才能に恵まれすぎたドMが魔法界で百合逆ハーレムを目指す話 作:ひさなぽぴー
ダフネがアストリアを構ってるのをよそに、投影されてる記憶の再生は続く。
『待て待て待て、待ってくれ。色々ありすぎて何から言えばいいか……と、とにかく……君は一体何なんだ……!?』
ようやく落ち着いたらしいドラコが、けれどまだ腰が引けた状態のまま声を張り上げた。その目には、はっきりと怯えの色がある。
ただそんな状況でも、アストリアのことはちゃんと守れるように身体を隠してあげてるのは紳士だよなぁ。
これに対して、記憶の中のニコ殿下は気にした様子もなく、くすくすと笑うだけだ。
彼はそのまま、今しがたわたしたちが聞いたのとほぼ同じ説明を始めた。日本魔法界じゃ別に秘密でもないからか、血の呪いまでしっかりとだ。
温室育ちのドラコにこれは相当ショックだったのか、愕然としている。そりゃそうだ、純血の魔法族であり、魔法使いであることを誇りにしているドラコにしてみれば、スクイブを量産する血の呪いなんて下手したら死よりも恐ろしいだろう。
おまけに、それに付随して魔法生物と交わるっていう、方向性は違えど同じくらいの威力がある話題も一緒だ。ドラコには刺激が強すぎたかもしれない。
これはシリウスも、似たような反応だった。彼は実家やその家訓を嫌ってるけど、彼にしても魔法使いであることはある種のアイデンティティだろうしね。
ただ魔法生物との交配に関しては、引きつつも一定の理解を示してもいた。これはたぶんだけど、ニコ殿下が例に挙げた魔法生物がいずれも人に近い見た目かつ、過去の事例から人間と交配可能だってわかってるものだったからだと思う。
あるいは、自身の血縁を忌み嫌うからこそ、それを人間のものではない血で蹂躙するような方法が、シリウスの琴線に触れたのか……。
でも、現在のニコ殿下がさっきわたしたちに語った交配した魔法生物の例にあった、ハクタクとかミヅチって人型じゃないんだよなぁ。それをあの場で言わなかったのは正解だろうけど……。
……ん? じゃあなんでわたしたちには言ったんだろう? ニコ殿下?
ま、まあいいや、話を戻そう。
一方で、アストリアは夏休み中にわたしやダフネから、ある程度日本魔法界の事情を聞いているからか、驚いた様子はなかった。
もちろんニコ殿下が鬼に変身できるってことには驚いていたものの、それでニコ殿下を嫌うようなことはないようだ。
今映し出されている記憶の時点では、まだ出会って二か月も経ってない時期のはずだけど。それでも、二人の間にはしっかりと友情があるみたいだ。
なお、交配云々はよくわかってないご様子。は、箱入り娘……!
『ニコちゃんはニコちゃんなのです! アストリアの一番のお友達なのです!』
これにはニコ殿下もにっこり。てぇてぇ。
『おおきになぁ。うちもリアちゃんのこと、大好きや。……けど大丈夫、うちはこの身体で生まれてよかったって思ってますえ。だってこの身体に生まれてへんかったら、リアちゃんたちを助けられへんかったでしょう? ……ああでも。イギリスの価値観で言うと、うちは純血には程遠いかもしれへんですね』
ただ、その点だけは懸念してたのか、記憶の中のニコ殿下はそう言って自嘲気味に微笑んだ。
アストリアはこれに即座にノーを返し、シリウスもまた大いに頷き同意する。
純血かどうかなんて今の時代で気にすることじゃないと励ましていた。大事なのはどう生きるかだから、って。
そして意外なことに、ドラコはこれにある程度の譲歩を見せた。
『あまり僕を見くびらないでもらいたいね。命を助けられた恩を仇で返すような、恥知らずになるつもりはない』
彼に言わせればそう言うことらしいけど、これはたぶん、原作のドラコなら言わなかったと思う。わたしっていう有用な穢れた血と、曲がりなりにも三年近く交流をちゃんと重ねてきた結果じゃないかな。こういうところで折り合いをつけられるように成長したんだと思うよ。
同じ人外との混血でも、ハグリッドと違ってニコ殿下は普段の見た目は人間と変わらないからってのも大きいと思うけどね。それに価値観のズレがないし、上流階級の話題も難なくこなすからってのもあるかも?
