマナがカツキングから体の自由を奪う。
カツキングはバトルゾーンにタップして置かれていた。
「なるほど、こっちの動きを縛る力もあるのか。だがかんけーねぇ!」
徐に勝太が自分の手札を2枚捨てる。
「これにより、
DJブースを携え、キューブリックがバトルゾーンに登場!
ほぼ同じタイミングでキャロルも現れる!
「キューブリックはスピードアタッカーだ! そのままシールドをブレイク!」
ゼーロ シールド4→3
ブレイクされたシールドに、ゼーロが手をかける。
黒い月は、出ているか?
何もない真っ白な空間。
一枚の鏡だけが床にあり、そのそばで膝を抱えたゼーロが横たわる。
空に浮かぶ黒い月が、砕け散る。
黒いカケラの雨が、降り注ぐ。
グリ
ドゥ
ザン
ゼーロ
黒いカケラのうちの一つが、空へ手を伸ばしたゼーロの手の中に収まる。
「無月」の頂
「ターンエンドだ」
勝太がターン終了を宣言する。
するとゼーロはにやりと笑った。
勝太の背中に、ぞくりとしたものが走る。嫌な予感がしていた。
「先生、どうしたの?」
シロコが心配そうに声をかける。
それに対して勝太は、彼女を安心させるように返事をした。
「――いや、なんでもねぇよ。ただゼーロのやつがニヤニヤしてるもんで、いいカードでも引いたのかなぁと」
思ったり――と勝太が続けようとしたのだが。
「あったり~♪」
すこぶる元気そうに、ゼーロが笑い声をあげていう。
その目は不気味なほどにぎらついていた。
バトルゾーンのグリール。
墓地のドゥポイズ、グリペイジ、ヴォガイガ、グリギャン、ドゥグラス。
6体の魔導具が集まり、円環を成してぐるぐると回る。
先ほどより増えた魔導具の数。それは、より上位の門が開かれることを意味する。
壮絶! 絶大! 絶望! 絶命! 絶滅!!
魔導具たちが、狂ったように笑う。
6体の魔導具がぶつかり合い、先ほどよりも大きな魔法陣が形成される。
開け!
無月の門
絶!!
門が開き、中から白い光があふれ天を貫く。
白く輝く翼を持った1体の不死鳥が、天より舞い降りる。
その身体には虹色の線が入り、色とりどりの石が周りを浮遊している。
神々しく、それでいて畏怖を感じさせる、不死鳥の「頂」。
「『「無月」の頂 $スザーク$』!!」
高らかに、ゼーロがその名を呼ぶ。
「まだ、先生のターンなのに……」
ターンエンドを宣言こそしたが、今はまだ勝太のターンだ。それなのに、出てきたのは相手の切り札である。
理不尽極まりない最凶の能力、『無月の門・絶』。
その性能に生徒たちはそろって絶句していた。
勝太の表情が、デュエル中初めて険しくなった。
「壊せ! ゼニスザーク!」
ゼニスザークが咆哮を上げる。
すると天から輝く闇をまとった槍が降り、カツキングの胸を貫いた。
『ぐあぁぁ!』
「カツキング!」
相棒が破壊され思わず声を上げる勝太。
だが、勝太は人の心配をしている場合ではない。
「っ!? オレの手札が……」
ゼニスザークの力により、勝太の手札が1枚勝手に捨てられてしまった。
そして、やっと
「ゼーロのターン!」
興奮のあまり、ゼーロが叫ぶようにターン開始を宣言する。
「ドゥポイズ!」
瓶型の魔導具であるドゥポイズが現れ、不気味に笑いながらキューブリックの周りを飛んでいた。
キューブリックが気を取られているところへ、ゼニスザークが突っ込んでいく!
