四国立教大学文化サークル夏山登山獣害事件脱出期 作:四国の探索人
登山の前日、予定通り鍋島先輩が山中の家に荷物を取りに来る。
鍋島「お疲れ。荷物、どれくらいになるかな?」と、興味深そうに尋ねる。
山中「2人なんで、数往復しないとダメですが、詰めますよ。」と意気込んで答えた。
2人は荷物を積み込み、大学へと向かう。
道中、山中が確認を込めて質問する。「今回の登山、顧問にはなんて言ったんですか?」
鍋島「いや、顧問には言ってないよ。文化サークルで登山なんて変わった計画書出しても無意味だからな。」と答える。
山中はそれを聞いてしばし考えた後、「まあ、子供じゃないんで迷子にはならんでしょう。」と返す。
鍋島「よし、学校着いた。部室には問題ないか。荷物はこのま僕の車に入れておこう。」と確認する。
山中「了解です。」と頷いた。
鍋島「ほな!今日はやることももうないから、みんな呼んでボードゲームやろう!」と提案する。
鍋島先輩がいつもの予定の空いてそうなメンバーをボードゲームに呼ぶ中、扉を誰かがノックする。
山中「呼ばれたメンバーが来るには早いような。」と疑問に思い、扉を開ける。
そこにはサークルの女性メンバー、浜下、竹下、岡山がいた。
浜下「こんにちは〜。」
竹下「2人とも荷物置いてますけど、何かする予定なんですか?」
山中「明日からサークルのメンバーで泊まりの山登りの予定があって。」
岡山「呼ばれてない、、、。」と少し残念そうに言う。
鍋島「ごめんね、登山だからテントで寝ることを考えると、女性には辛いかと思って呼んでなかった。」と申し訳なさそうに説明する。
浜下「登山ですか、大学生活らしくていいですね。」と興味を示す。
竹下「私たちも参加していいですか?」
岡山「車はウチが出します。」と提案する。
鍋島「まあ、準備ができるなら問題ないか。分かった。メンバーにはまた言っておくよ。」と了承する。
浜下「ちょっと準備があるので、私たちは1回帰りますね。」と言い、浜下、竹下、岡山の3人はそくさと部室を後にした。
急な参加メンバーの増加や短期間での計画に不安を抱く山中だったが、これまでどうにかなってきたから大丈夫だろうと、どこか心の隅で思っていた。
その日、集まったサークルメンバーは夜通しボードゲームを行い、一夜を明かした。
次の日の朝、前日からのボードゲームに参加していなかった寺内が部室に入り、すでに皆がいることに驚く。
寺内「早いですね、皆さん。」
山中「ああ、夜通しボードゲームをして、そのま居たんだ。」
寺内「登山なのによくやりますね。」
鍋島「LINE見てなかったん?」
寺内「寝てたんで。」
鍋島「分かった。山中くん、とりあえず今日のことを簡単に説明してあげて。」
山中「登山の予定は変わってないけど、女性メンバーが3人増えたよ。」
寺内「また急ですね。えーと、まとめると1年生は竹下、岡山、浜下、僕、山中の5人。 2年生は細井さん。3年生が杉山、畑中、鍋島さん。4年生が濱口、山口さんですね。合計で11人ですか。」
鍋島「まあ、なんとかなるやろ。今何時やったけ?」
寺内「6時ですね。僕は早めに来たから、集合の7時までは1時間ほどありますよ。残りのメンバーは女性3人に濱口さんと杉山さんですね。」
鍋島「分かった。時間になったら起こして。僕ら運転もあるし、寝ておくわ。」