まあ、一番大きな理由はアストリアが何かを期待するようなうるんだ目で、ドラコをじっとみつめたからだとも思うけど。ダフネもそうだしわたしもそういうとこあるけど、身内にはとことん甘いのがスリザリンだよなぁ。
とはいえ先のセリフを言う声は震えてたし、腰も相変わらず引けてたけど。それだけの葛藤と恐怖が、ドラコにはあったはず。
にもかかわらず正面から受け止められたんだから、パパフォイもママフォイも鼻高々だろう。
もちろん、ドラコの発言に一番驚いたのがシリウスなのは言うまでもない。
先の内戦で、マルフォイ家はデスイーターの幹部だったから気持ちはわかる。色々とその時代から止まってるシリウスにしてみれば、驚天動地だったんじゃないかしら。
まあ驚きつつも、見直したという態度ではある。多分だけど、ここまでの言動と合わせて、ここできちんとドラコを信じることにしたっぽい。
『そ、それより、なぜシリウス・ブラックがここにいるんだ? アズカバンから脱獄した凶悪殺人犯が、どうして!』
で、話はここに戻って来る。ドラコはここに、『緊急事態とはいえ、そんな人間に杖を貸し出すなんて』って付け加えた。うーん、正論。
ただ、ここから先は校長室で繰り広げられた話とさほど違いがない。シリウスは自分が無実だって主張して、ニコ殿下がじゃあ記憶見ればいいよねってんでスーツケースから八咫鏡を出して……って流れだ。
もちろん簡単に信じられる話じゃないわけだけど、ここで皇室の歴史がモノを言う。長い歴史を持つ皇室の人間が持つ由緒ある魔法道具と来れば、この世界それだけでも十分に説得力があるわけで。
結果的にドラコは、半信半疑ながらもひとまずシリウスを拒絶しないことにしたわけだね。一応血の繋がりもはっきりある間柄だもんな。
何より、話をするより先に、アクロマンチュラっていう難敵相手に共闘した影響もあるかもしれない。ああいう状況は、なんだかんだで人間の心理に影響あるものだし。
それでもどうしても納得できないことがあったみたいで、ドラコは強めの口調でシリウスに詰め寄っていた。
『自分がやったんじゃないってわかっていたなら、なんであっさり捕まったんだ。なんで裁判もなしにアズカバンに行くのを受け入れたんだ?
当時はヴァルブルガ様をはじめ、ブラック家のお歴々もご存命だったはず。お前ひとりを無罪にするくらい、簡単ではないにしても不可能じゃなかったはずだろ』
『あんな家の力を借りるだって? ハッ、そんなもの願い下げだ! ……第一、ジェームズもリリーも、私が殺したも同然だ。他の誰が違うと言っても、私はそう思っている。親友たちを殺した罪は重い、そうだろう? だから私は……』
『ふざけるな! ふざけるなよ、シリウス・ブラック! お前の主義は僕にとって理解できないし、したいとも思わない……けど! お前がそうやってバカバカしいプライドと感傷にこだわってアズカバンに入ったせいで、ポッターは腐れマグルの家に行かされたんだぞ! 今もだ!
仮にも純血名家、ポッター家の跡取りが! ウィーズリー家に匹敵するくらいみすぼらしい恰好で! 魔法のまの字も知らずにホグワーツに来たんだぞ! それもこれも、お前がきちんと自分の無実を表明せず、アズカバンにのうのうと入ったせいだ!