その場にいた3体のクリーチャーが、まとめて破壊されることとなった。
さらに。
「ちょ、ゼーロの墓地から急に大量のクリーチャーが出てきたわよ!?」
「……ドゥベル。便利なやつ」
ドゥベルは他の魔導具に引き寄せられる性質を持つ。
2体の魔導具が一度にバトルゾーンに飛び出していった。
「確かに一度に2体出てきたのはすごいけど……あいつ、自分の切り札を破壊しちゃったわよ? 何考えてるのかしら」
「わかんないよ~? もしかしたら、それも作戦のうちなのかも」
理解できないといった様子で言うセリカに、ホシノが自分の見解を話す。
「ターン、おわり。 門、もういっかい開く!」
「開け! 無月の門・絶!」
再び禍々しい門が開き、ゼニスザークが姿を現す。
その羽ばたきで真空波が発生、キャロルはなすすべなく吹き飛ばされていく。
同時に勝太の手札が再び刈り取られた。
「ああ、自分のターンの終わりにも使えるわけね……」
「何度でも蘇るから、何度でも使いまわしできるってわけか……」
勝太は笑ってこそいるものの、その額には汗が浮かぶ。
毎ターンクリーチャーと手札を同時に破壊され、無事でいられるプレイヤーはいないだろう。
「さらにもういっかい! ガ・リュザークぅ!!!」
無月の門・絶から、もう一体の魔凰が現れる。
デ・スザークが進化した姿、ガ・リュザークだ!
「おまえのマナ、奪う」
ガ・リュザークの怪光線が勝太へと向かう! 狙いは彼のマナゾーンだ!
「先生のターンが来たのに……!?」
「マナが、起きない……」
ガ・リュザークの力により、勝太は3マナしか使うことが出来ない。
まさに絶体絶命のピンチ。
こんなになっても、まだ勝太は笑みを崩さなかった。
「乗ってやるよ、お前の戦略に。マナチャージだけしてターンエンドだ」
「ちょ、先生何考えてるのよ!? このままじゃ負けちゃうわよ!?」
「落ち着いてセリカちゃん! きっと先生にも作戦があるんだよ」
「そうだよ、父ちゃんを信じよう」
唯一の望みは、勝太の手に残るたった1枚のカード。
観戦している側からすれば、不安になるのも当然と言えよう。
「ゼーロのターン。ザンバリー、グリギャン」
ブロッカーを配置しつつ墓地を肥やす。 これで万が一があってもブロッカーで守ることができ、墓地のカードでドルスザクたちを復活させることが出来る。
盤石の体制を整えると、ゼーロは狂ったように笑いながら叫ぶ。
「……とどめ、さすっ!」
2体のドルスザクの咆哮。
天から闇のマナをまとった無数の矢が降り注ぎ、勝太のシールドを粉砕していく。
「まだ、S・トリガーが……!」
「……トリガー……なしだ!」
威勢よく宣言する勝太。
アビドスの面々は嘘でしょと言いたげに絶句する。
敗北を認め開き直ったのかと思われた、そのとき。
勝太が突然、手札を1枚捨てた。
「だが、俺にはこれがある!
「す、すとらいくばっく……?」
***
「とここでこの俺、タコアザラシのゲンが説明しよう」
「条件を満たすカードをシールドから手札にくわえたとき、そのカードを捨てればS・バックを発動できる」
「今回先生が唱えた呪文は、アウトレイジのカードをシールドから手札に加えたとき、それを捨てればタダで発動できる呪文だったわけです!」
「そうそう、その通り……って君だれ!?」
「ミレニアムサイエンススクール1年、豊見コトリです! ブルアカで説明・解説と言えばこの私ですよっ!」
「……なるほど」
突如現れた自分と同系統のキャラクターに困惑するゲンさん!
解説コーナーの明日はいずこへ!
次回もお楽しみに!!
「今後もデュエマ中に突如挟まると思います! ぜひお楽しみください!」
***
「サンキューな、ゲンさんにコトリ!」
「……いまの、何……?」
突如挟まった解説コーナーを、勝太はすんなり受け入れている。
他の面々はS・バックの知識を得ることはできたものの、それ以外の要素に大困惑していた。
「……それじゃあ呪文の効果を使うぜ! アウトレイジ・メクレイド8だ!」
「メクレイド……? また知らない効果」
「山札の上から3枚チェーック! そしてその中から、コスト8以下のアウトレイジをタダで使える!」
「来い、
『しゃあ! ワイ、再び参上や!』
熱き炎をまとった拳が、グリールに直撃し、爆散!
