才能に恵まれすぎたドMが魔法界で百合逆ハーレムを目指す話   作:ひさなぽぴー

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長らく・・・マジで長らくお待たせしました。
本日より更新を再開いたします。
アズカバンの囚人編、全58話になります。お楽しみください。

誤記じゃなく、マジで58話あります。約33万文字。
ほぼ丸っと二か月、続けての更新になりますのでお付き合いいただければ幸い(遠い目


アズカバンの囚人編
1.一生に一度はお伊勢さん


 1993年7月中旬のある日。朝、いつもより早い時間に起きたわたしが目を開けると、すぐそこにハーミーの顔があった。

 思わずどきっとする。何回見ても好みの顔で、この距離で見るたびに惚れ直してるわたしがいる。

 

 だけど成長期に入って、確実に大人の女性に。凛々しいきれいな女の人に近づきつつあるハーミーなのに、寝顔はびっくりするほど幼く見えるんだよねぇ。

 

 まだ14歳にもなってないんだから、当たり前ではあるんだけど。ここ最近のハーミー、特にえっちするときのまっすぐわたしだけを見つめてくれる顔がすごくかっこいいから、なんだかギャップを感じられて胸がきゅんってなる。ついでに下腹部もきゅんってなる。すき。

 

 そんな彼女に思わず唇を寄せて、ふふって微笑む。寝起きの少しけだるい身体をちょっとだけ起こして、そのままにこにこと彼女の寝顔を楽しむわたしは、全裸じゃない。ちゃんとパジャマを着てる。

 

 熱でもあるのかって? ちがわい。

 ここは日本の実家だぞ。善宝寺家は由緒正しいマグル一家なんだから夏休み中は魔法は使えないし、防音壁なんてもんはない。そんな状況でえっちなんかしたら、家族に思いっきりバレるでしょうが。主にわたしのクソデカよがり声のせいで。

 

 いや確かに去年の今頃にはもうハーミーんちでシてたけど、あの頃はまだハーミーのテクが拙かったからそこまで大きな声は出さなかったの。確かにあの頃からわたしはクソ雑魚〇ま〇こちゃんだったわけだけどもね。

 あれから一年経ってハーミーは成長してて、おかげさまでわたしは抱かれるたびに天国にイキっぱなしなわけです。そんなのを防音もクソもないマグルの家でやるわけにはいかないわけよ。

 

 だからそういうのはハーミー一家が日本に来る前に、玄武大路のかばん屋さんで防音加工を施してもらったお風呂のスーツケースの中でシてる。

 

 結局するのかよって? そうだが……?

 

 正確には防音だけじゃなくって、くつろげるちょっとした小部屋も増築したから、そこでシてます。露天温泉付きワンルームアパートキャスターつきとかいう、日本要素特盛バッグになったけど。

 

 でもこれ、モノは本当にいいんだよ。中の音は外に漏れないから、わたしがどんだけオホ声を張り上げても気づかれないもんね。

 おまけに中に人がいるときは、勝手に人が入れないように侵入者対策もバッチリ。この中にいれば、誰にも邪魔されずいちゃいちゃできるって寸法よ。

 もちろんベッドとか魔法の洗濯機とかいろいろ持ち込んでるから、すんごい快適なんだぜ。魔法万歳!

 

 ちなみにシてるとは言っても、普通の女の子同士のだ。前に少し言ったけど、おちんちんを生やす薬って供給が少ないからなかなか手に入らないんだよね。何せ陰陽薬と一部材料が共通だから、より需要の高い陰陽薬のほうに材料が消費されててね……。

 

 わたし個人の意見だけで言うなら、ありのほうが嬉しい。奥の奥まで思いっきりドツき回されたい。

 でも普通の百合えっちだっていいものだ。あるのもないのも、それぞれの良さがある。そもそもわたしの身体、すっかり出来上がってるからどう扱われても即堕ちだし。

 

 まあそんなわたしたちのシモ事情は置いといて、だ。

 

 ここは日本のわたしの実家。場所は大阪府内で、なんでここにハーミーがいるのかと言えば、前に打ち合わせた通りグレンジャー一家が日本旅行に来ていて、我が家を拠点にしてるから。

 だからハーミーだけじゃなくて、おじさんおばさんもうちにいる。両家の娘がデキてて、日常的にえっちしてるなんてバレるわけにはいかないわけよ。

 

 一方で、ダフネたちはまだ来てない。グリーングラス家の合流は明後日で、三家合同になるのはそこから約一週間。

 