母上から聞いているぞ、お前はポッターの名付け親なんだろう!? じゃあ責任は取れよ! ブラック家とかそういうのは関係ない、ちゃんとその責任は取れ!』
最終的にそうまくしたてたドラコの顔は、真っ赤だった。羞恥心じゃない、怒りでだろう。
彼は普段からとても肌の白い人だから、感情が高ぶるとすぐこうなるわけだけど……今回はわたしが見た中でもたぶんトップクラス。これは相当怒ってるね。
とはいえ、現実的に考えれば彼の言い分は正しい。圧倒的に正しい。
何せイギリス魔法界における名付け親ってのは、後見人だからだ。保護者であるジェームズとリリーが亡くなった以上、シリウスには残されたハリーを養う責任があった。ドラコが怒っているのはまさにこの、責任を放棄したところだ。
ドラコは純血名家、マルフォイ家の嫡男だ。責任の重さはこの歳でもわかってるほうだろう。
ついでに言えば、ドラコはハリーを嫌ってるけど、当初はそうじゃなかったもんね。当初はハリーと友人になろうとしてたんだもんね。それくらい、ハリーを気にかけようとしてた。
もちろんそのやり方は、甘やかされて育ったボンボンらしい独善的なものだったけど。そこには確かに、ドラコなりの厚意があったはずなんだよね。
まあ、それがハリーにはダメだったんだけどさ。それでもマグルの家で育つことになったハリーに対する一種の同情は、今もあるんだと思う。そうじゃなかったら、ここまで強くシリウスを糾弾なんてしないだろうから。
総じてドラコの論点、視点は、やっぱりスリザリン的って言えると思う。立場に付随する責任や、目先のことだけに集中しないというのもそうだけど……根幹には同胞愛がある。これこそまさに、正しい意味でスリザリンらしいって言うべきなんだと思うよ。
この「らしさ」を、普段のシリウスはまず受け入れないだろう。彼が過ごした頃のホグワーツは、スリザリンとグリフィンドールの対立が最も激しかった時期だし、スリザリン家系で唯一のグリフィンドールであるシリウスにとっては、文字通り生理的に受け入れられないものが含まれてるだろうし。
『……ああ、確かにそうだ。本当にその通りだ。ハリーには本当に申し訳ないことをしてしまった……』
でも、今映し出されている記憶の中で、シリウスはドラコの言葉を受け入れて、後悔に顔を曇らせていた。
無理もない。シリウスはアズカバン脱走後、一度ハリーを見にマグル界に行ってる。ハリーに犬の状態を目撃されてるから、逆に目撃もしてるわけで。ハリーが普段、ホグワーツの外でどういう生活をしているかはある程度推測できてるだろう。
この頃のシリウスは、ピーターに対する復讐が第一だ。それでも、ハリーに対する想いはきちんとある。だからこそ、だろう。
『ふん、申し訳ないって思うなら、せいぜいポッターをどうにかしてやるんだな。あいつは魔法界のマナーや常識がちっともなってない。そこんところ、ウィーズリーなんてまったくあてにならないんだ。腐ってもブラック家のお前が、そういう部分をきちんと仕込んでやるんだな。
復讐? そんなの好きすればいいだろ。やられたらやり返すべきだ。その権利くらいは、お前にもあるんじゃないのか。きちんと復讐して、そうすればお前がポッターと一緒に暮らそうが何しようが、僕は関知しない話だ』
そしてドラコはそう言って、機嫌の悪さもそのままに鼻を鳴らした。
これもシリウスには刺さったんだろう。この世界の彼がピーターへの復讐をすぐに実行しなかったのは、こういう風に復讐したあとのこととかハリーに思考を割くように言われたからだったんだなぁ。
とはいえ、シリウスとドラコの相性が根本的に良くないのは、原作を知ってる人なら誰でもわかるだろう。細かいことはホグワーツに戻ってからということでこの場の話は落ち着いてからは、何かにつけてあれやこれやと口論手前くらいのやり取りをする二人の姿があった。
どっちかっていうと、シリウスがドラコをからかってるような空気もあったけど。ともかくそこからニコ殿下のスーツケースにシリウスが入っていったところで、記憶の上映はようやく終わりを迎える。
