家に帰ったら部屋にGUMPがあったせいでデビルサマナーになってしまった大学生男子の話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第32話 通知する?

 一応、志乃の強引な方法で。

 俺は自らの嫉妬の矛を納めざるを得なくなり。

 クズ男のメール問題についてはそれで解決した。

 

 ……俺たちの間は、の話だけど。

 

 しばらく歩いて

 

「なぁ」

 

 俺は口を開く。

 

「さっきのメールだけど」

 

「あのさぁ」

 

 ……志乃の声がイラついてる。

 いやいやいや

 

「勘違いしないでよね」

 

 ……誤解されないために、ギャグっぽく。

 ワザと女言葉で先に言い、志乃の言葉を封じた。

 

 すると志乃は

 

 プッと噴き出し。

 

「……うん、何?」

 

 そう、普通に返して来たので。

 俺は

 

「……その友人さんに、通知しなくていいのか?」

 

 それを言ったんだ。

 冷静に考えると、彼女がいるのに他の女……しかも彼氏持ちに手を出そうとするなんて。

 クズもいいところだ。

 

 それをその、志乃の友達に教えてやらなくていいのかな、と。

 

 そう言ったんだ。

 

 すると

 

「その友達……(みさき)紀子(のりこ)って言うんだけどさ」

 

 志乃は語ってくれた。

 どうもその子、とても真面目な子らしく。

 

 一本気で素直な子らしい。

 だからさ。恋愛に駆け引きとか考えるタイプじゃないそうだ。

 

 ……相性最悪だな。

 クズ男と。

 

 男、見る目ねぇなぁ。

 申し訳ないが。

 

 これが女の方も、良い男が居たらホイホイ乗り換えるって思想の女なら、勝手にしておいてくださいよ、なんだけどさ……

 

「だったら先に教えておいてあげるべきじゃない?」

 

 俺はそう言った。

 

 まぁ、恋愛は自由だけど。

 他人が明らかに将来転倒するの分かってて、その見えてる原因を放置するって……

 

 なんか、人としてやばいのではないかと。

 俺はそう思うんだけど……

 

 その辺を志乃に意見として語ってみると

 

 彼女は

 

「んー、ちょっと迷ってるんだよねぇ。今カレを選択したのはあの子だし……」

 

 私はあの子の姉でも無いし親でも無いんだから、そういうことに本来部外者の私が首を突っ込むのはどうなんだろうか?

 

 そんなことを言って、腕を組む。

 俺は

 

「でも、後で『実は知ってた』なんて言ったらさ」

 

 絶対その子との友情が終わると思うんだけど。

 俺がその子なら「気づいてたなら教えてよ!」って確実に文句を言うと思うし。

 

「……でも傷つくよ?」

 

「あとから気づけばもっと傷つくと思うし、そもそもあのクズ、付き合う価値のある男だとお前は思うのか?」

 

 そこまで言うと、志乃は少し考え込んで

 

「分かった」

 

 そう短く答え。

 そして

 

 スマホを両手で持って、メールを打ち始め。

 数分後

 

「……送ったよ」

 

 そう短く言い。

 志乃はスマホをズボンのポケットに突っ込んだんだ。




この場合、クズ男の本性を今カノに通知するのは名誉棄損になったりはしないのかと思うんだけど。
友達との関係性を守るための緊急避難ということで、なんとかできんのかね?

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