才能に恵まれすぎたドMが魔法界で百合逆ハーレムを目指す話   作:ひさなぽぴー

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55.平穏な?日々

 イースター休暇中、ルーナは帰省もほどほどにロンドンにやってきて、ほとんどの間ハーミーの家に泊まってた。

 

 もちろんダフネも同様だ。

 まあダフネの場合、アストリアがニコ殿下の家に泊りがけで遊びに行く予定になってたらしく、仕方なくという面もなくはないと思うけど。しわくちゃピカチュウみたいな顔してたもんね。

 仕方ないからみんなでめっちゃ甘やかして気持ちよくなってもらったよ。がんばれ♡ がんばれ♡ って。

 

 それはそれとしても、マグル界デートは無事に成功したと思う。

 ルーナはマグル界初だったからね。どういう反応をしてくれるかわからなかったんだけど、そこはさすが好奇心旺盛なレイブンクロー生ってところかな。

 忌避感もなく受け入れてもらえたし、頭もいいから慣れるのも早かった。ダフネより先に地下鉄の切符買えるようになってたのは、ちょっと笑っちゃったよね。

 

 まあデートって言うよりは、一足早いマグル学実習、って感じがしなくもなかったけど。

 何せルーナの好奇心は留まることを知らず、最終的にはハーミーの家(歯科医)で、自ら進んで口腔内清掃を受けるまで行ったからね。

 

「る、ルーナ? ほ、本当に大丈夫ですの? すぐに助けますから、危ないと思ったらちゃんと声に出すのですよ……!」

「そこまで心配しなくても大丈夫よ。ちゃんと実績のある処置なんだから……ふふ」

 

 そんな感じで、口の中を回転する刃物でいじくりまわすと聞いて、顔を真っ青にしながらも万が一の時には助けなくてはと杖を持って(未成年が魔法を使ったら違法なのに!)、様子をこわごわ眺めてたダフネとの差よ。

 ハーミーが、歯医者に来た幼児を見るような微笑ましい目で見てたのが印象的だった。

 

 もちろんと言うべきか、ルーナはケロッとしてたけどね。

 

「ね、キレイになった?」

「うん、きれいだよ。元々魔法でなんとかしてたから、別に汚れてたわけでもないけどね」

 

 処置が終わったあと、両手の人差し指を口の両端それぞれに当てて、わたしに向けて「いーっ」と歯を見せてきたルーナは超かわいかったです。

 

 とまあそんな感じで、基本的に四人で平和に楽しく過ごしたイースター休暇だけど、一つそれとはまったく関係のないイベントがあった。それがルーナ用の新曲の打ち合わせだ。

 

 いやね、せっかくホグワーツの外にいるなら顔を突き合わせて色々話がしたい、って連絡が来てね。で、楽団の練習場所にお邪魔させてもらったわけ。

 行ってみれば曲はほぼ完成してて、あとは歌詞とか、踊り他演出も加味した分とか、細かな調整をするくらいだったんだけどね。

 それも4曲くらいあったものだから、目ん玉飛び出るかと思ったよ。

 

 仕事が早い。インスピレーションを刺激されまくると、クリエイターってこうなるんだなって。

 

 ちなみに内訳としては、パパキンソンが指示したであろうザ・魔法界みたいな感じの曲が1曲、残りがわたしたちの要望100%なやつです。比率ェ。

 とはいえ前者の演奏時間が10分近くあるのに対して、後者は1曲4分くらいだから、パパキンソンのは実質2曲分くらいかな。それはそれで、作曲めっちゃがんばったなって感じだけどさ。

 

 でもなー、やっぱパパキンソン指示の音楽、アイドルが歌うタイプの曲じゃないんだよなぁ。

 なんだろうな、オペラとかミュージカルみたいな……こう、声楽的な方向の曲なんだよな。歌詞も微妙に言い回しが古いし……。

 