豪快な登場を果たし、カツキングが新たな姿で戦線に復帰した!
「……ターンエンド」
「ぃよしっ! そんじゃあ反撃だ! まずは
熱く激しくドラムを刻みながら、アウトレイジの漢、ジャッキーがバトルゾーンへ!
『久しぶりだな! カツキング!』
『ジャッキーさんともっかい一緒に戦えるとは……! ワイ、感激や!』
『喜ぶのはまだ早いぜ! そうだろ勝太!』
「おうよ! 続けて、『
『オレもいるっすよ、アニキィ!』
荒々しくかき鳴らされるギターサウンドとともに、降り立つは嵐を呼ぶ赤き龍!
「『
「またタダで召喚!?」
「……先生、すごい!」
怒涛の3体踏み倒しにアルは白目をむき、シロコはきらきらした目でそれを見つめている。
『よっしゃあ! アラシまでおるんなら、ワイらの勝利は決まったようなもんやで!』
「ああ、まずはクロスファイアでシールドを攻撃! このとき、ジャッキーをスピードアタッカーに!」
クロスファイアがギターを思いっきりぶん回し、ゼーロのシールドを叩き割る!
「おつぎはジャッキーだ! 攻撃するとき、アウトレイジ・メクレイド・∞を発動!」
「あれ、またメクレイド?」
「さっきは8でしたけど……今度は、∞……」
「それってつまり、アウトレイジのカードなら、何でも使えるってことじゃ!?」
「なにそれ、反則でしょそんなの!!」
『はっ! 反則上等! それこそアウトレイジってもんよ! さぁ起きやがれ! 5000TypeR!!!』
『……おぉ!!』
ジャッキーの呼びかけに応え、現れたのは
コスト12の超大型クリーチャーだ!
彼から放たれし地獄の炎が、ザンバリーとグリギャンを焼き滅ぼす!
そしてジャッキーの攻撃により、ゼーロのシールドがなくなった!!
「……S・トリガー!! ドゥグラス、2体っ!!」
ゼーロのシールドから、魔導具が2体飛び出す!
「『無月の門』っっ!! デ・スザークぅぅ!!!」
バトルゾーンに魔導具が2体現れたことで、『無月の門』の発動条件は満たされた!
「あれって、最初の方出てきたやつ!?」
「あいつってクリーチャーを破壊するんじゃなかった!?」
「ん、しかもゼーロの墓地からはドゥベルが出ようとしてる。デ・スザークの2枚目もある、まずい!」
現在勝太のクリーチャーで、攻撃できるのはカツカイザーと5000TypeR!
このままいけば、2体のデ・スザークによりクリーチャーを破壊され、勝太の敗北が確定する!
勝ちを確信したゼーロの顔が、にやりと歪んだ。
「壊せ!!」
デ・スザークが大きく口を開け、光線の照準をカツカイザーに定める。
そして紫電が空間をほとばしり、無法者は哀れにも黒焦げに―――。
そうなるはずだった。
『――――――?』
デ・スザークは何が起こったのか理解できなかった。
その口を、5000TypeRが強引に閉じていたのだ!
『鳥畜生が! 大人しくおねんねしてなぁ!!』
5000TypeRはデ・スザークの首根っこをつかみ、そのまま担ぎ上げてしまった!
そして豪快に、デ・スザークを先ほど開いた『無月の門』へとダンクシュート!
魔凰は哀れにも強制送還となったのだ。
「なんでぇ?」
デ・スザークも、ドゥベルも、バトルゾーンに出ない。
ゼーロは心底不思議そうな様子で首をかしげた。
「ふぃー、あぶねぇあぶねぇ。 まさかそんなカウンター方法があったとはな」
「だが残念だったな! 5000TypeRがバトルゾーンにいれば、クリーチャーは手札からしか出ねぇんだ!」
ゼーロが驚きで大きく目を見開いた。
「『無月の門』、破れたりっ! このまま5000TypeRでとどめだぁ!!」
「ドゥグラス、ブロック!!」
デ・スザークを倒した勢いのままゼーロに迫る5000TypeR! しかしそこへドゥグラスの横やりが入ってしまう!
