才能に恵まれすぎたドMが魔法界で百合逆ハーレムを目指す話   作:ひさなぽぴー

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13.予想外の出来事

 思ったより早く秘密の書斎探しが終わっちゃった……っていうか中断するしかなかったこともあって、残りの時間は別のことをするになった。

 具体的に何をするかと言えば、ずばり古代魔法の一部である才能の拡張の実験だ。

 

 ……ん? もしかしてえっちなことをするって思いましたか? ん? 先生怒らないから、素直に手を上げてごらん?

 まったくもう。いくらわたしがえっちなスケベ野郎だとしてもですよ、四六時中そんなことばっかり考えてるわけじゃないんだからね。反省しましょうね。

 

 話を戻しまーす。

 

 才能の拡張とは、言ってしまえばスフィア盤とかライセンスボードとか、あの辺みたいなものだ。成長に合わせて、プレイヤーが好きに選んだものが使えるようになるってやつで、ホグレガのそれは基本パッシブスキルだった。

 

 内訳としては、アクシオやレヴィオーソの効果範囲を広げたり、エクスペリアームスやフリペンドと言った普通の魔法に呪いを付与する効果を乗せたり。あるいは特定の行動を成功させると、古代魔法を使うためのリソースが回復する、みたいなのもあったかな。

 これらを先鋭的に極めることで、レガ主はハリポタ界隈でも特に悪名高い拡散アバダとかいう凶悪な技が使えるようになるわけだけど、わたしはそういう使い方はしない。この先お辞儀と戦うことになる未来があるわけだけど、それでも戦いに特化した成長はしないつもりだ。

 

 だって、せっかくの古代魔法だ。作中で建造物を作ったり村一つを覆うレベルで天気を変えたり、そういう戦い以外の使い方も色々と示唆されてたんだから、そういう便利な使い方をしたいよね。

 

 あとえっちなこととか(手のひらドリル

 

「ということで、わたしは目を強化したいんだよね」

「目……?」

「どういうことですの?」

 

 地図の間にて。肖像画からレガ主が見守る中で言ったところ、二人とも揃って首を傾げてくれた。二人ともかわいいね。

 

「魔法って、目に見えないでしょ。いや結果や光線としては見えるんだけど、目で見てその仕組みって見えない。見ただけでその構造がわかるなら、それは普通に魔法を使うときはもちろん、呪いを解くときも役に立つと思ったんだ」

「……なる、ほど? まだ少しイメージがつきませんが、少なくとも半分はわたくしのためということは理解しましたわ」

「目で見て魔法を理解する、か……。また突拍子もないことを、って思ったけど、確かにそれができたら色々と解明できそうよね」

 

 イメージとしては、呪術廻戦の六眼だ。あれはあの世界の特殊能力であり、その源である呪力をことごとく視認し、能力すらも視るだけで構造や条件を理解する力を持つ一種の魔眼だった。それと同じようなことを、わたしはこのウィザーディングワールドでやりたい。

 

 ただしイメージが六眼である以上、とある懸念がついて回る。あの眼、呪術に関わるありとあらゆるものを目で見て理解することができるけれど、そのために視覚で得られる情報量が爆発的に増えるんだよね。

 ぶっちゃけて言えば、目を開けてるだけでめちゃくちゃ疲れる。頭も疲弊する。なんなら目を閉じても色々と視えちゃうから、なかなか休まらない。

 

 呪術ではこの持ち主、五条悟はこれを抑えるために普段は目隠しをしてる。自他ともに最強って言われる彼ですらそうなんだから、いくらあふれんばかりの才能をもらってるわたしでも安心はできないよね。

 

 この辺のことを二人に伝えて、もし何かあればとりあえず医務室に運んでほしいってお願いする。

 

「……そんな危ないこと、リンにやらせたくないんだけど?」

「そうですわ。あなたのその忠心は嬉しく思いますけれど、無理をさせて失うほうが困ります」

 

 そしたら二人揃って反対された。なんだい、もしかして二人仲良しかい?

