——応援してるね!
告白するつもりはない…なんて言葉を言う前に俺達は駅についてしまい,これから高田とクリスマスデートという神田さんはそのまま俺とは反対のホームへ行ってしまった。
彼女にとって俺のそう言う話は嬉しかったのかもしれない,そう現実逃避をしながら俺は無事CiRCLEへと到着する。
スタッフ用の荷物ロッカーにリュックを入れ,少しだけネクタイを整えてから制服のまま受付へ向かう。
待っていたのはクリスマスライブにやって来たお客様たちを案内しまくっていた月島さんだ。
「こんにちは導志君,時間ピッタリだね」
「お疲れさまです,めちゃ来てくれてますね」
聞こえる足音だけでもかなりの数がある。
流石に誰が来てるかまでは判別できないが,今日のCiRCLEは盛況のようだ。
元々ガールズバンドパーティーが発足した時から人気ではあったけれど,今日クリスマスライブをするバンドの1つがそのガールズバンドパーティーの1つ,ポピパだからか,お客様たちのワクワク感がここまで伝わって来るようだった。
「香澄ちゃん達すっごく宣伝とかしてたからね。受付とドリンクは私達で大丈夫だから,導志君は先に会場で準備してて」
「はい,じゃあお言葉に甘えて。」
俺はタイムカードを切って,そのままスタッフ用の通路から会場へ向かう。
スタッフ用の通路からPAする為の場所へ直通出来るようになっていて,眼が視えない俺でもここからなら誰とも激突する事も無く向かう事が出来る。
PA席へと着くと,30分前にクリスマスライブをしていた別のバンドを担当してくれたスタッフが弄った設定を,昨日のポピパのリハをした時に設定すると決めたものに変える。
その間にも会場には続々と人が入って来ていて,事前のチケットの売れ行きだけを見るのならほぼ満員だ。
ここが地域でも一番大きめなライブハウスであることも考えるとそのすごさは分かってもらえるだろう。
神田さんや燈火さんのように,クリスマスだからの予定がある人もいるだろうにこれだけの人を集められるのだから。
時計の針に手を触れ,あと10分程度だと確認すると調整し終わったPA機器を前にさっきの神田さんとの会話を思い出していた。
好きな人とのあれこれ云々,結局俺は神田さんに別に好意を伝える気はないとは言わなかった訳だが,もしも言っていたらなんて言われたんだろうな。
…それにしても,さっきの俺は自分でも意外に思うほどに自然と好きな人がいると言ったな。
後付けの理由ならいくつかはそりゃある。
友達だからだとか,信用してくれているからだとか事実だからだとか,そんな考えだけならある。
別に香澄さんに言っている訳でもないし,神田さんの口から香澄さんに伝わる訳でもないと思っているからでもあると思う。
そもそも俺の周りには女性の方が多いから神田さんにも俺の好きな人が誰なのか分からないだろう。
けど…あの時は自然に,勝手に口が開いたんだ。
まるで俺自身が”好きな人はいない”と言うのが怖かったみたいに。
「…考えても分からんな」
時計に触れると残り5分,今頃は月島さんが姉ちゃん達に声をかけに言っている頃合いだろう。
そろそろインカムを付け待機する事にしよう。
さあ,今年のポピパ,そして俺の仕事納めの開始だ。
気合入れて行こう。
☆
CiRCLE出演者控室,香澄率いるポピパはステージ衣装…今日だけの特別衣装で全員がサンタの恰好をしているものへ着替え終わり,後は残すところはライブだけとなった。
ライブ前でもポピパは揃って日常会話をして緊張をほぐすのだが,今日に関しては少し趣向が違っていた。
