家に帰ったら部屋にGUMPがあったせいでデビルサマナーになってしまった大学生男子の話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第86話 呪殺属性

「おいアリス! 何故ロベスピエールにお前のゾンビ軍団が近づけないんだ!?」

 

 俺は声を荒げてしまう。

 罪悪感が胸を刺すが、余裕がない。

 

 アリスは俺の最大戦力だ。

 そのゾンビ軍団がロベスピエールに通じないなんて、見過ごせる問題じゃないんだ。

 

 俺の言葉にアリスが悔しそうに唇を尖らせる。

 

「……ゴメンお兄ちゃん、あの痩せたおじさん、呪殺属性が通じない人みたい」

 

「ロベスピエールに呪殺が通じないだと……?」

 

 そういうことか……!

 アリスのゾンビ軍団による数の暴力は呪殺属性を帯びているんだな……!

 ロベスピエールが呪殺属性が無効なら、ゾンビが近づけなくても納得だ。

 

 だったら、別の属性で攻めるしかない……!

 

「スカアハ! 衝撃魔法だ!」

 

 俺は槍を持つ魔女の帽子を被った女神に命じる。

 

「任せるがいい!」

 

 スカアハが応じ、衝撃魔法を槍による突きを伴い解き放つ。

 

 対抗属性の衝撃魔法。

 これはロベスピエールにとっての弱点かも……

 

 だが、ロベスピエールは洗練された身のこなしで槍を躱し、衝撃魔法も軽やかに回避する。

 

「やるではないかッ! 文官にしか見えぬのにッ!」

 

 スカアハが槍を構え直し、ロベスピエールを賞賛する。

 ロベスピエールが冷たく笑う。

 

「革命を成す者、この程度のことができずして、何を成し遂げられようか!」

 

 俺は歯を食いしばった。

 

 ……どこかで聞いた話だ。

 

 ヨーロッパの上流階級は「一流なら何でもそれなりにこなす」みたいな価値観があるって。

 ロベスピエールは革命家で貴族を否定した男だから、こんな身のこなしができるのか。

 

 敵だけど、特に驚きはない。

 信念をもって革命を掲げるなら、これくらいの技量は当然かもしれないな。

 

 ……だが、俺にとってはただ厄介な話だ。

 

 そして

 

 バン! バン! 

 

 銃声が響く。幾月の拳銃が火を噴き、志乃たちを狙う。

 オニが咆哮し、腕で顔を庇いながら志乃の前に立ちはだかる。

 

 弾丸がオニの身体に食い込むが、鬼神の頑強さで耐え抜いている。

 

「志乃、大丈夫か!?」

 

「平気! スクカジャ!」

 

 オニに庇われながら志乃が手を高く上げ、敏捷性と集中力を上昇させる強化魔法スクカジャを放つ。

 

 青い光が俺たちを包み、動きが軽くなる。

 

 さらに志乃が叫ぶ。

 

「スクカジャ!」

 

 重ね掛け……!

 

 志乃の目に、鋭い決意が宿る。

 俺は彼女の意図を測りかねるが、俺は志乃を信じてる。

 何か考えがあるはずだ。

 

「ロベスピエール!」

 

 幾月が苛立った声で叫ぶ。

 オニが銃弾を浴びても倒れないことに業を煮やしたらしい。

 

「あのオニを、ギロチンで処分するんだ!」

 

「……承知した」

 

 ロベスピエールが指を鳴らす。

 瞬間、オニの身体が硬直し、空中にギロチン台が現れて。

 

「うぉっ!?」

 

 オニの身体が宙に浮き、そのままギロチン台に拘束された。

 

 まずい!

 

 ギロチンの巨大な刃が飛来し、断頭の定位置に移動して。

 そのときだった。

 

「アリスに任せて!」

 

 アリスがギロチン台に突っ込み、その拘束されているオニに触れたんだ。

 そして……!




アリスの行動の結果は……?

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