 というかダフネ、今さらっとデレたよね? そんなこと言われたら、わたしもっと好きになっちゃうぞ。

 

 でもまあ二人とも心配してのことだから、なんだかちょっと気まずくってわたしは思わず話を別のほうに逸らすことにした。

 

「……あなたの見解はどうですか?」

「うーん、どうだろう。ボクはそういう方向にやろうって思ってもみなかったからなぁ。思いついてたらあの頃もっと楽ができたのかなぁ」

 

 話を振られたレガ主──今日はグリフィンドールの女の子。何がとは言わないけどダイナマイト──は、腕を組んでうーんとうなる。

 

「できるかできないかで言えば、できるとは思うんだよなぁ。ボクたち、そもそも他の人には見えない古代魔法の痕跡が見えるわけだからね。そことっかかりにする感じで……でもなあ、見えすぎることの弊害……うーん、あるのかなぁ、ないのかなぁ、わっかんないなぁ」

「えー……あなたの力でもありますよね? そんなことあるんですか?」

「そっちの二人には前にも言ったけど、ボク細かい理屈はよくわかんないまま使ってたからね! そこらへん研究する前にやりたいこと、やらなきゃなこといっぱいあったししょうがないんだよぅ」

「助言くらいならできると仰ったのはどこのどなたでしたかしらね……」

「いやあ、面目次第もないや!」

 

 あっはっは、と笑うレガ主にため息が出る。そりゃあ古代魔法について細かい話は作中まったくされなかったし、使い手もめちゃくちゃ少ない以上は教科書の類なんかも作れなかったんだろうけどさぁ……。

 

「でもさ。言っちゃなんだけど、古代魔法で伸ばした才能っていつでもリセットできるじゃん。ダメそうならそれで取り消せばいいと思うんだけど、ダメなの?」

「そんな外付けのオプションみたいな……っていうかできるんですかそれ。どうやるんですか」

 

 確かに、のちのちのアプデでそんな機能も追加されてたけどさぁ。最初はできなかったじゃん。現実でもできるとは思わないじゃん。

 

 ていうか、それ確か有料じゃなかった? ゲーム内コイン消費したよね。やだよわたし、知らない間にお小遣いが消えてるの。

 

「え、別に何かなくなったりとかはなかったけど」

 

 ないらしい。MODかよ。

 いや確かに能力を操作したら手元からお金が消えるって、現実になったら意味わかんないけどさ。ノーコストとかチートじゃん。

 

「……そんなのありなの?」

「何か新しい情報を聞くたびに思いますが、いくらなんでも無法すぎませんこと?」

「後輩たちがすごい言ってくるぅ! いやそりゃ、それはボクも薄々思ってたけどさ……。でもその分使い手少ないし、これくらいいいじゃんかよぅ」

 

 ……トランジスタグラマーみたいな見た目で人差し指を合わせてつんつんもじもじするの、だいぶ破壊力がありますね??

 

「ひゃあん」

 

 なんて思ってたら、なぜか両脇からわき腹を小突かれた。

 なにゆえ。どうせやるならもっと勢いよく叩き込んでほしかった。グーで。

 

「まあまあ、とにかくさ、まずはやってみようよ! まずは何事もチャレンジさ! 若さってそういうものだろう!?」

 

 振り向かないことさ……ってか。一面的にはそうだろうけども。

 

 まあいいや。不安そうな目を向けてくれる二人には申し訳ないけど、実際問題やってみないとわからないわけだしね。レガ主の言う通り、拡張した才能をリセットできるならやったほうがいいに決まってるし。

 

 ってことで、わたしは目を閉じる。心の奥底にあるだろう力の根源に意識を向けて、それを表に引き出すようなイメージで強く念じる。

 

 どれだけそうしてたか、ちょっとわからない。それくらい、時間の感覚が曖昧になってた。

 だけどある瞬間、わたしの中の何かが決定的に変わった感覚があった。それこそスイッチがオンに切り替わるような。

 

「……う、っわ」

 

 思わず目を開けてみれば……そこには、今までとはまるで違う光景が広がっていた。

 

 渦巻く力の流れ。色、形、構造。ありとあらゆるものがそこにあった。ある意味で、とっても神秘的な……というか、神秘しかないような、そんな視界が今のわたしの目に映るもの。

 そしてそれらのすべてが、等しくわたしの目を通して脳髄に叩き込まれてくる。こっちの都合なんて一切考えない、暴力しかないような情報の奔流がわたしに注がれてる。

 

 これは……! たとえるなら合意なし行為で中に思いっきりアレをぶちまけられるような、そういう感覚……!

 痛くて苦しくて逃げ場もなくて……き、き……。

 

 気持ち良……っっ!!

 

 まずい、と思ったときにはもう遅かった。

 あとは……わかるな? 描写するとR-18になりかねないんだ、想像で補ってくれると助かる。

 

 強いて言うなら、大きな声を上げてその場に崩れ落ちたわたしの足元の床が水浸しになった……ってところかな……!

