才能に恵まれすぎたドMが魔法界で百合逆ハーレムを目指す話   作:ひさなぽぴー

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23.修羅場(およそ9か月半ぶり2度目)

 そしてよがあけた!(例の効果音

 

 ゆうべはおたのしみでしたね。

 はい、たのしかったです!

 

 朝、いつもよりかはひどくなかったベッドとパジャマと自分にスコージファイ&テルジオして大広間に向かったわたしは、顔をうっすらと赤らめたルーナに声をかけられた。

 

「えっと、その、がんばって覚えて、ご奉仕する、ね。だからまた、教えてほしいな……♡」

 

 その様子は、明らかに昨日までの彼女と違う。良くも悪くも浮世離れした雰囲気は薄れていて、代わりにほのかな色気があった。

 

 たぶん、見る人が見ればわかるだろう。ああ、女になったんだろうなぁって。

 ただ、普通に大人の階段を上っただけじゃこんなに劇的な変化は起きないと思う。それこそ人生観を揺るがすようなことが起きない限りは。

 

 いやうん……その、夢の中でわたし、結構派手にヤらかしてましたからね……。

 要するに、夢の中とはいえめちゃくちゃ気持ちよくされて、頭がちょっとバグっちゃったんだと思う。

 

 その、だってせっかくだからここで完全にわたしに堕ちてほしかったから、つい本気出しちゃったっていうか。

 あと夢の中だし、ちょっとくらい感度上げてもいいかなって思って……いや待って、違うよ、3000倍になんてしてないよ、本当だよ!

 

 そのうえで、思っていることをそのまま口に出しちゃう状態にしてただけで……。

 もっとっておねだりされたら、そりゃあ応えるじゃない? だって出てきたおねだりは本音なわけで。じゃあ応えないと女が廃るってもんよ。

 

「うん、任せて。一緒に楽しもうね」

 

 だからわたしは、にこりと笑みを浮かべて応じた。ルーナはさらに顔を赤らめると、口数少なく「ん……♡」とだけ言ってそそくさとレイブンクローの席に去っていった。

 かわいいね。席に着いてからも、ちらちらこっちを見てるのもかわいい。そして言うまでもなく、昨夜のルーナは最高にかわいかった。

 

 で、まあ改めて確信したんですよ。やっぱりイザナミ様からいただいた「あらゆるものごとの才能」にはSの才能もあるんだって。やりすぎちゃったのもきっとそのせいだ。

 

 はいそうですポリスさん、わたしがヤりました。反省してまーす。

 

 とはいえあくまでわたしの望みはいじめられることだから、好きな人がそういうプレイをしたいって望まれない限りは積極的にやるつもりもないけどね。

 ルーナ相手の場合は、ご褒美としてこっちから……ってプレイが多くなりそうな気はするけど、それでも基本はご奉仕される側でありたい。

 

「リン? ちょっと話があるのですけれど。ハーマイオニーも交えて」

 

 と、内心でうんうん頷きながら実写版王騎みたいな顔してたわたしだけど、直後に横からダフネに腕を絡めとられてそれどころじゃなくなった。

 

 恐る恐る横目で見て見れば、その顔には能面のような笑みが浮かんでた。ひえっ。

 おまけに彼女の横にはいつの間にかハーミーもいて、反対側からわたしの腕を絡めとってくる。二人の手からは、絶対に逃がさないぞっていう意思が感じられた。めっちゃつよい。

 

「そうね。朝ご飯を食べ終わったら、じっくり話しましょう? 大丈夫、時間ならたっぷりあるから」

 

 わたしは死を覚悟した。この日の朝食の味がまったくしなかったのは、言うまでもない。

 

***

 

「夢の中でルーナにえっちなことしたんでしょう!」

「はいしましたごめんなさい!!」

 

 朝食後。必要の部屋に引きずり込まれたわたしは、板の間に正座して己の罪を自白していた。

 

「ルーナの反応から言って、どうせ思いっきり散々にシたんでしょう?」

「はいシました!」

「気持ちよかった?」

「はいすごく! ……ハッ!?」

「ふぅん……」

「ゆ、誘導尋問! 誘導尋問は法律で禁止されてるはずでは!?」

「あいにくとここはマグル界じゃないから。マグル界の法律とか関係ないから」

「ひぃん!!」

 

 ハーミーが、ハーミーがげきおこ……!

