「ほーら必殺二連疾風ー!」
「わー!」
「ロイズちからもちー!」
本日も日は昇り45度、午前中の空は快晴、洗濯日和の行楽日和、今日もどこかへお出かけですか。
サンストンブリッジは北西、貧民街と市民街を分かつように建つ孤児院の庭、そこでは白銀のT-51bパワーアーマーをまとうロイズが、両腕に計6人の子供をくっつけぐるぐると回っていた。
娯楽に飢えた遊び盛りの子どもたちは、降って湧いたハイパワーな遊び道具に我を忘れたようにきゃっきゃとはしゃぎ、見れば少し離れたところで、まだ何人もの子どもたちが遊ぶ権利を今か今かと待ち構えていた。
「すいませんロイズさん、お高かったでしょうにお薬まで貰って、おまけに子どもたちにまでかまって頂いて・・・本当に、お礼はこんなものでいいんですか?」
「いいんですってエリスさん!オレもホントは食わせてもらう年じゃないッスし、仕事が見つかったらすぐ出てきますからそれまでいさせてもらえりゃ!」
院長エリスが回復し、お礼として当面の宿泊と一日二食、それと騎士団厩舎に預けていたモート、ブラフマンを置く場所も確保していたため、ロイズとティコにとってはあわやまた腹と背がくっつく目に遭わずにできただけで万々歳であった。
とはいえ院長エリスにとっては、仮にも自分の命を救って貰った相手が多くを望まなかったことが遠慮しているように思えてしまい、朝を迎えてからというものどこか申し訳無さそうにしている節があった。
ロイズの方もロイズの方でそれを気遣っていたためにお互いがお互いに譲歩しているような、奇妙な距離感が生まれていた。
「そういえば、院長さんってお若いのにこんなとこ仕切っててすげーッスよね!オレんとこでもパラディンやってる人なんか最低30超えてますし、優しくて落ち着いてて、それに・・・び、美人で!デキる人なんスね!」
ブラフマンはどこ吹く風で手頃に育った庭の芝生を剥がしに掛かっているし、口の回る相方は今はいない、これはいかんと、どうにか閉塞感を打破したいと話を振るロイズ。
だがエリスはそれを聞いた後、少し表情に影を落とし、間を開けて口を開いた。
「いえ、そんな・・・私、そんなんじゃないんです。あそこ、お城、見えます?」
街の中心に高くそびえる城、中心に行くほど建築の高さが高くなっていくために余計にその高さが強調される領主の城を、エリスはすっかり血色の良くなった指先で指す。
指す方向を目で追うと、無理に作ったようなぎこちない笑顔を維持したままロイズは遠くにそびえる城を見た。
「私、あの近くに済んでる貴族の・・・愛人の娘なんです。でもお母さんが死んで、そしたら厄介払いとばかりにここを押し付けられたんです。それからは少ない援助金とか近隣の人達の助けもあって、やってこれました。あ、いえ、別にだから嫌だってわけではないんですよ?子どもたちは好きですし、今は幸せです・・・」
手をぱたぱたと振り、また昨日見せたような、だが回復している分より魅力的な笑顔を作るエリス。だがしばらくすると、悪いことを思い出したのか表情に影を落としたままややうつむき加減になってしまった。
―――地雷踏んじまったぁぁぁー!!
