才能に恵まれすぎたドMが魔法界で百合逆ハーレムを目指す話   作:ひさなぽぴー

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26.ダンブルドアの課題

 さて、ホグワーツに戻ったその日のこと。夕食後、わたしはダフネやハーミーともども、ダンブルドア先生から手紙で校長室に呼び出された。

 

 やっべ、クリスマス休暇直前のやらかしについてかな? バジリスクと出会した上にそいつの目と鼻の先でメイクラブに勤しみ、挙句に朝帰りしただけにとどまらず誰にも何も言ってないことがバレてしまったのか。

 と思ってちょっとビクついたけど、ハリーとロンも連れてくるようにって書かれてたから、つまりそういうことかと気を引き締める。

 

「君たちには伝えておくべきかと思ってな。……秘密の部屋が見つかったのじゃよ」

 

 案の定な言葉に、ハーミーたちに緊張感が走った。

 わたしも表面上はそれっぽい顔を作っておく。内心はおとがめナシっぽくてよかったよかったって思ってます。

 

 対するダンブルドア先生は、視線でハリーたちに促した。

 

「うん、見つけたんだ!」

「僕たちもやるもんだろ?」

「でも入口、女子トイレにあってさ……」

「危なかったよ。見つけるのがあと半日遅かったら、きっと僕ら一生変質者扱いだぜ」

 

 最初は自慢げに話し始めた二人は、ややすすけた表情でそう締めくくった。

 

 ……うん、男子に女子トイレの探索は色々ときついものがあるよね。ごめんて。

 でも早まって秘密の部屋に突撃はしなかったんだね、えらいな……と思ったけど、迂闊にも女子トイレに留まって相談してるところをピーブズに見つかって散々騒がれた結果、マクゴナガル先生たちに見つかってめっちゃ怒られたらしい。

 で、その怒りの矛先を逸らすために、秘密の部屋の入口らしきものを見つけたって報告にすり替えた……と。

 

 うーん、実に小中学男子っぽいムーブ。せっかく感心しかけたんだから、最後まで感心させてほしかったよ。

 

 ともあれマクゴナガル先生の目の前で部屋の入口を開けたことで、これは間違いなさそうだってことになって、ダンブルドア先生に報告が上がって。

 結果、教員の間(ロックハートを除く)で秘密の部屋の情報が共有されるに至ったってわけらしい。それが今日の夕食直前のこと。

 

「生徒には明かさないことにしたのじゃが、聞けばハリーたちにトイレを探すように指示したのは君たちなのじゃろう? であれば、黙っていても君たちはいずれ答えにたどり着いてしまうじゃろう」

 

 説明するダンブルドア先生の視線が、ここでわたしに向いた。

 ええ、わたしもパーセルマウスですからね。部屋の入口を開く資格はわたしにもあるわけだから、そりゃあ。

 

「ならば最初から明かしてしまったほうが、そうと知らぬまま自ら危険に飛び込む事態は防げるじゃろうと、そう思っての」

「かしこまりましたわ。危ないから近づくな、この件にはこれ以上関わるなということですのね?」

「うむ。これから具体的な対応についてを、他の先生がたと協議をする予定じゃが……何はともあれわしら教師に任せてもらいたい」

「でも先生、入口は蛇語じゃないと開かないんですよね? 奥に進んだら、他にもそういう扉がある可能性も……」

「うむ……まさにそれが懸念事項なのじゃよ。実のところ、わしはある程度蛇語を聞くことができるのじゃが……話すことはできん。そうである以上、事件の解決のためには……実に遺憾ではあるが、君たちの力を借りねばならんじゃろう」

 

 ここでダンブルドア先生は、渋い表情を浮かべて改めてわたしとハリーを順繰りに見やった。

 

 そのハリーは、わたしに横目を向けてきた。わたしも同じことをして、目が合った。

 あっちがどう思ってるかはわかんないものの、わたしは単にハリーがどうリアクションするのかなって好奇心だけだったんだけど……なんか勝手に覚悟決めた顔されて宇宙を背負いそうになったよ。

 

「僕、やります。僕のほうが、うまく蛇語を喋れます。きっと僕のほうがいいと思うんです!」

 

 そして放たれた言葉は、実にグリフィンドールらしい勇ましいものだった。

 この発言に、ハーミーとロンが感心と尊敬が混ざったような顔をする。ロンに至ってはひゅう、と口笛を軽く吹いてた辺り、相当琴線に触れたんだろうなぁ。

 

 一方で、嘘だろマジかこいつみたいな顔をしたのがダフネだ。もう……なんていうか、二つの寮の気質の差が明確に出てるリアクションよね。

 

 なおダンブルドア先生がどっちの顔をしたかは、言うまでもないだろう。

 

「……やってくれるかね、ハリー。校長たるもの、本来であればまだ低学年の君にそう言わせてしまったことを喜ぶべきではないのじゃろうが……それでもあえて言わせておくれ。わしはとても誇らしい」

