家に帰ったら部屋にGUMPがあったせいでデビルサマナーになってしまった大学生男子の話 作:XX(旧山川海のすけ)
オニがギロチン台に拘束され、巨大な刃が迫る瞬間、俺は絶句した。
アリスがオニを拘束したギロチン台に触れた──すると、信じられない光景が展開される。
ギロチン台がぐにゃぐにゃと溶け、パスタのようになってアリスの小さな手に吸い込まれていったんだ。
「どういうことだ……?」
俺は目を疑った。
これは一体何なんだ……?
そんな俺にアリスがニコッと笑い、金色の瞳を輝かせ、教えてくれた。
「これ、呪殺のチカラで作られているから!」
……あのギロチン台が呪殺の力で作られていた。
そしてアリスは呪殺属性を吸収できる。
なので……
「あのおじさんに呪殺のチカラが通じないように、アリスは呪殺のチカラを吸い込めるの!」
「なるほど……!」
俺は納得した。
そう言う理屈であのギロチン台を消したのか!
すごいな……!
そして呪殺の拘束を解かれたオニが、落ちてくるギロチンの刃を両手でガッチリ受け止めていた。
「ありがてえぜお嬢ちゃん!」
オニは力強くアリスに礼を言い、全力で刃を押さえ込む。
筋肉が膨れ上がり、鬼の力で刃を動かさない。
「今だ志乃! オレが押さえているうちに!」
「分かった!」
オニの言葉に、志乃が走り出す。
スクカジャの重ね掛けで敏捷性が極限まで高まった志乃が、ロベスピエールに一直線に迫る。
その右手を輝かせて。
ロベスピエールは必殺のギロチンを破られ、驚愕で硬直していた。
そのために対応が一瞬遅れて……
その隙を志乃が見逃さなかった。
ロベスピエールとの距離を詰め、輝く右手のひらをその胸に叩き込む。
そして
「ハマオン!」
その魔法の名前を力強く宣言する。
上級破魔魔法ハマオン……!
「なッ……!」
ロベスピエールが驚愕の声を上げた。
志乃の手から放たれたハマオンが、太陽のような輝きを放つ。
白い光がロベスピエールを包み込み、まるで闇を焼き尽くす炎のように広がる。
「うあああッ!」
ロベスピエールの身体が光に飲み込まれ、マグネタイトの粒子となって消滅する。
その瞬間、ギロチンの刃も塵になって消滅した。
押さえ込んでいたものが消滅し、オニが少し慌てた。
そこに
「何だって……?」
幾月が驚愕の表情で立ち尽くしていた。
拳銃を握る手が震えている。
この結果が信じられないのか。
そんな中年男を志乃が息を整え、睨みつけた。
「あれほど禍々しい魔法を使う悪魔なら、破魔属性に弱いかもしれない……当然の発想なのよ」
志乃の言葉。
幾月はインスタントサマナー。
悪魔使いになって日が浅い。
だから分からなかったか。
……何かにとても強いってことは、何かに酷く弱いってことなんだよ!
決着。
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