二人の間に流れる沈黙と、更に人一人二人分くらい空いたような距離感に頭の中をぐるぐる回すロイズ。
彼はまた腰や腕に引っ付き始めた子どもたちをつかまらせると、頭の中のように身体もまたぐるぐると回しだした、そうすることでこの沈黙を忘れたのだ。
「あ、そういえば、ティコさんはどちらに?今朝から姿が見えませんが・・・」
僥倖にも、その閉塞感はエリスから打ち破ってくれた。長い黒髪の先をかわいらしく指でつまみながら、ロイズに向き直ると彼女は問う。
やっと打破された状況に笑顔したロイズは、きゃーっと楽しそうにはしゃぐ子どもたちを回しながら答えた。
「なんかすぐに金を稼ぐ方法を見つけたーとかで、昨日の夜は何か作ってて、んで今朝あの赤いちみっ子と一緒に出て行ったッスよ、まあどうせ、荷物の中のガラクタで何かしよーってんですけど」
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「へい兄ちゃん!そこの姉ちゃんも、フサフサの耳付けたオッサンも関係ねぇ!金のある奴は寄ってきな!現品限りの大セールって奴だ!」
「お!どうですかそこの見た目麗しいお貴族様!風呂敷抱えた商人さんも!この光り輝く魔道具は、金貨の音が似合うあなたにこそふさわしいですよぉ!」
領都西商店街の中央部分、主に平民と、たまに貴族も忍びでやってくる場所にひっそりと空いていた空き地にティコとアルの、背丈に50cmは差のある凸凹なコンビはいた。
彼らの手元には、その辺に転がっていたボロ荷車をひっくり返して敷物をかぶせて出来た簡素なテーブルと三つの商品が置かれていて、彼らの宣伝を聞いた千差万別な人々がなんやなんやと集まっている。。
ティコが見つけた資金稼ぎの手早い方法、それはかねてより、さんざん自分達の持ち物が”魔道具”と呼ばれていたことを逆手に取った方法。つまりは積まれていたガラクタを適当に組み合わせ、”魔道具”として売り払う、そんな安直な方法だった。
先日騎士アルレットがPip-boyを見た際の驚き様や、歩くたび腰のホルスターに受ける、道行く人の視線。それに道すがら見かけた、上品な雰囲気を持った魔道具専門店を参考に、加え今回は現地アドバイザーのアルを連れているため準備には抜かりない。
そうしているうちに、彼らが来るまでは子供がケンケン遊びをしていただけだった空き地にも物珍しさから人が集まり、集まっている人を見て人が集まり、のループですっかり人だかりができていた。
「よーし、じゃあ嬢ちゃん、打ち合わせ通りに頼むぜ」
「もちろんですよダンナぁ、後でお駄賃下さいねっ!」
アルがあざとくウィンクを飛ばし受け取ると、ティコが手に持ったポールでぱんっと手のひらを叩く。すると集まっていた衆目は視線を一斉にそちらに向けた。
「さあさあ待たせたな皆の方々!今回紹介するのは倉庫の奥に転がっていたちょっとした魔道具の数々だ!持ち腐れているのも道具に申し訳ないから売りさばくことにした!だから、競りをして一番高い値段をつけた奴に売ってやろうと思う!現品限りで安い値がついたからって出し惜しみはしねぇ!」
「最低価格は銀貨一枚から始めますよお客さん方ぁ!お財布と右手を上げる準備はできましたか!?何?四十肩で肩が上がらない?なら前へ出て叫ぶしかなさそうですね!」
「さあ始めるぞ!最初の品はこれだ!」
ティコがテーブルに敷いた敷物の上に乗せ、布をかぶせていた商品のひとつを露わにする。
そこにはこじんまりとした、四角いバッテリーの上に可愛らしい電球のついた簡素なライトが姿を見せていた。
集まった群衆はこの珍妙な物体が理解できず、各々顔を見合わせる。だがその物体、ティコの故郷たるウェイストランドに住む者なら四角いバッテリーにプリントされた”放射能マーク”を見て口々に言うだろう、『古いマイクロフュージョン・セルにスイッチとパイロットランプつけただけじゃねーか』と。
「まずはこちら”100年ランプ”だ!まあ見てもらった方が早いな!嬢ちゃん頼む!」
「あいさー!」
アルがランプを持ち、ティコが着ていたトレンチコートをかぶせる。そして日を完全に遮ったことを確認すると、アルがランプをスイッチを入れる。分厚いコートに光を遮られた空間の中、パイロットランプの中に綺麗な昼白色の光が灯りコートの内側をまばゆく照らした。
瞬間、おおっと観衆がざわめく。この世界における光源は主に火を用いたランプであり、魔道具を使うことはそうそうない、魔道具で光を起こすのも火のマナを応用したものであり家庭で使うにはランプの方が安上がりになってしまうし、それに魔道具というものはことごとく”バレライト”という高価な鉱石が用いられているために簡単に盗まれる街灯として使うのはもってのほかなのだ。