 

 うん、この人もグリフィンドール出身ですからね……。

 

 とはいえ、だ。なんかもうすっかり丸く収まった感じになってるけど、別にわたしは行かないなんて一言も言ってないんだよね。

 

「わたしも行きます」

「リン!?」

 

 わたしの立候補に、ハーミーもダフネも、それどころかハリーもロンも声を上げた。ダンブルドア先生は声こそ上げなかったものの、驚いた様子ではあった。そのまま、全員の視線がわたしに集中する。

 

「わたしがいれば、不意打ちは絶対に防げます。そうは思いませんか?」

 

 わたしのこの主張に、納得してしまって顔をしかめたのが二人。ハーミーとダフネだ。

 納得と同時に、一瞬の思案顔を経て普段通りの顔をしたのがダンブルドア先生。ハリーとロンは頭上にハテナを浮かべてる。

 

 ハーミーとダフネは、純粋にわたしを心配してくれてるんだろう。それでも、わたしのレベリオは障害物を貫通して生き物の位置を見ることができる特別製。ダフネに至ってはそれで危険を脱した経験があるだけに、余計何も言えないんだろうね。

 

 一方でダンブルドア先生は今、先生としてではなく戦士としての目をしてる。つまりわたしを連れていくことで、どれだけ勝率が上下するかを冷静に計算している目だ。顔は取り繕ってるけど、わたしにはわかる。目は口ほどに物を言う、ってね。

 

 教職者の長とも言える校長がしていい目じゃない。

 だけどそれは同時に、今年度の事件がマジで誇張抜きにダンブルドア先生が一切予想していなかった事件ってことも意味してる。去年の一連の事件とは、まったく性質が違う問題なんだ。放置するわけにはいかなくて、一刻も早い解決が望まれてるんだ。

 

 そして原作ではどうかわからないけれど、少なくともこの世界のダンブルドア先生は、戦士としての己を選んだ。

 つまり事件の解決のためには、生徒であっても特別な力を持っているのであれば借りることをよしとしたわけだ。

 

「……わかった。確かに君の言うことはもっともじゃ。何より他ならぬ先輩から託されたことを思えば、ここは断れまいて」

 

 あ、なるほどそっちからの理由もあるのか。確かに、レガ主もフィグ先生と一緒にあちこち戦いに赴いたもんね。

 自分にとってのフィグ先生になってほしいって頼まれてるけど、ダンブルドア先生自身はもうわたしに教えられることがあんまりないって思ってるから、そういう決断になるってことかしらん。ひょっとしてGG値高めですか? って思ってごめん。

 

「さて話を戻そうかの。実を言えば、すぐに秘密の部屋に乗り込む予定はないのじゃ。何せまだ部屋を開けた真犯人がわかっておらん」

 

 終始首を傾げっぱなしのハリーとロンがわかる話題に無理やり戻して、ダンブルドア先生が説明を再開する。

 

 まあ要するに、しばらく真犯人を泳がせようって話だ。バジリスクはあくまで実行犯だし、そもそも秘密の部屋が開けられなかったら出てこなかったはずの存在だからね。

 そいつを捕まえて、初めて本当の意味で解決って言えるわけ。ファッジ辺りは、バジリスクを殺すだけで解決! って万歳しそうだけど、物事は根本から解決しないとね。

 

 ただ困るのは、真犯人が解決に向けて動き出したダンブルドア先生たちを警戒して、一切動かなくなること。さらに言えば、このままホグワーツの外に逃げられるのが一番まずいわけで。

 

「それに危険な場所に二年生を連れていく以上、二人には今少し魔法の腕を磨く時間が欲しい。わしから二人に課題を出すから、まずはそれに取り組むこと。よいかな?」

 

 で、そういうことになった。

 

 ハリーに出された課題は、エクスペリアームスとプロテゴの習得。

 これは……将来のことも見据えてますね、間違いない。わたしダンブルドア先生のこういうところも好きだけど、こういうところこそ二次創作でアンチされるところなんだろうな……。

 

 あと、わたしに出された課題はレベリオの効果範囲の拡大だった。表向きは。

 本当のわたしへの課題は、古代魔法を防御に使えるようにすること。つまり、ホグレガにおけるL1+R1同時押しで出るアレを防御に転用しろってわけだね。

 

 また難しいことをお言いになられる。攻撃ならギガデイン(自称)が使えるけど、防御ってなるとなぁ。

 いかんせん古代魔法はゲームで攻撃専用ってイメージがあるせいか、攻性防御みたいな発想が最初に浮かんじゃう。プロテゴ・ディアボリカみたいな。

 

 ……純粋に、魔法の反射でいいか。FFのリフレクみたいな。実現できればハリポタ世界じゃある種最強の魔法でしょ。

 複数人でいるときなら、反射を利用して不意打ちにもできるだろうし。デルタアタックはロマンだよね。

 