 

 冷たい目で見降ろされるの、正直めちゃくちゃ気持ちいいですね!

 

「…………」

「んあ……っ♡」

 

 わたしが興奮してることに気づいたらしいハーミーが、正座してるわたしを踏んづけてきた。具体的にどこをとは言わないけど、とてもいい場所です。

 どこ踏んでもいい場所だろって? それはそう。

 

 あっあっ、いい、めっちゃいい! 最近のハーミー、わたしとするときかなり無理してSっぽく振る舞ってくれてるけど、今日は自然体で絶好調ですね!

 いつものいちゃいちゃらぶらぶな感じも大好きだけど、ハーミーにこういうことされるの最高にアガる……!

 

「ねえリン? わたくしたち、わかっておりますのよ。共夢をするとなったとき、最初からそういうつもりだったのでしょう? 本当にあなたという人は、えっちなことにばかり目を向けて……」

「違、違うのぉ……♡」

 

 ハーミーにふみふみされ続けてるわたしの隣にしゃがみ込んで、ダフネが耳元でささやいてきた。

 

 あっダメ、それダメ、普通にもう限界!

 

 ──しばらくお待ちください。

 

「で?」

「ふえぇ……?」

「何が違うの?」

「はい……あの、あのれすね、わたしだって最初っから、そういうつもりだったわけじゃないんですお……」

 

 ちょっとろれつが回らなくって、なんかやる夫みたいな語尾になったけど、構わず言葉を続ける。

 

「ルーナに、ルーナにご褒美をあげたかったんです……だって、ずっとわたしのために頑張ってくれてたわけだし、きちんと報いてあげたくて……」

「なるほど。続けて?」

「ぅ、で、でもルーナ、ほしいものは特に思いつかないって……だから、それならしてほしいことならどうって聞いて……」

「それで?」

「でもそれでも、してほしいことがすぐには思いつかないって言うから、わたし困っちゃって……色々考えて……」

「うん」

「それで、そうだえっちなことなら気持ちいいしご褒美なるはずって思って……シました!」

「ダフネ、判決は?」

「有罪ですわね」

「異議なし」

「そんなぁ!?」

 

 ノータイムで!? 審議の時間は!?

 

「じょ、上告! 上告させてください!」

「ダメよ。魔法界は一審制なの」

 

 慈悲はない、ハイクを詠め。カイシャクしてやる。そう言われてるような気がした。

 

 青ざめるわたしの両隣に、ハーミーとダフネが座る。そのまま仰向けに押し倒されると、魔法で床に固定された。

 

「では早速、刑を執行しますわね」

「思いっきりおしおきしてあげる」

 

 あ、これ大丈夫かもしれない。わたしは口の両端を期待でぐにゃりと持ち上げながら、媚びるように口を開いた。

 

「や、やらしくしてね……?」

 

 ──その後わたしは、たっぷり4時間(必要の部屋内時間)に渡ってめちゃくちゃにされた。

 

 新年度初日に性癖がバレて以降、激しくしてあげると言いつつもなんやかんやでSに徹しきれないハーミーとダフネにしては、マジで遠慮なくめちゃくちゃにしてくれたんだよね。

 最高に気持ちよかったです。これ以上ないくらい幸せで、おかげさまで守護霊の呪文の鍵が更新されたなって実感がある。

 

 で、一通り終わったあと。赤い痕跡がいくつも残る身体をそのままに、全裸のわたしはハーミーとダフネの腕の中で快感の余韻に浸っていた。

 

 ただ、やることが終わって落ち着けば、疑問もある。だからわたしは、素直に二人に聞くことにした。

 

「……あの、二人はこれでよかったの……?」

「何が?」

「え、いや、だって……結局のところわたしが得しかしてないっていうか……」

 

 そう、おしおきということでめっちゃ激しいプレイだったし、言ってみればわたしは結構痛めつけられたわけだけど、わたしにとってそれは気持ちいいことなので……。

 

 でも二人とも、先日の性癖バレでそれはわかってるはず。なのにこういう形に持ち込んだのは、どういうことなんだろう。

 

「リンがやけに同性にモテることは、もう諦めてるの。ダフネから聞いてるわよ? スリザリン寮内でも、リンをそういう目で見てる女子が結構いるってこと」

「それだけあなたが魅力的ということですしね。わたくしたちの目は間違っていなかったと、そう思うことにしたのです」

「私たちを見てくれる時間を多く勝ち取れればいいだけだしね」

「う、うん、ありがとう……?」

 

 わたしとしてはありがたい話だけど、どっちかっていうとわたしがノンケのはずの女の子たちをこっちの道に引きずり込んでるっていうか……。

 いや下手なこと言うと何があるかわかったもんじゃないから、言わないですけどもね?