 

***

 

 その後わたしは、あまりの出来事についていけずぽかんとしちゃったダフネをよそに、経験済みだからこそすべてを察してしまったハーミーに全力で周りから隠された。

 二年生でできるありとあらゆる手段で覆いを立てて周囲からの視線を遮ってくれたハーミーにしがみつきながら、わたしはいまだにびくんびくんと身体を震わせている。

 

 目は閉じた上で、目隠しまでしたのにそれでも色々見えるんだよ。普通に今まで目を開けてたときと同じくらい、周りが見える。目を閉じてるのに見えるって、すごい不思議ですごい違和感。

 おかげで脳に届く情報がなかなか減らない。まるでアクメビームか何かを食らい続けてるようだ。

 

 やべーな六眼。やべーな五条悟。この快感を常時耐えてたとか、ぼくにはとてもできない……(風評被害

 

「怖ぁ……。ボク、目の才能拡張しなくてよかったー……」

 

 レガ主がドン引きしながら言ってる。

 目の才能拡張してこんなことになるの、たぶんわたしだけだと思うから心配しなくても大丈夫だよ。何が大丈夫なのかよくわかんないけど、とにかく大丈夫だよ。

 

 一方で、大丈夫じゃなさそうなのがハーミーだ。そういう状態から戻ってこないわたしを見て、色々と思い出しちゃうんだろう。ハーミーも興奮し始めてる。

 

 何せ今のわたし、誰がどう見てもめっちゃえっちだろうなって自信があるもん。顔にせよ息遣いにせよ。そんなやつが上目遣いで縋りついてるとか、わたしなら理性がもたないね。

 このままだと二人して人前で絡み始めちゃいかねないぞ。こんなことになるなんて思ってなかったから、今日はお風呂スーツケース持ってきてないんだ。人目を避けてヤれない。どうしよう、本当。

 

「その……グレンジャー? ゼンポウジは大丈夫ですの?」

「だ……大丈夫! その、なんていうか、と、とにかく大丈夫だから!」

「大丈夫ではないですわよね!? その、一応わかりますのよわたくし!」

 

 あとダフネはと言えば、どうやら既にある程度の性知識はあるみたいで、わたしがそういう状態になってることは理解してた。おかげでずっと顔が真っ赤だけど、わたし気づいてるぞ。チラチラ視線をわたしに向けてるの。

 あとから聞いた話だと、純血として血筋を絶やさないためにその手の知識も教養の一部に入ってるんだとか。さすがに12歳ですべて知るのは早いけど、家庭の事情で短命になりがちなものだから、ダフネはもう一通り教わってるらしい。

 

 どうやって教わったんですかね。興味あるーッ。

 

 まあそう思うと同時に、知識があってわたしの痴態に興味があるなら、例の催淫魔法で色々できそうだなぁって思うわたしもいるんだけどね。状況が状況だけに、むしろそっちのほうが思考の大半を占めてるかもしれない。

 

 はー、えっちしたい(直球

 

「り、リン! 早く才能の拡張? を切りなさい! このままじゃあなた、ここから一生出られないわよ!?」

「わ、かってる……♡ ん、だけど……っ♡ しゅ、集中できないの……♡ い♡ イメージ、まとまんない……ッ♡」

 

 普通の魔法を使うくらいならできそう。でも、古代魔法に関わる力の操作となると、まだ未熟なわたしにはすぐにできそうにない。

 そのくせ、身体はどんどん快感をため込んでいくから一向に先に進めない。このままこの快感に身を任せて、ハーミーに例の魔法をかけて二人で一緒に堕ちるところまで堕ちてしまいたくなってきた。

 

 なるほど、これを諦めて受け入れると快楽堕ちになるのか……また一つこの世界に新たなトリビアが生まれた。

 

 いやそんなこと考えてる場合じゃない。これマジで早く何とかしないと、ただその場でびくんびくんするだけの哀れな肉の塊が爆誕するぞ。さすがにまだ人生投げ捨てたくはない。

 

「ふ……っ♡ く、ぅ、んん……♡」

 

 気合を入れなおして全身に力を入れて、どうにかこうにか意識を集中させる。

 一つのことに集中しようとしたからか、少しずつ視界が元通りになっていく感覚があった。少しだけ、この力を制御できたような気がした……直後。スイッチがぱちんと入れ替わったかのように、わたしの目から見通す力が消失した。

 

 同時に、断続的に感じていた快楽が入ってこなくなった。どうやら無事、才能のリセットができたみたいだ。

 

「はー……♡ はー……♡ な、なんとか、なった……かも……♡」

「本当? 本当の本当に……?」

「う、ん……♡ でも、これ……落ち着くの、しばらく無理そ……♡」

 

 とはいえ、身体にはまだ浴び続けた法悦が残ってる。男と違って長引く女の快感が、身体全体に満ち満ちている。

 

 いやあ……改めて思いますね。

 

 本当、女の子に転生できてよかったなぁ!

 




目の才能を強化(セルフアクメビーム
こいつがどこに向かおうとしてるのか、自分でもたまにわからなくなるぜ・・・。
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