「香澄,もう大丈夫そうだね」
まりなが呼びにくるのを待つ間の会話の中で,沙綾がリーダーに向けて安心したような笑みを浮かべていた。
「え?」
「え?じゃないだろ,昨日は珍しく元気がなかったじゃねえか」
「そ,そうだった?あはは」
「そうだよ,元気がないオッちゃんみたいになってた」
オッちゃんが基準かよ!と有咲がおたえにツッコむのを横目に,香澄は昨日の自分が皆に心配をかけていた事を悟り笑った。
なんの憂いも帯びていない,これからのライブを楽しみにしているものだ。
沙綾達がよく知っている香澄の表情,ライブが楽しみで仕方がないあの表情だ。
「うん,もう大丈夫!心配かけてごめんね」
「別に良いけど,昨日のリハの内容忘れたとかなしだからな」
「大丈夫!だって…」
”どーくんの言葉なら聞いてるから”…そう言おうとして,それがとんでもなく重い台詞だと感じた香澄は一瞬で我に返り顔をカーッと赤くする。
周りに気がつかれているかは別として,香澄はこれまで恋愛ごとの話をしていない事の方が多い。なんなら1年の目標にバンド一筋とか言ってしまったことだってある。
だから香澄本人は導志の事を好きなのは有咲以外には伝わっていないと思っている。
それが導志の言葉なら聞いていたとか言ってしまえばもしかしてそう思われるのでは?という,香澄の少ない理性が叫んでいた。
「だって…なんだよ?」
「ううううん!とにかく,今日は良いライブにしようね!」
そうだ,今はライブだ。香澄にとってはライブ後にもやりたい事があると1人決めているが,なにはともあれライブの方が先だ。
昨日導志と約束したのだ,最高のライブをすると。
その約束を今こそ守る時だと自分を奮い立たせる。
そんな色々,バンド友達の弟を好きになったリーダーの事をメンバーは生暖かい目線で見ながらも,良いライブにしようというのは完全同意だったので頷いた。
「ポピパの皆,そろそろ準備お願いします」
メンバーで再度ライブに向けて決意を確かめていた所,控室のドアが開きまりなが顔を出す。
「「はい!」」
控室を出てステージ裏へ行くと,おかげさまで満員御礼となり埋まった観客席が覗いていた。
沢山の人がライブを楽しみにしてくれていたと知って香澄は嬉しくて瞳を輝かせる。
香澄が周りを見ると,他のメンバーも緊張の中に楽しみさを滲みださせていた。
七色に光るペンライトが,まるでポピパを歓迎する虹のようにも見えて幻想さを感じる程だ。
「わぁ」
「沢山お客さん来てくれてるね!」
「これもバンドリの成果か…すげーな」
地域のライブハウスのイベントとは言え,武道館に立った経験は伊達ではない。
過去の行動の成果がこうして目の前に現れると,香澄達はしみじみと”頑張ってよかった”と思えた。
そして,香澄は殆ど自然に導志を探すと彼は暗闇の中でしっかりとPA席にいた。
「うん,じゃあ導志君よろしく」
香澄達の隣でまりながインカムで香澄達の登場のタイミングをすり合わせいると,闇の中の導志も手を挙げて大丈夫だと伝えてくる。
「じゃあ香澄,いつもの」
それを見た沙綾が香澄へいつものを頼むと,香澄はにぱっと笑い5人は円陣を組む。
香澄はメンバーの顔を見渡し,一人一人確認していくと頷く。
そして5人重ねた手を見ながら…
「「ポピパ!」」
「「ピポパ!」」
「「ポピパパピポパ!!」」
ポピパの独特な掛け声は,ステージ裏からだったにもかかわらず観客席へ届き,観客の人も一緒に言う事で一瞬でライブ会場がポピパの会場へと早変わりした。
☆
