家に帰ったら部屋にGUMPがあったせいでデビルサマナーになってしまった大学生男子の話 作:XX(旧山川海のすけ)
第1話 バイトにて
「
……ウザッ。
別にどうでも良いんだけどさ。
こいつ、何を勘違いしてんのかね。
店長の鴨志田が、客もハケてきた夜20時近辺。
そんな明らかなセクハラ発言を仕掛けて来た。
……こいつは前の店長の後任で入って来た男なんだが。
他のバイトさんの話曰く、どうも縁故採用なんだよな。
前職は何をしていたのかは知らん。
やたらガタイは良いヤツだけどさ。
まぁ、俺も男としては体格は良い方だから、別に威圧感は感じないけどさ。
俺は無視して店の終了作業を進める。
店の入り口周辺の掃除。
本棚に並んでいる本の整理。
……営業中は返本作業やら在庫チェックやら。
全部俺がやった。
……前の店長は自分でもやったんだけどね。
こいつは何もしない。
事務所で報告書を書いてるところしか見ていない。
その他は……スマホを弄ってるくらいか。
俺は大学生で、この書店のバイトは小遣い稼ぎ。
相場は知らんが、時給はかなり低い店だ。
だからか、バイトはあっさり決まったよ。
本屋としての規模はそこそこで、品揃えは良いんだ。
だから俺はここでバイトしてるんだけどな。
……時給安いけど、入荷した本のタイトルを仕事中に眺められるから。
安い時給を受け入れて余りあるメリットだ。
気になった本は、仕事終わりに自分で注文票を書けばいいしな。
「お前みたいなキモいやつ、童貞に決まってる。目付き暗いし、いつもダンマリだし」
鴨志田はニヤニヤしながら、明らかにアウトな発言を続けた。
……多分、俺がコイツを「仕事しねー怠け者」って内心思っていることが伝わってるのかね。
だからまぁ、俺に嫌がらせをして力の差を見せつけようって思ってんのか。
くだらねぇ。
俺は脳死で作業に没頭し、ちゃっちゃと閉店に向けて仕事を進めていく。
「どうせお前、俺様のことを馬鹿にしてんだろうけどさ、俺様は正社員なんだよね」
で、バイト如き身の程を知れと言いたげなことをグチャグチャ喋る。
はいはい、って感じだ。
そのとき。
ガーッと店の入り口の自動ドアが開いた。
あっ、しまった。
自動ドアのスイッチを切るの忘れてた。
「すみません。もう店は終わってしまったんですよ」
俺がレジで作業日誌ノートを書いている手を止め。
顔を上げて、そのお客さんに詫びを入れようとしたら。
そこにはニコニコしながら俺に軽く手を振る女が居て。
「
俺は溜息をつく
「……
夜8時半過ぎてるのに。
何来てんだよ。
この辺、治安怪しいのに。
危ないだろ。
店に入って来たのはショートヘアの若い女で。
服装は黒いセーターと青色のジーンズ姿。
顔立ちはだいぶ整ってて、そのせいで彼女は中学時代は地元ではスクールカースト上位勢だった。
彼女の名前は
彼女は俺が高校時代から付き合ってるカノジョだ。
何故彼女はやって来たのか?
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