 まあ合同って言っても、果たしてダフネ以外のグリーングラス家の面々がマグルの善宝寺家、グレンジャー家相手にどれだけ歩み寄れるかわからない。そこでライン越えの軋轢があるようなら、素直に別行動するしかないってことで合意してる。

 合流までの間に、ダフネがいかに一家の純血主義を和らげることができたか次第かな。妹のアストリアは年齢もあるし、ダフネを慕ってるから何とかなると思うけど、年長者はどうだろう。

 

 とはいえ、おじのギャレスさんもグリーングラスの人間だ。自分に娘がもし生まれて、血の呪いが遺伝したら……って恐怖は常にあるはず。自分の姉がそれで死んでるんだもんね。

 奥さんのアクィラさんにしても、それは望ましくはないはず。まだ結婚したばっかりで子供の話は早いかもだけど、血の呪いが遺伝してほしいなんて思う親はいないだろう。

 

 それを解決できるかもしれない手段があるなら、そのために必要だって言うなら、マグルと手を繋ぐくらいできるんじゃないかな。スリザリンの人間なら、なおのことできると思う。

 

 ま、その辺の話はまだ少しだけ先の話だ。今は今日から始まる伊勢志摩観光に向けて心を躍らせておくとしよう。

 出発まではまだ時間あるし、なんなら朝ご飯にもまだ少し早い。それまでは、こうやってハーミーの寝顔を眺めていよう。

 

「……ふふ。好きだよ、ハーミー」

 

 ついでに、そんなことをささやいてみたりして。えへへ。

 

「わ」

 

 思わずによによしてたら、ぐいって抱き寄せられた。

 起こしちゃったかな、って思ったけどそんな感じはない。無意識みたい。

 

「……あったかいなぁ。幸せだなぁ」

 

 まだ起きる気配のない、だけどしっかりわたしの身体を抱きしめて顔を寄せてくるハーミーに、胸がぽかぽかする。

 

 もちろん、抱き合ってる状態だから身体もあったかい。ハーミーから伝わってくる彼女の体温が、もう夏なのに全然気にならないくらい心地いい。

 もう目は覚めたって思ってたけど、おかげで眠気がぶり返してきた。ちらっと時計に目を向けるけど、まだ時間はそこそこある。

 

 これなら二度寝しちゃっても大丈夫かも。

 

 そんなことを考えてるうちにも、わたしのまぶたは少しずつ下がり始めてる。これはもう、抵抗しなくってもいいかな。

 そう決めて、わたしはハーミーに頬ずりをしてから、素直に目を閉じた。

 

***

 

 さて、そんなこんなでハーミー一家と伊勢志摩観光だ。

 ド平日だからうちの両親はあいにくと不参加だけど、わたしは夏休み。何よりわたしは通訳として必須なので、堂々と彼女たちに同行する。

 

 今日までの観光で、日本の公共交通機関にはだいぶ慣れたハーミーたちだけど、日本人と面と向かって意思疎通するのはまだ難しいからね。そこは日本語、英語、蛇語のトリリンガルであるところのリンちゃんにお任せだ。

 

 ということで、やってきました伊勢神宮の近く。さすがの名観光地も、まだインバウンドがどうのとかのない時代。しかも平日となると混み具合はほどほどみたい。2020年代のイメージが強いから、なんかちょびっと違和感あるな。

 

 でも神社って、これくらいの人入りでいいよね。人がゴミのような神社ってなんか違う気がするっていうか。

 

 でもおかげさまで、ハーミーたちには伊勢神宮のいいところを余すところなく紹介できそうで一安心。

 主におじさんの要望で観光に組み込んだけど、一家揃って期待に目を輝かせる様子は、さすがハーミーの家族だなって感じ。知的好奇心に満ちてて説明しがいがある。

 

 ちなみにここ以外にも、大阪城とか伏見稲荷とか、寺社仏閣やお城なんかが観光の中心。歴史好きとしては嬉しい限りで、あちこちで通訳兼ガイドをしてるJCリンちゃんがいたとか。

 

 そんなこんなでお昼前くらいに到着したわたしたちは、まずは腹ごしらえってことでご当地名物、伊勢うどんをチョイス。日本人でも誰もが驚く太さと、コシの弱いふわふわした食感に最初は一家揃って驚いてたけど、最終的には気に入ってもらえて何より。

 

「歯の弱い人にも優しい食べ物だよね。日本食は本当にバリエーション豊かだなぁ」

 

 まあ、おじさんの感想はさすが歯医者さんだなって感じでしたけどね。

 

