家に帰ったら部屋にGUMPがあったせいでデビルサマナーになってしまった大学生男子の話 作:XX(旧山川海のすけ)
「……どういうことですか?」
俺は何故か敬語になった。
楼里の目があまりにもまっすぐだったから。
「話が全く見えないんですけど……?」
志乃からも戸惑いの声。
俺と志乃のそんな様子に、楼里はそのまま続けた。
「……アリスは隙あらば友達を作ろうとする。だが、それはアリスの殺人と同義だ。……俺では、そんなアリスを制御しきれなかった。君たちは悪魔の扱いに長けている。俺なんかよりずっと……。申し訳ないが、アリスを引き受けてくれないか?」
いきなりそんなことを言われても……
そりゃさ、インスタントサマナーよりは悪魔の扱いに長けている自信はあるよ。
それなりに経験は積ませて貰ってるわけだし。
だけど……
俺はアリスを見た。
アリスは心底つまらなさそうにしている。
……これから殺戮の宴に入れると思ったのに、出来なかったから不満なのか。
容姿は天使なのに、性質は死神……!
これを制御しろと?
……怖いんだけど。
「秀司、どうする……?」
志乃が俺に小声で囁く。
彼女の目には、迷いがあった。
アリスは強力な悪魔なのは間違いないが、危険すぎる性質を持ってる。
制御に失敗したらとんでもないことになるのは間違いない。
かといって、この凶悪な悪魔を放置すれば、街が地獄になるだろう……。
逃げることもできるけど、それじゃ何も解決しないし。
楼里がアリスを譲るというなら……引き受けるしかないのか?
でも……
俺の脳裏に、アリスの制御に失敗して大惨事が起きる様子が浮かび上がる。
死体の山……笑う幼女……
そのとき
大丈夫だ。お前ならやれるさ。
……なんだか、聞き覚えのある声で耳元で囁かれた気がした。
そのおかげか。
俺は
「……志乃、俺はアリスを迎えようと思う……いいか?」
自分の出した結論について、志乃に同意を求めた。
彼女は小さく頷き
「うん……。状況的に避けられないし、それに秀司の仲魔の戦力アップのチャンスでもあるし……」
それが良いと思う。
彼女のその答えを受け
俺は楼里に目を戻し、決意を固め
言ったんだ。
「……分かった。俺たちがアリスを引き受けるから。契約を譲ってくれ」
楼里はアリスとの契約を、俺とアリスの召喚契約が済むのを待って破棄。
そして満足そうに笑うと
「……ええと、秀司君だっけ。……アリスをよろしく頼むよ。根はいい子なんだ……」
そう言い残し。
去っていく……
……ロリコンではあるけど……
多分良い人なんだろうな。彼。
俺は参道の階段を降りていくその後ろ姿を見送りながらそう思った。
魔人アリスが本作の主人公のエース級悪魔ですわ。
真1小説だと、天津神イザナミと魔王マーラでしたが。
(デビルサバイバーだと魔神オモイカネと霊鳥サンダーバード)
ここで第7章は終了。
次から第8章です。
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