バレライトは硬貨としても使用されていて、価値は他の硬貨とくらべても著しく高い。
銅貨を基準100とし、最低品質で鉄を使い、頻繁に青サビが出ることから”青銭”と呼ばれる貨幣を50、大判銅貨を1,000、銀貨を10,000、金貨を100,000とするならば、大判のバレライト硬貨は実にたった一枚で5,000,000という破格の価値となる。
おまけに近年の鉱山閉鎖により生産が減少したためにその価値は高騰傾向だ。
バレライト貨は元々、国家が有事の際に魔道具を大量生産するためにいつでも使えるよう、通貨として国内に循環させていたものだが、国内に広く回るにつれてその有用性が当初の想像を遥かに越えたものであったことが露呈したために価値を高騰させ続け、いつしか道具として使うより貨幣として使うほうが価値があるものとなったという背景がある。
魔道具というものは、質の善し悪しにしろそのバレライトが少量含まれているというのがセオリーであり、量が多く、質がいいほどその能力と効果を失うまでの時間が良い傾向に傾く。
効果を失ったのならマナを充填すれば済む話なのだが、無属性のマナが凝縮したバレライトいっぱいにマナを充填するのには時間も量も相当かかる、つまりどちらにせよ、効果が長いに越したことがない。
だからこそ、次のティコのセールストークがここに集まった民衆の、最後の一線を超えさせた。
「このランプ!100年って言い伝えられてるが実際には!バッテリーは200年以上持つ!ウソじゃない!壊さなけりゃ現にそれだけ持つぞ!もう夜を恐れる必要はない!」
「そこの商人さん!夜遅くまでお仕事するのにランプの油を替えるのが鬱陶しいと思ったことはありません?行商の方!荷車を急がせているのにランプが風で消えたり手が熱くなったりするのが嫌だったことは?そちらの貴族様!パーティーのランプが暑くて鬱陶しいと思ったことは?もしお子さんがいるのなら買ってあげなさい、お屋敷で200年もの間輝き続ける白色の灯火!さぞ招いた知人に絶賛されるでしょう!あそこの家は由緒正しく、なおかつ趣味のいい調度品を持つ家だ!」
「さあ張った張った!・・・誰も上げないのか?残念だな、銀貨一枚からだってのに・・・仕方ない、近場の専門店にでも売るか?」
残念そうなそぶりを見せ、ティコがランプを仕舞おうとする、その瞬間、それを目にしていても一歩を踏み出せずにいた観衆たちが一斉に手を上げ、指で数字を数えだした。
「銀貨十枚だ!」
「こっちは十二!」
「200年動く・・・本当なら相当のバレライトが内蔵されているはずだ、金貨五十枚は下らないぞ・・・金貨五枚でどうだ!」
「待て!それは私ルドル・フォン・ディートリッヒが買い取る!金貨十枚を出そう!」
「お貴族様だろうと譲れねぇ!金貨十二、こいつでどうだ!」
やいのやいのと次々に手を上げ、指であいつより一枚多く、ならこっちは二枚多く、と値段を釣り上げていく客達。
そうしているうちに熱にほだされた場はどんどんヒートアップしていくが、金額が釣り上がるごとに一気に冷めていく。やがて金貨32枚が提示されたタイミングで他の誰もが手を挙げなくなり、競りの終わりを察したティコがまたぱんっと手のひらを叩いた。
「よっし!もういないな!なら今回の商品はそこのお貴族様に売り渡すぞ!」
「ではこちらへ貴族様!こちらが件の魔道具で・・・はい、ここをこうすると明かりが点く仕組みになってまして、はい・・・どうもまいどーっ!」
アルが金貨の入った袋を受け取り、ひと通り説明をしてから貴族お付の従者にランプを手渡す。
ランプを従者が受け取るのを確認した貴族の男はそれを従者から受け取るとじっくり見回し、特にマイクロフュージョン・セルに書かれた放射能マークを見て「趣きのある模様だな」とにやけ面でこぼした。
「さあさあまだ終わっちゃいないですぜ旦那方!まだ二つ!このランプに及ぶかどうかは皆様次第だが、飽きさせないラインナップが揃っていると約束する!」
「さあ平民の皆さんも帰らないで!こんなもの二度と見られないかもしれないよー!」
買えないと見越した客が一部去るが、それでも見物客に貴族や商人はまだまだ財布の紐を緩めたまま。ティコは一瞥するともったいぶるようにゆっくりと布をずらしていき、客がごくりと唾を飲んだタイミングで一気にかぶせていた布をひっぺがした。
「剣?
