家に帰ったら部屋にGUMPがあったせいでデビルサマナーになってしまった大学生男子の話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第85話 絶対に止めなければならない相手

「理性により統治される世界、素晴らしいでは無いか」

 

 ロベスピエールは、幾月の語る言葉に深く共鳴したように、そんな言葉を口にした。

 

 ……コイツならそう言うだろうな。

 

 確かにフランス革命当時のカトリック教会は、免罪符の販売など、腐敗が深刻な問題となっていたのは事実だ。

 

 だけどそれは腐敗していたカトリック教会が悪いのであって、宗教そのものじゃない。

 この男はそこを理解しなかった。

 

 宗教そのものを否定したんだ。

 

 宗教を否定して、人間としての最後の歯止めを否定した。

 

 その結果、コイツは革命の進行とともに、その手法を過激化させていく。

 

 公共の敵と見なした人々を次々と粛清し、恐怖政治を敷いたんだ。

 

 その結果、多くの人々がギロチンの露と消え、フランスは混乱と殺戮の渦に巻き込まれた。

 

 ……幾月の仲魔として、この男が召喚されたということ。

 

 それがどうしようもなく、納得できた――。

 

 俺の心は決まった。

 こいつらを打倒するために呼び出す仲魔と……

 こいつらを絶対に止めなければならないという決意が。

 

 俺は素早くGUMPのキーボードに指を走らせる。

 

 ターゲットにならないように走りながら。

 

 呼び出すのは……

 

 俺はGUMPのトリガーを引く。

 

 床に描かれる3つの魔法陣。

 

 1本角の赤い肌の巨漢・妖鬼オニ。

 

 そして槍を持ち、魔女の尖った帽子を被った黒髪の美女・女神スカアハ。

 

 最後に黒い肌と白い髪を持つ赤い女神……国津神キクリヒメ。

 

「オニ! 志乃を銃弾から守れ! キクリヒメ! サポートを頼む! スカアハ! ロベスピエールを!」

 

 3体に指示を素早く飛ばし

 

 最後に

 

「アリス! 全力でロベスピエールを倒すんだ!」

 

 その指示を飛ばした。

 まず、あの幾月の危険すぎる仲魔を倒さなければならないだろ!

 

「分かったよお兄ちゃん!」

 

 アリスは嬉しそうにそう返し。

 

 その足下から無数のゾンビを召喚した――!

 

 

 

 ウオオオオ……ニグー!!

 

 手に武器を持ったゾンビたちが殺到していく。

 まずはアイツを倒さないと……!

 

 だけど

 

 バチッ、という音がした。

 まるっきり……

 

「私の傍に来るな。愚かなる死人共よ」

 

 稲光のような音。それと共に

 

 ロベスピエールの尊大な声が響く。

 ゾンビたちがロベスピエールを襲えない……!

 

 まるで結界のように、一定距離から距離を縮めることができず、ゾンビたちは襲うことができないみたいだった。

 

 アリスのゾンビの軍団が手を出せないだと……?

 俺は激しく動揺した。

 

 アリスは俺の仲魔の虎の子なんだ。

 その力が通用しないなんて……!

 

 そこで

 

 ロベスピエールの右手に、稲妻の光が宿る。

 まずい!

 

「消えされい! 邪悪なる敵め! ジオダイン!」

 

 そしてその言葉とともに。

 

 その右手から放射された凄まじい雷撃がゾンビたちを薙ぎ払う。

 稲妻を浴びたゾンビたちが消し炭になり、消滅していく。

 

 ……上級雷撃魔法・ジオダイン……!




死んでくれる? が通じない相手。

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