 何はともあれ、ダンブルドア先生からの話はここでお開きになった。わたしたちはそれぞれの寮に戻って、明日以降に備えることにしたわけだけど……。

 

「リン、やっと二人きりになれましたわね」

「ん……っ♡ えへへ、ダフネちゃんとこうするの待ち遠しかった」

「わたくしもですわ……」

 

 久しぶりに会った恋人同士、何も起きないはずがなく(n回目)。

 わたしとダフネは寮にまっすぐ戻らず遠回りして、隠し部屋でらぶちゅっちゅしていた。

 

 まあ待ってくれ。言い訳をさせてくれ。わたしだって別に、性欲を持て余してダフネを誘惑したわけじゃない。クリスマス休暇中、マジでキスと添い寝しかしてなくて溜まってたのもなくはないけど、それだけじゃないんだ。本当だ。

 

 むしろ求められた側なんだよ。催淫魔法は使ってない。誓って本当だ。信じてくれ。俺は悪くねぇ!

 

 あとそもそもの話、クリスマス休暇中ハーミーとは一緒だったけどダフネとはそうじゃないわけで、せっかくの機会なんだからたっぷりイチャイチャしたいってなるのは当然じゃない?

 でもスリザリン寮には周りの目がある。純血のダフネと穢れた血のわたしがそういう関係だなんてバレたら、色々と面倒なことになるでしょ。

 

 だからこうやって、人の目を避ける必要があったんですね(構文

 

 特に今日は休暇明け。大体の生徒は久しぶりにあった学友との交流に忙しくて、わざわざこんなホグワーツでも端のほうに来ようなんて考える人はそうそういないしね。ちょうどいいタイミングってわけ。

 そして久しぶりに会った恋人が二人、イチャついてたらキスだけで納まりつかなくなるなんて重力並みに当たり前のことだろう。

 

 だからわたしは悪くないんだよ!(シャキーン

 

「あなた、本当にえっちなことにすぐ流されるのね?」

「はい……わたしはえっちなことを我慢できないダメな子です……」

 

 そうです、わたしが悪い子です。

 

 いやその、別に我慢できないわけじゃないんだよ。神様直々にあらゆる才能をもらってるわたしは、我慢の才能だってあるんだぞ。一週間二週間程度のえっち禁止くらい、どってことない。

 でもそれはそれとして、えっちなことにドハマりする才能も同時にあるわけで。

 

 そしてわたしはえっちなことが大好きだ。だってしょうがないじゃん、気持ちいいんだもん。

 だから我慢はできなくても死ぬわけじゃないなら、別に我慢する必要はないかなって……。

 

 あと男の頃と違って本当にマジで何回もできちゃうから、本当に歯止めが利かなくてダメ。

 この日もうっかり4連戦しちゃったもんね。案の定ダフネは翌朝に体調を崩しちゃったから、無理させちゃったことは反省しなきゃいけない。

 

 逆に初めてシた日は、場所が場所、時間も時間だってのに体調崩さなかったのは奇跡に近かったんだろう。

 どっちにしても、もうちょっときちんと我慢しないとだ。

 

「少しは身体を鍛えなければいけませんわね……」

 

 なお本人は体力をつける気満々の模様。いい向上心だと思います。

 ていうか実際問題、次にハーミーとシたときは裸リボンの効果もあってか()連戦まで続くことになるんですよね。二人の体力差は明白なのだ。

 

 ただそのためには、血の呪いをなんとかして解かないとだ。このままだと、ダフネはどんどん病弱になっていく。どんなに意欲があっても、体力が向上するはずない。

 だから早くなんとかして、もっといっぱいえっちできる身体になろうね♡

 

 まあここまで小粋な笑い話みたく話してきたけど、実はまたバジリスクとニアミスしてるんですけどね。なんか、シてる最中に隠し部屋の外を通りがかってたらしくて、

 

『この声、さてはまた貴様らか!? こんなところで交尾するな愚か者どもめ!! 今日こそは殺してやるからそこから出てこい!! ええいこのッ、このッ!! ここを開けんか!!』

 

 そんな風に叫んでたっぽいんだけど、正直どうでもよかったですね……。そのときはお互いにお互いの身体をむさぼりあう以外のことは、一切眼中になかったので……。

 




バジリスクは真面目に不埒者を成敗しようとしてるのに、天丼ギャグみたいになってる上に当の不埒者からどうでもいいとまで言われてるの、本当にかわいそう。
まあボクがやってるんですけど。いじめるつもりなんてなくて・・・本当なんです信じてくださいお巡りさん。

それにしても、バジリスクが正論をぶちかまし続けるハリポタ二次、ものすごくレアなんじゃないだろうか。
アホみたいな理由ですごい実績を解除してしまったな・・・。
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