家に帰ったら部屋にGUMPがあったせいでデビルサマナーになってしまった大学生男子の話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第3話 彼女との馴れ初めと、3人目

 俺と志乃が付き合う流れになったのは、高3のときで。

 塾が同じだったんだわ。

 

 志乃のことは中学のときから知ってた。

 地元では有名な美人だったからね。

 

 でもまあ、別に付き合いたいとかは無かった。

 そりゃ美人は魅力的だけどさ。

 ヒトと付き合うんだから、色々あるだろ。

 特に女だし。

 

 そこを上手くやる自信なかったし。

 その面倒ごとに挑戦するだけの意欲も無かった。

 

 だからまぁ、遠い世界の話だと思っていたんだけど。

 

 同じ志望校だったことと。

 

 塾の出迎えで夜中の9時から10時くらいまで、親の車を待つというシチュエーションが同じだったんだよ。

 俺たち、2人とも父親が仕事終わりに子供を塾から拾って帰るのが基本になってる家だったんだ。

 

 でまあ、そこで会話するようになって。

 今に至る。

 

 まぁ、付き合う流れになるのにはまた色々あったんだけど……

 

 って

 

 考えている間に俺のアパートに着いた。

 家賃2万円。

 風呂トイレはあるが、ユニットバス。

 キッチンあり。

 広さ、10畳。

 

 2階の部屋なんだけど。

 

 カンカンカンと金属の階段を上がったらさ。

 

 部屋の前に誰かいるんだよ。

 一瞬ギョッとする。

 

 で、よく見ると

 

「……あ、やっと帰って来たお兄ちゃん」

 

 それはブレザー姿で眼鏡を掛けたセミロングの女子高生で。

 俺同様、目が少し細い。

 

 ……俺の妹の(あきら)だった。

 

 妹が俺のアパートのドアの前で座り込んで待っていたんだ。

 

 

 

「連休を利用して大学の下見に来たんだ」

 

 今年、妹も受験だしな。

 俺たちと同じ木見北(きみきた)大狙う気なのか……?

 

「お前、志望校どこなん?」

 

 訊くと

 

「木見北大」

 

 マジか……

 

 で

 

「今日は泊めて欲しいんだよね」

 

 待てや

 

「そう言うときは事前連絡しろ」

 

「女の子1人くらいなら体積無いでしょ。私は寝袋でいいよ」

 

 ……妹は志乃に気づいてないようで。

 視線で後ろを示したら

 

「あ、志乃姉さん」

 

 ……ようやく気付き。

 自分が大失敗をしたことに気づいたらしい。

 

 

 ……俺の家には布団は1セットしかなくて。

 後はキャンプするために買った寝袋しかない。

 

 ……俺が寝るところがねーなー。

 そろそろ寒いのに。

 

 11月だぞ……?

 

 暖房を入れてしのぐしかないか。

 だけどそうすると電気代が……

 

 けど妹をここで追い払うわけにはいかないし。

 

「秀司、これはもう、間が悪かったとしか……」

 

 志乃の言う通り

 そうとしか言えんけど。

 元凶は俺の妹なわけで

 

(ワリ)ィ」

 

 志乃に謝ると

 志乃は「謝らなくていいよ」と言ってくれる。

 

 彼女の優しさが苦しい……

 

 色々思いながら部屋の鍵を開ける。

 ディンプルキーじゃない、ギザギザのショボイ鍵だ。

 

 ……2万円の部屋だしな。

 

 開けて2人を招き入れた。

 

「どうぞ」

 

「おじゃましまーす」

 

 妹はそう言って。

 俺は志乃と一緒に無言で部屋に入り。

 

 電気をつけたら

 

 ……部屋の中央に置いてるローテーブルの上にさ。

 

 銃みたいなものが置かれていたんだ。




家に帰ると見知らぬGUMP。

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