家に帰ったら部屋にGUMPがあったせいでデビルサマナーになってしまった大学生男子の話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第74話 事件の真相は

「鈴木ィ! 大丈夫か!?」

 

「お前もデビルを呼び出せ!」

 

 鎧騎士と鴉人間。

 その2体の悪魔の影から、さらに2人の男が現れる。

 最初の男と同じくあまり清潔感が無い男。

 片方は頭髪が薄い感じだった。

 

「お前ら、チームで暴力団の金を奪ったのか!?」

 

 俺のそんな言葉に。

 鈴木と呼ばれた最初の男が、キクリヒメが足を退けざるをえなかったため、自由になり。

 

 起き上がって指輪を嵌める。

 

 そして

 

「……ああ、その通りだ!」

 

 そう、暴力の意志を込めた目で俺たちを睨みながら

 

「来い! 堕天使シャックス!」

 

 男の呼び掛けに応じ。

 その場に貴族のように飾り立てた、コウノトリの鳥人間が召喚された。

 

 堕天使シャックス……

 確か……略奪公とも呼ばれている、泥棒の権能を持つ悪魔だった。

 

 なるほど……コイツの力でATMから金を盗ったのか。

 

「例え暴力団相手でも、金を奪えば窃盗罪だ!」

 

 俺の言葉に。

 男たちが顔を見合わせ、歯を食いしばる。そして鈴木が唾を吐き、叫ぶ。

 

「窃盗が何だ!? あいつらは強盗の使い走りを雇ってる奴らだぞ!?」

 

 強盗の使い走りを雇う……?

 

 それって

 

「あなたたち、闇バイトなの!?」

 

 志乃の言葉。

 そういうことだったのか。

 

 被害者の暴力団は闇バイトを雇って強盗をさせていて。

 こいつらはその闇バイト。つまり実行犯。

 

「俺たちばっかりが危ない橋渡って、報酬は雀の涙だ!」

 

「ふざけやがって!」

 

「許せない!」

 

 1500万円、獲得したのに報酬たった10万円!

 分かるか!? 10万だぞ!?

 

 稼いだ金の1%以下の報酬だ!

 

 せめて半分は渡すべきだろう!?

 そうだろう!?

 

 ……そう、興奮しつつ3人の男たちが自己正当化する。

 

「だから俺がエリゴールで、雇い主の正体を特定し」

 

 赤い甲冑の騎士の契約主がそう言い

 

「俺がそいつらの口座からシャックスで金を根こそぎにし」

 

 そして鈴木がそう得意げに言い

 

「俺がその奪った金をラウムに即座にアジトに転送させた」

 

 鴉人間の契約主。

 

 ……なるほど。

 

 この事件は、この3人のインスタントサマナーの合作だったんだ。

 

「それで3億だ! 1億ずつ分けて、これから東南アジアにでも逃げるんだよ!」

 

「俺たちの人生逆転劇の邪魔をすんな! 人の心があるならな!」

 

 ……3人の男たちは血走った眼で俺たちを睨む。

 邪魔をするなら容赦しない。

 殺すぞ……?

 

 そう言う意識が視線にあった。

 

 ……俺は

 

「……確か数日前、テレビでこの街で老人宅の強盗で、被害者が死んだ事件があったな」

 

 確かめずにはいられなかった。

 そのことを。

 

 数日前、テレビで見たんだよ。

 

『続いて、痛ましい事件のニュースです。S県木見北市で、昨日未明、高齢者の住宅に何者かが侵入し、強盗事件が発生しました。被害者は80代の男性で、抵抗した際に暴行を受け、搬送先の病院で死亡が確認されました――』

 

 俺の言葉に

 

「老い先短いおいぼれが1500万円も溜め込んでるのがおかしいだろうが!」

 

「そんな奴がいるから、俺たちは不幸せだったんだ!」

 

「だから何だ偽善者が!」

 

 ……3人が狂ったように言い返して来る。

 

 つまり……

 こいつらが犯人なんだな。

 

「分かった。俺も容赦しない」

 

 俺はそう言って、GUMPのトリガーを引こうとした。

 だがその前に。

 

 俺の容赦しないという言葉を「行け」と受け取ったのか

 

「じゃあ……死んでくれる?」

 

 アリスがその両手を男たちとその契約悪魔たちに向けて。

 

 影から、無数の武器を携えたゾンビ軍団を召喚する。

 

 オオオオ……

 

 呻き声と共に、影から湧きだして来るゾンビの兵隊。

 

「早く死んでよぉ……やっちゃって! アリスのお友達!」

 

 ニコニコしつつ、アリスはそう指差して命じた。

 

 まさか……!

 

「アリス! アイツらを殺すな!」

 

 そう言おうとした。

 だがその前に。

 

 アリスの兵隊たちが襲い掛かって行った!




果たして3人の闇バイトの運命は?

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