 いや悪い曲じゃないんだよ? けど、アイドルではないかなって……。

 

 ただ、スポンサーの意向は無視できないよねっていう。

 今回で言えば、お金を出してるのはわたしではあるんだけど……パパキンソンお抱えの楽団を使わせてもらってるわけで、それを使うだけ使って、こっちはいらないってのはちょっと言いづらい。

 

「……いっそのこと、曲そのものを儀式魔法にしちゃうのはどうだろ? それなら多少曲調や歌詞を変えても納得してもらえそうじゃない?」

「いいかも。でも、それなら歌詞は、ちゃんと神様に捧げるのにしたいな」

「ん……まあたまにはいっか。元々信仰を捧げるためにライブするんだもんね。さすがにわたし名指しの歌詞は色々と邪推されかねないから、直接的なのは避けてもらいたいけど……」

「……あたし、がんばる!」

 

 仕方なくあれこれ考えた結果、そういうことになった。

 

 ルーナから、まさか「!」つきのがんばるが聞けるとは思わなかったよ。ここまで純粋にわたしを神として崇めて讃えられる機会、ほとんどなかったもんね。そりゃ力も入るか。

 ということで、まさかの作詞担当ルーナである。まあ、その名前の通りの狂信的な内容になっちゃうと、ちょっと困るけど……ルーナから捧げられるなら悪くないかもなって最近は思い始めてる。

 曲の儀式魔法化ということでわたしもがっつりこれに関与することになったから、これはある意味、二人の愛の結晶を作る共同作業って言っていいでしょう。がんばろうね♡

 

 対してわたしたちの要望に合わせて作られた音楽は、ケルティックロックって感じに仕上がってた。第一印象は、パブとかで客がノリノリで踊ってそうなアップテンポな曲。

 普通にめっちゃ好きですね。コール&レスポンス組み込んだらすごいいいんじゃないかな。ホグワーツでもウケそう。

 こういうのでいいんだよ、こういうので。

 

「私はやっぱり、こういう感じのほうが馴染みがあるわ」

「明らかにマグルの音楽の影響が見えますわね。今となっては、わたくしもこちらのほうが馴染みますわ」

 

 ということで、こっちはほぼ手を入れることなく採用となった。

 微調整だけ済ませて、軽くルーナと合わせてもらったけど、違和感もなかったし問題ないと思う。あとはレコーディングしてもらって、なるべく早めに音源をもらえればばっちりだ。

 

「これからもルーナちゃんのために音楽作っておくから、ある程度曲がたまったらアルバムもリリースしましょう!」

 

 なんか一人商魂たくましい人がいたけど、信仰を集めるためにルーナに歌ってもらってること考えると、商業ベースで売り出すのは悪くないんだよな。いやむしろ、かなりアリな気もする。

 

 でもどうせそれをやるなら、PVとかもこだわってやりたいよね。色んな衣装を着せて、ルーナのかわいさを知らしめる感じでさ。

 映像作品という概念がまだほとんどない魔法界だ、めっちゃウケると思うんだよな。

 

「ちょっとその話、詳しく聞かせてもらっても……?」

 

 で、結局PVという概念も話す羽目になった。なんならマジで前向きに検討する羽目にもなった。滞在時間が延びたのは言うまでもない。

 最終的に、さして長くないイースター休暇のうち、三日がここら辺の打ち合わせで埋まった。

 楽しかったし充実してたけど、なんか普通に業務としてプロデューサーやってるみたいで終盤はちょっとしんどかったよ。

 なんていうか、前世で社会人やってたときみたいな感覚っていうかね……。

 

 うっ、働きたくない……っ、労働は悪い文明……ッ!

