才能に恵まれすぎたドMが魔法界で百合逆ハーレムを目指す話   作:ひさなぽぴー

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40.そしてクリスマスへ

 二度目のホグズミード休暇は、つつがなく過ぎていった。前回は行かなかった場所を巡りつつ、レガ主の店に寄って、買い置きしてた素材をごっそり回収したり。

 

 そのままペニーに、魔法の織機のコツとかを教わったりもしたよ。さすが、何十年も使い続けてるだけあってペニーの腕は確かだった。

 おかげですごく勉強になった。早速わたしも一つ衣装を作り上げたもんね。

 

 ああそうそう、前回彼女に頼んでた服もちゃんと受け取ったよ。早速試着してみたけど、素晴らしい出来栄えだった。

 

「あの……本当にこれでよかったのでしょうか……? ペニーは不安でなりません」

「これでいいの。うん、これがいいんだよ!」

「また随分と破廉恥な服を用意したのですね……」

「えへへ、いいでしょ? わたしが着たら胸元がスカスカなところも含めて完璧だ!」

「確かに()()()ことは否定できませんけど……これのどこが『バニー』服なのです?」

「そこはマグル界の文化史が絡んでくるから、詳しくはあとでね」

 

 そう、わたしがペニーに依頼して作ってもらってたのは、ずばりバニー服だ。もちろん、ウサミミも尻尾も完備してる。

 

 いいよね、バニー服。かわいいし、そこはかとなくえっちなのがいい。

 

 わたしの身体とサイズがあってないのはわざとだ。それでいて、胸元がぺらりとめくれたりしないように魔法で整えられてる。マグル的にはワイヤーとかで整えてるところだね。

 これもあえてそうしてる。これは持論だけど、あえてサイズの合わない服を着ることで生まれるギャップの妙ってあると思うんだよね。でもって、見えそうで見えない……ってのがね。こう、グッとくるんだよなぁ。

 

 まあ20世紀以前の生まれであるペニーにしてみれば、こういう服は貞操観にそぐわないようで、しきりに申し訳なさそうにしてるけどね。わたしは好き好んでこういう格好がしたいんだから、気にしなくていいのに。

 

「いいじゃん! 今度ボクも着てみよっかなぁ!」

 

 なおレガ主には好評だった模様。楽しそうで何よりです。

 

 まあ本音を言えば、わたしは逆バニーを着たかったんだけどね。さすがにいきなり2020年代に飛ぶのはまずいかなって思って、自制したんだよこれでも。あれ見たら、ペニー卒倒するんじゃない?

 だとしても、いつかは逆バニーも着こなしたいところだね。個人的には、おじさんを名乗る女児なVの人の衣装とかも着てみたい。あれ、なんやかんやで結構えっちだよね。

 

「そういうわけで、人数分のバニー服を用意しました」

「またリンが突拍子もないことしようとしてる!」

「わあ、あたしに着こなせるかなコレ」

「まあみんなで着れば怖くありませんわよ」

 

 で、後日四人でバニーガール合わせとかやってみちゃったりして。羞恥心を一切見せず堂々としてたルーナと、最後まで顔を真っ赤にしてもじもじしてたハーミーの対比が最高においしかったですね。

 ダフネ? 開き直ってヤケクソ気味に堂々としてた。これはこれで味があっていいよね。

 

 もちろん写真も撮ったよ。涙目のハーミーにはカメラ奪われそうになったけど、死守させてもらったもんね!

 それをすてるなんてとんでもない! 八咫鏡で映像として見るのとは、また違った良さがあるんだ写真には!