被せられた薄い布から現れたケース。やはり中央に放射能マークが書かれた超合金製硬化ケースが衆目に曝される・・・が、一見で分かりづらいものであったぶん、反応はいまいちだった。
「まぁ無理もない、地味だしな。そこのガタイのいい兄さん!ちょっとこっちに!」
「お、おれか?」
呼ばれた体格のいい大男――― 人間を超越した
「その自慢の斧でもなんでもいい、こいつを壊してみてくれ。できたら今もらった金貨を全部くれてやる」
「金・・・!32枚!?やるぞ、やる!」
大男は背中に背負っていたバトルアクスを抜き、巻いていた布を払う。抜身となった刀身は日光を反射しぎらりと光っており、それに慄いた観客たちは一斉に離れた。
大男はケースを持ち、一旦地面に置くと鼻息を荒くしバトルアクスを上段に構える。
目はとろんとした温厚そうなものから一転血走り見開いた戦士のそれとなっていて、しばしケースを見つめたあとその子供の胴ほどはありそうな太い腕に血管を浮かばせ、叫ぶと一気に振り下ろした。
「ぬうぅぅぅうん!!」
空気を切断したかと見まごうような一閃が大地に叩きこまれ、砂が巻き上がる。
大男が斧を振り下ろすまでこそ沈黙していたが、それを見ていた観客達にも砂がかぶさり、次々にぺっぺっと砂を吐き服にかぶさった砂を払う音が場にまみれた。
だがそれがようやく終わってみると、観客たちの視点は一点に集中する。
たった今自分達が砂をかぶる原因にもなり、今も呆然と、斧を垂らしている大男の切っ先を受け止めていたケース。
放射線、爆風、核の脅威、あらゆる災厄から荷物を守るため戦前の科学が結集し創り、現に200年以上の時を超えて守り通した、放射線マークの描かれた緑の超合金ケースには、わずかな切り傷を除き一片の損傷もなかった。
「これで分かったか!?こいつは”絶対に壊れない”ケースだ!おまけに鍵付きで安全!」
「家宝のバレライト石や、燃えたらきっとダメになっちゃう鉄の金庫に頼り無さを感じたことはありませんか?引き出しの中の権利書が誰かに盗まれたら、と震えたことは?でもこれなら大丈夫!一級魔法使いガイウスの”業火の嵐”でだって壊れませんよっ!」
「嬢ちゃんほんとなんでも知ってるな・・・」
ランプの時よりも早く、次々に手が上がっていく。今度は特に商人や貴族が中心となって、金貨を重ね、ある程度上がれば銀貨をじわじわ上げての競り合戦を繰り広げる。
商魂たくましいというべきか、いつの間にか集まっていた身なりのいい商人達が一人、また一人と抜けていき、最終的に先ほど競り落とした貴族と逆に競り落とせなかった商人が残って値上げ合戦を続ける。やがて貴族は従者が、商人は弟子が止めに入るまでじわじわと端数の銀貨を積み上げ続けた末、商人が金貨62枚、実に街の平民の三年分の収入に匹敵する額を叩き出し覇権を握った。
「少し奮発しすぎちまったかな、マスクのダンナ、こいつが金さ。ところで鍵の使い方はどうなてんだ?見たことのねぇ文字が書かれるみてぇだが・・・」
「おお、こいつはダイヤル錠って言ってな、ここをこうやって・・・」
「ちょっと、いいかな?」
「お客さん、ちょっと待って下さいよ、今取引を―――げっ」
金貨の入った袋とケースを交換し、興味深そうに聞く商人にダイヤル錠の使い方をレクチャーするティコの脇で、苦虫でも潰したかのような嫌な声をアルが上げる。