流石だな…彼女達のライブはまた前見た時に比べて一段と進化をしていた。
月島さんの合図と共に,俺が流したのは彼女達の楽曲であるクリスマスソング,『クリスマスの歌』のイントロ。
彼女達が暗闇の中でステージに立ち,イントロが一定の場所まで来た瞬間に俺が流していたイントロと,彼女達の楽器が鳴らす本来のイントロがスイッチする。
イントロの最中,この曲のコールとも言える鈴の音を模した香澄さん達の声がライブ会場に広がっていく。
清楚で落ち着いていて,このクリスマスという日に相応しい優しい5人の声がハーモニーとなっていく。
そのハーモニーを受けたお客さん達が,この曲をする事が珍しい彼女達のメロディに湧き始めるのを感じた。
そしてコール部分が終わった時,原曲よりも少しアグレッシブになったギターが響き,多分ステージのライトが彼女達を照らし出した。
その瞬間に歓声が一段と激しくなり,同時に香澄さんの声が聴こえた。
「こんにちは!今日は1年に一度の特別な日,今日も私達と一緒にキラキラドキドキしようね!」
きっとステージ上の彼女の笑顔は,いま世界中の誰よりも輝いているんだろうなと俺は思った。
彼女達の初っ端はこの日に相応しいクリスマスの歌,5人の混然一体の歌声とクリスマスの要素をふんだんに詰め込まれたフレーズは,サンタさん衣装なのもあって場を盛り上げるのに不足はない。
曲の終盤では香澄さんが観客へ
「皆も一緒に!」
最初の鈴の音のコーラスを煽り,”リーンリーン”って簡単なフレーズだからか直ぐに観客達も直ぐにのせられた。
全員が香澄さん達のように優しい声のコーレスが会場に響いて行く。
コーレスって基本早口だったりするから,逆にスローテンポのコーレスに新鮮味を感じた。
観客と一緒に歌ったクリスマスの歌は,そうして無事に終わった…と思えばさっきとは正反対のロック調のメロディへと変貌する。
(…これ,少し不味いかもな)
そのメロディの中に跋扈するギター2つ,キーボード,ドラムにベースの音の進行自体はビックリするくらい息が合っていて同じだ。
だけど,同じだからと言ってリハの時と同じという訳ではない。
逆だ,リハの時よりも洗練され,香澄さんがほんの少し,意識できるかどうかのギリギリのラインで少し早めになってしまっているのをメンバーが合わせている段階だこれ。
となると,マイクの音の設定を少し弄る必要があるかもしれない。
俺はスイッチへ手を伸ばし,彼女達の演奏を眼を閉じて聴く。
彼女達の次の曲はbreakthrough,疾走感とありふれた日常を突き抜けようというコンセプトの曲。
香澄さん達がグアムで初披露した曲だ。
その1節目,香澄さんのボーカルから始まる所を聞いた瞬間,俺は観客の人達が気にならない程度に,でも演者達には分かってしまう程度にマイクの音量を調節した。
いきなりじゃなくて滑らかに,あくまでも音と音の連続性はそのままにだ。
そうする事でテンション高めにスタートを切った香澄さんの声がハウリングしないギリギリまでの音を見極め,一旦そこでストップする。
ほんの少し小さくした事で他の音との相克を無くし,かつ香澄さん自身に振り切り過ぎな事を伝える。
香澄さんは俺の意図に気がついてくれたのか,徐々にテンションを高いままに調節してくれて俺は最初の設定に戻した。
あのままじゃ下手したらハウリングが起きて進行に問題があったかもしれないし,独断ではあるがまあ大丈夫だろう。
一応香澄さん達からは気がついたことがあればやって欲しいと頼まれているし。…いや,こんな事勝手にするの他のバンドじゃ絶対ダメなんだけどね?