 

 あ、ちなみにだけど、ハーミーは去年と違って結構色々と成長してるものの、ダフネも成長してるから彼我の差は縮まってない。ダフネはもうこれ以上大きくならなくていいって思ってるみたいだけど、さてどうなることやら。

 

 ルーナは今のところ、つつましやか。これは年齢のこともあるからある意味仕方ない。

 そしてそれに匹敵するつつましやかさをお持ちなのが、パンジーだったりする。現時点で、去年とほぼ変わってなかった。スレンダー。

 

 とはいえ、わたしにしてみればおっぱいに貴賤はない。大きいには大きいなりの、小さいには小さいなりのよさがある。どちらも等しく愛して見せようじゃあないか!

 

***

 

 そんなホグズミード休暇が終われば、待ってるのはクリスマス休暇だ。

 

 でも今回はその直前に、ちょっとだけイベントがある。ルーナのクリスマスミニライブだ。もちろん学校側の許可を取った上でだよ。案外さらっと許可下りた。

 

 せっかくのクリスマス目前って時期だから、セトリはクリスマスソングのみ。そんな縛りの上での開演だったから歌う曲は多くなかったけど、観客はみんなちゃんと盛り上がってくれてほっとしてる。

 これで次に儀式魔法をしたとき、追加の信仰を受け取れそうだ。

 

 ルーナがわたしにしか愛想を振りまかない関係上、周囲のファンを萌え殺すために観客席の中央付近でサクラみたいなことをしてたわたしは、思わず王騎みたいな顔をしちゃったよね。

 特に男子たちがね。わたしが作ったミニスカサンタコス(暖房機能付き)のルーナにぶちあがってたのが、そこかしこで見えたものだからさぁ。

 

 せやろ? ルーナはかわいかろ??

 でもこの子はわたしの巫女なのでね! 今さら気づいたところで、誰にもやらないからな!!

 

 同じように、スタッフとしてあれこれ手伝ってくれてた双子もニッコリしてた。グッズ販売で相当儲けたらしいから、こっちは純粋にやり切った笑顔だろう。

 少しだけ先の話になるけど、帰りのホグワーツ特急内でも持ってる人がちらほら見えたくらいだから、マジで相当売れたんじゃないかな。

 この分だと、双子のお店の開店資金は原作より早く貯まっちゃうかもね。

 

 まあライブ後、双子お手製グッズのペンライト(魔法仕様)をフリットウィック先生が持ってスキップしてたのを見たときは、さすがに二度見したけど。

 

 何はともあれ、思惑のあるライブではあるんだけど、盛り上がってくれたなら主催者としても、最終的に信仰を受け取る側としても嬉しい。

 

 そしてその日の夜は、ルーナをご褒美ックスでめちゃくちゃにしてあげた。身体の奥をどつきまわされてめちゃくちゃよがり狂う姿にはものすごく興奮したし、わたしと同じところが弱点なんだなぁって嬉しくなっちゃったよ。

 うんうん、やっぱりルーナはドMだね。わたしと一緒だ。お揃いだね♡

 

「ん……おそろい……♡ 神様……好き……♡」

 

 そしたらこんな反応が返ってきたので、うっかりもう一回シちゃった。げに恐るべきは、あらゆる物事の才能だなって改めて思いました。

 

 で、明けて翌日。クリスマス休暇初日の、帰りのホグワーツ特急にて。

 

 いつも通り、わたしはハーミーやダフネと一緒のコンパートメントに入った。

 今回は、ここにルーナも加わる。これからは彼女も、ずっと一緒だ。

 

 わたし以外だとルーナはジニーと一緒にいることが多いけど、当のジニーは今回ハリーと一緒にいるためにホグワーツに残ってる。

 どうやらヘロディアナの間でのアスレチックデートは大成功みたい。以前にも増して、二人の関係は進んでるように見えた。この調子なら、えっちも視野に入ってきたかなって勝手に思ってる。

 

 そう思ったのはわたしだけじゃないのか、二人の進展を監視するためにロンたちウィーズリー家もホグワーツ残留を決めたようだ。

 いや彼らも、シリウスに狙われてる(と思ってる)ハリーを心配してのことではあるんだけど。

 