それにティコが気付き視線を送った先には、鉄の軽鎧に統一されたマークを描いた、数人の男が立っていた。
「領都警備隊だ、大きな音が聞こえたから駆けつけたのと――― 売買許可証の確認に来た」
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「だから俺には腹をすかせたガキと美人のカミさんと!相棒が待ってるんですよォ!かんにんして下さい憲兵さんッ!」
「誰が憲兵か・・・。どっちにしろ売買許可証を持たずに商売をするのは禁止であるし、それが出所不明の魔道具となれば尚更だ、取り調べは受けてもらうから兵舎まで来てもらう!」
「それじゃ短い間でしたがお世話になりましたダンナ、アタシはこれで・・・」
「君もだ!子供だからって見過ごせはしないな!」
「ひえぇ~!」
兵士の介入によってすっかり人が捌け、引っくり返ったままのボロ荷車とティコとアル、兵士数人のみとなり、物珍しさからちらちらと先ほどの観客が見ている以外は人気の無くなった場所空き地。
ティコは手に縄を巻かれ、アルも兵士の一人に手を持たれて連行されていく。
「遠い昔に死んじまったオヤジと爺さん、俺はとうとう前科者に・・・あー、いや、最初じゃないな・・・苦節150年、長生きはするもんだ」
「アタシも捕まったことは無かったんですけどね、とうとう11年の年貢収め時になるのかなぁ・・・」
「キビキビ歩け!今も騎士団が出払っていて人手が―――」
「もしかして、ティコさんですか?」
空き地の入り口を抜けた所で凛と通った、それでいて甘い声が響く。
それに兵士も、ティコも、アルもが目を向けた。
そこに見えたのは数人の騎士達とその先頭を歩く、すらりと背筋を伸ばし起伏の少ない身体にぴったりとフィットした、銀と青の鎧を身につけた紫の髪の女性。
肩口よりやや上で短く切りそろえられた髪は整えられており、カチューシャにつけられた髪飾りと赤いフレームの眼鏡と合わさり知的な印象を与える、彼女は―――
「アルレットの姉ちゃんか!?」
「ええ、ちょうどよかった・・・あなた、彼は一体何を?」
「は、はっ!売買許可証を不携帯での取引及び魔道具の不許可売買で・・・」
「そちらの方は現在発行中です、開放してあげなさい。それよりもティコさん、その装備、今すぐに戦えます!?」
アルレットの方便、もとい鶴の一声で兵士はティコの手に巻いた縄を解き、アルの手を離すとアルレットに一礼し去っていく、きっと見回りの任務に戻るのだろう。
そして当のアルレットはというと、知的な外見に似合わず焦っている様子で、ティコの装備を見回すと一刻もないといった勢いで彼に詰め寄った。
「お、おう、急にだが丁度ショットガンと
「ええ、今日は何もなければいいのですが・・・あの不定期に訪れる災害が、たった今―――」
グラスの下の目つきを真剣なものに変え、凛とした声でアルレットが言った。
「“時空の裂け目”が。異界から、魔獣が現れるかもしれません」
拾ったMiscのパイロットランプをじっくり見るとアレ完全に無色透明なんですよね、パイロットランプは本来明かりに使うものじゃないんですが。
あと今回出てきたマイクロフュージョン・セルは旧作仕様の四角いヤツです、作中では重くて辟易しましたが、そのせいで後世で使ってる人がいないのかもしれません。
超合金ケースはLonesome roadでたまに見かけるアレです。
荷物は無事だけど持ち主が死んでるアレです。