店長は酔っ払いに強く 酔っ払いは眼鏡に強く 眼鏡は店長に強い   作:gaoです

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店長はものすごく良い人だと思います

ただ少し不器用なだけであって……




伊地知 星歌

 

 

【STARRY】

 

 

 

ガチャ

 

 

眼鏡「………おはようございます 星歌さん」

 

星歌「おう 今日もよろしくな」

 

眼鏡「は…はい」ガチャ

 

 

開店前のSTARRYにバイトとしてやってきた眼鏡は

 

出待ちしていた店長に挨拶をして 扉を閉める

 

 

眼鏡「…近くないですか?」

 

星歌「いつも通りだと思うが」

 

 

肩がぶつかりそうなくらい近い店長の距離感に眼鏡は困惑するが

 

 

眼鏡「そうですか〜」

 

 

気分が良いのか特に疑いもしないままはSTARRYの中へと進み

 

その隣に店長が並びながら付いていく

 

 

星歌「確か今日は… SICK HACKのライブ日だったな」スタスタ

 

「ええ 志麻先輩(岩下志麻)が『こっちで面倒見るから』と言ってくれたので 今日はゆっくりできそうです」スタスタ

 

 

今日は新宿FOLTにて【SICK HACK】のライブが行われる日であり

 

 

岩下『今日はこっちで面倒見るから安心してくれ… いつも迷惑かけて本当にすまない……!』

 

廣井『後輩ちゃーん!助けてぇ〜!!』バタバタ

 

 

朝一に家へと襲撃してきた酔っ払いを探し続けていた岩下先輩に渡して

 

眼鏡は気分が良くなった状態でSTARRYにきていた

 

 

星歌「アイツ(酔っ払い) ここ最近ずっと付いて回ってたからな… みえるちゃん大変だったろ」

 

眼鏡「まぁ…はい」アハハ…

 

星歌「今日は忙しくはならなそうだし ゆっくり過ごしな」ヨシヨシ

 

眼鏡「ありがとうございます」

 

 

店長に頭を撫でられることが増えた気がする眼鏡だったが

 

心地良いため今回も気にしないことにした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

眼鏡がバーカウンターにて飲み物の補充をしていると

 

ふとあることに気づいた

 

 

眼鏡「あれ…PAさんが居ないなんて珍しいですね」

 

星歌「んあ…?そうだな」

 

 

カウンターの椅子に座っている店長からの素っ気ない返事に少し気になった眼鏡は

 

振り返って店長の顔を見つめると

 

 

星歌「…あ〜 そうだ 喜多ちゃんから人気店のケーキを貰ったんだけど 2つあるから一緒に食べないか?」

 

 

まるで2人きりを想定したかのようなことを突然言いだした

 

 

眼鏡「はい…」

 

星歌「…じゃあ 取ってくる」スッ

 

 

眼鏡は酔っ払いの先輩(鈍感)ではないので

 

店長が計画的にこの時間でシフトを入れさせたのではと既に怪しんでいる

 

 

眼鏡(なぜそうする必要が…?)

 

 

そもそもそんな人気店のケーキを貰うほど 喜多ちゃんと良好な関係性なのだろうか…

 

実はそれは店長がわざわざ買ってきたケーキではないのか…

 

 

星歌「よいしょっ どっちがいい?」スッ

 

 

そんなことを考えていると店長が

皿分けされた ショートケーキ と チョコレートケーキ をカウンターに置いた

 

 

眼鏡「私はチョコレートケーキを頂きますね」

 

星歌「じゃっ 私はショートケーキだな」

 

 

ケーキを受け取り カウンター内から移動して

店長の隣の席に座る

 

 

星歌「はい フォーク」スッ

 

眼鏡「ありがとうございま……」

 

 

店長が持っていた2個のフォークの片方を貰おうとした時

 

眼鏡の視線にあるものが見えてしまった

 

 

星歌「ん?どうした」

 

 

眼鏡「すみません 星歌さん その…」

 

 

星歌「お腹が痛いのか?今食べなくても 冷蔵庫にしまっておけば……」

 

 

 

 

眼鏡「ポケットに入ってるレシートはなんでしょうか……」スッ

 

 

星歌「んぇ?」

 

 

 

眼鏡の指差した先に視線を泳がせると

 

珍しく着ていたダメージジーンズのポケットに

 

 

有名人気スイーツ店の名前が書かれたレシートが見えていた

 

 

 

 

星歌「ぁ……………………」

 

 

眼鏡「……星歌さん 私はとても嬉しいです わざわざ2人になれる時間を用意した後」

 

 

星歌「あああ………………」

 

 

眼鏡「一緒に食べるケーキも用意してくれるなんて」

 

 

 

 

 

 

 

星歌「うわああああああ!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

いつも頑張ってくれている眼鏡にケーキを食べさせてあげようと

 

いろいろ試行錯誤した店長だったが

 

 

相手が悪かったこと と 少し気合い入れた服装だったことが合わさり

 

真っ赤な顔を好きな人に見られながら

 

ショートケーキを食べることになってしまった

 

 






眼鏡「本当に嬉しいですし とても美味しかったです ありがとうございます星歌さん」

星歌「……おう//」ホカホカ






虹夏「……何この甘ったるい雰囲気」ジィー

バイトの時間間違って早く来た人
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