 話を戻そう。そうやって四人で過ごすコンパートメントで、座席に身体をもたれさせて黄昏てるのが一人。

 

「ああアストリア……わたくし以外の人のそばにいることを選ぶなんて……わたくしは悲しいですわ……」

 

 ダフネだ。お察しの通りこのコンパートメントにはアストリアがいないため、それを大いに嘆いてるわけ。

 

「またダフネの姉バカが始まったわね……」

「最近落ち着いてたけど、力をためてるだけだったんだねぇ」

「あたしはちょっとわかるかも。あんなに楽しそうに一緒に行かないって言われたら、寂しくなるのもしょうがないんじゃないかな」

「ああルーナ……わたくしの味方はあなただけですわ……」

 

 理解を示したルーナを抱き寄せて、キスの雨を降らせながらダフネはなおも嘆き続ける。

 ルーナはされるがままになってるけど、もし嫌ならちゃんと言うんだよ?

 嫌じゃない? ならいいけど。

 

 でもまあ、確かにさっきのアストリアの挙動は姉バカのダフネにはきつかっただろうなぁ。ルーナが言った通り、楽しそうに「ニコちゃんと一緒にドラコ様のところにお邪魔するのです!」だもんなぁ。

 

 身体はともかく心は女の子なニコ殿下だけならまだしも、ドラコのところに……ってのがダフネ的に大ダメージなんだろうなぁ。

 しかもドラコはそれを拒まなかった。普段引き連れてるクラッブやゴイルはもちろん、仲のいいノットやザビニすら置いといて、アストリアとニコ殿下の三人でコンパートメントに入っていったんだもんね。

 

 もし目撃したのがリータ・スキーターなら、特大スクープとしてあることないこと書かれちゃうやつだよこれ。

 

 ちなみにそんなドラコを、多くの男子がうらやましそうに見てた。その中には、ニコ殿下の性別を知ってるはずのスリザリン生も一部いた辺り、もう色々と手遅れなんだろうなって感じがします。

 アストリアのことでうらやましがられてるだけなんだと思いたいですね。切に。

 

 まあそのドラコ自身は、明らかにげんなりした様子だったけど。めっちゃ深いため息ついてたもんな。

 そういう方面の話をされるのは苦手なのかなぁ。奥手っていうかなんといつか。

 でも美少女二人(?)を侍らせておいて、それは許されないと思うんだ。

 

「まあ……どう見てもあの子の感じは、マルフォイのこと好きですって感じだったものね。殿下のほうはちょっとわからないけど……」

「ううう……アストリアどうしてなの……あなたにはまだ早いですわよぉ……」

「ん……っ、くすぐったいよ」

 

 嘆きながらルーナの胸元に顔をうずめて、ぐりぐりするダフネ。抱き合うようにくっつく女の子が二人、そうやってイチャイチャしてる光景は今は効かないがいずれガンに効くようになる。

 

「そうは言うけど、マルフォイ様って優良物件じゃない。家柄は最高だし、ちゃんと女の子には紳士だし。ご尊父様のことを考えれば、きっと一緒になった女性には一途だろうし。

 なんなら年度初めで二人が仲良さげにしてたの、別に気にしてなかったのに。ダフネちゃんは今、あの方の何がダメなの?」

「それと! これとは! 話が別ですの!!」

「わあ」

 

 耳元で叫ばれたルーナが、慌てて両手で耳をふさいだ。

 

 ダメだこりゃ。頭ではわかってても、感情が追いついてないやつ。

 

「こんなんじゃ今からクリスマスが思いやられるわね。ほらしっかりしなさいよ。そのマルフォイ家から、クリスマスパーティに招待されてるんでしょう?」

「嫌ですの! 嫌ですの!! こんなの絶対アストリアがドラコのパートナーとしてお披露目されるやつですわよ! わたくし認めませんわよ!!」

「本格的にダメそうね……」

 