「こんな感じで、うちらはシリウス様をかくまいましてん。それからはポッター先輩のことを何かと気にするシリウス様にホグワーツのことを話してあげたり、魔法の練習につきあってもろたりしながら、シリウス様が健康を取り戻せるように手を尽くしてた、いうわけです。
もちろん、お外に出すわけにはいかへんので、うちのスーツケースの中で、ですけど。基本的にケースには鍵をかけてましたし、出ようとされたらうちが力づくで止めてたので、一度も外には出てへんはずです。
まあ、うち言葉での説得はなんにもしぃひんかったんで、その分マルフォイ先輩には色々ご苦労をおかけしてしもたんですけど……」
「はぁー、なるほどよくわかりました」
この日からシリウスは、ホグワーツのハウスエルフたちが作る食事をたっぷり食べて、たくさん魔法を使って運動もして、という生活を約半年続けたわけだ。んで、見事復活を遂げた、と。
「何もないときは、アストリアもシロと一緒にお相手したのです! ゴブストーンとか! 漫画も見せてあげたのです!」
偉いでしょ、と言わんばかりにえっへんと胸を張るアストリアは大変かわいいし、微笑ましい。
こんなかわいい子と一緒に遊んだとか……シリウスは一体前世でどんな徳を積んだんだ。うらやましいぞ。
ここ一年、ダフネの英才教育ですっかり純血思想も薄れたアストリアは、本当に純粋無垢なお嬢様だ。もはや存在そのものが癒しって言っていい。これはわたしもダフネに同意するところだ。
これに加えてシロっていうガチのヒーリングパワー持ちがいるんだから、純血主義嫌いのシリウスでも相当癒されたに違いない。
まあ健康になった結果、何かにつけてハリーのところに駆けつけようとするシリウスをなだめるのは苦労したらしいけど。主に理屈でなんとかしようとしてたドラコが。
ニコ殿下? 基本ぶちのめしておしまいらしいっすよ。
なんでも、人間態のままでも普通に並の成人男性よりパワーがあるらしい。頑丈さも同じくらしく、ハグリッド同様に下手な魔法は効かないんだって。
なんていうかさすが鬼って感じですね。めちゃくちゃ強いや。
でもシリウスの突撃癖、別に健康に関係なくあるから、結局どっちに転んでも一緒だったと思うよ。ソースは原作。
「……それで? 殿下はシリウスさんのどこが好きになりましたの?」
「ふえぇ!? や、その、えと、ええと……」
わぁダフネ、ここに来て急に攻めるじゃん。ダフネも気づいてたんだね、校長室でのニコ殿下がやたらシリウスに秋波を送ってたの。
……いや待った、秋波を送るは異性にやる場合に使う言葉だっけ? ニコ殿下がシリウス相手にやる場合、これは適切じゃないのか? どっちだ? 日本語ってややこしいな。
まあそれはともかく、ニコ殿下はどうやら自分の気持ちをきちんと自覚されてるご様子。しばらく赤面してもにょもにょと口ごもっていたけど、やがて開き直ってうんと頷いた。
「しゃあないやないですか……だってシリウス様、絶対に諦めへんのですよ。魔法はともかく、力はうちのほうが上やのに。その魔法にしたって、鬼の血が強いうちにはさほど効きひんのに。
さっきも言いましたけどうち、シリウス様が外に出ぇへんように……その、力づくで通せんぼしてたんですよ? それでもシリウス様、何回負けても次は勝つぞって……最近は楽しそうに笑って言うくらいまでなってて……そんなん……惚れてまうやないですか……」
「ああ……単純な強さじゃなくって、絶対的な壁に挑み続ける心の気高さというか、黄金の精神的なアレソレに惹かれた感じなんですね……」
わたしが補足するように言えば、殿下はそれです、と乗ってきた。
鬼っていう種族は、強さや戦うことはもちろんだけど、特にこういう心のありようを好む傾向があるって聞いたことがある。
要するに、グリフィンドール的な要素を好むらしいんだよね。そりゃグリフィンドールの寮に好感触なはずだよな。
桃太郎を迎え撃った鬼も、案外嬉しくてノリノリだったのかもしれない。
そんな鬼の血を色濃く継いだニコ殿下が、スリザリンの家系から唯一出たグリフィンドールのシリウスを好きになるのは、ある意味当然だったのかもね。
