家に帰ったら部屋にGUMPがあったせいでデビルサマナーになってしまった大学生男子の話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第18話 志乃の守護悪魔

「ねぇ聞いて」

 

 そして次の日の晩。

 俺たちはまた廃病院に居た。

 

 仲魔集めと、修行。

 

 そのためにやって来たんだ。

 

「……警戒しながらな。ドーゾ」

 

 俺は志乃にそう返す。

 

 昨日同様、寂れた廊下を歩きつつ

 俺は志乃と話していた。

 

 俺も志乃も、ジャージで。

 

 隣に並んで歩いている志乃はちょっと目が輝いている。

 ……魔法を使うことが楽しみなんだな。

 

 気持ちは分かる。

 俺も今日のこの修行が楽しみだったし。

 少しだけだけど。

 

 あまり褒められたことじゃ無いけどさ、力を振るうのはどうしても爽快感あるもんな。

 

 志乃は言った。

 自分が儀式で得たもののことを。

 

「私に力を貸してくれた守護悪魔(ガーディアン)はデメテル」

 

 歩きながら説明してくれる。

 儀式で自分に憑いた悪魔が何なのか。

 

「豊穣の女神で、私に回復魔法、支援魔法、衝撃魔法、破魔魔法を授けてくれたわ」

 

 魔法については良く分からないけど。

 4種類が多いのは分かる。

 

「数多いな」

 

「うん。結構当たりを引けたと思う」

 

 ……何か嬉しそう。

 まぁ、命を賭けたんだしな。

 

 リターンが多くないと悲しいもんな。

 

 そんなことを話していると。

 

 廊下の奥から、悪魔が団体さんで現れた。

 

 それは緑色の肌を持つ半分身体が樹で出来てる乙女と

 

 青い肌を持つ馬。

 

 そして棍棒を担いだ醜い小人。

 

「兄くん、女が妖精ドリアード。馬が堕天使ガミジン、そして小人が妖鬼ボーグルだ」

 

 同行しているキョウジの解説。

 キョウジは一切手を出さない。

 

 助言はくれるけどな。

 

「合体素材として優秀なのは堕天使だ。他2体は殺して良い」

 

 ……こんな感じの。

 

「分かった」

 

 俺は頷いてGUMPの引き金を引き、GUMPを起動させる。

 ガパッと左右に銃身が開き、起動するGUMP。

 

 そして起動したGUMPは召喚登録している俺の契約悪魔……仲魔たちを呼び出した。

 

 蟲の羽根を持つ、小人の少女……妖精ピクシー。

 

 そして俺の膝ぐらいまでの身長しかない小人……地霊ノッカー。

 

 葉っぱを傘の代わりに使っている、北海道のアイヌ風衣装を身に着けたノッカーよりまだ小さい小人……地霊コロポックル。

 

 そして笠を被った猫と犬とタヌキの中間のような姿の悪魔……魔獣カプソ。

 

 それら4体が、廊下の床に浮かび上がった4つの魔法陣から現れて

 

「お呼びですかァ? ご主人サマー?」

 

 俺に召喚されて

 なんだか甘える響きというか……そういう響きの声で訊いてくるピクシー。

 

 明らかに志乃に聞かせる目的だろうな。

 こいつ、契約はしたけど多分結構強引に契約されたのが腹立つんだろう。

 

 でも俺との契約は破れんので、こういうところで仕返しをしているんだろうね。

 志乃をイラつかせることで。

 

 姑息な真似をしやがって。

 まぁ、良いけどさ。

 仕事してくれるなら。

 

 俺は

 

「女と小人を優先して倒せ!」

 

 仲魔たちに指示を出し。

 自分も腰の刀を抜いたんだ。




次回、志乃の初陣。

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