 

 そんな雰囲気を感じ取ったのか、ハーミーには「ロンドンの大きな駅でたまに見かける、くたびれたビジネススーツのおじさんみたいな顔してる」って言われた。

 

 わりとショックです。そりゃ、前世のわたしもサラリーマンのおじさんでしたけどもね……。

 

 まあ、このショックはたくさん甘やかしてもらって、とろとろに気持ちよくしてもらわないとぬぐえない! って駄々こねてえっちしてもらえたから、プラマイで見たらプラスかな。

 

「ハーミーもえっち上手になったよね……♡」

「んもう、誰のせいだと思ってるのよ」

 

 てへぺろ☆

 

 ちなみにハーミーはこのセリフの直後、「まあ後悔なんてないけど」って言ってくれたので、きゅんとしましたね。

 やっぱりハーミーが大好きなんだ!

 

***

 

 で、なんやかんや色々あったけど、イースター休暇も終わってホグワーツに戻ってきたんですけどね。

 戻ってきたその日に、ダフネがパンジーに連れ出されて二人でどこかに行ったんですよ。

 一体何があったのかなって思いながら見送ったんだけど、戻ってきたダフネが頭抱えてたものだから、ますます何事かと思ったよね。

 

「……おちんちんを生やす薬を買いたいと依頼を受けましたの」

 

 で、そんなこと言われたものだから、思わず吹いたさ。

 

 聞けばパンジー、例のワンナイトラブをした日以来、頻繁にひとりえっちをするようになったらしい。ただ、女の子なところを慰めても全然満足できないと。欲求不満であると。

 それであのときのことを思い返せば、女の子の部分はほぼノータッチで、おちんちんをわたしにぶち込む以外のことはほぼしていないことに気づいてしまったので……。

 

「──おちんちんを使いたい、と……」

「ええ。そうじゃないと満足できない身体にされてしまって……パンジーがかわいそう……」

「うッ」

 

 それについては、本当に申し訳なく……。

 や、やはり初体験がftnrえっちはさすがにまずかったか。もっと段階を踏むべきだった。

 

 かくなる上は、わたしの身体で責任を取るしか……って、いやいや、また性欲に頭を支配されてる!

 ハーミーたちとの約束をこれ以上破るわけにはいかんのだ!

 

「薬はもちろん用意できますけど。でもあの薬、効果時間結構ありますわよね」

「え、うん、最低でも6時間は続くね……?」

「まずくありませんこと? 仮に最初の一時間で満足したら、あと生えっぱなしですわよね? わたくしたちは必要の部屋でシているからなんとでもなっていますけど、使うタイミング次第では下手したら生えた状態で人前に出ることになる可能性がありますわよね?」

「……なるほどそれは問題だ!」

 

 寝る前にすればいいかもだけど、ホグワーツの寮は相部屋なんだよな! 下手なことしたらすぐにバレちゃう!

 それを考えると、他の人たちどうやって性欲処理してんだろうとか思うけど、今はさておき。

 

「希釈して、30分から1時間くらいで効果が切れるようにできれば、あるいは……」

「ええ、なんとか弱めたものを作ってください。できないとは言わせませんからね」

「は、はい……最優先でなんとかします……!」

 

 ということで、必要の部屋にこもることになったわたしです。

 

 ただ、結局のところ希釈した薬が作られることにはならなかった。

 なんでかって言うと、事情を聞いたルーナが名案を出してくれたから。

 

現夢(うつつゆめ)を覚えてもらえばいいんじゃない?」

「……その手がありましたわね」

「夢の中で自由にやってもらう分には誰も何も迷惑被らないわね、確かに」

「実質ほとんどノーコストだもんね。ルーナ頭いい……!」

 

 自由に夢を書き換えられる現夢を使えば、現実でちんちんを無理して生やす必要なんてない。

 それどころか、理想的なシチュエーションで理想的なえっちすらできる。性癖がぶっ壊れてしまったパンジーも、これならきっと欲求不満を解消できるはず。

 