観客の止まる事のない歓声をBGMにしながら,俺はその後もPA作業を続けた。
俺が初めてPAした時なんかは誰かが一緒についてくれている事の方が多かったんだが,5回目くらいからは普通に1人で立たされるようになった。
『導志君物覚え凄く良いし,香澄ちゃんや友希那ちゃんからの評価も良いから大丈夫!』
PA見習い卒業の時に月島さんから貰った言葉,割とその後すぐに俺は耳が聴こえなくなった訳だが,復帰戦となる今回も彼女は俺にサブを付けることはしなかった。
今日も俺はここに1人で立っている。
だけどそれは信頼の裏返し,俺なら大丈夫だと思ってくれているからこそ月島さん達はここにいない。
一人にされた当初こそは間違いを指摘してくれる人がいない事に不安があったし,1人っていうのがやっぱり怖かったのもあった。
だけど…今は分かっているんだ。
ここに立っているからと言って,俺が1人なわけではない事を。
「みーんな!今日は来てくれてほんっとうにありがとう!」
いつの間にか,香澄さん達のライブは大詰めになっていた。
一度は最後って事でステージ裏に戻った香澄さん達だったが,武道館に立ったことのあるバンドが,それもクリスマスにアンコールを受けないなんて事はまずほとんどない。
案の定,香澄さん達はアンコールの大合唱によって再びステージへ現れた。
ここからが最後のMC,そして彼女達の新曲だ。
MCではポピパの緩やかな日常トークから,去年のクリスマスライブの話に遡る。
香澄さんのコミュニケーション能力,姉ちゃんのツッコミ,山吹先輩と牛込先輩のほんわかな雰囲気,そして花園先輩の天然が自然と絡み合って観客からは笑いが絶えない。
だけど楽しい時間もそろそろお終い,彼女達は最後の曲の為に楽器を背負う。
俺も最後だからこそ油断せずに,彼女達の音を,声を聴き届けようと思った時に…香澄さんの声が聴こえた。
それだけじゃなく,彼女の視線が…なぜか俺に注がれていると俺は感じた。
そして――
「大好きな人達に命一杯大好きを届けるために作った曲です!聞いてください――」
”大好き!”…そのまんま過ぎる新曲が,今日のクリスマスライブ最後を飾った曲だった。
周りへの感謝や,仲間達への思いをつづった曲。
前姉ちゃんとお祖母ちゃんの思い出云々の話をしていたが,その時に作った曲だ。
そして,その大好きというキーワードを何度も伝える…彼女達らしい,香澄さんらしい素敵な楽曲だった。
「皆今日は本当に来てくれてありがとう!最後までこの日を楽しんでね!せーの」
「「メリークリスマス!!」」
拍手喝采が会場を包み,クリスマス定番の掛け声でポピパのライブは終わりを告げ…俺の今日の仕事も無事に終わったのだった。
「…ちゃんと届きましたよ,香澄さん」
彼女達が,香澄さんが音楽を通じて俺に伝えたかったであろう感謝の念を,俺はしっかりと聞き届ける事が出来た。
☆
ポピパ2年目の彼女達だが,クリパをするのは去年時点での決定事項だった。
去年はCiRCLEでそのままやっていた訳だが,今年に関しては有咲の蔵で打ち上げとクリパが一緒くたになったものをするというのは香澄の案だ。
メンバーもライブの余韻に浸りながらも,撤収の準備を終える。
「あ,そう言えば導志君助けてくれたよね」
「ああ,breakthroughの時な。」
「えへへ…ライブが楽しくてつい」
当然のように彼女達は導志が弄ったマイクの音量設定に気がついていたが,怒る事も無く寧ろ助かったと言っている辺り彼女達と導志の信頼関係が垣間見える。
香澄は自分が歌っている時で,マイクの設定を超える声で歌ってしまって導志が弄ってくれなければハウリングが起きていたかもしれないと自覚している。
「香澄の気持ち,凄く分かる。私もすっごく楽しかった!」
「私も!めーっちゃ楽しかったよね!」
香澄の言葉にりみとおたえも同意を示すと,弟に対応させたことに思う事がある有咲だが,彼女達が楽しそうなのも見て折角のクリスマスだし何も言うまいと鞄を背負う。
「あ,皆お疲れ様!最高のライブだったよ!」
「あ,まりなさん!」
「「ありがとうございます!」」
その時,控室に入って来たのはまりなだった。
ある意味CiRCLEの顔とも言えるポピパを労いに来てくれるのはいつも通りだが,今日の彼女は手にクリスマスのデザインが施された袋を持っていた。