ニコ殿下はそのまま少し、シリウスがいかにかっこいいかを語ってくれたけど、その内容も直接的な強さじゃなくて心のありようが中心だったしさ。
その後少しの間、シリウスのことを熱心に語っていたニコ殿下だったけど、やがてはっとなって何回も咳ばらいをして強引に話を戻そうとしてきた。
顔は真っ赤で、もじもじしてる姿は目の毒だ。こんなの思春期の男が至近距離で浴びたら、下手したら即死だぞ。相変わらず顔がいいんだからもう。
とはいえ、それは今のところかわいい以外の何物でもない。その様子を、わたしやダフネはもちろん、アストリアまでにまにまと見守ってたもんね。
まあ、その後のやり取りから言って察するに、アストリアもニコ殿下からドラコとのことでからかわれてるっぽいけどね。二人が仲良しで何よりです。
……はい、ということで話を戻しまして。
「そんな中で、うちらはシリウス様の冤罪を晴らそうって決めましてん。それでお父様やルシウスおじ様のお力を借りさせていただいたんです。
……まあシリウス様は、ルシウスおじ様の手は絶対借りひんやろなぁって思ったんで、お父様に主導してもらいましたけど。そのお父様がルシウスおじ様に相談してても、それはうちと関係あらしませんやろ?」
ニコ殿下は、そう言ってうふふと笑った。
かわいいんだけど、ちょっと陰があって怖い。うーん、なんだかんだでスリザリンに来るだけはありますね、殿下!
で、結果としてウィゼンガモットの過半数近くがマルフォイ派になったわけだ。最高権力者とも言うべき魔法大臣に対しても、高額な献金によって意見を通せるマルフォイ家の権勢は、過去一レベルで高まってることだろう。
ちなみに宮様に知らせるときには、わたしが開発した録音もできて長時間の撮影が可能な魔法カメラを使ったらしい。これで八咫鏡の映像を録画して、それを手紙に添付したんだとか。
いやあ、まさか巡り巡ってこんなところでわたしも影響してるとは思わなかったよね。
「まあ、シリウス様もうちや当家のことは信じてくれてるみたいですし、なんとかなるとは思うてます。根気強く説得して行きますさかい」
「難しいと思いますわよ……応援はしますけれども」
冗談抜きに殺し合ってた仲だもんなぁ。それを水に流して握手するには、まだ時間がいるんだろうね。誰にでもできることじゃないし、こればっかりはしょうがない。
ただ、その時間があんまりないんだよなぁ。もう原作はほとんど息をしてないけど、もし原作通りに行くなら来年はお辞儀が復活する。そうなったら、パパフォイはそちら側につかざるを得ないだろう。
ふーむ。ここは原作知識を投げておいたほうがいいかもしれない。ニコ殿下や木寺宮家がパパフォイをダンブルドア陣営につなぎとめてくれるなら、お辞儀陣営の戦力を相当削ぐことができるだろうし。
もちろん原作通りに話が進むとは限らないけど、保険は多いほうがいいよね。
わたしの力がバレる可能性はあるけど……それでも、原作の道をなぞれなくなってる現状、お辞儀を打倒するため協力できる人が多いに越したことはない。
わたしのドスケベえっちライフに、お辞儀とかいうハゲはいらないのだ。そのためなら、多少のリスクは飲み込んで見せよう。
「……あの、殿下。一つお伝えしておきたいことが」
ということで、わたしは予見者という体で原作知識を披露することにした。情報が情報なので、殿下にだけこっそりね。
ただ、この情報を受けてにやりと笑った殿下の顔は……まさに御伽話の悪い鬼のようだった。
ということで、舞台裏で何があったのかという補足回でした。
要するにシリウスがここまで出てこなかったのは、ドラコに理屈で、ニコくんに物理で出してもらえなかったからというわけです。
つまりシリウスは、かわいいかわいい男の娘に監禁されてたというわけですね!(言い方
しかも最終的に惚れられてる。もげてしまえばいいんじゃないでしょうか。
ところでこれはネタバレなんですが、シリアスさんの出番は今章もうないです(無慈悲
通算100話目が真面目な回でよかったと言うべきか、ドスケベな回でなくて残念と言うべきか・・・。