家に帰ったら部屋にGUMPがあったせいでデビルサマナーになってしまった大学生男子の話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第21話 ラブホで仕事が

「何をしろって言うの?」

 

 メアリさんに渡された資料を読み終えたと思ったのか。

 資料を「見せて」と手を差し出しながら志乃は言った。

 

 俺は

 

「平たく言うと、潰れたラブホで怪物の目撃談があるから、真偽を確かめて、それが悪魔案件であるなら何とかしろって話」

 

 資料を差し出し、ついでに専門の辞書も渡しつつそう言う。

 

 ……なんかさ。

 この町の山の方にある、潰れたラブホテルで怪物を見たという話がSNSで上がってるらしくて。

 そのラブホは俺らが修行場兼仲魔集めの場所に使ってる廃病院と違って、別に「諦めている場所」じゃない。

 

 諦めている場所って言うのは、あまりにも頻繁に異界化するので、完全な浄化を諦めている場所で。

 開き直って、夜間しか異界化しないように制限をつけて、手軽な修行場代わりに使ってるわけだ。

 

 でも問題のラブホはそうじゃないので、もし異界化しているなら浄化しなければいけない。

 そういう理屈なのよ。

 

「どうやって浄化するの?」

 

「異界化を引き起こしてる悪魔を倒せばいい」

 

 方法自体は極めてシンプル。

 だからまあ、戦える相手であれば難しくない案件なんだ。

 

 

 

 で。

 バス移動の後、徒歩で町外れの山の方に来て。

 

 問題のラブホまでやって来た。

 ちなみにまだ昼過ぎ。

 

 日の光の中、問題のラブホの姿を見る。

 

 ……理由は良く分からないんだけどさ。

 ベニヤ板みたいなもので、バリケードみたいなものが作られてて。

 何処から入れば良いのか分からなかった。

 

「困った。どこから入るんだ……?」 

 

 腕を組んで考え込む。

 

 すると

 

「秀司、こっちの金網にドアがついてる。しかも施錠されてない」

 

 志乃が入り口を見つけてくれた。

 

 

 

「ラブホか。しばらく行ってないよね」

 

 金網の扉から敷地内に侵入し。

 ラブホを目指す。

 

 俺の隣で歩きつつ、そんなことを言う彼女。

 

 ……今日はバスを使ったり、明るい中を歩くからか。

 動きやすい上に、他人に見られても変じゃない格好をしてた。

 

 彼女は灰色のパーカーと、黒のジーンズ。

 靴はブーツだった。

 

 俺の方は濃い緑のシャツに、紺色のジーンズ。

 ジャージじゃ無い。

 

 ……あれでバスはキツイし。

 

 しかし……

 ラブホか。

 

 志乃と初めてラブホに入ったとき。

 志乃が備品の位置を良く知ってたんだよね……

 

 まぁ、志乃はカースト上位勢だったし。

 経験無いなんてあり得んと分かってたけどさ。

 

 ……内心ショック受けたんだよな。

 勝手な話だけど。

 

 そして思い出しショックを受けながら

 

 ラブホの前までやってきたら

 

 ラブホの前に。

 

 犬猫の死体が転がっていたんだ。

 10頭近く……




突然の犬猫の死体……

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