 あと食事のバリエーションに関しては、イギリスがなさすぎるだけだと思います……。

 

「それじゃあお腹も膨れたし、そろそろ行こうか」

「楽しみね。とても古い神社なんでしょう?」

「はい、最低でも1300年前にはもうあったそうなので」

「ホグワーツより最低でも300年以上古いのね……リンが純血をあんなに敬うようになったのも、ちょっとわかるかもしれないわ」

「これから行くのは外宮だから、もうちょっと新しいけどね」

「へえ、そうなの? いつくらいかしら。15世紀くらい?」

「最低でも9世紀だね」

「ホグワーツより古いじゃない!? それは十分すぎるくらいに古いわよ!」

 

 それはそう。知識で知ってても改めて考えると本当にその歴史の古さに驚くよ。

 まあ式年遷宮で定期的に建て替わるから、物質的な恒久性が重視されがちな世界遺産には登録されないんだけど。

 

 え、なんで外宮なんだって? そりゃ、お伊勢参りの作法だよ。やっぱりまずは外宮に詣でないとね。

 観光のスケジュールも、今日は外宮とその周辺。で、内宮近くまで移動したら旅館に泊まって、明日は朝一で日の出を拝もうって流れだ。

 

 とはいえ、さすがにわたしも準備なしじゃ神宮各所の細かい説明はできない。そこらへんは事前に調べる必要があった。

 

 この場にいるのがハーミーだけなら、マホウトコロの教科書を持ち込んでマグル界魔法界双方の観点から案内ができるんだけどね。ハーミーの両親とは言っても、マグルに魔法界の歴史を赤裸々に語るのは国際法に違反する可能性があるから、仕方なく断念。

 

 それでもスケジュールは前々から決まってたから、日本に帰ってしばらくは案内用に自前でガイドブックを作るためにあれこれ調べたりと準備は万端だ。

 まだネットがほぼ普及してないから、図書館に通い詰めだったけどそれはそれで楽しかったからヨシ。調べるって、楽しいよね。

 

 おりしも今年は、ちょうど式年遷宮の年だ。中核となる行事の遷御(ご神体を新しい本殿に移す儀式)は10月だけど、逆に今ならほぼ完成してる新本殿と今まで使ってる旧本殿が並んでるところが見られる貴重な機会だ。これを逃す手はない。

 

 元々得意かつ、好きな分野の話だ。喜び勇んで歴史的背景とか、細かいトリビアなんかを挟みながら案内するわたしの姿は、きっと微笑ましい少女として映ってることだろう。合法ロリ街道まっしぐらな身だから余計だ。

 わたしとしても、久々に童心に返って歴史トークでハッスルしてたわけなんだけどもね。

 

「わぁい予想が当たりすぎて自分で自分が怖い」

 

 そんなハイテンションモードは、外宮の敷地内を走る青白い光を見た瞬間に吹き飛んだ。

 

 いや、一気に落ち込んだとかいうわけじゃないんだけどね。むしろ逆っていうか、テンションが上がりすぎて一周して落ち着いたっていうか。

 

 だって地面を這うようにして青白い光が走ってるんだぞ。しかもそれが、まるでわたしを誘ってるかのようにゆらゆらと動いてるんだ。見覚えがありすぎるんだよなぁ、そんなの。

 

「どう見ても古代魔法です本当にありがとうございました」

 

 突然スンってなっておかしなこと(この時代にはまだないネットミーム)を言い出したわたしだけど、日本語だったからハーミーたちにはめちゃくちゃきょとんってされた。

 

 かといって説明していいのか、ちょっと悩む。普通の魔法でさえマグルに対しては基本機密なのに、古代魔法だもんなぁ。ここにいるのがハーミーだけなら迷わず言うんだけど。

 

 でも実を言うと、もしかしたらあるかもしれないとは思ってた。可能性はあるだろうなって、思ってはいたんですよ。

 

 何せ日本魔法界において皇室とは、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。その皇室と深いかかわりのある伊勢神宮に、古代魔法の痕跡があっても不思議じゃない。

 っていうか、むしろあるに決まってるレベル。そうにらんでて、今回の伊勢神宮行きにはそういう意味でも賛成だったんだけど……まさかこんな堂々と置かれてるとは思ってなかったよ。

 

 さーて、どうしたものかなぁ。

 




前章と同様に、出だしから独自解釈の雪崩でお送りいたします。
ここから数話、日本魔法界のネタが続きます。
これがボクの考える日本魔法界だ! なかなかうまく行ってると思うので、ぜひ楽しんでいただければなと!
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