 普通なら、今を時めくマルフォイ家から一家揃ってのパーティ招待とか、喜ぶもんだろうに。

 

 まあ、お堅いパーティなんてしてるくらいなら、わたしたちと一緒にえっちしてるほうがダフネ的にはいいだろうからわからなくもないんだけど。

 わたしだって、パーティに客として行くのは苦手だ。メイドとして行くならいいんだけどねぇ。

 

 ちなみにわたしやハーミー、ルーナはお呼ばれしてない。当たり前と言えば当たり前だけど、その辺もダフネにとっては行きたくない要因の一つなのかも。単純に好きでもない相手と踊りたくないってのと、保護者がほぼ不在になるのがね。

 

 もちろんギャレスさんたち夫婦はいるんだけど……ギャレスさんにしたってまだ若手だからなぁ。海千山千のベテランたちを相手にするには、まだちょっと荷が重いと思うし。

 

「ダフネちゃん、がんばって。年明けはわたしたちみんなでそっち行くんだから、そのときたっぷりご褒美あげるよ」

「今なんでもするっておっしゃいました?」

「なんでもとは言ってないけど、まあそれでいいよ」

 

 まったくもう、現金なんだから。

 

 別にえっち三昧の爛れた生活をするためにグリーングラス家に行くわけじゃないんだよ? 一番は血の呪いに関する情報収集と実験なんだから、そこは忘れちゃダメなんだから。

 

 ……まあ、その実験はえっちを含んでるから、爛れた生活にはなるのはまず間違いないけど。

 

「……そういえばハーミー、本当によかったの?」

「解呪の儀式について? もちろんよ。私が相手するのが一番合理的だし、ダフネのことは私もちゃんと好きだもの」

「それならいいんだけど」

 

 もう間もなくルーナがものにするだろう、えっちを利用した解呪の儀式魔法。今回生やしたダフネを受け入れる役を担うのは、ハーミーだ。

 わたしは魔眼で経過を観察するっていう、わたしにしかできない役目がある。ルーナもルーナで、儀式魔法を行使する立場として相手役は不可能。だからハーミーしかできる人がいなかったんだよね。

 

 ここでハーミーが、好きでもなんでもない人とえっちするのは嫌ってなったらこの件は先に進められなかったけど……前々からわたしを介した催淫魔法の同時掛けをしていたからか、ハーミーのダフネに対する好感度は驚くほど高い。

 なんならこないだヤりかけたように、わたしが絡んでなくてもたまに二人でシてる。普通に恋愛的な域にあると見ていいと思う。

 

 催淫魔法はこれを見越してやってたわけじゃなくって……わたしとしては単に、わたしが好きな二人も二人で好き合ってくれたら目の保養にもなるし嬉しい、ってだけのことだったんだけど。まさかここでそれがいい方向に転ぶとはねぇ。

 

「なに、嫉妬してくれてるの? それとも見てるだけで生殺しなのが嫌?」

「生殺しになるのがイヤです!」

「素直でよろしい。心配しなくっても、あとでちゃんと相手してもらうから安心してね……♡」

「うん……♡」

 

 抱き寄せられて、耳元でこっそりささやかれるの最高~~!

 えへへ、どんなことをしてもらえるのかな。今から楽しみでしょうがないぜ!

 

「神様」

 

 そう思って頬を緩めてると、ルーナに声をかけられた。

 はてどうしたのかな、ダフネから解放されたいのかな、って思ったけど。

 

「……あたしも、ご褒美期待してもいい?」

 

 上目遣いでそんなこと言われたら、頷くしかないんだよなぁ~~!! かわいい! すき!

 

 もちろんだよと、わたしが大きく頷いたのは言うまでもない。

 




半分くらいスケベの話しかしてねぇな今回の話。
催淫魔法の同時掛けによる百合拡大が、儀式魔法の伏線になっていたとはみんな夢にも思うまい。
ボクも思ってなかったです(正直
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