 現夢自体は、別に秘匿されたものじゃない。今も日本では、それなりに使われてる魔法だ。

 さらには古代魔法みたく、特殊な才能が必要な技術ってわけでもないから隠す必要なんてない。

 魔法自体の難易度はそこそこあるけど、それでも2年生のルーナが覚えられたんだ。ルーナほど成績が良くないにしても、3年生も後半のパンジーが習得するのは不可能じゃないはず。

 

 何より、エロの力ってのは偉大だ。偉大すぎて、ときに禁じられた力とまで称されるくらいだからね。案外あっさり習得できるかもしれない。

 

 まあ最悪、より性癖が歪む可能性も否定できないところではあるんだけど……。

 そのときのために、催眠魔法の再開発は急いだほうがいいかもしれない。使わないに越したことはないけど、最終手段として視野に入れておいたほうがいいだろうし。

 

 ただ、すぐに開発できるわけじゃない。前回完成させたときも、色々あって結構手間取ってたはずだからね。そんな一日二日ではね。

 

 ということで、パンジーにはちんちんを生やす薬を渡すけれど、効果時間が長いから気を付けないといけないと警告しつつ。

 それよりはこっちのほうが色々できて便利だよ、ということで現夢を伝授することになった。

 

 ルーナが。

 

 いや待って、違うんだよ。自分がやらかした後始末を、健気に自分を信じてくれてる女の子に丸投げしたとかそういうんじゃない。本当だ。

 

 まず思い出してほしいんだけど、そもそも今回の件は、わたしがパンジー相手にドスケベを我慢できなかったことが発端だ。

 だけどパンジーは、それまでのあれこれも含めてわたしに対して欲情してしまう身体にされてるにもかかわらず、親友であるダフネのために身を引いた。

 

 その上でわたしに絡む機会も意識して絞ってる彼女に、やらかしの後始末とはいえわたしが直接接触するのは、ちょっとまずいんじゃないかと思うんだよね。

 いや、わたしの中の悪魔は「二人っきりになれるチャンスだろ!」「ここでうまくやれば押し倒してもらえるぜ!」「〇ェーックス!!」ってデスメタルばりにシャウトしてるんだけど、さすがにね。人でなしの自覚があるわたしでも、ハーミーたちを裏切るわけにはいかないっていう倫理観くらいはギリあるのだ。

 

 あとまあ、現夢使えるのは四人の中でルーナだけって事情もなくはない。

 わたしも理論は理解してるから、やろうと思えばできる。でもなんだかんだで、自分で使ったことないんだよね。

 やったことのないものを、人に教えられるって言い張れるほどわたしはうぬぼれてないつもりだ。そういう意味でも、この件はルーナに任せるしかないだろうって判断をしたわけ。

 

 ルーナにとってパンジーはあんまり好感度高くないことはわかってるけど、今回の件はわたしがヤりすぎたせいだから、パンジーを放っとく選択肢はないので……。

 わたしの後始末でルーナにあれこれさせるのは心苦しいんだけど、ルーナにしかできないことだからなんとか頼み込んで、オーケーをもらうことができた。

 

「ねえ神様……あたしご褒美はね、こないだ電車に乗る前に聞いた『秘密さわさわ』ってやつがされてみたいな……♡」

 

 こっそりと耳元でおねだりしてきたルーナの破壊力は、はかぶさの剣もかくやだった。なんともおねだり上手さんになったものだね、ルーナ……!

 

 わたしが二つ返事で頷いたのは言うまでもない。

 




平和で穏やかな毎日の中にも、えっちはたくさん潜んでる。
ということでルーナ回でした。すっかり邪神の巫女に相応しいえっちな娘になってしまって・・・。
本人が気にしてないし、ドMとのえっちな生活を満喫してるからあんまり悲劇感ないけど、よくよく考えるとルーナが一番大きな被害を受けてるまであるような気がする。

そして同じように、もう戻れなさそうなパンジー。
これもすべて、善宝寺凜ってやつの仕業なんだ(ガチ
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