うんうんと頷いたまりなは,香澄へその袋を渡した。
その中身は――
「わぁ!お菓子だ―っ!」
「オーナーがスタッフの皆にくれたんだけどね,ちょっと多すぎたからクリスマスライブしてくれる皆にも渡してるんだ」
スタッフの皆という事は導志も貰っているのだろうかと,香澄は頭の片隅で思いながら受け取った。
「ありがとうございます,まりなさん!」
「うん,今日は皆本当にお疲れ様!」
その後,少しまりなと話した後にポピパはCiRCLEを後にして有咲の蔵でクリパをする筈だった。
しかし,前日から決意をしていた香澄は客が抜け人の波が空き始めたラウンジ,そして受付を見る。
そして改めて深呼吸した後,CiRCLEの出口へ向かっているポピパの背を見て…声をかけた。
「み,みんな!」
「ん?どうしたの香澄?」
一番後ろを歩いていた沙綾を筆頭に振り返って来る。
これからする事を彼女達には教えてはいない。
バンドの友達と,これまで自分達の音を支えてくれた彼とそう言う関係になれるのかもわからない。
なれなかったら…きっと彼女達は彼にPAを頼みづらくなってしまうかもしれない。
ポピパのライブでは彼がPAする事が常になって来たからこそ,それが無くなってしまうかもしれない不安もあった。
だけど…先ずは彼女達に言わないと,自分は…戸山香澄は市ヶ谷導志の――になりたいと。
「今まで黙ってたんだけど,私…どーくんの事が好きなの」
「え,知ってるけど」
「うん」
「お前タイミングがあんだろ」
「香澄,知ってたよ」
…数秒,香澄は頬をカーッと赤くし,彼女にしては珍しい沈黙が発生した。
そんなリーダーを生暖かい眼で見るメンバー,因みに後ろについていたまりなも当然知っていたので”寧ろ付き合ってなかったの?”と目を丸くしていた。
「え…?え,いつから…?」
「私は去年のSPACEでのライブが終わった後くらいかな」
「私もそのくらいかな…?」
「え,私は香澄がまた歌えるようになった時位」
「私は香澄が導志の部屋に突撃したって聞いた時」
「っておたえは遅すぎんだろ,結構分かりやすかったぞ香澄」
順に沙綾,りみ,有咲,おたえの言葉。
おたえだけ気がつくのが遅かったのは,純粋に彼女が恋愛ごとに疎いからであろう。4人の中では有咲が一番早く気がついていた事になる。
あははと笑い合った彼女達は香澄の方へ向くと
「じゃあ私達は先に行ってるね」
しっかりと,香澄がこの後何をしようと思っているのかも察していて何も言っていないのにそう言ってくれた。
「うん…どーくんと,一緒に帰るから」
「…導志だけおいて戻って来るとか無しだからな」
「ちょっと有咲言い方~,じゃあ香澄,また後でね」
有咲の言葉の意味が,もし残念な結果になったとしても導志ほっぽいて帰るのは無しという姉の言葉であり,沙綾が苦笑いしながら言い方を注意する。
その言い方では導志が香澄を振る可能性もある事になってしまうからだが,有咲は特に気にする事も無くCiRCLEを出ていく。
沙綾やりみ,おたえも香澄へエールを送りながら先にCiRCLEを出て行った。
1人CiRCLEに残された香澄はラウンジの椅子へギターバッグを抱えながら座り,導志を待つことに。
「導志君はあと10分くらいだよ」
まりながさらっと基本的にご法度な従業員のシフトの時間を香澄に教え,香澄はお礼を言いながら…心臓の音を高鳴らせていた。
さっきまでのバンドしている時の凛々しさを持ったものではなく,1人の恋する女の子としての表情を見せながら香澄は世界1長い10分を過ごしたのだった。
多くは言いません,次に行きましょう!
香澄と導志,付き合った後のお話でどれがみたい?
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交際後,初デート
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2人がそれぞれリサに恋愛を相談する話
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2人の期間限定バンドのお話
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2人で海と夏祭りに行く話