『しゃあない、ここはワイが!』
「ドゥグラス!」
ゼーロにはもう1体ブロッカーがいる。
惜しいところまでいったが、ここまでか……アビドスの面々だけでなく、ジョーすらもそう思っていたその刹那!
勝太だけは、勝ちを確信したのだった!
「アタック・チャンス! 『無法秘伝 悪・即・斬』!」
「っ!?」
「こいつはアウトレイジが攻撃するときタダで唱えられるのさ! そして、その効果は!」
『二回攻撃でぇい!!』
ドゥグラスとのバトルに勝ち、カツカイザーが再び立ち上がる!
「今度こそ、とどめだぁ!!」
『ぅおりゃあああ!!』
炎をまとったカツカイザーの拳が、ゼーロを直撃した。
完全、決着っ!!
***
「んー、まあなんとなく分かった。こいつは悪い奴じゃねぇよ、悪人面だけど」
「そんな適当でいいの? ジョーくんの話だと、世界を滅ぼそうとしたらしいじゃない、そいつ」
「いいんだよ。デュエマに真剣なやつに悪い奴はいねぇ! それに、キヴォトスに来てから大人しくしてるらしいし」
にかっと笑う勝太に、セリカは呆れて溜め息を吐いた。
「ジョーはどうだ?」
「んー……父ちゃんの直感とは言っても、まだちょっと信じられそうにないけど……」
ちらりとゼーロの方を見るジョー。
ゼーロは不思議そうに首をかしげた。
「別に悪いことはしてないし……しばらくは様子見かな」
便利屋のみんながこれまで危険な目に遭っていないのなら、ひとまずは大丈夫だろう。
ジョーはそう結論付けた。
一方の便利屋サイドはというと。
「あ、アル様、先ほどから体を小刻みに震わせてますけど……」
「あはは♪ さっきの興奮が抜けきってないんじゃなぁい?」
「……はぁ、まったく」
アルが全財産をはたいて雇ったバイトは、とっくの昔に帰宅済みであった。
便利屋としては大赤字もいいところなのだが、そんなことはアルの頭の中からは消え失せていた。
「すっごく、すっごく熱かったわ! そして、先生っ!」
「お、おう、アルだったよな、なんだ?」
「その『アウトレイジ』?って子たちのデッキ、どうやったら組めるのかしら!?」
「あ、そっちなんだ」
さっきは「無月の門」に心躍らせていたのに、もう目移りしたのか。
カヨコは思ったが、よくよく考えれば無理もない。
アウトレイジとは、義と任侠の無法者集団。
アウトローを目指すアルにとって、このうえなく魅力的な種族なのである。
「あー、なるほど、こいつらのデッキかぁ……」
『カツカツドンドン!』
「ワイらのことが気になるとは、あの嬢ちゃん見る目があるなぁ!」
カツドンはそう言っている。
おまけにアルちゃんは美少女なので、まんざらでもなさそうだ。
アラシもといクロスファイアや5000TypeRも同様らしい。
こんの色ボケ共がよぉ……勝太はそう思った。
「……とりあえず、都合のいいときにシャーレに来いよ。カードいろいろ見繕っとくからさ」
「ほんとに!? ありがとう先生!!」
年頃の少女らしい、天真爛漫な笑顔を見せ大喜びするアル。
しかしふと我に返り、本人の思い描くアウトローっぽい表情を作って浮かべる。
「こほん、そういうことだから、先生に免じて今日のところは見逃してあげるわ」
「いやどういうこと」
「カヨコ課長は黙っててちょうだい!」
そんなこんなで便利屋の襲撃騒動は幕を閉じた。
結果としてアビドス側は物資を全く消費せずにすんだため、大勝利もいいところであった。
一方の便利屋は、バイトの雇用代により大赤字をたたき出すことになるのだが……アウトレイジのデッキのことで頭がいっぱいのアルがそのことに気付くのは、もう少し後のお話である。
今回のように、これからのデュエル描写は棋譜ガン無視でテンポ感とかっこよさ重視で行こうと思います
そちらの方が執筆コストも下がり、読者様に早く最新話をお届けできると思うので