 

「そもそもいつかやるとは思っておりましたので」

「思っていたより早かったなってのが正直なところよ」

「あ、はい」

 

 あ、はい。

 

「それに、ルーナは別に悪い子じゃないし」

「むしろいい子ですわよね。あの子なら別に、ここにいてもいいかなとは話し合っていたのですよ」

「リンと愛し合う時間が減るのはちょっと困るけど、でもルーナなら私たちも好きだしまあ、ってね」

「もちろんこの『好き』はそういう意味ではありませんけれど……同じ人を愛する過程で、そういう気持ちに育つ可能性はありますし」

 

 そう言いながら、ダフネはハーミーにキスをした。ハーミーも特に拒むことはなく、それを正面から受け止めて、お返しもしていた。

 催淫魔法の同時掛けがバッチリ効いてるようでなにより。てぇてぇ。

 

 とはいえそれはそれとして、わたしの下半身は信用してないってことなんだろう。今回はルーナだったからそこまで大事ではないけど、二人にとって論外な子とそう言う関係になる可能性はあるわけだし。

 

「そういうことね。でも今私たちが一番気にしてるのは、リンに……()()()()()()を意識しなくてもできる子がリンを本気で好きになることよ」

 

 ハーミーがそう言いながら、わたしのほっぺをつねった。直前に胸のぽっちに手を伸ばしかけてひっこめた辺り、それをやったら延長戦が始まるって危惧したんだろうな。

 彼女の懸念は正しいです(迫真

 

「そしてその懸念が現実になりそうな気配もあるのですわよね」

「……?」

 

 本当は心当たりめっちゃあるけど、ここはわからないふりをしておく。

 

「パンジーですわよ。だってあなた、パンジーにいじめられるのが好きなのでしょう?」

「わ、わたしはそうだけど……でもそれは、あくまでわたし視点の話で。パーキンソン様側がそう思ってるとは限らないんじゃ」

「そうかもしれませんわね。でも、そうではないかもしれないではないですか」

「パーキンソンがリンのことを本気で好きだとしたら、危ないわ。だってあの子、あなたとの相性破滅的にいいでしょう」

 

 それはまあ、そう。何も否定できないけど、下手に肯定してもまずそうな気がしたからとりあえず無言で受け止める。

 

 パンジーは、容赦なくわたしをいじめてくれる。それが本当に気持ちいいからこそ、わたしは彼女と過ごすことをホグワーツにいるときの楽しみの一つとして見出してたわけでね。ここに愛情が乗ってしまったら、どうなっちゃうことやら。

 

 二人がパンジーへの危機感を表明した瞬間はびっくりしたけど、改めて考えてみると納得しかない。ラドンもそうだそうだと言っています。

 

「ほとんど交流のない子ならそれでも気にならないですけれど、あなたなんだかんだでパンジーのことかなり好きでしょう?」

「それは……その、まあ、うん」

「でしょうね。だとしたら、普段からえっちなお誘いにあっさり乗ってしまうあなたは、パンジーにそういうアプローチをされたら拒まないでしょう?」

「そ、そんなことないよ?」

「本当かしら? この点に関しては私たち、リンのことは信用してないのよね。今までが今までだし」

 

 うう、何も否定できない! 過去は消えない!

 わたしの頭の中で荼毘がめっちゃ躍ってる……! ダンサブル……すっごくダンサブル……!!

 

「でもね。だからって他の人を排除するのは……なんていうか、違うような気がするの」

「わたくしは、好意を抱きそうな人は排除すべきと言ったのですけどね。他ならない第一夫人のハーマイオニーがこう主張するので」

「だってそうじゃない? 誰にだって人を好きになる権利があるわ。それに私たちが結婚してるならともかく、まだそうじゃないし、そもそも関係だって周りに隠してるでしょ。

 じゃあその『誰か』のアプローチを邪魔するなんて、そんな権利私たちにはまだないはずじゃない? 私はそういう『誰か』を排除するより、好きな人が私をずっと見てくれるように努力できる女でありたいわ」

 

 うーんこの、主義主張の隔たり。こんなところでも、グリフィンドールとスリザリンの差がこうもはっきり出るんですね……。

 

 でもまあ、なんだな。なんていうか、あれです。

 

「わたしはハーミーの、そういうまっすぐでかっこいいところが大好きだよ」

 

 ハーミーがハーミーである限り、わたしの中の一番はずっとハーミーだ。それは、それだけは絶対に断言できる。

 

 そう伝えたところ、ハーミーは嬉しそうにしながらも当たり前と言いたげに胸を張った。

 

「ありがとう。私も、リンのことが大好きよ」

 

 が、そこにダフネが横から茶々を入れる。彼女はいたずらっぽく笑うと、ハーミーのわき腹をつんつんとつついてた。

 

「ここまで言っておいて、無策でしたけどねこの子」

「やんっ、ちょ、やめてよ。それに、それは言わないお約束でしょ?」

「口約束なんてどうとでもなりましてよ。……ともあれそういうわけなので、わたくしが案を出しましたの」

 

 ……この二人、本当にグリフィンドールとスリザリンの生き姿みたいだな。こんなにも考え方が違うのに、人間って仲良くできるんだね。

 

 ただそれはそれとして、ダフネの出した案というのにわたしは苦笑するしかなかったよ。

 

「ルーナには申し訳ないですけれど、おかげさまで実験は成功ですわ。これでもしパンジーのようないじめるのが得意な子が踏み込んできても、十分に対抗できるでしょう?」

「そうね。私リンを痛めつけるのがどうしてもできなかったんだけど、今回は思いっきりできたし。仮にリンがパーキンソンとそういうことになっても、これなら張り合える自信がついたわ」

「はい、すごく気持ちよかったです」

 

 そう、二人はわたしが他の女の子とイチャついてることへの色んな感情を、まとめてわたしにぶつけてそういうプレイに転用しようとしてたのだ。

 そしてそのプレイの練習もしよう……さらにはそうして身に着けた攻めの技術で、天然のドSであるパンジーへの対抗策にしようという、一石三鳥の作戦だったわけだね。

 

 おかげさまで、今回のえっちはマジで本気で最高だった。二度目になるけど、守護霊を呼び出す鍵は今後今回のえっちになるだろうなって確信がある。

 なんていうか、幸せの最高点が更新された感覚があるんだよね。

 

 ただ……わたしが言うのもなんだけど、これを思いついたダフネはだいぶキてるし、受け入れたハーミーもなかなかだとも思うよね。

 

「なんだろう、頭悪いエコみたいな発想っていうか……」

「ええ、ええ、そうでしょうとも。何せあなたのおかげで、すっかりわたくしたちの頭も悪くなってしまいましたのでね」

「そうよ。責任はきちんと取ってもらうんだからね」

「それは任せてほしいし、一生添い遂げるつもりでいるけども。なんなら来世でも一緒がいいです」

「……こういうところなのよね、この子。おかげでずっと大好きなままよ」

「ええ、本当に。ほしい言葉を的確に投げてくるんですからもう……」

 

 二人が顔を赤らめてしまった。かわいいね。すき。

 

 まあうん、今のはわたしも結構狙ったところはある。キメ顔でそう言った、ってやつだ。

 でも本気でそう思ってるのは本当だし。じゃあ別に、隠す必要ないじゃんって。

 

「おほん! ……ともあれそういうわけだから、今回のことは許してあげるわ。おかげさまでそっちの自信も持てたし」

「でも万が一その時が来たら、きちんと報告はしてくださいまし。今回みたいに突然というのは、さすがに困りますもの」

「その代わり、ルーナのこともちゃんと責任持つのよ」

「そうですわよ。ここまで来て、彼女だけのけ者は許しませんわ」

「はぁい、了解です」

 

 というわけで、そういう感じでなんとか落ち着きました。

 

 わたしは幸せ者だなぁ。こんなにもかわいくて、美しくて、人のできた女の子たちに愛してもらえてるんだもんね……。

 前世でそれだけの徳を積んだ覚えはないけど、改めて転生させてくれてありがとうイザナミ様。今後ともよろしくお願いします。

 

 お礼と言っちゃなんですが、わたしのえっちシーンならいくらでも見てくれて構わないので……!

 




ルーナ の 神秘度 が 100 下がった!
ルーナ の 世俗度 が 100 上がった!

そうだね、快楽堕ちだね。
ということで三人目です。もう逃げられないゾ。
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